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【女→男サク抜きショート】『女刑事のくすぐり尋問』【手袋、くすぐり】

刑事課の朝。

午前九時、刑事課は活気に満ちていた。

デスクの電話が鳴り響き、慌ただしい人々の声とキーボードを叩く音が部屋へ響く。

そんな喧騒の中、一人の女が部屋の入り口に姿を現した。

女の名は上原。

彼女が刑事課の扉をくぐると、張り詰めていた空気は和らぎどこか温かいものへと変わる。

「上原さん、おはようございます!」

新米の刑事たちが、一斉に明るい声で挨拶をする。

その挨拶はただの形式的なものだけでなく、上原が来てくれたことへの嬉しさが込められていた。

上原は彼らの挨拶に笑顔で穏やかに応じる。

上原はまだ30手前だというのに、その人柄と実力で刑事課の誰もが認める頼れるエースだった。

女性らしいスタイルの良さをキープしながらも締まった体型、長く下ろされた黒髪に整った顔立ち、そして時折見せる人懐っこい笑顔で、同僚の男性刑事たちからは異性としての人気も高い。

そして女性陣からは、その人柄や実績から「上原さんみたいになりたい」と慕われるほどだった。

合コンに行けば連絡先を聞かれない日はなく、当然のようにモテる女として知られていた。

しかし彼女自身がそういった色恋沙汰にうつつを抜かすことはなく、仕事に真摯に取り組む姿がさらに彼女への評価を高めていた。

「上原さん、昨日のフットサルお疲れ様でした!上原さんがマネージャーに来てくれたおかげで、みんなめちゃくちゃやる気出て勝てました!」

「ふふっ、みんなの実力だと思うけど、そんな風に言って貰えるなんて嬉しいわ。私もみんなの運動してるところ見て、一緒にやりたくなっちゃった。あ、そういえば先週の合コンで良い子がいたって言ってたけど、どうなったのよ」

新米刑事の進藤の言葉に上原は謙遜しながらも、気遣いの言葉を返す。

そのやり取りはまるで、気心の知れた学校の先輩後輩のようだった。

上原はプライベートでも部下や後輩との交流を大切にしていた。

仕事終わりには飲みに行ったり、休日には社内のイベントを楽しんだり。

そのため、部下たちは上原を「上司」としてだけでなく「姉」のように慕っていた。

「上原さん、この前の事件の報告書、これで大丈夫でしょうか?」

女性刑事の山下が不安そうな表情で、分厚いファイルを持って近づいてきた。

山下も上原に憧れているうちの一人だ。

上原はファイルを受け取ると、パラパラとページをめくって確認していく。

その眼差しは真剣だが、表情はあくまで相手を緊張させないように穏やかだ。

「うん、よくまとめられてるわ。ただこの部分を、もう少し被害者の心情に寄り添った表現に変えてみるのも良いかもしれないわね。形式的な報告書も大事だけど、私達の仕事は人の心を扱うことだから。あとは、ここのフォントをもう少しだけ大きくすると読みやすくなるわね」

上原の的確なアドバイスに、山下の表情がパッと明るくなる。

「ありがとうございます!すぐに直してきます!」

彼女は上原と話せたことと書類仕事が片付く喜びで、弾むような足取りで自分のデスクへと戻っていった。

上原は常に部下たちの成長を願い、彼らが良い刑事になるよう惜しみなく力を貸していた。

そんな上原だからこそ、彼女の取調べの記録については伝説的なものとなっていた。


『どんなに口の固い容疑者も、上原の手にかかれば必ず自白する』


その手腕は、上原の取り調べに落ちない人間はいないとまで言われるほどで、刑事課内では畏敬の念を持って語り継がれていた。


上原は自分のデスクへと座ってコーヒーを一口飲むと、引き出しを開けて中から黒い袋を取り出した。

その袋の中にはなぜか、艶めかしい光沢を放つ黒革の長い手袋が収められている。

その薄手の革でできた明らかに防寒用ではない革手袋は、上原にとっては単なる装飾品ではなかった。

この手袋こそが、上原の内なる性格を切り替えるスイッチなのだ。

上原は刑事としての表の顔と、裏の顔を持っていた。

普段の彼女はまさに絵に描いたような「善良な刑事」だ。

仲間思いで部下からの人望も厚く、被害者のことを第一に考え、誰よりも人のために働いている。

しかしあの手袋を嵌めると、内側に隠された冷酷で非情で目的のためには手段を選ばない、上原の裏の顔が現れるのだ。

上原はデスクに座りながら、パソコンの画面に表示された資料に目を通す。

今朝、上原に割り当てられた新たな案件。

それは、ある高級宝飾店での窃盗事件の容疑者、佐々木健太の取り調べだった。

資料によれば佐々木は三十代前半のフリーター。

盗まれたのは、ショーケースに飾られていた多数の宝石達。

残念ながら監視カメラの死角を突く巧妙な手口が使われており、指紋などの決定的な証拠は残されていなかった。

しかし、防犯カメラに映っていた不審な人物の服装と、佐々木の自宅から押収された服が酷似していたため、任意同行に至ったという。

佐々木はそこから取調を受けているが、一貫して「やってない」と否認を続けていた。

「佐々木健太ね…」

上原は資料に挟まれた佐々木の顔写真を見つめる。

怯えたような戸惑ったような表情で、いかにも事件とは無縁そうな平凡な男の顔だった。

しかし上原にとって、それは関係ない。

彼女の仕事は真実を暴くことではなく、容疑者を「自白」させることなのだから。

その時、上原のスマートフォンの着信音が鳴った。

『上原さん、佐々木の取り調べの準備できました。いつでもどうぞ』

そう表示されたスマートフォンをデスクに置き、再び黒革の手袋が収められた袋に目をやった。

上原の心臓が、高揚感で微かに高鳴り始める。

「ふふ…楽しみね」

そう言って不敵に笑うと、上原はその袋を手にして取調室へと向かった。


取調室へと向かう廊下を歩きながら、上原は佐々木健太の背景を再度頭の中で整理した。

佐々木には前科がなく、事件当日のアリバイも友人の証言によって一応は裏付けられている。

しかし、友人の証言と言うのは証拠にしては弱く、彼が所有していた服が防犯カメラの映像と酷似していたという事実は、それを覆すには十分だった。

しかし状況証拠だけで有罪が確定するほど、事件は単純ではない。

ここでふと、佐々木の顔写真が上原の脳裏に浮かんだ。

なんで自分がここにいるのか理解できないような、困惑と絶望が混じり合った表情。

「まぁ、多分冤罪なんでしょうね」

誰にも聞こえないぐらいの大きさで、上原は独り言を言う。

それを言う上原の顔には、普段の穏やかな上原からは想像もできない程に歪んだ笑顔が浮かんでいた。

取調室の前に着く前にいつもの表情に戻った上原は、扉の向こうから聞こえる佐々木のすすり泣くような声に気付く。

「上原さん」

後輩の刑事である高橋が、緊張したような顔でいつの間にか隣に立っていた。

「すみません…佐々木がかなり憔悴していまして、自分だとどうしても何も聞き出せず…ずっと『やってない』と繰り返すばかりで」

高橋の言葉に上原は静かに頷く。

「そう…。いきなりのことで佐々木も状況の理解ができてないのかもしれないわね。ありがとう高橋君。後は私に任せて」

上原は優しい声で高橋に語りかけると、高橋は少し安心したような表情になり、上原へと報告を続けた。

「ありがとうございます。ただ、どうしてもあの佐々木が犯罪を犯すようなイメージが湧かないと言いますか…普段は真面目にバイトして、コツコツ貯金してるような奴だって友人たちも口を揃えていて」

高橋の言葉に上原は何も言わず、ただ苦笑するような表情を浮かべるだけだった。

上原は取調室の扉の前に立つと、高橋に視線を向けて言う。

「高橋君、悪いんだけど少し席を外してくれないかしら。この手の案件は容疑者と一対一になった方が話が早いのよ」

高橋は少し戸惑ったような表情を見せたが、すぐに理解を示したように頷いた。

先輩である上原の言葉には逆らえないというのもあるが、彼女の取調べの手腕は周知の事実。

上原がそう言うのであれば、何か考えがあるのだろうと高橋は素直に信じたのだ。

「分かりました。何かあればすぐに呼んでください」

高橋はそう言って、取調室の隣にある記録室へと入っていく。

これで取調室には、上原と佐々木健太の二人だけになる。

取り調べ室のドアを開けると、そこには上原の予想通り椅子に座りうなだれる佐々木の姿があった。

佐々木は顔を真っ赤にして、小刻みに震えている。

その目からはとめどなく涙があふれ、彼の憔悴ぶりを物語っていた。

佐々木は顔を上げ、扉から入ってきた上原の姿を捉えると、彼の怯えきった表情に微かな希望のようなものが浮かんだ。

先ほどの高橋から聞いていた上原の人物像はとても素晴らしく、上原の表面上の優し気な笑顔を見て、この人なら自分の無実を証明してくれるかもしれないと期待したのだ。

しかし上原はそんな佐々木を見ながら、ゆっくりとポケットから黒革の手袋を取り出した。

「あなたが佐々木ね」

上原はそう言って佐々木を見ながら笑顔のを浮かべ、ゆっくりと取り出した黒革の手袋を右手に嵌めていく。

上原が自分の手の大きさジャストで特注した、最高級の革で作られている深みのある漆黒は、窓から差し込む光を反射して艶めいていた。

上原はまず右手の指を揃え、人差し指からゆっくりと革の入り口へと差し込んでいく。

グングンと手袋の裾が手で膨らんで進んでいき、指が一本、また一本と手袋の奥へと滑り込んでいくたびに、キュッ、キュッと革独特の鳴る。

全ての指が手袋の先端に到達すると上原はゆっくりと拳を握りしめ、ピッチリと吸い付く革がぎゅっと軋んだ。

薄手で上原の腕から手に吸い付くような長い革手袋は、長く伸びた指の先までピッチりと嵌められている。

そして次に左手。

同じようにゆっくりと手袋をはめていく。

黒い革が上原の手のわずかな凹凸さえも捉え、右手同様に指先まで完璧にフィットする。

そして手袋が彼女の両手にぴったりと吸い付くようにフィットした瞬間、上原の顔から先ほどまでの温厚な笑みが完全に消え去った。

先ほどまでと打って変わって冷たい目線になり、口元は微かに弧を描いているがそれは笑みとは程遠く、獲物を見つめる捕食者のような表情だった。

それはまるで革手袋を嵌めることで人格のオンオフが切り替わったかのように、顔の造形は同じなのに明らかに元の人物とは印象がかけ離れている。

上原はこの革の手袋を嵌めることで普段の温厚な人物とは真逆の、目的のためなら手段を厭わない冷酷な人格へと変わるのだ。

上原は自分の指先を眺めながら指をゆっくりと曲げ伸ばすと、ギュッ、ギュッと革が擦れる低い音が響く。

「よし」

指の関節が手袋越しにも分かる程にフィットした革手袋を見ながら、上原の艶のある声が口から漏れた。

「佐々木健太さん」

上原の声は、先ほどまでの穏やかな響きを完全に失っていた。

その声はとても冷たく、そして有無を言わせぬ圧力を帯びていた。

「あなたが犯人だという証拠は掴んでいるわ。さっさと全てを話しなさい」

上原は佐々木の正面に立つと、黒革の手袋をはめたその手テーブルへと置く。

その冷たい目と突き放すような言葉で、佐々木の顔から希望の色が急速に失われていき、震える声で囁くように言った。

「ち、違います!!俺は、俺はやってない……っ」

しかし上原の耳にはその言葉は届いていないかのように、佐々木の言葉を遮るように冷たい声で言う。

「そんなことはどうでも良いのよ。あなたはただ自白だけしてくれれば良いの」

上原の表情一つ変えずに佐々木へ言うその声には、一切の容赦がなかった。

上原はまずゆっくりと佐々木へと近づくと、小さく震える佐々木の手足をその座っている椅子へと手錠によって拘束を行う。

その手錠は輪の間が鎖で繋がっているものではなく、二つの輪がくっつき錠が嵌った時には手首を合わせてガッチリと拘束するもの。

その錠を慣れた手つきで椅子と手を一緒に嵌めることで、佐々木の手は後ろ手に椅子へと拘束されてしまう。

「なっ!!」

佐々木が驚きの声を上げたときには既に上原の手は足のほうへと移動し、右足、左足と順に椅子へと拘束していく。

こうして出来上がったのは、椅子へと手足が拘束された佐々木の姿。

佐々木はその予期せぬ行動にさらに怯え、自分がなんでこんな目に合っているのか理解もできず声にも出せないでいた。

そもそもこの部屋は外へ声が漏れにくくなっており、ある程度大声を出したところで外へは小声で話しているようにしか聞こえない。

「まずは、身軽になってもらおうかしら」

上原はそう呟くと佐々木の足元に手を伸ばし、乱暴に履いていた靴と靴下を剥ぎ取った。

空気に晒された佐々木の足が、今から何をされるのかと怯えるように僅かに震える。

そんな佐々木の様子を楽し気に見ながら、上原は黒革の手袋をはめた右手で佐々木の左足の甲へと触れた。

人肌とは違う革のひんやりとした感触が足に直接伝わり、その人間の温もりを感じない冷たさにゾクリとする。

「あなたがやったんでしょ?」

上原の妙な色気のある冷たい声とともに、佐々木の足の甲に触れていた手袋をはめた指がゆっくりと足の裏の窪みへと滑り込んでいく。

足裏へのその滑る革の感触に佐々木の体がビクッと跳ね上がり、顔が驚愕と恐怖に歪んだ。

「ひぃっっ!!」

しかしそんな佐々木の様子に上原は一切の表情を変えることなく、佐々木の足裏を黒革の手袋をはめた指を立て、そのままこちょこちょと動かし始めたのだ。

「ひゃひはははっっっ!!なっ、何してっっ!!」

上原の革手袋の指先はまるで熟練の職人のように、佐々木の足の裏の最も敏感な部分である柔らかい土踏まずを掻き回した。

革の指の腹が小さな円を描くようにこちょこちょと撫でると、くすぐったさと同時にゾワゾワとした鳥肌が佐々木の全身に広がる。

「んひひゃはははっ!!やめっ、あひゃひははははっ!!」

佐々木の口から堪えきれない笑い声が漏れる中、革の爪先を立て足の指の付け根を素早く鋭くサワサワと擦り上げる。

「なんでこんなっっ、あひゃひはははははっ!!やめてくださっ!ひぃひゃはははは!」

それは決して楽しげな笑いではなく、恐怖と不快感、そして生理的な反応が入り混じった悲鳴のような笑い声だった。

佐々木は身体はのけぞりらせながら全身を小刻みに震わせ、拘束された足は逃げようと無駄な動きを繰り返す。

佐々木の呼吸は不規則に乱れる中、上原はそんな佐々木の様子を楽し気な笑みを浮かべながら冷徹な目で見つめていた。

「どう?少しは自分の罪を認めたくなってきたでしょ。今吐いておけば、後々楽よ?」

上原は優しい響きとは裏腹に、嘲るような声で佐々木へと囁く。

「さぁ言いなさい。ダイヤはどこへ隠したのか。もう売ったのかしら?答えるまでこれは続くわよ。くすぐったいんでしょ?」

上原はくすぐり続ける手を止めずに、追い詰めるように静かに問いかけた。

革手袋が佐々木の足の裏を擦る、ギュッギュッ、スリスリという音が佐々木の耳元で絶え間なく響き続ける。

「知らなっ!!あひゃはひはははっ!!やってなっあはははははっ!!」

上原は佐々木の抵抗を無視し、さらにくすぐりの速度と強さを増した。

革の指がまるで独自の意志を持つかのように、佐々木の足の裏のわずかな凹凸を拾い上げて執拗に刺激を続ける。

指の動きはピアノでも弾くかのようにリズミカルで、常に佐々木の足裏で最も敏感なポイントを捉えてくすぐった。

革に包まれた指の先端を足の指の間に深く潜り込ませ、その溝の薄い皮をこちょこちょと擦り上げる。

「ひひゃははははははっ!!やめっあひゃひははははっ!!」

そして革の指の関節を立てて土踏まずの固い部分をゴリゴリと押し付け、奥から込み上げるようなくすぐったさを誘発した。

決して慣れないように手袋の革の表面が足の裏をサワサワと撫でるだけの時もあれば、急にグリグリと押し付け強烈な刺激を与える。

その全てが、佐々木を肉体的にも精神的にも追い詰めるための計算された動きだった。

佐々木の顔は徐々に赤くなり、額には汗が滲んでいく。

くすぐったでの苦痛と強制的に笑わされる羞恥に、思考が正常に段々と働かなくなる。

ただ足裏に張り付く上原の黒い革手袋だけが、明確な恐怖の対象として脳裏に焼き付いていた。

「ダイヤはもう売って手元にはない。それで良いわね。ほら、頷けばくすぐる指を止めてあげる」

上原は足裏をくすぐるペースはさらに加速させ、優しく佐々木へと問いかける。

「あひゃひははははははははっ!!」

佐々木は湧き上がるくすぐったさによる苦痛の表情を浮かべながら、ただただそのくすぐったさから逃れるために必死にうなずいてしまっていた。

「良い子ね。次は侵入経路について教えてもらおうかしら。どうやって店に入ったの?」

上原は頷いた佐々木を見ると約束通り足裏から手を離し、次にその黒革の手袋をはめた手を佐々木の首筋へと伸ばした。

佐々木の顔が次に何をされるのかを理解して恐怖に引きつる。

そして再びその革のひんやりとした感触が、むき出しの首筋に触れた途端佐々木の全身が大きく震えた。

「ひぃぃっひゃひははははははははっ!!!」

上原の革手袋の指先が首筋の最も敏感な部分である、耳の下から鎖骨にかけてのラインを的確にこちょこちょとくすぐり始める。

革の表面が佐々木の皮膚の産毛を逆立て、ゾワリとするような感覚が背筋を這い上がっていく。

革をはめた親指と人差し指がリンパ腺のあたりをゆっくりとサワサワと撫で回すと、その柔らかな刺激が脳の奥深くまで響くようなくすぐったさが佐々木を襲った。

「んひゃひははははははははははっ!!だめぇええっ!!ひゃひははははっ!!」

まるで脳の神経が直接くすぐられているかのような感覚に、佐々木は首を振り回しながら笑い悶える。

革の爪先がスリスリと軽い音を立てるように皮膚を掠め、全身を走り抜けるゾクッとする感覚に混じったくすぐったさは、佐々木を更に笑いの渦へと突き落とす。

上原の黒い指は首筋のわずかな窪みや敏感な場所を把握し、最も効率的にくすぐったさを与えるポイントを狙い撃った。

革の摩擦音が響く度に、佐々木の甲高い笑い声が上がる。

「やっ、やめてっひゃひはははははっ!!無理っ、んひはひゃひはははははははは!!」

「ふふっ、首筋もくすぐったい?随分と敏感じゃない。このままおかしくなるまでくすぐっててあげようかしら。正直に話せばすぐにでもやめてあげる。それともまだ白を切る?」

笑い続けて呼吸が上手くできない中、無常に続くくすぐりは止まってはくれない。

佐々木の身体はくすぐったさに暴れて椅子から転げ落ちそうになるが、その度に逃がさないといわんばかりに上原によって押さえられた。

「簡単なことよ。あなたは質問に頷けば良いだけ。ほら、ここにお店の鍵があるわ。あなたは従業員が落としたこの鍵を拾って、この計画を思いついたのよね」

上原は捏造された証拠を出しながらも首筋をくすぐり続け、優しい声で頷くように誘導する。

「はひぃいいっひゃひはははははははははっ!!」

只でさえ呼吸が上手くできず苦しい中両手で思い切り首筋をくすぐられ、佐々木はその上原の質問を理解しないままただそのくすぐりから逃れるためだけに必死に頷いていた。

上原は佐々木の頷く姿に満足気に笑みを浮かべると、黒革の手袋をはめた手を佐々木首から離し、今度は服の裾から脇腹へと差し込んだ。

革に包まれた指の感触が脇腹に直接触れ、佐々木の身体がびくりと跳ね上がる。

「や、やめっ」

脇腹に触れられただけでこの後のことを理解し、笑って息の上がった声で佐々木が抵抗しようとするが、拘束されているせいでその黒革の指を振り払うことはできない。

革の指先が肋骨の間を優しくサワサワと刺激する。

「ぎゃひはははははははははははっっ!!」

たったそれだけの刺激でも足裏や首よりもそのくすぐったさは強く、佐々木はこれまでにない程の笑い声を上げた。

「敏感で良い身体ね。責めがいがあるわ」

キュッキュッと革の擦れる音を立てながら脇腹で黒い指が絶え間なく動き、佐々木を追い詰めるようにくすぐり上げる。

「あひひゃひはははははははっ!いやだぁあああああっ!!ぎゃひはははははっ!!」

佐々木は拘束されながら全身をくの字に曲げ、ひたすらくすぐったさに叫び笑った。

脇腹をわしゃわしゃとされるくすぐりは、足裏や首筋とはまた違うもっと明確で直接的なくすぐったさを佐々木へもたらした。

「ぎゃひははははははははははははっっ!!」

革の手袋の指が脇腹の柔らかい肉を揉むようにバラバラと動き、慣れさせることのないように上下に移動しながらくすぐる。

指が肌に触れる度に佐々木の身体はびくつき、その内側を直接くすぐられるようなくすぐったさをただただ受け続けるしかなかった。

革の表面が佐々木の素肌を常にサワサワと撫で、絶えず神経を刺激して拘束具が軋む音が響く。

上原は佐々木のそんな笑い苦しむ状態を、ただただ楽しそうに笑みを浮かべて見つめ続けていた。

「随分と弱点が多いじゃない。もう状況証拠は揃っているし、さっきあなたからお店の鍵まで提出してもらった。あとは罪を認めるだけよ」

上原は嘲笑を隠そうともせず、佐々木の精神をえぐるように冷たく言い放つ。

「嫌だぁああああっ!!ひゃひはははははははははっ!!助けっ、あひゃひはははははははっ!!」

佐々木は今自分がどんな状況なのか理解しておらず、ただ笑いながら助けを求める言葉を叫ぶことしかできない。

彼の視界は涙と汗で霞み、上原の顔はぼやけて見える。

そんなぼやけた視界に映る脇腹で動くその黒革の手袋だけは、不気味な光沢を放つ姿がはっきりと見え、それがただただ怖かった。

そんな恐怖と絶望に歪む佐々木を見て嘲笑うかのように、上原は次のくすぐりのポイントへと黒革の手袋を伸ばし始める。

佐々木の服の袖口から手袋をはめた手がゆっくりと侵入し、革の感触が粟立つ素肌に這うように触れる。

そこは佐々木が最も触れられたくない部分。

一番敏感でくすぐった場所である、腋の下だった。

「だ、ダメだっ!!!!」

革の指先が腋の柔らかな皮膚に触れた瞬間、佐々木の身体は大きく震えて悲鳴のような声で叫ぶ。

しかし上原はそんな佐々木を楽し気に見たまま、無常にもその腋へと立てた黒い指を動かし始めた。

「ひぃぃぃいいいっひゃひはははははははははははははははっっっ!!」

今までで一番のくすぐったさに絶叫のような佐々木の笑い声が響く中、上原の黒革の手袋をはめた指が腋の陥没した部分に深く潜り込む。

そして革に包まれた全ての指の腹が、絶妙な力加減で執拗に皮膚をこちょこちょと掻き立てた。

「ぎゃひはははははははははっ!!やめでぇええええっ!!」

革の指の腹が肌の上を滑るたびに革の摩擦音がシュッシュッと生々しく響き、その音までゾワゾワと鳥肌が立つようなくすぐったさを与え、全身のくすぐったさを増加させていく。

上原は指を立て、革の先端で腋の柔らかい肉を細かくトントンと突くようにくすぐり始めた。

その都度佐々木の身体はビクリと痙攣し、拘束具がギシギシと音を立てる。

「んぎゃはははははっ!!だずげでぇええええっ!!ひぃぃひゃはははははっ!!」

腋を深くその滑る革の指で掻き回されるたびに、脳内に直撃するような強烈なくすぐったさが走り抜け、佐々木は頭を激しく左右に振り乱して逃れようとする。

しかしどうしてもその革の手を振り払うことはできず、革の指が腋の下の敏感な場所を撫でるように滑るたびに、全身に電気が走るようなくすぐったさに襲われ、彼の目からは涙がとめどなく溢れ落ちた。

「そろそろ罪を認めたくなってきたかしら?」

「あひゃひははははははははははははっ!!いやだぁあああっ!!はひゃひはははははははっ!!」

認めようとしない佐々木に黒革の手袋をはめた指は腋の皮膚の薄い部分を狙い、小刻みに容赦なく往復してくすぐる。

時には指の関節を立ててグリグリと押し付け、内側からくすぐったさを誘発した。

「佐々木くん、まだ私にくすぐられたいの?まぁ私はそれでも良いだけど」

上原の声は、佐々木の笑い声が響く取調室でもはっきりと聞こえるほどに冷たく響き渡る。

そして上原の黒革の手袋をはめた指は、さらに容赦なく佐々木の腋を攻め立てた。

親指以外の指が腋の奥深くの最も神経が集中する部分へと滑り込み、ワキワキ細かく掻くように揉み始める。

「ひゃあぁひはははははははははははっ!!むりぃいぃぃいいっ!!」

佐々木の悲鳴に近い甲高い笑い声が部屋中に響き渡る中、上原の革の指の腹が皮膚のわずかな凹凸を一つ一つ拾い上げ、そこをこちょこちょと執拗に撫でた。

そのたびに猛烈なくすぐったさが佐々木の全身へと走り、体を大きく痙攣させて笑う。

黒い革手袋が肌の上を軽快な音を立てる中、上原は佐々木の反応を冷静に観察しながらどこが一番効くのかを見ていた。

そして指の動きを自在に操り、その反応が良いところを中心に革の先端でツンツンと軽く突き、そして指の腹全体を使って大きく円を描くように動かしたかと思うと、素早く上下に擦り上げるようにしてくすぐったさの波を次から次へと引き起こす。

「ぎゃぁああっひひゃはははははははははははははははっっ!!」

「どう佐々木くん。死ぬほどくすぐったいでしょ?ただ『やった』って言えばすぐに止めてあげる。さっさと言っちゃいなさい」

上原は嘲笑うかのように囁きかけるが、佐々木にはその言葉の意味を正確に理解する余裕はなかった。

ただただ手袋による猛烈なくすぐったさで完全に麻痺し、ただひたすらにこの耐え難いくすぐったさから逃れたいと願っていた上原は、最後の『やったと言えば止めてもらえる』という部分だけを理解したのだ。

「やめてぇええっ!ひぃひぃひゃひはははははははっ!!」

身体は拘束されているためくすぐったさから逃れることはできず、暴れるたびに拘束具がガシャガシャと音を立てる佐々木の姿を、上原は満足げに見つめながらさらに攻勢を強めた。

革の手袋をはめた指が、腋の最も敏感な中心部分をゴリゴリとほじるように動き始める。

その指の動きによって与えられるくすぐったさで、佐々木の全身が笑いながら大きく弓なりに反り返った。

「あひゃひはははははははははははははっ!!」

佐々木の顔は様々な液でぐちゃぐちゃになり、呼吸は完全に乱れて笑い声に混ざってヒューヒューという空気の漏れる音がする。

それでも上原の革手袋の指は止まらなかった。

上原は革手袋の指を腋の下の凹凸一つ一つに沿って、丹念に執拗に擦り上げていく。

皮膚の表面だけでなくその内側の神経までもくすぐるような、革手袋による刺激に佐々木は笑い悶え続けた

「がはひゃひはははははははははははっっ!!!」

佐々木はもはや声を発することもままならず、ただひたすら笑い続ける。

佐々木の思考は完全に停止し、ただただこのくすぐったさから解放されることしか考えられなくなっていた。

ただ腋で踊る黒い革の手袋から与えられる猛烈なくすぐったさに、身体が勝手に反応して笑い声が喉から絞り出される。

そんな佐々木を更に追い詰めるように、上原は革の手袋をはめた指先で佐々木の腋の下の皮膚をピンと張り、その上を爪先で優しく掻くように動かした。

革の表面が皮膚を擦るスリスリという音が佐々木の耳元で大きく響き、その音にも神経が過敏に反応してくすぐったさを何倍にも増長させる。

「ぎゃひはははははははははははははっっ!!!」

佐々木は身体を激しくねじって拘束された手足を必死に動かすが、黒革の手袋の指はぴたりと吸い付き離れることはない。

上原は革の指を腋で立て、佐々木の腋の奥深くで小さな円を描くようにクルクルと回し始めた。

その動きには緩急があり、体の深部に到達するようなくすぐったさは上原を追い詰め続ける。

「んひゃひははははははははははっ!!だずげでぇえええええっ!!ぎゃひはははははははっ!!」

笑う佐々木の顔は真っ赤になり、額からは大量の汗が流れ落ちて髪の毛が肌に貼り付いていた。

上原はそんな佐々木を見ても革の指を腋の端から端まで高速で往復させ、一切の道場なく容赦なくくすぐる。

「ほら、自分がやったって言いなさい」

「ぎゃひははははははははははははっっ!!」

佐々木は助けを求めようとするが言葉にならず、ただただくすぐったさによる強烈な刺激が意識を飲み込んでいく。

黒い指によるくすぐりが全身の神経を支配し、もはや身体は自分の意思とは関係なく反応していた。

佐々木の笑い声が取調室に響き渡り、もう意識が朦朧として目の前が真っ白になっていく。

「言いなさい!!佐々木!!」

そしてトドメと言わんばかりに、両腋へ差し込んだその黒革の指を思い切り震わせるように溝を擦り上げた。

「ぎゃひはははははははははははははっ!!!!」

くすぐったさが頂点に達し、もう訳が分からなくなっていた佐々木。

そんな佐々木の腋を上原の手袋の指がわしゃわしゃと激しく動き、更なるくすぐったさを与えた瞬間。

「ぎゃはひははははははははっ!!俺がやりまじだぁあああっ!!あぎゃひははははははははははっ!!」

ついに佐々木はそう叫んでしまったのだ。

「良い子ね」

そんな佐々木を見て満面の笑みを浮かべると、上原はそう満足気に言って佐々木からその手を離した。



「ここにサインをするだけで良いわ」

呼吸が落ち着くまで待った上原は、その黒革の手袋の手で佐々木に書類を差し出して言う。

「っっっ!!」

現実を理解した佐々木は、当然その書類を持ったまま動くことができないでいた。

「佐々木くん、今ここでサインをするかどうかはあなたの自由よ。だけどね、もしサインをしなかったらあなたを私の家に招待してあげる。私の家には良い道具があるのよ。あなたの足指一本一本まで拘束できて、体を一切動かすことができなくすることができるの。そんな中、私が毎日毎日あなたを可愛がってあげるわね。どう?最高でしょ」

「ひぃっっっっ!!」

黒革の指をこちょこちょと動かしながら淡々と言う上原に、佐々木は震えながら小さく悲鳴を上げる。

「だけどもしサインをするなら、私が優秀な弁護士をつけてあげる。それに執行猶予がつくように裏から手を回してあげるから安心しなさい。大丈夫よ。真面目なあなたなら刑は執行されないで終わることができるわ」

既に精神的に疲労していた佐々木は、そんな恐怖と甘い誘惑に冷静な判断を下すことはできなかった。



END

【女→男サク抜きショート】『女刑事のくすぐり尋問』【手袋、くすぐり】

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