この時期は急に天候が変わって困る。 今日は1日晴れるなんて予報だったのに、下校時間帯をバケツをひっくり返したような土砂降りが直撃した。 しかも彼女との下校途中。 家までは遠いし、手頃に雨宿りできる場所を探したけどそんな簡単に見つかるわけがない。 近くにあったのは、ラブホテル…… 正直、色々と考えたけど背に腹は代えられないし、彼女や自分はこのままじゃ風邪をひいてしまう。 しょうがなくラブホテルで雨宿りすることになった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ホテルに入ってからは、成り行きで部屋をとった。 幸い店員がいない無人フロントだし、カップル割とかいうプランのため、彼女と割り勘しすれば十分に払える料金だ。 雨雲レーダーを見ても暫くはこの分厚い雨雲は自分達のいる場所から動きそうにないし、仕方なく部屋で待つことにした。 「ラブホテルの中初めて入ったけどこうなってるんだ〜!!」 彼女は初めて入ったラブホテルに興味津々だ。 それは自分も入ったの初めてだし…… もっと何か普通のホテルと違って変態チックな道具でもあるのかと思ったけど、彼女の言うとおり普通のホテルと変わらないじゃないか。 もっとこう正直エロいイベントとか期待してた自分もいるけど… 「先にシャワー浴びて来てよ。風邪ひいちゃうし、制服ドライヤーで乾かしておくから……」 「わかった。交代でシャワー浴びようね。」 そう言うと浴室に向かう彼女。 シャワーを浴びている間、TVを点けてドライヤーで濡れに濡れた制服を乾かす。 「発達した雨雲は現在、停滞しており激しい雨が降っています。お住まいの方は河川の増水にご注意ください。」 ニュースを見るにまだまだ、雨は降り続くらしい。 暫くこのラブホにいなきゃ駄目みたいだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー シャアアアアアアアッ…… 温かいシャワーを浴びてさっきまでの冷えがとれていく。 ラブホテルとはいえ、しっかりした浴室で正直家の風呂より立派な気がする。 このシャワーを浴び終えたら、なんかエッチな展開が待っていたり…… そりゃないか…… 彼女はすごく真面目だし、エッチなことはしたけどちょっと淡白な感じがしたし…… 雨が止むまでお喋りでもして時間を潰そう。 そんなことを考えながらシャワーを止めて浴室を出た。 「終わったよ〜。制服乾かしてくれてた?」 脱衣場から彼女に声を掛ける。 返事がない。 それに俺の着替えもない…… 「ちょっと俺の着換えないんだけど……制服乾かしてって言ったじゃん……」 やむを得ず、タオルを腰に巻いて部屋に戻る。 「駄目だよ。お互い約束……」 そこまで言いかけて言葉に詰まった。 彼女の格好がさっきと違うからだ。 正直ものすごくおかしい格好で…… 普通じゃ考えられないような彼女の格好に自分は硬直したままだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 部屋には制服を着た彼女が待っている。 それは変わらない。 しかし、彼女の身体にさっきまでに無かったものがある。 まず手首の縄だ。 両手首を前にされていて、一括りに縛られている。 よく映画や漫画で見る後ろに縛られた状況と違ってある程度、自由が効くようだ。 それでも縛られていることには変わりない。 そして、彼女の顔をマスクが覆っていた。 彼女の鼻から顎までをぴっちりと覆うマスクはどうやら革か何かで作られているみたいだ。 「ふーっ……ふーっ……んふーっ……」 苦しそうな息遣いが聞こえる。 鼻までマスクに覆われていては当然だろう。 しかもさっきから口からはくぐもった声しか出せていない。 彼女が着けているマスクはどうやら口も塞ぐようになっているようだ。 見たことあるけど身体を縛って身動きができないようにして、喋れないように口を塞いでいるのはSMプレイの一環だ。 そんな状態で彼女は、ベッドに座り込んで期待した目でこちらを見ていた。 一瞬、別人と疑いたかったけれど、目元や髪型からこれは彼女で間違いない。 マスク越しに籠もる呼吸音に交じり聞こえて来るくぐもった声も、確かに彼女のものだ。 「何……やってんの?」 部屋に戻ってきた事に気付いた彼女が、自慰を中断して、息を乱したままこちらを向いて立ち上がる。 「んふふっ……♡んむうっ……♡」 上目遣いでこちらを近付いてくる。 ベッドを見てみると他にも成人本で見たことのある大人の道具が何個かあった。 「これって……部屋にあったの?」 恐る恐る聞いてみると首を縦に振って頷く彼女。 どうやら自分がシャワーを浴びている時に見つけたものだろう。 誰かが部屋に入ってきたような感じではないので自分で自分を縛ったんだと思う。 今まで真面目だった彼女がこんなことするなんて思わなかったけど…… 縛られて口を塞がれた彼女は今まで感じたことのない色気が漂っている。 それに彼女自身も何故か嬉しそうだ。 「んんっ……///」 前手縛りのまま、裸の自分にトンッと体を預けて来る彼女。 これから一緒に楽しもう……♡ 喋れない彼女だけどトロんとした目ではそう訴えているようにも見える。 「本当にいいの?」 「むんっ……♡」 問いかけると目を閉じて頷く彼女。 こういうのは官能的というんだろう。 胸の高鳴りがどんどん大きくなっていく。 雨も暫く止みそうにない。 せっかくだ。 この時間を楽しもう……♪ 縛られた女の子も可愛いし、悪くないね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 挿絵 PKpk 着色 サンサ様(https://twitter.com/hukuroukenpro)