【 https://www.pixiv.net/artworks/97663543 と少し違うシチュエーションです】 町でウワサになっているお宝のありかを目指して、ダンジョンを探検するトレジャーハンター。モンスターの目をかいくぐり、森を抜けると崖の上に出た。見晴らしもよく、荷物をおろして一息ついていると、崖の下に赤い実をつけた木が生えているのに気づく。町でも売られている見慣れた実なので、おやつ代わりに取りに行ってみることにする。崖の昇り降りなんて朝飯前。軽やかな身のこなしで、すこしの出っぱりをつま先で探りながらどんどん降りていく。すると、途中でくしゃっ…ぐしゅぐしゅっ………と何かを踏みつけた。右足を見るといくつかの小さな白い花をまとめて踏み潰していることに気づく。この花は薬草の一つで、町でも高価に取り引きされている珍しいものであった。「うわ…ちょっともったいないかな」と思いながらも、すぐ近くにも生えているのを発見。そして、「なんだ意外と生えてるんだ」と安心すると、今踏みつけている薬草をそのままグリグリと踏み躙り、足場が滑らないようにしっかりと踏み固めはじめた。グシュ…グシュっ…と希少な薬草がすり潰されていく。これくらい踏み躙れば大丈夫だろうと、次の出っぱりに向けて左足を下ろす。すると、次はバキバキバキっ!!!!という音とともに、ブチュっ!!!ブチュブチュっ!!!グチュグチュグチュ!!!!!と、やわらかいものが巻きこまれながら潰れていく音が聞こえた。右足に気が行っていて、左足の足場をちゃんと見ていなかったトレジャーハンター。足先で探り探り足場を確認するが、どこを踏んでもバキバキと音を立てながらムニュムニュとやわらかい何かを踏みつけてしまう。ブーツの裏の感触が気になって見下ろすと、鳥のヒナのようなモンスターが、あちこちに血を飛び散らしながらブーツの下からはみ出ていた。一気に体重をかけたからだろうか、モンスターのヒナの何匹かは一瞬で踏み潰されてしまったようだ。今思えば、下の方からピーピーという鳴き声が聞こえていた気がする。しかし、薬草のことに気を取られ、足元に何があるかなんて気にしていなかったのだ。巣の隙間やモンスターの口からドロドロと血が垂れ流れていく。一方トレジャーハンターはというと、新しめのブーツでモンスターを踏み潰してしまって苦い顔をしていた。思わず「えー…最悪……キモチワルー……」などと独り言を漏らし、しばらくその場で固まっていた。すると、ブーツの下からはみ出していたモンスターたちがビクビクと動きはじめたので、うわっ!!!!と驚きながら、1匹目、2匹目と次々に踏み潰してとどめを刺した。ブチュウっ!!!!!ブチュウウウっ!!!!!!!ブーツを汚されたことの怒りも込めて、巣にいたモンスターを1匹残らず踏み潰していく。そのまま左足を小刻みにひねり、グチュグチュ!!!バキバキバキ!!!!と数匹のヒナをひとまとめにして、巣もろとも踏み躙っていく。親鳥のモンスターが取ってくるエサを、今か今かと待ち望んでピーピーと鳴いていたヒナたちは、突然上空から現れた大きなブーツによってブチュブチュと踏み潰され、最後の力をふり絞ってもがいたが、それすら気持ち悪がられて巣ごとグチャグチャに踏み散らかされてしまった。トレジャーハンターにとってはモンスターなどどうでもよく、森を歩いている時に踏み潰してしまう虫のような存在だった。跡形もなくなるまですり潰したモンスターと巣を、腹いせに足蹴にし、残骸がべちゃべちゃと崖の下へ落ちていく。そして、汚れた岩をよけながら、ふたたび崖を降りはじめる。降りるたび、ブーツの底にべっとりとこびりついたモンスターの残骸がブチュ…ブチュ…と音を立て、それを不快そうにしながら崖を降りていく。一方、トレジャーハンターが木の実にありつけて、小腹を満たしていたころ、モンスターの親鳥が巣に戻ってきていた。そこにはエサを待っていたヒナたちの姿はなく、あったはずの巣もグチャグチャに踏み荒らされている。岩にこびりついている残骸に、むごたらしく刻まれたブーツの足跡を見て、親鳥は何を思うのだろうか。 【続き https://mumum.fanbox.cc/posts/6026725】