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そーっと片足を上げると、色紙には後輩からの寄せ書きの上に自分の足跡がうっすらと残っているのを確認した。取り返しのつかないことをしてしまったと頭がまっ白になったが、それから一気に鼓動が早まり、一心不乱に足踏みをして色紙を足跡だらけにしていく。思いきり踏み締めるたびに、色紙がメキメキと音を立ててひしゃげるのを見て、背徳感に押し潰されそうになると同時に快感をより強く感じていくセイラだった。部活中の生徒の声が近づいてくるのに気づくと、慌てて色紙を卒業証書で隠しながら大事に抱えて教室に戻った。家に帰ってからもボロボロの色紙を見るたびに、自分の足跡越しの後輩からのメッセージを読んでは興奮していた。このころにはオナニーも覚えていたので、かわいい後輩を踏みつけたり靴を舐めさせたりしている妄想をしながら性器をいじって絶頂を迎えるようになっていたのだった。
このように、1年であっという間に非情な女の子になってしまったセイラだが、高等部に進学してからも、歩き慣れた通学路で毛虫を踏み潰しながら歩いていたのは、いつものことだったということなのである。高等部からは新しい制服となり、学校指定のストラップシューズも新しくなったが、下ろしたばかりの靴で虫を踏み潰す快感がクセになってしまっているセイラは、毛虫だらけの桜並木もためらわずに歩けるのである。外見はとてもキレイに見えても、靴底は登校初日から毎日毛虫を踏み潰して歩いているので虫の体液まみれなのだった。
高等部からは友だちも増え、あたたかくなってくると同時に何人かで遠くへ出かけることも多くなった。たまたま来ていたショッピングモールは海が近くにあるので、友だちのナツミの提案で海まで行ってみることになった。行くまでは興味がなかったセイラだったが、浜辺を見た瞬間目の色を変えて驚くことになる。砂浜にははじめてみるようなものが、海岸のいたるところに流れ着いていたのだ。みんなは砂に足を取られて転ばないように気をつけながら波打ち際まで向かっていく。セイラは一番後ろでついていき、足元に転がっているものをさり気なく踏みつけ、こっそりと興奮していた。キレイな貝殻や、干からびた海藻や、ゴミのようなもの。波打ち際に近づいていくと落ちている物も変わり、ぶよぶよとしたクラゲも当たり前のように踏み潰す。みんなが海水を触ったりしてはしゃいでいるのを横目に、セイラは足元に打ち上げられていた死にかけの小魚の頭をグチャリと踏み潰して楽しんでいた。グリグリと足をひねると内蔵がブチュッ!!!と飛び出し、靴の側面に汚らしい体液がつく。それを海水ですぐに洗い流し、何もなかったかのようにみんなの話に入って笑っていた。
セイラはその日から砂浜にとても魅力を感じるようになり、夏の間は1人でも来て、目に入るものをすべて踏み潰して回った。
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