「お姉さん達!ちょっとやってかない?」
丸の内のオフィス街。
そこに怪しげなテントが立っている。
仕事終わりに飲みに行った帰り道。
同期である陽菜、のぞみ、梨子の三人は男に声を掛けられた。
「ん?なにぃ?」
酔った様子ののぞみが答える。
「箱の中身を当てるだけで、なんと賞金最大15000円だよ!」
「15000円?」
その言葉に陽菜が反応する。
というのもさっき飲んでいた店で思ったよりも支払いが大きくなり、給料日前でキツくなってしまった陽菜には15000円が魅力的だったのだ。
「そう15000円!しかも匿名の簡単なアンケートに答えるだけで挑戦するのはタダ!」
「タダ!」
陽菜が驚いたように言う。
「そうタダ!もしハズレても500円のクオカードは渡せるんで、やるだけ得っすよ!」
その話に三人が顔を見合わせる。
「なんか怪しくない?なんでタダなの?」
梨子は目を細めながら男を見て言った。
「まぁ気持ちは分かるんで正直に言いますと、箱の中身を当てて貰うんですけど、そっちは客寄せのためのオマケなんです。めっちゃ難しいから多分当てるの無理なんで!で、ほんとの目的はこのアンケートですよ。クオカードはアンケート答えればみんなに渡してるやつです」
「あぁなるほどね」
確かにアンケートに答えるとクオカードや商品券を貰えると言いながら、街でおばちゃん達が声を掛けているのを見たことがあった。
梨子も学生時代にクオカード欲しさにアンケートに答えたことがあったが、その時のアンケートも簡単なものだったし、ちゃんとクオカードも貰えて喜んだ記憶がある。
「どーするー?」
「やるしかないでしょ!」
のぞみが言うと、陽菜がテンション高く答える。
三人とも酔っているため、普段よりもこうゆうゲーム性があるものにテンションが少なからず上がっていた。
「まぁ当たらなくてもやるだけタダだしね」
「そうね!」
三人が同意すると、男はテントを開けた。
「ではこちらに!」
中にはアンケートを書くようのテーブルと、上に6つ穴が空いた大きな箱、その箱に添うようにイスが3脚並んでいた。
「ではまずアンケートからなんで、こちらで記入をお願いします」
三人は背の高いテーブルに置かれた三枚の紙の前にそれぞれ立ち、備え付けのペンで記入を始める。
内容は至って簡単な物。
名前を書くところが無いため、本当に匿名らしい。
住所や連絡先の欄もないため、この内容なら個人を特定されることはないだろうと三人は安心する。
年齢、身長、体重、足のサイズ、既婚か未婚か、職種、休みの日の過ごし方、などなど、計15項目程だった。
三人はスラスラとペンを進め、書き終わると男にアンケートを渡した。
「ありがとうございます!」
「ちなみにこれ何の会社のアンケートなの?なんだか内容が自己紹介みたいだったけど…」
「あ、思った!タイプの異性とか何に使うのって感じ」
「んー…うちはアンケート集める会社なんで、クライアントの名前は言えないんですけど、結婚相談所系とだけ」
「あぁ、なるほどね」
「取り敢えず記入ありがとうございます!ちょっと内容確認しますね!」
受け取ったアンケートをパラパラと見始める男。
「あ、皆さん23歳で同い年なんですね!」
「会社の同期だからねぇ」
「で、結婚してるのはお一人だけと」
「そうそう。最近この子結婚したのよ」
そう言って陽菜はのぞみを指差して言う。
「新婚ですかぁ。羨ましい。是非ゲームで賞金を旦那さんに持ってってください!」
「これって当てたら一人15000円貰えるの?」
「そうですよ!中身3つともバラバラなんで、1つ当てるごとに5000円で、全部当てたら15000円、当てた方全員に差し上げます!」
「へぇ~、だけどそれだけ難しいってことねぇ」
「はははっ、難しいかもですね。ん?足サイズ27センチって女性にしては大きいすね!あ、身長も171あればそうなりますか…」
陽菜を見て男が言う。
名前は書いてないが、身長で陽菜とわかったのだろう。
「うわぁ!陽菜そんな大きかったの!?」
「あんまり言わないでよ恥ずかしい。靴とか可愛いのはなかなかサイズ無くて大変なんだから」
「まぁまぁ!私も26近くあるし気持ちは分かるよ!」
「え、梨子も26あるの!私25センチでなんか普通…」
「まぁ身長の差ね」
それぞれ足のサイズの話で盛り上がっている。
「そう言えば皆さん職種は営業って書いてますけど、外回りなんですか?」
「そーそー。このくっそ暑いなか外回りしてるのぉ」
「あぁ、じゃあ靴とか踵すぐ減ってダメになるし大変ですよねぇ」
「ほんとそうなのよ!只でさえ私の靴なんてあんまりサイズ無いのに、すぐダメになって大変よ…ほんと会社からお金貰いたいぐらい」
「確かにねぇ。靴とストッキング代は支給して欲しいわぁ」
「なんでストッキング?」
「だってすぐ伝線するし、何より凄く臭くなるのが…今日とかほんと凄い匂いで。相手先の会社に行くとき履き替えるようでストッキング支給して欲しいなって」
「あ、それ良いわね!確かにすごく臭くなるし」
「足が臭くなるのは営業あるあるよねぇ…あれは靴が臭いかららしいけどね」
「いやいや、だって仕事で履ける靴なんてそんな何足も持ってないもん仕方ないじゃない」
「いや私なんてあなた達よりも靴が大きいから、高くて一足しか持ってないわよ。履き潰したら次買うって繰り返し」
「「それはヤバい」」
三人が盛り上がっている姿を見て、男は一瞬いやらしい笑いをしたが、それに気付いた奴はいなかった。
「じゃあお約束のクオカードです」
男はそれぞれ紙の封筒に入ったクオカードを渡す。
「ありがとー」
三人はそれを受け取ると、箱の方を見始めた。
「やけにでかい箱よね」
のぞみが箱を見回すように眺めながら言う。
「中で3つに区切られてるんですよ。」
「ふーん。てかイスあるけど、座ったら手を入れるの辛くない?」
床に置かれた箱の上に穴が開いているため、確かにそのままだと手は前屈みにならないと入らない。
「あ、すいません。この箱なんですけど、皆さんには足を入れて貰って当てて貰います」
「足!?手じゃなくて!?」
「はい。手だとちょっと簡単なので…あと素足ではなくストッキングは履いたままでお願いします」
「え!?」
三人は穴と足を交互に見る。
「足…しかもストッキング…」
のぞみが言うと、梨子は少しだけ明るく言う。
「今日私カバーソックスなんだけど、それでも良いの?」
「あ、大丈夫すよー」
「てかカバソって、梨子生足なの!?」
「うん!生足結構自信あるしー、その方が相手の受け良いのよねぇ」
「流石梨子ね…」
「てか私がカバソ買おうとしたら男物になっちゃう…」
酔っているからか話が脱線しがちになる三人。
「それでは皆さんまずはイスにお座りください。皆さんにはAから順番に挑戦して貰いますが、取り敢えず、足が大きいお姉さんがA、カバソのお姉さんがB、結婚してるお姉さんがCのところにあるイスに一旦どうぞ」
陽菜がA、梨子がB、のぞみがCに座る。
「で、申し訳ないんですけど、靴脱いだあと、足しか撮らないんで、写真一枚良いですか?やったって言うサインの変わりに提出するんで」
「?あ、はい」
三人は不思議そうな顔をするが、まぁ足ぐらいならと了承する。
「取り敢えず順番に撮るんで、まずAの方、パンプス脱いでAって書いてあるとこに足乗せて貰えますか?」
「こうですか?」
陽菜がパンプスを片方脱ぎ、その足を箱に乗せた。
陽菜は大学時代にその体型を活かしてモデルをやっていた。
一時期有名になった某モデルに似ていることから、取引先の相手には陽菜のファンすらいる。
履き込まれた大きめのパンプスから解き放たれたそんな陽菜の足。
27センチと言うだけはある圧巻の大きさだ。
黒のストッキングを履いているが、その大きさのせいか指先が薄くなってきている。
足裏は黒のストッキングが染み込んだ汗でより黒く足形に浮き出ていた。
「でかっ!!」
「くさっ!!」
少し離れたCにいるのぞみはその足の大きさに驚き、隣にいる梨子はその漂ってくる臭いに声をあげた。
「くさーい!!ほんと臭い!!何よその足は!」
梨子が鼻を摘まみながらその足を見て言う。
「仕方ないでしょ!足が臭いのはあなた達だって同じよ!」
「いや私そこまでじゃないし!!ほら!!」
隣の梨子がヒールが高めのパンプスを脱ぎ、同じように箱に足を乗せる。
梨子はいわゆる枕営業が得意な女だった。
相手先で権力を持ってそうな男や、権力を持ってる人に可愛がられている男を口説き、情報や契約を取ってくる。
クォーターのため、陽菜程ではないが背も高く、足が長い。
ほぼ日本人の顔なのだが、外人の鼻の高いところや髪色の薄いところが遺伝しており、誰が見ても『美人』と言う羨ましい顔をしている。
二人とは違いブランドのオシャレなスーツを着こなす姿は女優のようだった。
陽菜程ではないが、白のカバーソックスを履いた梨子の足は女性にしては大きく、元々薄い生地であるため、足指の長さまで分かるぐらいにピッチリとしているのが余計その美しい足の形を感じさせた。
ただ、気になるのはそのカバソの色だ。
確かに白のカバソなのだが、足裏は茶色と黒が入り交じった色で汚れている。
「汚っ!!」
さっき言われた仕返しとばかりに陽菜が言う。
「うるさいわね!3日でこれなら大分良いでしょ!!」
「は!?3日!?なんでそんなに同じ靴下履てるのよ!?」
驚いた声をあげたのはのぞみだった。
「いやちょっと色々あって家帰れなかったから…下着とかシャツは適当に買ったけど、靴下は見えないし良いやと思って…」
「無いわ…あんた陽菜のこと言えないわよ。普通に臭い。ここまで臭う」
のぞみに言われ、少し恥ずかしそうにする梨子。
「いや3日も履かなきゃここまではならないわよ…」
「まったく、このテント内に二人の足の匂いが充満して気分悪いわよ」
「はぁ!?どうせのぞみも臭いでしょ!早く出しなさいよ!」
「私はあなた達と違って毎日ストッキングは替えるからへーきなの!」
「いや私は毎日変えてるけど…」
「陽菜は足大きい分汗かく量多いんでしょ!」
そう言いながらのぞみがパンプスを脱ぐ。
のぞみは二人と比べると大きな特徴がある訳ではないが、意外なことに社内で一番モテるのはのぞみだった。
長い綺麗な髪を巻き、いつも笑顔でふわっとした印象を相手に与える見た目。
美人と言うよりは可愛いと言うのがしっくりくる女だ。
高校時代から付き合っていた彼氏と結婚という、一途な部分もモテる要因になっているようだった。
箱に出した足は、大きさは普通だが形が良かった。
足指のバランス、形。
靴を作る用の足型にしても良いくらいに良い形なのだ。
そしてそのベージュのストッキングに包まれた足裏は、汗で足形が色濃く浮き出ている。
「「のぞみのも臭いじゃない!!」」
出した瞬間漂う二人と同じように臭い足の匂い。
「は!?臭くないわよ!」
「しかも汗染み半端ないし。自分の匂いに慣れてるのね」
「タバコ吸ってる人が自分がタバコ臭いの分からないのと一緒だわ」
「はぁ!?」
のぞみは自分の足を手で持ち上げ、頭を下げて自分の鼻を足裏に当てる。
「!!…………」
「ねっ。臭いでしょ」
「旦那さんもよくそんな足が臭くて何も言わないわね…」
「う、うるさいわね!一生懸命働いてる証拠でしょ!」
「そんなこと言ったら私達だってそうじゃない」
「いや梨子は連履きしてるからでしょ!」
3人が言い争いをしている間、男は3人の足の写真を撮っていた。
「姉さん達、準備も終わったので早速ゲームに移ろうと思うんですが…」
3人は「あ、すいません」と気まずそうに言う。
「ルール説明しますね」
そう言うと男はルールを説明しだす。
・箱に足を入れる時間は無制限
・一度入れて抜いたら再度入れるのは禁止
・回答はそれぞれの箱につき一人一回まで
「あの、質問良いですか?」
陽菜が男に問う。
「なんですか?」
「箱の中って生きものとかの可能性あります?」
「ん~…」
男が答えようか悩んでいる。
「あ、いや、ヒントが欲しい訳じゃなくて、もし犬とか生きもの入ってたら、足でって可哀相かなと…」
「陽菜の足臭いもんね」
「梨子!」
「もうやめなさい」
梨子が茶々を入れ、それをのぞみが叱る。
「あ、そう言うことですか。まぁ今回はサービスでヒント出しましょう。中身は生き物ではないので安心してください。それと、刃物やガラスなどの怪我をするような危険な物も入ってはいませんのでご安心ください。ただ、中の物に乗ったり、強く蹴ったりなどはご遠慮ください」
「了解しましたー」
陽菜は男に返事をする
「それではAから順番に一人ずつ足を入れていって貰います。まずは一番足の大きいお姉さんからどうぞ!」
■■■■■■
頭上から聞こえてくる会話。
どうやら酔ったOL達が俺の入った箱に足を入れようとしているらしい。
箱の中で全裸で横になっている俺は、変に緊張をしていた。
とあるフェチ向け風俗店の裏コース。
自分の理想を叶えてくれるこのコースは、常連になった人間にしか提案されない。
いつも風俗店で足フェチコースを選んでいた俺に提案されたのは、本物の仕事終わりOL達の臭い足で責められる、と言うものだった。
結構な値段はしたが、それでもほんとにそんなことができるなら安いとさえ感じた。
電車や街中で見かける働く女達を見るたびに、足元を覗き見てはパンプスの中身を想像し、蒸れたソックスやストッキング足を嗅ぐことを妄想していた。
それが叶うならと俺は思いきってこのコースを申し込んだのだ。
そして連れてこられたこのテント。
社会人達で溢れかえったこの場所で、まずは好みの女達を選ぶところからだった。
そして見つけたのが今俺の入っている箱に足を入れようとしている三人だったのだ。
先程から良い具合に自身の足の臭さについて話す女達の会話に、期待で既に勃起し始めたチンポ。
しかしもし中身が人間だとバレてしまったらどうしようと言う緊張もある。
バレないように口にはガムテープ、そして頭には特殊な帽子を被っている上に、相手は酔ってるし、手とは違って足、しかも靴下やストッキング越しじゃなかなか難しいとは思うが、それでも不安だった。
「それではAから順番に一人ずつ足を入れていって貰います。まずは一番足の大きいお姉さんからどうぞ!」
スタッフの男の声が聞こえた。
来る!
27センチと言う貴重なデカ足の某モデルそっくりの女。
箱の中身は僅かに光があるため、中に足が入ってくれば分かるようになっている。
そしていよいよ穴からそのでかい足が現れた。
続きは1月12日に他プランでも公開予定
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