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ごむらば
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stage1:華やかなステージショーの裏側

「ピュアストロベリー!」 「ピュアオレンジ!」 「ピュアピーチ!」 「「「3人合わせてピュアフルーツ!」」」 声を合わせてポーズが決まったところで子供たちの歓声が上がった。 ピュアフルーツの前にはSMの女王様さながらの格好とドギツイメイクをした女性がリードを持って対峙している。 「ピュアフルーツ、今日こそお前たちを倒してやる!」 「ダーティー、そうさせない!」 「これを見てもそう言えるかな?」 そう言うとダーティーはリードを引くと時空の裂け目から肉食恐竜が現れた。 凶悪な雄叫びを上げる恐竜に怯む様子を見せるピュアフルーツだが顔を見合わせている間にリードが外された。 ここからはピュアフルーツたちと恐竜の戦いが始まる。 ピュアフルーツはいちご、みかん、ももの仲良し3人組の女子高生が変身し、ダーティーによって開けられた時空の裂け目から現れた恐竜と戦うヒーローアニメ番組。 時間はショーの始まる少し前に遡る。 更衣室内では、ピュアフルーツたちが着替えをしていた。 全身肌色のラバースーツを着て、顔は目と口が開いているだけ。 そんな全身肌色のラバースーツの上からフェイスエントリーで全身一体型のシリコンスーツを着ていく。 少し前はインナーの上から肌色のタイツを着ていたのだが、汗染みが目立ったり衛生的でないということから、リアリティを追求し肌タイツからシリコンスーツへと変わったのだが、厚みがあり滑りが悪いこと、そしてインナーも衛生面から肌色のラバースーツが採用された。 シリコンスーツを着たスーツアクターは丸坊主の美少女マスクを被ればピュアフルーツの素体の出来上がりとなる。 素体はそれぞれ、赤、オレンジ、ピンクの目の色で見分けられるようになっている。 ショーの冒頭の変身前は女子高生として、ピュアストロベリーは真田いちご、ピュアオレンジは純菜みかん、ピュアピーチは粋木もも、としてセーラー服姿の黒髪で登場する。 敵役であるダーティーが現れると、女子高生の3人はそれぞれ赤、オレンジ、ピンク色の髪のピュアフルーツに早着替えで変身して戦いが始まるのだった。 時空の裂け目から現れた肉食恐竜に3人のピュアフルーツたちの容赦のないキック、パンチが浴びせられ、弱った恐竜をさらに2人掛かりで投げたりしているうちについに恐竜は動かなくなった。 そんな動かなくなった恐竜を見てダーティーは呪文を唱え始めた。 すると、黒い雲のようなものがステージに現れて恐竜を包み込んでいく。 そして、恐竜はステージ裏へと連れていかれる。 そして尚も呪文を唱え続けるダーティー。 呪文を唱え終わると黒い雲のようなものが再び現れて恐竜をステージへと戻した。 戻ってきたそのその恐竜の姿は一回り大きくなり、紫と黒でドス黒い雰囲気と凶悪な尖った歯と爪を備えていた。 ピュアフルーツと戦う大きく姿を変えた恐竜にはピュアフルーツの攻撃が全く効かなくなっていた。 パワーアップした恐竜はゆっくりと距離を詰め、ピュアフルーツたちを1人ずつ倒していく。 そんな絶対絶命のピンチに何処からか声が響く。 「そこまでよ!」 ピュアフルーツたちのピンチに現れたのはピュアクイーン。 ピュアフルーツたちにトドメを刺そうとしている恐竜に一撃を喰らわせた。 恐竜が倒れている間にピュアクイーンはピュアフルーツたちに手を貸して立ち上がらせると、そのまま必殺技の体勢に入る。 「貴女たちの力も貸して!行くわよ!」 「「「はい!」」」 「「「「ピュアクロス!」」」」 4人は恐竜の周りを囲んだかと思うと、赤いテープのようなものを恐竜に巻きつけていく。 4方向から赤いテープを巻きつけられた恐竜は動きを封じられ、どんどん赤い塊になっていく。 「今よ!」 ピュアクイーンの合図に4人が声を合わせる。 「「「「ピュアミックスアタック!」」」」 大きな音と光が恐竜を襲い、ステージの端に準備されていた水槽(時空の裂け目)に恐竜が落ちた。 水飛沫が上がり、身動きがほとんど取れないながらも恐竜は水槽の中に抵抗するように暴れながら沈んでいき、そして動かなくなっていった。 「クソっ!覚えてろ!」 捨て台詞を吐いてダーティーがステージから姿を消すのと同時に恐竜の入った水槽も片付けられた。 「今日も街の平和が守られたわ、みんな応援ありがとう!またね!」 そう言って、ピュアフルーツの3人とピュアクイーンが手を振りながらステージを去ると司会のお姉さんが現れて、午後の部の後の握手会の案内をする声が聞こえてきた。 俺は百瀬 颯斗(ももせはやと)、今しがたアミューズメントパークのステージを降りたピュアピーチの中の人だ。 つまり、男なのだがシリコンスーツで女性の体型となり粋木ももとピュアピーチを演じていた。 ステージでは体型もそうだが、リアルな美少女マスクを被っているので男だとは絶対にバレていないはず… 。 「お疲れ!」 美少女マスクを外しラバーマスクも脱ぎながら低い声で声を掛けてきたのは、一ノ瀬 将吾(いちのせしょうご)、真田いちごとピュアストロベリーの中身だ。 「お疲れ、お疲れ」 続けて、一際だるそうに美少女マスクを取ってラバーマスクも脱いで汗だくの顔を振って、同じように低い声で声を掛けてきたのは、水瀬 寛治(みなせかんじ)、純菜みかんとピュアオレンジの中身、つまりピュアフルーツの3人全て中身は男なのだ。 「今日もお疲れ様でした」 丁寧に声を掛けてきたのは、姫野 由那(ひめのゆな)、ピュアクイーンの中身。 彼女は美少女マスクを被らない方がいいと思うほど可愛いのだが、着ぐるみのステージショーなのでそう思っても仕方ない。 ショーの後は汗だくなので恥ずかしいからと、彼女が美少女マスクを外すところは見たことがない。 そしてもう1人、敵役のダーティーを演じていた玄野 七瀬(くろのななせ)がダーティーのマスクを外し、ラバーマスクも脱いで俺たちに手だけで挨拶をして、姫野 由那の後を追うように女子更衣室へ向かっていった。 玄野 七瀬はクールビューティー。 由那の可愛さと七瀬の美しさに、当初俺は惹かれていたのだが、残念ながら俺はあることを知ってしまった。 それは由那と七瀬が恋人同士であるということ。 つまり、レズカップルなのだ。 女子更衣室で2人がどうなっているのかは非常に気になるところだ。 シリコンスーツを脱いで肌色のラバースーツで汗だくになって抱き合っている姿を想像するだけで勃ってくる。 そのまま、いろいろと体を弄り合っている姿を妄想するだけで興奮して堪らなくなる。 そして、このショーのチームにはもう一組カップルがいる。 それは将吾と寛治。 2人はピュアストロベリーとピュアオレンジの衣装の上からお互いのシリコンの体を触り合いながら、男子更衣室へと消えていった。 午後のショーまで時間があるので一旦着替えることが多い。 始めのうちは将吾と寛治の関係を知らなかった俺は一緒に着替えていたのだが、関係を知ってからは気まずくて先に着替えて更衣室を出るようにしていたのだが、今日は2人に先を越されてしまった。 男子更衣室を2人に明け渡した俺は、仕方なくステージ裏で時間を潰すことにした。 ステージ裏には俺以外にもスタッフが次のステージに向けてバタバタと動いていた。 さらにその奥には水槽から出され、ピュアクロスで色のついたラップが背中以外巻かれた恐竜の着ぐるみがいた。 いつもダーティーに命令されて襲ってきてやられるだけの恐竜。 俺は誰よりも早く着替えて、ステージ裏を離れるし、帰る時も同様にすぐに帰るため恐竜の存在に気づくことはなかった。 そう言えばステージ上のスーツアクターは俺たち5人だけでなく、恐竜の中の人もいることを改めて気いた。 そういえば、恐竜の中の人たちに俺は会ったことがなかった。 前半の恐竜と、呪文を唱えた後の後半の恐竜では大きさが違うため2人のスーツアクターがいると思うのだが、今は大きな恐竜だけで小さな恐竜は見当たらない。 でも、前半の恐竜の着ぐるみも大きく、男性でもかなり体力を必要とされるだろう。 さらに後半の恐竜の着ぐるみはさらに体の大きな男性が入っているのだろう。 声を掛けて、男好きのスーツアクターだったら… 、そう思うと、急に将吾と寛治の顔が浮かんできた。 そんな2人の顔を掻き消すように俺は頭を振った後、やはり気になる恐竜の着ぐるみへと近づいていった。 水に落とされてずぶ濡れの恐竜の着ぐるみは背中がパックリと開いていた。 大きな恐竜の着ぐるみを操演した上、水に落とされて疲れているのだろう。 大きな恐竜の中に人が入っているようだが、ピクリとも動かない。 少し心配になり開いた背中から中を覗き込んで俺は驚いた。 そこにあったのはスーツアクターの背中ではなく、前半の恐竜の背中だったから。 少しすると大きな恐竜の着ぐるみから出ようと体を動かし始めた恐竜。 頑張っているようだが、水に落とされて滑りが悪くなったようでうまく脱げないようだった。 俺はうつ伏せになって大きな恐竜の着ぐるみを脱ごうとする恐竜に声を掛けた。 「脱ぐの手伝いましょうか?」 俺の声が届いたのか分からないが、恐竜の着ぐるみが頷いたように見えた俺は大きな恐竜の着ぐるみを脱ぐのを手伝い始めた。 俺は大きな恐竜の着ぐるみからいつも前半で戦う恐竜の脇の辺りに手を突っ込んで引っ張り出した。 大きな恐竜は前半で戦う恐竜が重ね着できるように内側は広めに作られていた。 とは言っても、人が着るにはというレベルで、恐竜の着ぐるみを着たまま中に入るにはかなりピッタリしてキツイことは容易に想像ができた。 現に今も脱ぐのにもかなり苦労している。 それにしてもいつも戦っている大きな恐竜が着ぐるみを重ね着した恐竜であることに俺は驚きを隠せなかった。 確かに大きな恐竜は動きも悪く、ピュアフルーツを攻撃するのも的外れなことが今まで何度かあったが、恐竜の着ぐるみを重ね着していたら、視界も悪いので当然といえば当然だった。 そんな恐竜の着ぐるみの中からくぐもった声が聞こえてきた。 「ありがとうございます、今日は私の専属のアテンドスタッフさんがお休みで… 」 その声を聞いて俺はさらに驚いた。 聞こえてきた声はかなりくぐもってはいたが、間違いなく女性の声だったから。 「… 、もしお手間でなければ、背中のファスナーも開けて頂けませんか?」 「えっ、あっ、はい!いいんですか?」 「お願いします」 俺は驚きながらも返事を返し、恐竜の背中へと回り込んだ。 恐竜の背中のファスナーはゴムの皮膚で重ね合わせるようにして隠されて分からなくされていた。 マジックテープを外してゴムの皮膚を捲った先にゴツいファスナーを見つけた。 そのファスナーをドキドキしながら開いていく。 恐竜の着ぐるみの中にはいったいどんな女性が入っているのだろうか。 ゴツいファスナーはウレタンで恐竜の着ぐるみの外殻を形成し皮膚を貼り付けたものを着るためのもの。 柔らかくかなり分厚いウレタンが恐竜を形成し、その上に恐竜のゴムの皮膚が貼られていた。 そのゴツいファスナーを下ろして出てきたのは、またしてもファスナーだった。 “えっ!” スーツアクトレスの背中が出てくると思っていた俺は驚いて固まってしまった。 ウレタンの下に現れたファスナーはウエットスーツに使われるような発泡ゴムで中の人を覆っている様だった。 ウレタンと発泡ゴムのお陰で俺たちが演じるピュアフルーツの男のパンチやキック、そして投げにも耐えられたのだと思った。 体が守られる反面、着ぐるみの操演はかなり体力がいるだろう。 それに着ぐるみの中の暑さは想像を絶する。 それにこれだけ分厚い恐竜の着ぐるみならば、誰もが中に入っている人は体のゴツい男性だと思ってしまうだろう。 そんなことを考えながら俺は発泡ゴムのファスナーにも手を掛けた。 “今度こそ!” そう思い俺は発泡ゴムのファスナーをゆっくりと開いていく。 だが、現れたのはまたしてもファスナーだった。 “いったい、この恐竜の着ぐるみの中の女性は何重に閉じ込められているのだろう” そんな疑問を抱きながらも俺は興奮し始めていた。 こんなゴツい恐竜の着ぐるみに押し込まれ、ピュアフルーツの攻撃を受け、暑くて仕方ない着ぐるみの中でそれでも恐竜を演じている中の女性のことを想像すると興奮して止まなかった。 そしてそれだけに止まらず、散々攻撃を受けて倒されてしまうと、ダーティーが呪文を唱え、さらに恐竜の着ぐるみを着せられて操演を続けなければならないのだ。 それが1日に2回も。 1回のショーが終わった後は全く動けなくなってしまうだろう。 そんな思いを巡らせながらも俺は発泡ゴムの下に現れたファスナーも開いていく。 “今度こそ!” ファスナーを開いていくと、さすがにファスナーは現れなかった。 代わりにクッションのようなものが視界に入ったが、スーツアクトレスの背中は見えない。 「えっ!どうなってるの?」 思わず声が漏れた。 「申し訳ないんですが、隙間から引っ張り出してもらえますか?」 そう言われた俺はファスナーに沿って縦に走るクッションとクッションの隙間に手を差し入れていく。 このクッションも弾力があり、仮にファスナーを全て開けた状態でも女性の力だけでは自力で出てこられないと思った。 手を突っ込んで手探りで中の女性を探す。 肘近くまでクッションに腕が入った時、俺の手が女性の体に触れた。 恐竜の着ぐるみ中の女性の体がピクッと反応したのが分かった。 同時に俺の着ているシリコンスーツ越しにでも中の女性の熱を感じた。 “かなり熱を持ってる、早く出してあげないと!” そう思った俺は声を掛けた。 「すぐに引っ張り出しますね」 「お願いします」 俺が中の女性の脇の下に手を差し込んだ時だった。 柔らかく弾力のあるものが指先に触れた。 女性の体がピクンと跳ねたが言葉は発しない。 恐竜の見た目からは想像できないほど小さな女性が入っていたため、体の大きさを見誤り胸を掴む形になってしまったが今は恐竜の着ぐるみから早く出すことを優先した。 女性の胸を指先で掴んだまま力を入れ、一気に着ぐるみから引っ張り出した。 恐竜の着ぐるみから引っ張り出した女性の姿を見て俺はさらに驚くことになった。 つづく

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