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女神官×クモ型モンスター 小説


「ん……、ふぅ……」

 口に挿入された触手の隙間からくぐもった声が漏れる。

 膣に入れられた触手の抽送にも慣れてきて、頭の中でだんだん痛みよりも快感の方が大きくなってきている。

 周囲は暗く、音もない。眼に映るものは自分を犯している魔物と自身の口に出し入れされている触手。耳に入ってくる音は口を犯している触手と同じように出し入れされているであろう触手と自らが出している愛液の水音。

 それらと下腹部から広がっている快感によって少しずつ理性や嫌悪感といった意識が快楽を求める欲へと変わっていくのが自分でもわかる。

 ずちゅ、ずちゅ。

 「ん……、んんぅ……?」

 それまで一定だと思っていた触手の抽送が、少しずつ早くなっていることに気づく。

 (あれ、これって…)

 今まで性交経験こそなかったが、それにまつわる知識はある程度知っている。だからこそ触手の動きが激しくなっていっている意味がうっすらと解り、ぼんやりとし始めた頭の中に「射精」の二文字だけがはっきりと浮かんだ。

「んっ、んんっふ…!」

 口の中で激しく動く触手に遮られてはっきりと喋れない、喋れたところで言葉を理解して止めてくれなどしない。それでもこのままでは膣内で射精されてしまうことを受け入れられない。触手の隙間をぬって抗議の声を上げるが…。

 ずりゅっ!どちゅっ!ずちゅっ!

「ん!?んんぅ……っ!」

 拒絶の意を示されたことに気を損ねたのか、それともただ単に射精に向けてより大きな快感を求めてなのか。今までよりもはっきりと二本の触手の動きが激しくなる。

「んぐっ、んぅ!」

 触手の動きが激しくなるにつれて、頭に送られてくる快感が大きくなる。今すぐにでも止めてほしいと思っている理性を、もっと強く激しい快感を求める本能が押し流していく。

(どうせ助からない、誰も助けに来てくれない。それならいっそこのまま……)

 だんだんと心が流され始めたその時。

 ぶぴゅっ!びゅるるっっ!

「んぐ!?ん、んんんぅぅ……!!」

 ほぼ同時に膣と口、両方の触手から熱い何かが勢いよく吐き出される。

「んぅ…!ん………っ!」

 そして自身もそれに合わせるように今まで経験したことのなかった絶頂をしてしまう。

 頭が真っ白になる感覚、体の奥に吐き出される精液。初めて経験するそれらによって残っていた理性が一瞬吹き飛ぶ。

「んふっ……!んん……っ」

  魔物の射精はまだ続いている。人間のそれよりもはるかに多い精液を受け止めきれず、膣からも口からも白い液体があふれ出てくる。

(からだ、なかもそともあついよぅ……)

 そんな感想をぼんやりと頭の中で呟く。まだ意識の焦点が定まらない。


 ピクっ。ドプっ。

 永遠に続くかと思われた射精がふいに勢いを無くす。

 一際大きな痙攣をしたかと思うと、二本の触手は余韻に浸るかのように動かなくなる。

(あ、おわっちゃうんだ…)

 ぼやけた頭がそんなことを考えた瞬間、今まで快感を味わっていた意識が一気に覚め、激しい快感に流されていた理性が蘇ってくる。

(嘘、私なにを…?)

 一度覚醒を始めた意識がすぐに今の状況を理解し始め、先ほどまでの自分の思考に恐怖すら感じ始める。

 


 ズルル……、ちゅぽっ!

「んむっ!?っう、んあ!」 

 不意に触手が引き抜かれる。自らの思考に意識を向けていた自分に不意打ちを仕掛けるかのように。

 触手が引き抜かれる際にまた一瞬強烈な快感に襲われる。頭の中では理性が戻ってきているが、体はまだ達した直後で冷め切っていない。快感を素直に受け入れる体に後押しされるように、また理性が本能に押し流されそうになる。

「あ、ああ……」

 ようやく解放された口から出てくるのは悲鳴の類ではなく熱い吐息と、そして大量に吐き出された精液。それが口と触手との間に太い糸を引いていた。

(あれが精液……。あんなのが沢山……。見えないけど、きっとあそこにも同じくらい……)

 そう思いつつ、出された時の感覚の違いから膣に出された方が量が多いのはうっすらと理解していた。

 ちゅる…、ずちゅ…。

 名残惜しむかのように下の触手が性器の表面をなぞってくる。

 「は、ああ」

 再び訪れる快感に応えるかのように、口から吐息が漏れる。愛液と、それをはるかに上回る量の精液にまみれた触手がクリトリスに触れるたびにひときわ体が跳ねる。

 疲れと、そして散々に体を犯されたという絶望感からだんだんと意識が薄れ始めてくる。

 それからも魔物はしばらく楽しむかのように触手で性器を撫でていたが、反応の薄くなった女神官に飽きたのか、抱きかかえるかのように拘束していた足を離してどこかへと去っていった。

 そして、大量の精液を溢れさせたまま朦朧とした意識で眼に光を失った女神官だけがそこに残された。

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