『イカサマ』(こちらの小説はR-18要素はございません)
Added 2025-08-24 05:58:14 +0000 UTC家族のグループチャットを見返す。
『久しぶりに長い休みが取れたから、今週の土日は家に帰ろうかな』
そんな僕のチャットに、一番に反応を返したのは、父でも母でもなく、僕の妹だった。
『分かりました、お待ちしています』
僕がこのチャットを送った瞬間に、既読が一つ付いたのを知っている。けれど、妹が返信を寄越したのは、このチャットの十分後。そうして送られたのは、たった一言の、そっけない言葉だが、無味乾燥な言葉だからこそ、その奥には、押し殺したであろう幾多もの感情が読み取れた。
きっと何度も何度も文章を書いては消して、書いては消してを繰り返していたのだろう。抑えきれない言葉を、身が張り裂けるような激情を伝えようとして、しかしそれは自分の心の中に納めたまま、隠し通すことを決めたに違いない。
妹は、賢い子だ。自分が送ろうとした言葉は、少なくとも両親の見ている場で発するべきものではないと理解していた。その感情を抑えずに出せば、愛する両親が悲しむことを、分かっていた。ただ、知っているから言わないだけなのだ。
妹は、可愛い子だ。容姿は端麗で器量もよく、頭もいい。それは、兄としての贔屓目があるからではない。高校に通っている頃も、これを妹に渡してくれないかと、何度彼女宛のラブレターを預かったか分からないし、頭の良さについてはもはや語るまでもなく、彼女の成績が証明している。なにせ妹は、元々文系だったのを急に理転して、そのまま国公立の医学部へ現役合格した天才だ。妹が受けたのは地元の国公立だったが、その気になれば都内の超有名大学にだって入れただろう。滑り止めで受かったそこそこの私学に通い、生まれてこの方彼女ができたことのない兄には、どうやら似ずに育ってくれたようだ。
兄として誇らしいどころか、彼女の兄が自分なんかであるということが、彼女の実績を傷つけやしないかと恥ずかしく思ってしまうくらい、言うことのない妹だ。家族として大好きだし、愛している。
けれど──彼女は、そうではない。妹は、僕のことを、そう思ってくれてはいない。『大きくなったら兄様と結婚する』なんて、甘い事は言ってくれない。
──実家に帰ったら、彼女にどう接しようかと考えて、少しだけ気が重くなる。昨日のうちに駅で買った東京土産を、着替えの入ったバッグに詰めながら、僕は頭を掻いた。
ともかく、新幹線の時間がある。家でうだうだと過ごして、乗車時間に遅れるのだけはまずい。ひとまず駅に行き、後のことはそこで考えよう。
そう思い直して、僕はアパートの扉を開けた。
「おはようございます、お兄様」
──そして、そこにあったのは、見覚えのある顔と、聞き覚えのある声。一瞬、心臓が止まるほど驚いて、手荷物を取り落としそうになるけれど。
「おっと……驚かせてしまいましたか、すみません」
それすら見透かしたように、彼女は──妹は、僕の手から離れた荷物を受け止めて、嬉しそうに。それはそれは、嬉しそうに、微笑んで言った。
けれど、妹にこのアパートの住所を教えたことなんて、一度もない。なのに、何故──と言おうとしたところで、妹はくすりと上品に笑う。
「ああ、そんなこと。住所を探ることぐらい、多少の知識と根気があれば、如何様にでもなりますから」
まるで、心を読んだかのような言葉と共に、底知れぬ笑顔を見せながら、ロングヘア―をふわりと風に靡かせる。我が妹ながら、本当に僕に似ず綺麗だ。
「それで……今日、実家にお帰りになられるんですよね。ふふ、そう思うと待ちきれず、ついお迎えに上がってしまいました」
妹は、そう簡単に言うが──迎えに上がると言ったって、ここは実家から四百キロは離れた場所だ。移動費だけで数万はかかるし、何よりこの時間に着こうと思ったら、始発に乗るか前泊するしかない。あと数時間だけ待っていれば会える、恋人でも何でもないただの男兄弟に、どうしてそこまでして。
「……迷惑でしたか?」
なんて訝しみはするけれど、そう問われてしまえば、ついつい──いや、そんなことは、と口をついて出る。もごもごと、口の中で詰まらせたような言葉だったが、それを耳ざとく聞きつけた彼女は、それなら良かったと僕の手を取った。拒絶が下手な僕から、拒絶しなかったという言質を掠め取ることに関しては、妹の右に出る人間はいない。
ごくりと、生唾を飲み下す。その様子を見て、妹はにんまりと弓なりに目を細めて、小さく笑い声を漏らした。
「ふふ、ありがとうございます。では、お邪魔ついでに、もう一つ失礼……」
それから妹は、僕の腕をそっと掴み、自分の鼻の下に持って行って、すん、と一息吸い込む。次に、僕の上着の袖をめくって、腕時計を見てから。
「うん……香水の匂いもしないし、見たところ小物やアクセも、実家を出た時のままですね。少なくとも、実家に帰る前に手をつないでデートする女も、プレゼントを贈り合うような女も、今のとこはいないといったところでしょうか」
ま、油断はできませんけどね。と、彼女は嬉しそうに笑う。まるでその仕草は、浮気を疑う嫉妬深い彼女のよう。実の兄に彼女ができることを、心の底から拒む妹の様子に、ぞわぞわとした悪寒を覚える。
少し見ないうちに、眼光はいやに鋭くなった気がする。腹が据わった、居直り強盗のような目だ。昔から、妹に隠し事が通用したことなんて一度もないが、今の妹には特に、嘘をつける気がしない。だから正直に、彼女なんて出来てないよ、と伝えると、妹はまた、にたりと微笑んだ。
「まあ、嬉しい。もしかして、私のために、操を残しておいてくれたのですか? まさか、お兄様も、私と」
そして、まるで抱きつきに来るかのように、ぐい、と妹は身体を寄せる。唇が触れることも厭わないような急接近に、思わず後ずさりするけれど、すぐに背後の扉にぶつかって、逃げ場をなくしてしまった。
そのまま腰をへたらせ、中腰になる僕に、妹は覆いかぶさるように、身体を寄せる。そして、僕の右頬を掠めるようにして、手のひらを思い切り扉に向かって突き出して。
「……私と、結婚する気に、なってくれたんですか?」
情欲すら込められた声で、じっとりと、そう囁いた。その声色に、冗談のニュアンスなんて、一切ない。
──壁ドンなんて、人生で初めてされた。こんなこと、することもされることもないと思っていたけれど、まさか自分の妹にされるとは。思考を現実逃避させながら、どうにか懇願するように、妹の顔を見上げる。
「……ふふ、なーんて」
すると、今までの妖しい雰囲気を霧消させて、妹はぱっと手を離す。けれど、その瞳は相変わらず爛々と輝いていて、まるで獲物に目を付けた鷹のようだ。
「今日はただ、兄様をお迎えに上がっただけですから、そんなに強引に迫りはしませんよ。それに、あまり迷惑をかけても、嫌われてしまいますし」
何かと理由をつけて、妹は僕の身体から離れるけれど、決して今の行動が冗談だとは言わない。血の繋がった兄に向けて、向けるべきでない情念を向けたことを、否定しない。
「それにね、最近思うんです。兄様は多分……強引な攻めよりも、搦め手の方が、よく効くだろうなって」
──妹は、『大きくなったらお兄ちゃんと結婚する』なんて、一度も言ったことがない。大きくなったら、だなんてまどろっこしい事を、妹は言わないのだ。ただ、法的に結婚ができる年齢、十六歳になった時から──『兄様と結婚する』と。彼女はそう言いだして、聞かなくなった。
十六歳。十二分に、分別のつく年齢だ。一般的な倫理を学び、人間社会の仕組みを知っていて当然と言える。何せその年頃になれば、人によっては働きに出ていることも、十分ありえるのだから。
だが、妹は、僕に性的な好意を抱いている。それが普通でないことを、知らない訳ではない。知っていて、なおそう言っているのだ。
それは、絶対に成立しない恋だ。何より、僕が受け入れられない。確かに、妹のことは愛しているけれど、それはあくまで、家族としての感情に過ぎない。けれど、妹はそれを知っていて、なおも諦める様子がない。まるで、おかしいのは自分ではなく、理不尽なルールを敷く周囲だと、そう言わんばかりに。
「しかし……ああ、本当に、お久しぶりです、お兄様。一昨夏の盆休みぶり、ですね」
妹は、じっと僕の目を見つめながら、恍惚と瞳を蕩かして、指を絡ませる。盲目の人が、点字をじっくりと読むように、僕の指の一本一本の輪郭をなぞり、滑らせて、刻みつけて。少なくとも、実の兄に向けるべきでない感情を乗せ、僕の手を、じっとりと舐め回すように、ひたすら猥雑に指を絡める。
その、重い執着を感じさせる手つき、そしてヘドロのような情念の籠もった目つきに、僕は心底慄くけれど、その手を振り払うようなことはできない。妹は、自分が大切に思われていることを知っている。僕が、彼女を傷つけるような真似をできないことを、知っているのだ。
「寂しかったです」
恨みがましさすら匂わせながら、ぽつりと、彼女は呟く。
そんな妹の様子に、冷たい汗をかきながら、僕は後ろ手に、アパートの扉に鍵を閉める。家の中には、入れない方がいい。荷物も纏めたのだから、このまま駅に向かってしまおう。それは、本能的な直感からの判断だった。
「……ごめんね、それでわざわざ、こんな遠いところまで迎えに来てくれたんだ、ありがとね」
せめて苦笑いに抑えながら、妹に笑いかける。けれど内心では、どうしても妹を訝しんでしまう。だって、こんなの──言葉を選ばず言えば、正気の沙汰ではない。遠距離恋愛をしている恋人にだって、そこまではしないというのに──僕たちは、兄妹なのだ。家族ではあるけれど、家族だからこそ、そこまでの義理はない。
「いえ、愛する人に一秒でも早く会いたいというのは、当然のことですから」
けれど妹は、そうは思っていないらしい。言葉通りごく当たり前にそう言って、可愛らしく僕の手を早く早くと引っ張る。
「それよりも、新幹線が来てしまいますから、駅に向かいましょう。遅れてはいけませんもの」
その様子を見て、ふと妹が幼い頃のことを思い出した。僕がまだ実家に居た頃は、妹は僕に引っ付いては、嬉しそうに甘えていたっけ。懐かしい感覚に、頬が緩むけれど──同時に、僕が居なくなってから、妹が家でどう過ごしているかを想像して、背筋がひやりと縮んだ。
しかし、妹の前で余計な事を考えて、それを勘付かれては困る。頭を振って雑念を追い出し、そのまま、手を引かれるがままに、駅へと小走りで向かっていった。
「……しかし、都会の駅は広いですね、お兄様。ホームを歩いてるだけでも、色々なお菓子が売ってるから、目移りしちゃいます」
困ったような顔で、妹は自分のお腹をつまんで見せた。妹は、普段は超然としていて隙が無いが、こういうところは年相応だ。十分痩せているし、むしろもう少し肉を付けてもいいんじゃないかと思ったけれど、それはおじさん臭い意見だろうか。
ともかく、少しでも社会人らしい甲斐性を見せるため、売っていたミニクレープを二つ買って、好きな方を妹に選ばせる。妹は随分と感激して、食べた後の包み紙を思い出として取っておこうと、服の胸ポケットに入れ始めたので、汚いので捨てなさいと説得すると、随分と拗ねてしまった。古典的に頬を膨らませ、そっぽを向く妹の姿は可愛らしく、ぷっと吹き出したところ、妹にますます拗ねられてしまう。
──ごく最近まで知らなかったことだが、妹は僕が居ない場所だと、電源が切れたように表情が消えるらしい。僕は感情豊かな彼女しか知らないから分からないが、基本的には人と関わることを嫌うので、学校でも家でも必要最低限の事しか話さず、あとは鍵をかけた自室で静かに過ごしているのだとか。
「じゃあ、そろそろホームで新幹線を待ちましょうか。あ、そうだ、駅弁も買いたいなぁ」
さっきクレープを食べたばかりなのに健康な胃腸だな、と思ったところ、売店に向かって小走りしていた妹がこちらに振り返り、甘い物は別腹です、と言う。そんなに顔に出ていただろうか。
──妹は人懐っこい性格なのだと、ごく最近までそう思っていた。実家にいた頃は、よく僕の部屋に遊びに来ていたし、逆に僕が妹の部屋に行くこともよくあった。その時も、お互いノックなんかしないし、本人が出かけていて部屋にいない時でも勝手に上がり込み、本人よりもくつろいでいる事だって多かった。
けれど、それが許されているのは僕だけだと知った。親が勝手に子供部屋に入り、掃除をすることはよくある事で、僕は別段それを嫌がりはしなかったし、むしろ母親に部屋掃除を任せっきりでよく怒られていたものだが──妹は、自室に僕以外の人間を、頑として入らせない。
以前、母親とチャットで話していたところ、そう聞いた。妹に冷たくされている訳ではないけれど、それでも自分のプライベートな場所には絶対に立ち入らせない。
少なくとも両親は、誰にでも入らせたくない場所や知られたくないものはあるのだから、それを無理に暴こうとはしない、そもそも妹は昔からそういう子だったから、と言っていたけれど──僕にとっては、それが信じられないことだったから、よく覚えている。
「……そういえば、当たり前だけど新幹線の席って教えてないよね。じゃあ、ここで一旦お別れかな?」
けれど、久方ぶりに会った妹は、記憶と何も変わらなくて、だからこそ空恐ろしい。とりあえず一人になりたくて、そんな事を言ってはみるものの──
「いえ、多分ですけど、隣の席じゃないですか? ふふ、確認してみて下さい」
──控えめに、胸の前に突き出されたチケットの番号を見て、息が詰まる。確かに、妹の言う通り、そこに書いてあった番号は、僕が買った座席の、隣。
以前にチャットで妹に伝えたのは、家に帰る大体の時間だけであり、僕の座席番号はもちろんのこと、僕が乗る予定の新幹線だって教えてはいない。実家の田舎駅とは違って、新幹線一本乗るのにも、ここらでは何本もの選択肢があるのにも関わらずだ。実際、僕は昨日の深夜頃になるまで、安さを取るか乗り換えの楽さを取るかで、ギリギリまで迷っていた。
だけれど、今こうして、妹は僕の隣に座っている。まるで、未来予知でもしているかのように。
恐ろしいことだ。言ってもいない秘密も、心の中に隠した僕の感情も、全て丸裸にされているような気分になる。
「……ああ、本当、だ。よく分かったね……」
妹は本当に、賢い子だ。こんな超能力じみた真似を、賢いからの一言で片づけるのは、少々乱暴だと分かっていても、そう言うしかない。何せ、こういった予知をされるのは、今日が初めてではなく、むしろ実家にいた頃は当たり前だったからだ。
これに理屈をつけるなら、多分、僕がどの列車に乗って、どの席に座るかという事を、僕の性格や行動パターンから予想しているのだろうと思う。この列車には千に近い席数があり、そしてどの列車に乗り、乗り換えをするのかしないのか、安いのに乗るのか早いのに乗るのかという事を考え始めたら、パターンは無限に近くあるのだけれど、それでも、そう言うしかない。
もしも、それ以外に理屈を付けるとするなら──僕のメアドやパスワードを抜いて、勝手に予約サイトなんかにログインして、座席表を先に見ておいたと、そういう事になる。はっきり言って、そちらの方が現実的だけれど、それは犯罪だ。だから──違うのだ。妹が、そんな異常性を持っていることを認めたくなくて、そう決めつけている。
「ふふ、兄様のことなら何でも分かっちゃいますから。これくらい、如何様にだってできちゃいますよ」
可愛らしく声を弾ませながら、妹はお茶目にウインクをする。その仕草に反比例するように、僕の頭は急激に冷えて、心臓が早鐘を打った。けれど、決してそれを表情に出さないよう、平然を装いながら、座席の肘置きに肩肘をつく。
──これも、懐かしい答えだ。兄様のためなら、如何様にでも。実家にいた頃は、それが妹の口癖だった。
「ふふ、懐かしいですね」
妹は、やはり無邪気に笑っていた。その笑顔には一切の陰りがなく、社会の荒波に揉まれている最中の僕には、眩しくすら感じる。だけれど、僕にはその陰りのなさが、かえって恐ろしい。
ごうごうと車体が風を切り、景色を無数の線にしながら進む。僕は窓際に座り、外の景色を眺めているけれど、妹は視線を一切逸らすことなく、僕の顔だけを見つめている。僕の姿を、瞼に焼き付けるかのように。
「……そろそろさ、話の合う子とか、できた? 通ってるの医学部だったよね、頭のいい子しかいないんでしょ?」
その無言の視線に耐えかねて、爺臭いとは思いつつも、妹の近況を聞き始める。昔は、親戚にこんな話を振られたら、少し鬱陶しく思っていたものだが、今になってその気持ちがよく分かった。
「いえ、特には。あまり、人付き合いが好きではないので」
「そっか……。聞くまでもないかもしれないけど、成績はどう?」
「今のところ、困ったことは特にありませんね。分からないことがないので」
けれど妹は、涼しげな顔をしつつ、ジュースをストローで吸いながら、そう答える。
本当に、僕の妹は手がかからない。兄である僕が、何か手伝ってあげたり、守ってあげたりする必要なんか、どこにもないくらいに。
「じゃあ……さ」
でも、妹は完璧な人間ではなかった。たった一つ、大きな、あまりにも大きな歪みを抱えている。
「……好きな人とか、できた?」
そう僕が問うと、彼女は無言で、にっこりと笑う。そして、ストローから口を離すと──ただ黙って、僕の方を指さした。
「可笑しな事を仰いますね、お兄様……いえ、私の初恋の、王子様?」
ごくりと、息を呑む。
肉親同士で、恋愛など、してはならない。それでも、妹は僕を指さして、ころころと笑った。
「……そ、っか」
「それで、兄様こそ。そろそろ私と結婚、してくれないのですか?」
「…………」
じっと、妹の目を見て、何かを言おうとするけれど、上手く言葉が出なくて、やめる。できれば、そんな想いは持たないでほしい。たった一言、そう伝えたいけれど、その一言が出てこないのだ。
「分かっていますよ、お兄様」
だが、妹に隠し事は通用しない。僕が何かを言う前に、遮るようにして、落ち着き払ってそう言った。
分かっている。いつも彼女はそう言うが、やめるとは、諦めるとは決して言ってくれない。
「確かにそれは、禁忌です。法律から考えても、生物的に考えても、あってはならない事です」
ごうごうと、車体が風を切り、車輪がレールを滑る。妹の声がかき消されるくらい、その音ばかりが聞こえてならない。
「分かっています。分かっていますけど……どうでしょう、お兄様」
「一旦、その話を抜きにして考えてみれば……私は、どうですか? 付き合いたいと……いえ、もっと有り体に聞きましょう、妻にしたいと思いますか?」
「私と結婚することが、私と子供を作ることが、もし罪ではないとしたら?」
それは禁忌だ。答える必要がない。だが、それでも妹は、まるで意にも介さず、強引に話を続け、答えを迫る。倫理が原因で付き合えないのなら、倫理を抜きにして考えろと。
妹は、にこにこと慈母のように微笑んではいるが、その表情には有無を言わせない圧がある。やけに寒気がして、僕はリュックから上着を一枚取り出し、羽織った。
「ふふ、お兄様。これはただの雑談ですから、リラックスして、何も考えず答えればいいんですよ? 別に、その答えがどうであっても、私たちの今後には、何の影響もないんですから」
「だって私たち、兄妹ですもの」
僕がみるみる顔色を悪くし、汗をかいていくのが、そんなに面白いだろうか。妹はますます笑みを深めて、僕を問い詰めた。
とにかく黙りこくって、三分ほど時間を使う。ああ、このまま悩んで、僕の家に着くまで黙ってしまおうかとも思ったけれど、目の前にある妹の笑みが、徐々に深まっていくのに耐えられない。
「それは……。……考えたこともないから……分からないよ」
そうして絞り出したのは、何でも無い、何も答えていないに等しい言葉。それでも妹は、ひたすら上機嫌に、そうですか、そうですかと、何度も頷きながら、僕の言葉を反芻する。
「考えたこともない……ですか。確かに、それはその通りですよね。恋愛ができる相手じゃありませんもの、考える必要もないことです」
そうだ。考える必要がないし、考えてもしょうがない。僕達の間に血縁がある限り、それは死ぬまで覆されない。妹の言う通りだ。
「……ふふ、くくくっ……♡いえ、ですがそれでも、考えておいてほしいのです。そうですね……今日の、晩御飯までには」
だと言うのに、妹はまるで、喜色が抑えきれないという様子で、口元を抑えて笑い声を上げる。幼い頃、遊んでとせがむ妹に構ってあげると、確かにこんな風に喜んでいた。本当に、無邪気な笑顔だった。
「……なんだか、えらくご機嫌だね」
逆にこちらは、どっと疲れた。身体の中のカロリーを使い果たして、体重が二キロは落ちた気がする。
それと反比例して、艶々と頬を赤らめる妹を尻目に、せめて何か甘い物でも飲もうと、自販機に向かって席を立つ。そんな僕に向かい、妹はぽつりと、独り言のようにつぶやいた。
「ええ……ご機嫌です。お兄様は構ってくれるし、少なくとも”女としてナシ”ではないという言質も取れましたし」
──何より、家に帰ったら、すっごくいいことがありますから。
表情を隠すように窓の外を見ながら、ただ抑えられない喜びを発散するように、妹はそう零す。
「……お兄様、イチゴミルク、お好きなんですか? 昔はそんなに飲んでませんでしたよね?」
けれど、僕が自販機から帰ってくると、妹はまるで何事もなかったかのように、憑き物が落ちた顔をして、僕に問いかける。そういえば、昔はあまりこういう飲み物は好きではなかったけれど、最近仕事のストレスもあって、甘ったるいものを飲むようになった。そう言うと、妹は心配したような顔で、僕の食生活を問い詰める。
ごく普通の、兄妹の会話だった。
それっきり彼女は、家に着くまで恋愛の話をすることは無かった。それは、僕にとってはほっとする事でもあるが、同時に──もはや、妹にとって、話すまでもなく腹の決まったことのようにも思えて、気味の悪さも覚える。
まるで、もう僕にアプローチをするまでもなく、お前は私のものになるんだから、もう手を打つ必要も無いとでも言うかのように。あとは王を詰ませるだけの、手順の分かりきった詰め将棋を、適当に雑談でもしながら進めているかのように、彼女はただ僕と会話を楽しんでいた。
その間も、彼女はとても上機嫌だった。
「お兄様、今日はおめでたい日ですから、ケーキでも買って帰りませんか?」
そうして、家の最寄り駅に着いた頃に、妹に提案される。確かに、久しぶりに家に帰るのだから、それぐらい買って帰ってもいいだろう。実家の近くの商店街に昔からある洋菓子店に寄り、父親にはモンブラン、母親にはタルトを買い、僕と妹はイチゴのショートケーキを選んだ。
商店街の道なりは何も変わらないようで、よく見ればちらほらと店が入れ替わったりしている。この辺りには確かあの店があった、確かにあったけど僕が出ていってすぐ潰れた、なんて話を妹としていると、随分と懐かしさがこみ上げる。
とは言え、やはりこの街は、そうそう昔とは変わらない。それは、実家だって同じことだ。ちょっと家電が新しくなっていたりはするかもしれないが、一年半ぽっきり家を出たくらいで、何もかもが変わるなんてことはあり得ない。何よりも、僕たちが家族であることだけは、変わりはしないのだ。
「あら、兄様、すごいですよ。今日は鯛の船盛りですって」
ポケットからスマホを取り出して、妹が言う。釣られて僕もスマホを見れば、確かに家族のグループチャットには、巨大な鯛の船盛りの写真が貼ってあった。僕が帰ってくるのに合わせて、父さんが奮発して買ってくれたのだろう。
ふふ、と笑いながらその画像を眺めていると、追うようにしてもう一つ、父さんからチャットが送られた。
『ちょっと晩御飯を食べる前に、話があるんだけど、いいか?』
普段あまり見ない、真面目な文面のチャットに、少し背筋が伸びる。僕が居ない間に、何かあったのだろうか。
『いいけど、何?』
『帰ってきてから、直接話しがしたい』
訝しみつつ、了解とだけ返事をして、妹の顔を見る。彼女は訳を知ったように、無言でにこにこと、僕の顔を見つめ返してきた。
「別に、悪い話ではありませんよ、お兄様。むしろ、めでたい話ですから」
その笑顔に、含みのようなものを感じつつも、そっかとだけ返して、帰路を急ぐ。口ぶりからして、妹は内容を知っているのだろうけど、どうせ家はもうすぐなのだから、父親から直接聞こうと思う。
そうして五分ほど、歩きなれた道を歩くと、実家の屋根が見える。ああ、久しぶりに見るとやはり懐かしい。安心した心地で、チャイムも鳴らさず戸を開けると、すぐに物音を聞きつけた両親が迎えてくれた。
「おお、お帰り! 見ないうちに日に焼けたか?」
「ちょっと痩せた? ちゃんとご飯食べてる?」
少し白髪の増えた両親の出迎えを、やあやあといなしながら、重い荷物をひとまず置いて、一心地つく。その間にも、母親は嬉しそうにお茶を出してくれて、なんともむず痒い気分だ。
それからは、皆で軽く雑談をする。仕事の調子はどうだとか、都会での暮らしはどうだとか、帰省した息子へのテンプレートな質問を幾つも繰り返して、それに適当に答えていく。生産性がある訳ではないが、何ともゆったりとした、安らぐ時間だ。
だが──両親はどうにもそわそわと落ち着かず、対照的に妹は微笑んだまま何もしゃべらない。恐らくみんな、さっき言っていた、帰ってきた時にする話とやらに、気を取られているのだろう。まだ夕飯まで時間はあるから、さっき買ってきたケーキでも食べながら、早速その話でもしないかと父さんに問いかける。
「あ、ああ……そうだな。そうしようか」
見るからに、父さんも母さんも、緊張した様子だ。妹の言う通り、よほどめでたい話なのだろうか。お茶をすすりながら、妙に姿勢を正す二人を見て、なんだか可笑しいような気分になる。
けれど、少し気になることもある。二人とも、ケーキの箱を見て、一瞬ぎょっとしてから、妹の顔を見ていたのだ。めでたい話だと聞いていたから、てっきり祝い事だと思って買ってきたが、そうではないのだろうか?不思議に思いつつ、無言で話を始めるのを促した。
「あー……そうだな、どこから話そうか。いや、話をすると長くなるから、とりあえず結論だけ言おう」
父親は、居所が悪いような顔をして身体を揺すり、母親は黙って僕を見ながら、唇を噛んでいる。笑っているのは、妹だけだ。
──ふと、悪い予感が身体を駆け巡る。二人の様子からして、これがめでたい話である訳がない。ならば何故、妹は笑っているのか、そして悪い話ではないと嘘をついたのか。急激に冷え込んだ頭で、ぐるぐると一気に思考を早める。
けれど当然、考えたところで結論なんか出るはずもなく。父さんは、一度深呼吸をしてから、ゆっくりと、言った。
「お前達はな、血の繋がらない兄妹なんだそうだ」
──手に持っていたコップを取り落とし、麦茶がテーブルの上に零れる。その音が、いやにはっきりと聞こえるくらい、茶の間はしんとしていた。
今、父さんは何と言ったのだ。僕たちは、血が繋がらない兄妹。妹と僕には、血縁関係がない。いや、しかし妹は確かに、母さんから生まれてきたはずだ。だって、僕が幼かった頃、確かに母さんのお腹は大きかった。
「あー、良ければ私が説明しましょうか?」
僕がフリーズしていると、渦中の妹が、実に嬉しそうな声で、会話に割り込む。今もなお、妹は笑顔を崩してはいない。
「要するに、新生児の取り違えです。まあ、稀にある医療ミスですね。生まれた直後の私を、一度病院が預かっていたんですが、その時に他の人が産んだ赤ちゃんと私を、間違って母様に渡してしまったんだそうです」
母さんが、無言で零れたお茶を拭く。僕はそれには目もくれず、冷や汗を流しながら、凍り付いたように妹の話を聞いた。
ああ、それは、まさか、そんな事って。よりにもよって──血縁関係が、消えるだなんて。口の中がカラカラに乾き、全身の肌が粟立つ。
「ほら、私が通っている大学に、付属の大学病院があるじゃないですか。私はあそこで生まれたので、せっかくだから、保管されている私の出生記録でも見ようと思ったんですけれど……その表記に、ちょっと違和感があったもので。それで、調べていったらそれが発覚した……という訳です」
ぱちん、と両手を叩き、妹が説明を終える。その間も、ずっと彼女はうきうきと、弾んだ声だった。
テーブルの上のケーキは、誰も手をつけられずにいるが、妹はもう半分食べ終えている。彼女は、クリームの上に乗ったイチゴを、一旦横に置きながら、またフォークを差して、スポンジを頬張った。
「……それを公表して、この子が好奇の目に晒されるようになったり、マスコミに追い回されるようになるのは避けたい。訴えたりすることもできたが、示談として内々に処理することにした。だが……お前の本当の妹が、誰なのかは全く分からずじまいだ」
父さんは、難しい顔をしながら、俯いてぽつぽつとそう語る。空気が重苦しい──妹以外の人間にとっては。
それでも父さんは、ぱっと顔を上げて、笑顔を作りながら、まっすぐに言い切る。
「しかし……それがどうした。俺たちにとっての家族は、この子だ。血が繋がらなくたって、家族であることに違いはないのだから、俺はそれでいいと思う。お前も……そんな事は気にせず普段通り、仲良くしてやってくれないか」
ああ、もちろんそうするつもりだ。妹が母さんの子でも父さんの子でもなかったぐらいで、突然に妹を嫌うなんてあり得ない。両親にも、妹にもそう伝えると、皆ほっとしたような顔をする。父さんも、やおら腕を組んで、そうだ、血が繋がらないくらい何だと言うのだと、豪快な笑い声を上げた。
そうだ。その通りだ。でも──問題は、そこではないのだ。僕は浮かない顔のまま、横目でちらりと妹を見た。
だって、僕たちの間に、血縁関係がないという事は。
「ええ、ええ、流石はお兄様! そうですよ、これしきの事で、今までの過去や愛情が覆されるような事はありません!」
両親も妹も、安心したようにわっと沸いて、目の前のケーキにやっとフォークを伸ばし始めた。緊張の糸が切れたように、皆が談笑する中で──ふと、横目にこちらを見た妹と、目線がかち合う。
「ただ……法的に、血縁関係がないという事が証明されて、役所の戸籍記録は少々変わってしまいましたが、それだけじゃないですか♡」
確かに、役所の申請は面倒になったわねと、母さんは笑い飛ばすけれど、妹はきっとそんな意味で言ってはいない。コールタールのように粘ついた目線が、そう物語っている。何せ妹は、これを”めでたいこと”と称して、上機嫌でケーキまで買ったのだ。
「じゃあ、お兄ちゃんも帰ってきたことだし、晩御飯でも食べましょうか!」
茫然と座ったままの僕を置いて、母さんはばたばたと食事の準備を進める。妹もそれについて行って、鍋を出したり冷蔵庫を漁ったりと忙しそうだ。こんなに楽しそうな妹は久しぶりに見たと、父さんも上機嫌でビールを開けている。それに対して僕は、立ち上がることすらできずに、ただ椅子に座って虚空を見つめているだけだ。
いつから、妹は、このことを知っていたのだろう。僕に好意を抱いていることを隠さなくなった、あの時? それとも、もっと前から? 知っていたとしたら、いつから知っていた?
疑念がぐるぐると、頭を回る。さっきまでお腹が空いていたはずなのに、味噌汁が温まる匂いを嗅いでも、何も感じない。気分が悪くて、吐きそうになる。
「お兄様、ご飯はどれくらい食べますか?」
妹が、しゃもじを片手に、台所からひょっこり顔を出して言う。引きつった声で、少な目がいいと言うと、ダイエット中ですか、と鈴が鳴るように笑いながら言った。
──何よりも、妹の態度が気持ち悪い。勝ち誇るでもなく、狂喜するでもなく、いつも通りの態度なのが不気味だ。籍を入れるために、最も重大な障害を、公的に打ち砕いたという事実を手に入れたとあれば、もっと舞い上がってもおかしくはない。
台所の奥で、妹が母さんと楽しげに談笑する声が聞こえる。気を抜いているようで、自身の異常性を悟らせないように、気を張り詰めていることは間違いない。本当に、抜かりなくて用心深く、執念に満ちた子だ。まるで、獲物が死ぬまで一秒足りとも拘束を緩めない、蛇の狩りを見ているかのような気分になる。
間違いなく、これから彼女は、更にアプローチを強めて来るだろう。気を緩めたらすぐに、外堀を埋め、逃げ道を塞ぎ、僕の退路を断つように、ねっとりと貞操を刈られることは目に見えている。
今まで、あくまで僕と妹は兄妹だからと、タカを括っていたことを激しく後悔する。兄妹だから。今の僕には、それしか妹のアプローチを躱す手段は無かった。妹が新幹線の車内で言った──私と付き合えるかどうか、真剣に考えておけという言葉が、重く僕にのしかかる。晩飯時までに答えを見つけておけ、と意味深に言ったのは、これのことだったのか。
妹は、とても聡い子だ。人望があり、カリスマがあり、恐らくは身体能力でも勝てない。
彼女は、これから本気で、僕を詰ませにかかるだろう。彼女の持つ、異常なまでの執着を知っている今では、彼女のアプローチから逃げられる気がしない。
ふう、とため息を吐いた。妹には運もあるし、何より向いた運を掴む力も強い。何せ、僕と妹が腹違いであったという事実も、例えどれだけ確証があったとて、証明するのは至難の業だ。都合よく、証明できるだけの証拠があったのもツいているし、それを見せつけられた病院が、揉み消さず認めたのも運がいい。
それを通すぐらいなら、自分で証拠を捏造して、罪をでっち上げた方が幾分か楽そうだ──と、思い至って、急速に肝が冷えた。
証拠の捏造。罪のでっち上げ。いや、そんなものは無いと思いたいが、可能性はゼロではない。
妹は本来、こんな地方の国立大学に通う器ではない。目指そうと思えば、都内の最高学府にだって手が届く成績だった。妹の口から、医者になりたいと聞いたことはない。どちらかと言えば、彼女は文学が好きで、科学や理学の分野には興味が薄かったと思う。僕が就職する時、自分はお金にも興味が薄いから、給料はほどほどでも残業のない職種がいいと言っていた。
それなのに、どうして彼女は急に、文系をやめて医学部などに入ったのか──という疑問に、それなら答えが出せる。出生記録を改ざんして、血縁関係を消し、合法的に結婚できるように仕立て上げる。あまりにも荒唐無稽で、無茶な理論だが、それなら筋が通ってしまう。
だが、それはあまりにも、飛躍しすぎだ。でも、妹の行動に理屈を付けるなら、それしかない。
「はい、お兄様。せっかくですから、お刺身だけでもたくさん食べて下さいね」
そうして、ぐるぐると思考を堂々巡りさせている間に、妹は僕の目の前に茶碗を置く。食欲は全く沸かないが、折角用意してくれたのに、手を付けない訳にはいかない。そのまま箸と味噌汁の椀を受け取って──ついでに、妹を呼び止めた。
出来れば、そんな訳がないと、否定してほしい。そんな祈りを込めて、妹に、まさか君は──と問おうとして。
「ふふ……私、言ったじゃありませんか」
ぴとり、唇に人差し指を押し当てられ、言葉を遮られる。見上げると、天井のライトに逆光を浴びている妹の顔に、瞳だけが爛々と暗く浮いていた。
「兄様と結婚するためなら、如何様にも、と」
──ああ、そうか、と合点がいく。僕に初めから、逃げ道など無かった。僕は運悪く、化け物に目を付けられたのだ。
妹は、怪物が人間を真似るようにして、家族の団欒の中へ溶け込んでいく。何を口に運んでも、砂を噛んでいるようで、味なんかしない。
そのうち、どうして妹を恐ろしく思っていたのか、どうして妹と結婚することを忌避していたのかも、忘れさせられるのだろう。刺身を一切れ摘まみ、じっと見る。魚は、水の中から釣り上げられ、まな板の上に乗せられても、包丁で身を捌かれてもなお、じたばたと暴れて抵抗する。その様子は、無意味で滑稽かもしれないが──なるほど、実際に食肉になってみれば分からないものだ。僕もずっと、まな板の上で踊っていたのだから、今ならその心理がよく理解できる。
箸を口に運び、噛む。共食いをしているような気がして、とても気持ち悪かった。
Comments
ありがとうございます! 実の妹は結婚できないので血縁をなくすという妹ちゃんの名采配が光ります
daikon
2025-08-27 03:17:47 +0000 UTC実兄をモノにするために手段を選ばない妹は多少見慣れたつもりだったが…まさか出生記録の改竄までやってのけるとは…妹ちゃん、恐ろしい娘…!
xm-25-agl
2025-08-25 22:54:13 +0000 UTCありがとうございます! どう考えても危険な女性に幸せにされて一生恐ろしい想いをし続けたいです
daikon
2025-08-25 05:30:04 +0000 UTCはー・・・ねじの外れた優秀すぎる妹さん(失礼、もう義妹さんか)を眺めながら飲む酒は格別ですな(´ω`) 末永く家族で幸せになって頂きたいものです
みにんぐ
2025-08-24 13:41:45 +0000 UTCありがとうございます!明らかに心を許してはいけないイカレ女すき あとおっぱいは大きいと思います
daikon
2025-08-24 09:20:16 +0000 UTC納涼ですね。答えが見え切らないところがいい。 でも他小説と世界観を合わせて考えると、案外ホントにサキュバス辺りの取り換え子なのかもしれないとか思っちゃう あと間違いなくおっぱいは大きい
三次たま
2025-08-24 08:17:34 +0000 UTC