コミッションイラストを描いていきます。
使用アプリ:procreate・調整や色調加工にReLens、snow・資料整理にVizref
作業環境:iPad Pro(第二世代) 12.9inch 512GB・Apple Pencil
作業時間:40時間
🕰️ラフ出し🕰️
ちょっとテーマが特殊だったので、正直ここが一番難しかったかもしれない。
簡単にまとめると「多くの人に賞賛され崇拝される天才の苦悩」って感じかな。
採用となったのがこちら。
📺下書き📺
描くモチーフを固めていきます。
クライアントさんの望む雰囲気が分からない場合、数枚参考写真を送ってイメージに近いものを選んでもらう、というやり方があります。なるべく齟齬を減らしたいから、分からないことは早めに確認👍
カメラワークが床スレスレなので上下のアオリパースを追加する事にします。
色々面倒になってポージングは自撮りを流用する事にしました。
写真より動画で撮ると楽です。撮ってる時結構恥ずかしいけどね……。
自撮りを参考にして人物のアタリをとり、背景パースも写真に従って歪めます。
ただ、この絵は上半分にモチーフを置き床面を大きく取る構図なので、床面については写真に沿わない歪んだ消失点を本来の位置より上に用意しておきます。
簡単に言うと、床だけちょっと上から見た構図になってる……って感じかな?
写真はすごく参考になるけど、それ通り描くのが最適解という訳ではない。
そういえばちょっと前マシュマロでこの椅子についてパースの取り方を聞かれたな。答えそびれてて申し訳ない。
まずこのようにパース定規に沿った枠組みのアタリをとる。
この椅子の場合はカメラに対して傾いて置かれているため、新しくパース定規を取り直しています。アイレベル(地平線)の高さだけ揃えて後は割と適当です。
一番手前の脚を、軸の線に沿うイメージで作画します。
他の脚は面倒なのでコピペ。椅子の脚が少し外に広がっているので、軸線から少し傾いて配置しています。
他の部分もパースに沿って加筆。
背棒(背もたれを支える柱)が座面にそのまま取り付けられているこのデザインの椅子はウィンザーチェアと呼ばれる。素朴かつおしゃれな雰囲気が好きでたまに描く。
ちなみに、脚と脚の間を渡す棒を足貫、足貫同士を渡す棒をつなぎ貫と呼ぶそうです。(知らなかった)
椅子については私が机を購入したこのお店の解説が面白い。
さて、手前に大きく置くトゥシューズだけど、私はバレエに触れた事が無いのでいまいち形が分からない。Amazonで3000円くらいで可愛いデザインのものが売っていたので買いました。
イメージに合うように配置します。どうせなら若干フォトバッシュの要素を入れようかと思い、ライティングも寄せて撮ってみました。
今回の絵はいままでいち資料頼りなところがある。
紆余曲折を経て下書き完成。
✒️線画✒️
線画って本当に説明する事がない。いつも通り不透明度30%のスタジオペンでちまちま作画しています。
蓄音機の中の飾り彫りなどは一個だけ描いてコピペした下書きを用意して、それを思考停止でなぞります。
床の楽譜はパースを計算するのが地味に面倒なので、一度こうして真上から見た図を作る。
確か白鳥の湖のスコアを使ったはず。バレエは詳しくないけど、映画「ブラックスワン」は好きだから、、
先にも言った通り、床面パースは他の部分のパースから消失点を上にずらしているので、これはこれでパース定規を作成。先ほどの楽譜画像をガイドラインに合わせて変形します。
完成。
レイヤーは靴やお花など手前のモチーフ・それ以外の2枚で分けています。
📻色置き📻
スポットライトの円形のラインを強調したいので、光の当たる部分と影の部分で明度だけではなく色合いも変えます。「111年ぶりね」とかで使った技法ですね。
最初からそれを考慮するのは面倒なので、手始めに雑に地の色を起きます。
影色は青緑に沈め、スポットライトの当たる部分は橙色に飛ばす予定です。
全体に緑の乗算レイヤーを乗せ、スポットライトの当たる場所にオレンジの加算レイヤーを起きます。
relenzで調整した状態。
今回は色味の指標としてこの動画を参考にした面もある。「全体が青緑に沈みつつ、光はオレンジ」という自分のイメージにすごく近かったので助かった。光が当たったとき、白色のものがどんな色に見えるか、影の場合はどんな色か……みたいな検証のために視聴しました。
メガネのCMなのかな?ほぼおじさんがメガネの開発について語ってるだけだけど、サムネからも分かる通りイントロとアウトローの映像が綺麗。
🪴下塗り🪴
色置きからはみ出している部分やディテールを詰めていきます。
上から5番目のレイヤーで影部分のみに青めの調整しているのに顕著だけど、今回のように場所によって色味をガラッと変えたいときは、relenzで全体を動かした画像を用意して、マスク機能で反映させたい場所のみに表示しています。

寿なし子先生の絵本へ寄稿するイラストを描いていきます。 使用アプリ:procreate・調整や色調加工にReLens、snow・資料整理にVizref 作業環境:iPad Pro(第二世代) 12.9inch 512GB・Apple Pencil 作業時間:48時間 🐇ラフ🐇 一番最初のメモラフはこんな感じ。私に宇宙は描けないので、話の内容に絡めつつ室内を描きます...
詳しくは宇宙メイキングあたりで書いてるはず。
全体を調整し終わった状態。
🥀塗り🥀
塗っていく。これもいつも通り……下塗りでほとんど調整が終わっているので、ハイライトやテクスチャ感を足すように塗っていく。

全体的にじゃむらべ4話の話をしているので、読む順はじゃむらべを先にする方をおすすめします。 3月25日 腹痛で体が鉛のように重いけど、打ち合わせがあるので出かけます。 今日は自分の機嫌を取るための予定もある。 打ち合わせから2時間くらい空き時間があるので、芸劇前のカフェで本読みつつ食事。赤いパラソルの小さ...
テレビのグリッチ加工などについてはこの記事で触れている。
下塗りの際、自分で塗ったレイヤーの上に写真をオーバーレイして、テクスチャ感を流用していました。
塗りで不要なディテールを潰しつつ、接地面や稜線は強調して描きます。リボンや靴のハイライトに入る質感はいい感じなので写真のディテールをそのまま残しています。
床面への反射も写真を参考にしています。
フォトバッシュ的な技法は初めて使ったけど、悪くないな。今後も大きく映るモチーフには使っていってもいいかもしれない。
🩰加工🩰
今回は明確な完成系のイメージを持って進めていたからか、あまり動かす場所がなかったな。やった事といえば
・悪目立ちしていた地面の花のコントラストを調整
・今までの工程でもやっていたように、光の当たる部分と影の部分をそれぞれrelenzで加工
・トゥシューズの明暗とテクスチャ感をrelenzのフィルター、ディテールタブで強調
・スポットライトの輪郭線にピンクのラインをオーバーレイ、そのラインの外周あたりに明るいオレンジのラインをハードライトで追加し、ライトブルーム感を足す。
位だろうか。
「あの子は天才」
字幕を入れて完成!
「明暗によって色味を変える演出」「カメラ近くに大きくモチーフを置く構図」「演出のためパースを意図的に歪ませる技法」など、ここ1年くらいで習得した技術に加えて、「写真を絵に取り入れる」という新たな試みも出来て、血肉になる一枚に出来たんじゃないかな。
点にすると何点だろう……普段の自分の絵から離れているから採点しにくいけど、70点くらいあげてもいいのではないか。
少しだけ色収差加工を加えたバージョン。色収差の効果自体は好きなんだけど、これをやるとせっかくの細部の描き込みが潰れてしまうのであまり使いたくはない。
おまけデータとして収録。
過程GIF。
読んでくれてありがとうございます。来月は打って変わって、こういうゴリゴリにアンティークな絵のメイキングが上がる予定。それではまた週末に~👋
(いいねがあったら嬉しいです⏬)