「おーい遠藤君、電話入ってるよ」
「え、僕にですか?」
大和便、東帝支部。
配達員である遠藤は、配送から戻ってきたばかりのところで上司に呼ばれ、事務室に入る。
なんでも満宛に、直接の連絡が入っているというのだ。
まだ電話は繋がっているとのことで、満は受話器を受け取る。
「はい、遠藤です。」
「こんにちは、西園寺です。いつもご苦労様。」
電話口の向こうの声は、女性であったが、名前には聞き覚えがあった。
西園寺というのは、満の勤める大和便の会長の名前なのだ。
すぐに会長夫人だと察した満は、電話越しだというのにも関わらず、ピシッと姿勢を正す。
「かっ、会長夫人!こちらこそお世話になっております!」
「ふふふ、そんなかしこまらなくていいのよ。今日はね、あなたにお願いしたいことがあって電話させてもらったの」
「ぼ、僕なんかに、お願い……ですか?」
お願いはとても簡単なもので、指定の日時に貿易会社に行けという話だった。
荷物の配送関係の話かと思ったが、どうにも一人で行かなければならないらしく、一般社員である満は不思議に思いながらも従うしかなかった。
「なんだろう…もしかして誤配があって、その謝罪を求められてるとかかな…」
満は、この会社に何度も集荷や配送で来たことがあった。
心配性な性格が災いし、緊張感が高まる。
しかし満は西園寺の指示通り、貿易会社へ訪れた。
受付に声をかけると、話は伺っているとのことですぐに通してもらえた。
会社の上層階へ向かい、入るべき部屋を探し出す。
「あった、ここだな」
受付で案内された部屋は、会議室だった。
やはり応接室などではないことから、何か重大な失敗をしてしまったのだろうかと、満の手は汗だらけだ。
しかし会長夫人直々の指示のため、帰るわけにはいかない。
満は意を決し、会議室のドアをノックする。
「どうぞ」
低く、静かな声が聞こえた。
控え気味にドアを開け、満は覗くように中の様子を伺う。
「入りたまえ。私は君を待っていたんだよ」
デスクと椅子が並べられた部屋の中にいたのは、高価そうなスーツを身に纏った初老の男だった。
綺麗に整えられた髭と髪の毛は清潔感を出し、いかにも紳士といった様子を見せる。
緊張は未だ解けないままだったが、満は小さく「失礼します」と頭を下げ、会議室の中へ入った。
「君が大和便東帝支部の遠藤君だね?」
「はい、遠藤満と申します。」
「うんうん。期待通りだ。」
男は満を見てニコニコと微笑む。
どうすればいいのかわからない満もつられてニコニコ笑うが、男が近づいて来るとその威圧感に、思わず怯んだ。
「あ、あの」
「ああ、すまない…もう我慢が効かなくてね。」
紳士然としたまま、男は満の手を取ると自らの股間に当てた。
スーツ越しでもわかるほどの硬さと熱さに、満は驚く。
「え、あのっ」
「わかるかい?
君を犯したくてたまらなくてね…三十分ほど前からずっと勃起したままなんだ。」
突然の出来事に、満はパニックに陥った。
いきなりセクハラをされているのだと気付くのに、数十秒ほど要したほどだ。
「あのっ…何か話があるわけでは…」
「ない。私は可愛い君を犯したいと思ってね、伝手で頼んだんだ。」
男の手が、満の股間部へ伸びる。
「ひいっ!」
触られたくないと満が身を捩ると、男は満の両手首を掴んで壁際まで追い詰めた。
男は、見た目よりよっぽど力があるようだ。
「いいのかね?
君の態度次第では、私は大和便との契約を断ち切ることもできるんだぞ。
そうしたら業績は一気に落ちるだろうね?」
男の言葉に、満はうろたえた。
自らの態度次第で、会社の命運がかかっていると言われているのは、満にもわかる。
従うしかないのだと理解するのに、さほど時間はかからなかった。
「ああ、良い子だね。
君は初めて見た時から、聞き分けが良さそうだと思っていたよ。」
ベロリ、と男の舌が満の首筋を這う。
気色悪いと思っていても、満には振り払うことはできなかった。
「大丈夫…君は初めてだろう?私が優しく気持ちよくしてあげよう。」
床に手をつき、尻を向けるように指示をされた満は、服を脱いで待っていた。
予め用意してあったらしいローションを手に取り、男は満のアナルにやんわりと触れだす。
「うっ…ひっ……」
「ああ…今すぐにでもぶち込みたいところだが…指先だけでも慣らしてやらんとな」
ぐにぐにとアナルを広げられていく感覚に、満の背に何かが走る。
快楽なのか気持ち悪さなのか、なんとも言えない心地が全身へ広がり、甘い痺れが登ってくるようだった。
「ふうっ…うううっ……♡」
「おや?もう甘い声を出しているのか?君は案外…感じやすいんだねぇ。」
尻を撫でまわされつつ、腰を舐められ、その感触にもヒクついてしまう。
勝手に身体が反応し、満は羞恥に晒されるが耐えるしかないと思っていた。
「ほら、ここはどうだ?」
男の指が深くまで入り込み、コリコリとしたところを押し上げる。
「くぁっ…♡はっあっ♡…おっ…ぐっ…うっ♡」
前立腺を初めて刺激された衝撃で、満の男根もビクビクと震え、たらりと我慢汁を零した。
会議室の床を濡らしたが、その様子に男は満足しているようだった。
「ははは、可愛いねえ。
指先だけでこんなことになったなら…私のイチモツを入れたらどうなるかな?」
のし、と尻の割れ目に熱い物を乗せられる。
肉棒が乗っているのだと、満の背筋は冷えていく思いだったが、同時にアナルが期待でヒクヒクと動いているのがわかってしまった。
「さて、遠藤君…私はこれから君に挿入するわけだが、何もレイプがしたいわけじゃない。私は愛のあるセックスがしたいんだ。だから『きてください』と言うだけでいい…私を受け入れてはくれないか?」
ローションのぬめりも混じり、クチュクチュという音が満の尻の割れ目で鳴らされる。
それを言うだけですぐに終わるというのなら、自分が解放され、会社も無事で済むのならば。
己に社運がかかっていると思っている満は、悩みながらもついに口を開く。
「あ…き…きてくださ…い…どうぞッ…来てくださいッ」
自ら尻肉を広げ、アナルを見せつけるようにすると、男が生唾を飲み込んだ音が聞こえた。
「…期待以上だよ遠藤君…入れるよ?」
ズブブブ、とゆっくり男の男根が、満のアナルに沈んでいく。
初めての感覚を、満は身体を震わせながらも受け入れていた。
「はっ…んッおぉお……♡」
異物感が凄まじかった。
それもそうだ、元々そこは交わるための場所ではないのだから。
満は、身体が快楽に染まりつつあることを恐れた。
今自分が何をしているのか、どうにも異常な状態であるということを理解はしているのだが、それでも身体は正直なものである。
男が肉棒をゆっくりと出し入れを繰り返し、深いところまで挿入した後に長く引きずりだすと、満の肉壺は行かないでくれと言わんばかりに吸い付いていた。
「はあ…遠藤君…なんて健気なんだ…」
男の呼吸は荒さを増し、それは腰遣いにも直結した。
「我が社の集荷で先輩社員の後ろを雛の如くついていき、一生懸命に仕事をしている様!荷物を落としてしまい、どうしようとうろたえながらも必死に仕事をこなそうとする様!君のその純粋無垢な行動を見て、君を犯したいと!汚したいと思ったんだ!!」
床に突っ伏している満の乳首を後ろから探し当て、こね回しながら男は言った。
すでにビンビンと突っ張っている乳首は弾力があり、男の指先を喜ばせる。
弄り甲斐があると言って、普通であれば痛いはずの強さでひねるが、それはすでに満には快感として伝わっていた。
興奮はどんどん高まっていき、男の腰遣いはもはや乱暴と言っても差し支えなかった。
ブボッ、ブボッという空気の入り乱れる音が、会議室に響き渡る。
「おっんほおおっ♡こッ壊れるッ!!尻がぁあッ壊れるうぅぅううッ♡」
「ここはね『ケツマンコ』と言うんだ。ほら、言ってごらん?遠藤君。」
「ケっ…ケツマンコォォオォオオッ♡」
「あぁ、そうとも。ケツマンコ気持ちいいかい?」
「ぎ、ぎもぢよくなんかっ…♡」
「言わないなら会社が…」
「あぁああッ♡ごめんなさいッ言いますッ♡ケツマンコ気持ちいいですぅぅうッ♡」
男は満が下品な言葉を言うと大層喜び、どんどん要求を重ねていった。
始めのうちは拒絶していたものの、会社のことを出されると従わざるを得ないと思い、満はどんどん思ってもいないことを口に出す。
しかし不思議なもので、決してそうではないと思っていても、口にしていればだんだんそれが本当のことになってくるようだった。
「んおあぁぁああ♡チンポぉッ気持ちいいですぅぅうッ♡」
「ははは、もう私が指示しなくてもすっかり自分で言うようになったね」
男は上機嫌に満の尻を叩き、男根を突き入れ続けていた。
もうどのくらいそうしていたのか、最早男にも満にもわからない。
しつこいほど奥までグニグニと丁寧に擦りつけたり、肉壁をゴリゴリと擦っていたが、間もなく男の男根は果てそうであった。
「さあ遠藤君。そろそろ私と共にイこう。盛大にケツアクメを決めてみせたまえ。」
「はいっ♡仰せのままにっ♡初めてのケツアクメッ決めてイキますッ♡」
長い時間ほじくりまわされた満のアナルはトロトロになっており、何度も緩い絶頂を味合わされていた満の男根はすっかり体液を垂れ流し続けていた。
男はピストンを射精目的に切り替え、短いスパンで満の肉壺へ叩きつける。
「おっ♡おっおっおぉぉおおおおぉおぉおお♡」
「あーイクッイクよ遠藤君ッゴム付き中出ししてあげるからね!
イクッ……うっぉおお!」
ドクン、と男の男根が一度、強く脈打った。
そのまま満の体内に男根が深く入ったまま、射精が始まる。
ドクンドクン、と大量の精液が満の中でコンドームに流し込まれ、液溜を大きくしていく。
「ほおおおっ…おっおおぉおぉおお♡イクイクッまたイっクううううッ♡」
内股になりながら、満は快楽を享受していた。
知らず知らずのうちに自ら腰を男へ押し付け、射精を促している。
やがて男は男根を引き抜き、たっぷりの精液が詰まったコンドームを外してそのまま満の尻の上に乗せた。
「はあ…気持ちよかったよ遠藤君。」
「君は思っていたより素晴らしい素質を持っている」
「あ…ありがとう…ございまひゅ…♡」
「さあ、次はホテルに移動しよう。まだまだ楽しもうじゃないか。」
すっかりくたくたになってしまった満だったが、自ら尻肉を広げ、自らの意思で、男を誘った。
「どうか…もっと僕のケツマンコ…ほじってください…♡」
…そしてこの結果は西園寺夫人にも伝えられ、この貿易会社と大和便は次年度以降も契約を続ける話になったという。
ー END ー
原作:蕎麦枕さま
次回はフクツー便の鍛冶の第二弾・12月ごろにUP予定です😊