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【登場キャラ 遠坂 桜】                                                                                                                                                                     最も見られたくない姿を桜に見られた。  そのことに気づいた凛は、一気に頭から血の気が引くのを感じた。 「姉さん……どうして……?」 「な、なんで桜が、ここに……」  動揺する姉妹の様子を、部屋の中に居るもう一人は愉快そうに眺めていた。 「良いタイミングで来るじゃないか、桜。待ってたよ」  突然現れた妹に対して待ち侘びたように話し掛ける慎二を見て、凛は気づく。桜が今この部屋に来たのは、この男の差し金だと。 「慎二……あんたが呼んだのね……っ!」  怒りを込めた目を後方へ向け、凛は歯を食いしばった。 「んー? そうだよー? せっかく遠坂とヤるんなら、今日は姉妹揃えて遊ぶってのもいいかな、と思ってさ」 「私とセイバーだけに飽き足らず、桜にまで……っ! ふっざけんじゃないわよ、慎二……ッ!」  余りにも好き勝手をする慎二に、凛は流石に怒りが沸点を超える。  吠えるように食って掛かり、前屈みになっていた身体を持ち上げようとするが、その反抗的な態度を慎二が許すことはなかった。 「うるさいよ、雌犬っ!」 「んあ゛っ♥♥」  振り向こうとした瞬間慎二は凛の腰を掴み、膣口に添えていた肉棒を一気に突き入れた。 「お゛っ……♥♥ 挿入って……ぇえ♥♥」  不意打ちで挿入されたペニスに、思わず下品な声が漏れてしまう。  そのまま慎二は歯向かう飼い犬を躾けるように、ばちんっ、ばちんっ、と凛の臀部を平手で叩きながら腰を打ち付けた。 「ひぎぃいいっ!?♥♥ や、やめなさい慎二いぃいいい♥♥」  尻肉を叩かれる痛みと、肉壁を擦られる快感に凛は髪を振り乱して身悶える。 「なんだその口の利き方はぁ!?  ご主人様に命令なんてしていいと思ってんのか!?」  パンッ、パァンッと腰を打ち付ける小気味良い音が鳴り響くと同時に、慎二はむっちりとした尻肉を平手で思い切り引っぱたく。 「んいぃいいいいっ♥♥♥」 (やだ、桜に見られてるのに……こんな姿、晒しちゃうなんてぇ……っ♥)  叩かれる度に身体が跳ね上がり、みっともない喘ぎ声を抑えられなくなる。  姉が無様に乱れる姿を妹に見せつけるように、慎二は凛のツインテールを後ろに引っ張りながらペニスをねじ込んだ。 「あぎっ、ひぃいい♥♥ やめっ……てぇええ♥♥」 「兄さんっ! 姉さんを離してあげてください! そんな酷いことしないで……!」  眼の前で犯される姉の姿に、桜が悲痛な叫びを上げる。  だがそんな言葉を聞いても、慎二の蛮行はまるで止まらない。 「勘違いすんなよ桜。僕は遠坂がチンポ突っ込んでくださいっておねだりするから、その通りにしてやってるんだぜ? なぁ遠坂? そうだよな?」 「ち、ちがっ……、それは……」  慎二の問いかけに、凛は口籠もる。  恥も外聞もない懇願を口にした自分を、桜に知られるわけにはいかない。そう思っていても、慎二の言葉を否定するには余りにも身体がセックスに悦び弾んでしまう。 「あぁん? 妹の前だからってカッコつけようっての? まんこ掻き混ぜられたらアヘアヘ喘いじゃう癖に、小賢しいんだよ!」 「あひぃいいっ♥♥ お尻叩くにゃああああ♥♥♥」  一際強く尻肉がビンタされ、凛がつま先立ちになって腰を跳ねさせる。  その身体を理科実験台に押さえつけるようにしながら、慎二はピストンの勢いを更に速めた。 「よく見ろよ桜ぁ。遠坂は虐められて喜ぶマゾ女なんだってことをさぁ!」 「酷い……っ。兄さんお願いです、それ以上は……!」 「ははっ、口では嫌がってても遠坂の奴、まんこ締め付けて離そうとしないんだぜ?」  慎二が腰を打ち付ける度に凛の膣からは愛液が垂れ落ち、よりスムーズにペニスを受け入れる手伝いをしてしまう。 「んぉっ♥ お゛っ♥ あ゛っ♥ あ゛~……ッ♥♥」 「見ろよこの声! ちょっと前まで処女だった癖に、今ではこんな下品な喘ぎ声で鳴く雌犬さ! 笑えるよなぁ!」  容赦なく叩きつけられる肉棒は子宮の入り口にまで届き、凛の喉から淫らなアヘ声を引き出すのだった。 (だめぇ……♥ 桜の前で、快感に屈しちゃいけないのにぃ……♥♥)  理性では快楽を否定している。しかし雄の象徴で膣内を蹂躙され続ければ、凛の身体はすぐにでも雌の本能に支配されてしまう。 「んお゛っ♥ おほぉっ♥♥♥ チンポで子宮キスされてるぅ♥♥」  慎二は凛の顔を台の上に抑えつけ、身動きを取れないようにしてから腰を振りたくった。 「ぐぇえっ♥ やっ、やべ……♥♥」 「お待ちかねの中出しだ! ありがたく受け取れよ遠坂っ!」 「いやあああっ! 精子中に出しちゃだめええええっ!!」  血相を変えて叫ぶ凛を無視し、慎二は腰ごと突き上げるような勢いで子宮口を亀頭で叩いた。  どびゅるるるるるっ、と膣内で熱い精液が弾け飛ぶ。  子宮に流れ込む精液の勢いは凄まじく、凛は舌を突き出し白目を剥いて絶頂した。 「お゛……ッ♥♥ お゛ぉ……っ♥♥♥」 (イ……かされたぁ……。こんな奴のチンポで、中出しされてぇ……)  凛は全身を痙攣させ台に倒れ込む。  慎二は凛の頭頂部を掴んで顔を上げさせると、その絶頂に破顔した表情を桜へ見せつけた。 「はひ……あひぃ……♥」 「遠坂、お前は僕のオナホなんだから、妹の前だからって良い格好しようとするなよ? 分かったな?」 「うぎいぃいいいいっ♥♥♥」  桜に顔を向けたまま膣奥を嬲られ、凛が情けない悲鳴を上げる。 「分かったかって聞いてんだよ、マヌケ!」 「は、はい……オ、オナホが……妹の前だからって、カッコつけて、ごめんなさいぃ♥♥」  涙や涎を垂らした顔で、凛は無様な謝罪の言葉を口にさせられた。  魔術師としてのプライドも、姉として威厳も全て奪われた凛の姿に桜が絶句する。 「どうだい桜? これがこの女の本性さ。 お前の姉もお前と同じように、僕のチンポ欲しさにまんこ濡らしてアヘアヘ喘ぐ淫乱なんだよ」 「姉さん、そんな……」  桜は姉の惨めな姿を直視し、手で口を抑えて呆然と立ち尽くしている。  ショックを受ける妹に、凛は大丈夫だと答えてあげたかったが、絶頂でふやけきった姿では反論しようもない。  そして凛を嬲り終えた慎二が、次は妹をその毒牙にかけようとするのもまた、止めることは出来なかった。 「きゃっ……! に、兄さん……っ」 「へへへ、言っただろ? 姉妹揃えて遊ぶために呼んだってさ。姉と妹、僕が食べ比べてやるよ」  慎二は桜の身体を引き寄せると、その豊満な胸を揉みしだきながら、頬を舌で舐め上げた。 「んっ……あ、兄さん……駄目です……」  桜は力無い抵抗をしながらも、胸を揉まれるだけで甘い息を吐いてしまう。  元々の感じやすさに合わせ、姉が恥辱に打ち震える姿を見せ付けられ、桜の身体は既に男を求めて出来上がってしまっていた。 「お前のデカ乳は遠坂と違って揉み応えがあるなぁ。相変わらず身体だけは褒められるじゃないか」 「ん、やぁ……っ。触らないで、ください……」 「嫌がってる振りはよせよ。お前の淫乱っぷりは僕が一番よく知ってるんだからさ。もうまんこびしょ濡れなんだろ?」  慎二の卑猥な言葉に、桜は恥じらいながら顔を手で覆う。  その仕草がより嗜虐心をそそり、慎二は妹をいやらしい手つきで嬲るのだった。 「お前でもお姉ちゃんの前で犯されるのは嫌なのか? でも、どんなに取り繕ったところで、お前を発情させるなんて超簡単なんだよ」  そう宣言しながら、慎二は桜の巨乳を根元から搾り出すように揉みしだく。  そして服の上からでも分かるほど勃起した乳首を、カリカリと爪で引っ掻いてやると、桜の甘い嬌声が室内に響いた。 「んっ♥ あはぁ……ッ♥♥」 「遠坂も感じやすかったけど、やっぱりお前は格別だな。女として使う分には、姉よりも上等かもな」  慎二は桜の制服を胸元まで捲り上げ、存在感のある曲線を包むレースのブラジャーを露わにする。  そして下着の中に手を突っ込むと、その巨乳と先端突起を好き放題に弄り始めた。 「んっ♥♥♥ やっ……ちくび……ッ♥ そんなにしちゃぁ……あはぁんっ♥♥」  桜は指を噛んで声を抑えようとするが、慎二が乳首を潰すようにつねって強い刺激を与えると、突き刺すような快感が胸の先端を走り、甘えた声が口から飛び出してしまう。 「隣に遠坂がいるの忘れてるのか? そんなエロい声出してたら、お姉ちゃんに失望されるぞ?」 「んんぅ……っ♥ ね、姉さん……見ないで……」  興奮した慎二の鼻息を首筋に感じながら、桜も身体を急速に昂らせていく。  簡単に発情させられるという慎二の言葉通り、調教済みの身体は短時間で性行為の準備を整えてしまうのだった。 「セックスしてやるから、股開けよ」 「…………」  耳元で囁く義兄の言葉に、桜は顔を俯かせる。  脳裏には大切な男性の姿が過るが、調教され、身体を開発されきった雌は、その言葉に逆らうことなど出来なかった。 「……はい」  羞恥に唇を震わせながらも、桜は自らスカートを持ち上げ、濡れたショーツが見えるようにゆっくりと足を開いていく。 「桜……」  絶頂後の虚脱感で項垂れていた凛が、不安げな瞳で妹を見つめる。  その視線を申し訳無さそうに受け止めて、桜は下衆な義兄に身体を明け渡す。 「く……ください、兄さん。私も、もう我慢出来ないんです……っ」  ショーツをずらした秘所から、とろとろとした愛液が糸を引いて床に落ちる。  桜は期待に濡れそぼった秘部を見せつけるように指で押し広げ、慎二に懇願した。 「お願い……します」 「まったく、義理とはいえ妹がこんなエロ女だなんてねぇ。これは、兄としてしっかり躾けてやるのが義務ってもんだよな」  慎二は妹のおねだりにすっかり劣情を唆られた様子で、怒張を反り返らせていた。  そして凛の隣に桜を並べ、同じように背後から濡れた秘処に肉棒を充てがった。 「ふ……ぅ♥」  大切な部分に押し付けられた異物の感触に、桜は不安と期待を孕んだ声を漏らす。  姉に見られているということもまた興奮を掻き立て、桜は無意識に腰を振って挿入を促していた。 「に、兄さん……っ。焦らさないで下さい……」 「はっ、分かってるっつーの!」  慎二が桜の腰を掴み、その穴へ肉棒を沈めていく。 「んあっ♥ あ……あぁあ♥♥」  ずぶずぶっと膣内を拡げながら挿入され、桜は甲高い嬌声で喉を震わせた。  待ち望んでいたモノで膣奥を押し上げられる快感に、巨乳を揺らして身体を仰け反らせる。 「ん゛っ、はああぁああああ♥♥」  ビリビリと脳髄に走る電流のような快感に、桜はだらしなく口を開けて舌を突き出し、身体を支える脚を痙攣させた。 「あ゛……っ♥ あ゛~♥♥」 「オイオイ、挿れただけでイったのかよ。お前のまんこ雑魚すぎだろ」  膣奥まで一気に突かれたことで堪えきれず絶頂してしまった桜は、だらしない表情で深い息を吐き出す。  簡単にイカされてしまった妹を慎二は蔑むように笑ってから、激しいピストンを開始した。 「ま、待ってにいさ……ア゛ッ♥ ああああああ♥♥」  ずぶずぶと肉棒が膣内を往復する度、あまりの快感に膝から崩れ落ちそうになる。  だが、そうやって逃げることすら許さず、慎二は桜の下腹部を抱えるようにして腰を打ち付けまくった。 「あ゛っ♥ あぁんっ♥♥ お゛っく……とどくっ♥♥」  ガツガツと貪るような性交に、脳と子宮が揺さぶられる。  桜は台の縁に手をついて、巨乳を大きく揺らしながら喘ぎ声を響かせた。 「あ゛~っ♥ あ゛っ♥ んお゛ぉっ♥」 「馬鹿みたいにエロ声出しやがって。お前はホントにっ、肉便器になるためにっ、生まれた女だよな!」  肉棒が子宮口をノックする度に、桜は獣のような声を上げて悶える。  凛よりも更に感じやすい身体は、どれほど乱暴に犯されても、甘えるように快感を享受してしまうのだった。 「おまんこの奥……っ、イッ、イジメないでくださ……ひゃあぁあん♥♥ ながいオチンポでぇ、ズンズンしちゃ、だめえぇぇ♥♥」  姉とはまた違った肉感的な身体が、男の欲望のままに弄ばれる。  慎二は桜の巨乳を揺らすことを楽しんでいる風に、勢いを付けて全身を揺すった。 「あひっ、はあぁああんっ♥♥ 」  ドチュッ、ドチュッ、ドチュンッ♥♥  幾度も身体を重ねた兄との性行為は、容赦も愛情も無く、ただ性欲を発散するだけの交尾でしかない。  桜もそれは理解しているというのに、ただ太く長いペニスで腟内を擦られるだけで、本当に好きだった人には聴かせたことのない媚び声を上げてしまうのだった。 「あ゛っ♥ あ゛~っ♥♥ んお゛ぉっ♥ そこっ、すごいですうぅうう♥♥♥」  感じすぎて辛くとも、息が続かなくなっても止まることのない乱暴なセックス。だが、その乱暴さこそが桜を狂わせる。  義兄に何度もイカされ続けた結果、桜は女を玩具のように扱うセックスでしか満足できない身体にされていた。 「いぐっ♥ またイきます兄さんっ♥♥ ぶっといオチンポ様でイキますうぅううう♥♥」 「ああっ? 僕が射精するまで我慢しろよ桜ぁ! もうちょいでっ、イケそうなんだからさあ!」  堪え性のない妹を怒鳴りつける慎二。  そしてその怒りをぶつけるように、凶暴なピストン運動は速さを増していく。 「ぬほおっ!?♥♥ わ、わかりま……が、我慢しますぅう♥♥ だから、はやっ……はやく、中にっ……くださっ♥♥ いひぃいいい♥♥」  桜は必死に歯を食いしばって、身体の内側から弾けそうになる快楽の爆発に耐えた。  子宮を揺さぶられると膣肉が痙攣し、挿入された肉棒を強く締め上げて射精を催促する。 「ん゛っ♥ オッ♥♥ おほっ♥♥ ザーメン、くださいっ! 桜の淫乱おまんこに、ぶっ濃いザーメン恵んでください♥♥」  絶頂を堪えながらペニスへ媚び続ける桜の努力に慎二も興奮を掻き立てられたようで、妹の腰を掴みながらラストスパートをかけるように激しいピストンで膣奥を責め立てた。 「おらっ、チンポ大好きなエロ穴でザーメン飲み込んでイケよっ!!」 「あ゛っ♥ いぐっ♥ またイキますっ♥♥ にいさんのオチンポでイキますうぅううう♥♥」  全力のピストンに桜が絶頂を迎えると同時、子宮口に密着した鈴口から大量の精液が吐き出され、桜の膣内を満たしていった。 「ぅあ゛♥♥ あっ、あついの出て……ああああぁああ♥♥」  身体を弓なりに仰け反らせ、桜は中出しの快楽に陶酔する。  絶頂で痙攣する膣の動きに刺激され、慎二は睾丸からせり上がった精液を最後の一滴まで妹の子宮に流し込んだ。 「あ゛……あ、ああ……♥♥ すっごい……気持ちいい……♥♥」  目を細め、蕩けきった顔で舌を垂らし、桜はぐったりと身体を机に預ける。  慎二が肉棒を引き抜くと、ぽっかりと口を開けた秘裂からドロドロの白濁液が溢れ出し、そのまま桜は床にへたり込んでしまう。 「ん……ん゛ん゛♥ 兄さんの精液……染み込んでる……♥」  絶頂の余韻で動けぬまま、姉の隣で顔を赤く染めたまま放心する。  凛はそんな妹の姿を心配よりも興奮の勝る熱っぽい目で見つめていた。 「桜の中に……慎二のが、あんなに……」  ドロドロと床に垂れ落ちる精液が、自分の膣に注がれた精液の感触を呼び起こす。  そんな同じ男に膣内射精された姉妹の顔の間に、射精を終えた精液まみれのペニスが差し出された。 「お前らの穴で汚れちまったからさぁ、ちゃんと綺麗にしろよ」 「こ、っの…………っ」 「…………」  凛は目を尖らせながら、桜はぐったりとしながらも、顔を起こして慎二のモノへ舌を這わせる。 「ちゅぅ……ぺろ……れろ、れろぉ……」 「じゅるっ、じゅるるっ……ん、ふ……ぢゅずっ」  精子と愛液で濡れ光る肉茎を掃除するように左右から舐め上げる姉妹の姿に、慎二は心底満足げにほくそ笑んでいる。  妹を想う姉と、姉を想う妹が下衆な男の肉棒を挟んで舌を絡ませ合う光景は、たまらなく淫靡で優越感を満たす姿だった。 「ぢゅばっ……♥ ぶじゅる……ん、レロレロ……。んえぇ~……♥」 「むちゅうぅ♥ じゅる、ぺろぉ♥ んふ……れろっ」  男のモノを舐めしゃぶっているだけで、二人の瞳には再度発情の色が浮かぶ。  汚れを舌で削ぎ落とすと、姉妹は無言で催促するようにペニスを舌先でちろちろと舐め始めた。  美少女姉妹による口奉仕を堪能しながら、慎二はまた底知らずの精力を漲らせるのだった。  ◆ 「やぁ衛宮、遅くなって悪いね」  玄関の扉を開けた慎二が、出迎えた士郎へ語りかける。  凛と慎二が衛宮家で帰ってきたのは、すっかり辺りも暗くなり、夕飯も冷めきった頃だった。 「随分、遅かったんだな……。部活が長引いたのか?」 「まぁそんなところさ」  適当に返す慎二を不審に思いながらも、士郎は彼の左右に立つ少女へ視線を移す。  そこには慎二を挟むようにして、凛と桜が顔を俯かせて立っていた。 「遠坂は聞いてたけど、桜も一緒だったのか……?」 「あぁ、どうせ帰る場所は同じなんだから、たまには兄妹一緒に帰ろうかってね。おかしいかい?」 「いや……別に。それに遠坂も居るなら、おかしくなんてないよ」  桜と慎二、そして桜と凛。少々複雑な兄妹姉妹の関係が今は仲睦まじいのならば言う事は無いが、士郎の目にはどこか不思議に見えてしまった。 「…………」 「……先輩。すみません、こんな時間になって」  走って帰りでもしたのか、凛と桜の顔は少し赤くなっていて、制服も僅かに乱れている。  それに、二人ともなぜかこちらと目を合わせづらそうにしているように感じるのは気の所為だろうか。 「えと、じゃあ飯はどうする? 三人の分残してあるけど、温めるか?」 「あぁそうだね。確かに随分運動した後だし、お腹空いてるんだよ。悪いけど、すぐ用意してくれるかい」 「あ、じゃあそれなら、私も手伝います」  桜が士郎を手伝おうと、そそくさと靴を脱ぐ。 「私も行くわ」と凛がそれに続くが、その様子を見ていた士郎は不意に気づいた。 「ん? 遠坂、口元に何か付いてるぞ」 「え……? ……ッ!?」  士郎が指摘した口端に付着した黒い糸くずのようなモノに気づき、凛が慌てて口を抑える。 「ちょっと、言ってよ桜……!」 「わ、私も気づいてなかったんですよ……!」  凛は何やら焦ったように桜に言いながら口元を拭う。  なんだか随分慌てているようだが、そんなに恥ずかしいことだろうか?  まぁ、そんな風に会話する姉妹の様子は微笑ましいが、と士郎は呑気に考えるのだった。 「さて、それじゃあ僕も行こうかな。衛宮の料理はいつも美味くてありがたいよ」 「なんだよ珍しいな。まぁ、喜んで貰えてるなら何よりだよ」  気安い慎二の言葉に、士郎は照れくさそうに頬を掻く。  慎二や凛が我が家で夕飯を食べ、その礼を言われるなど少し前では考えられなかったことだ。  これも一種の奇跡なのだろうかと、士郎は感慨深くなってしまう。 「いやホント、色々と美味しく頂いちゃって、悪いね衛宮」 「……?」  なにやら慎二らしくない感謝の言葉を不思議に思いながらも、人からの感謝は素直に受け取るべきだと考え直し、士郎は凛と桜を追って居間へ向かうのだった。

⑦

Comments

良いですねぇ⋯⋯

elksk


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