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「やっぱさ。モテる男の要素のひとつって、おっきさだと思うんだよな!」
三人で同時に入るとかなり狭い、オレ達の住んでいるノルンズダイン二階の浴室。
その隅っこで体を洗っているところに、いつものことだけど突然おかしなことを言うジュリオさん。
ただその声の大きさに、オレは驚いてしまって、あやうく石鹸を落っことすところだった。
「い、いきなりなんスか、声が響くんで静かにしてくださいッス。ジュリオさん!」
「おおきさ? なんのだ」
「そりゃ、ちんこに決まってんじゃん」
「ちんちんがでかいと、なにかいいのか?」
「そりゃあ、いいだろ! なにがどうとかは、よく知らねーけど! そういや、今まで二人のじっくり見たことなかったよな……。ほら、どんなもんか見せてみろって」
「ええっ! い、嫌っスよぉ!」
そういえば、面白いものがあるから三人一緒に風呂入ろうっぜって言い出したのはジュリオさんだ。
まさかはじめからオレたちのちんこを狙って……!?
「どれどれ、シドウは……ッ!?」
無防備にぱかっと膝を開いて浴室のイスに座っているシドウさんの股座。そこに、ジュリオさんの視線が突き刺さる。
つい、オレもそっちに目を向けてしまった。
「!?」
「なんだ?」
「い、いや、べっつにー?」
「……?」
見られたことを特に気にしてもいない様子で、シドウさんはただ不思議そうに小首を傾げる。
その股間にぶら下がっているブツは……こん棒ッス……あれは鈍器ッス。
こう……おっきくなってるわけじゃないはずなのに、めちゃくちゃデカいッス。女の人の腕くらいありそうッス。
でも、ちょっと皮をかぶっているところが、なんだかシドウさんらしい感じッスね。
ジュリオさんも、あまりの大きさにビビった様子で、キョドキョドと視線を泳がせている。
「ま、まあシドウはいいとして……リ、リトお前はどうなんだよ。さっきからタオルで隠してるし……さては意外とちっこかったりして!?」
「ふ、普通ッスよ! オレのちんこなんて面白くないッス! 見なくていいッスよ!」
規格外サイズのシドウさんに心を折られたのか、ジュリオさんは今度はオレの方へと標的を移したみたいだ。
慌てて、大事な部分をタオルで隠す。
「大丈夫大丈夫! お前がちんこだけお子様だったとしても笑ったりしねぇからさ」
「ちょっ! やめるッスよ!」
逃げようとしたけれど、とんでもなく素早い動きでオレの股間を狙ってくる。まるで獲物を狙う肉食獣みたいだ。
「オラッ! 大人しくしねぇか!」
「わああっ!」
必死に股間のタオルを抑えて抵抗したけど、プロの冒険者にかなうわけもなく……。結局、無理やりタオルをはぎ取られてしまった……。
「あああ! ひ、ひどいッス! 嫌って言ったのに!」
「へへへ! 抵抗するってことは、やっぱり短小……えっ!?」
タオルの下からぼろんと飛び出したオレのちんこを見て、ジュリオさんはぎょっと目を丸くした。
「っう、うそだろっ! で、デカい……デカすぎる!」
ジュリオさんの目線の先では、シドウさんほどじゃないッスけど……、それなりの大きさと太さのモノが、ぷらんぷらんと揺れている。
「リトがこんなっ、デカくて……しかもズル剥けだなんて! ひでぇ、あんまりだ!! 裏切り者ぉぉぉぉぉぉ!!!」
「う、裏切り者ってなんスか。オレのちんこが剥けてちゃダメなんスか」
「だ、だって……だってぇ……うぐううっ……! お前らが規格外なだけで俺は普通のはずッ……! 違うっ、俺は小さくねぇーっ! アサヒ、アサヒならきっと……!!」
……たしかに、オレってそこそこ大きい方かなとは思うッスけど……そんなにショック受けなくても……。
「ジュ、ジュリオさん元気出してほしいッス! ジュリオさんが小さいとかじゃなくて、ほら、ただ体格にあったサイズなだけッスよ! 背の順っていうか」
「うるせー! フォローになってねぇんだよ!」
なぜか余計にいじけてしまった様子で、ジュリオさんは洗い場にうずくまってしまう。
そこまで気にすることじゃないっていうか、大きくてもいい事なんてないッスよ……。
ちょっと人より大きくても、からかわれたり面白がられたりするだけ。大きいから良かったなんて、思ったことは一回もない。
でも今のジュリオさんにこんなこと言っても、またフォローになってないって言われそうッスね……。
「あっ! そうッス! なにか面白いものがあるって言ってたじゃないッスか!」
「ぐすっ、んあ……?」
「すっごく楽しみにしてるッス! はやく見たいッス! ね、シドウさんもそうッスよね!」
「いや、おれはべつに」
「ほら! ジュリオさん元気出して、面白いものって何か教えてくださいッス!」
オレの言葉にジュリオさんはようやく顔をあげてくれて、はじめはしょぼしょぼしていた顔も、だんだんいつもの明るい表情に戻ってきた。
「仕方ねぇなぁ! そんなに期待しちゃってたのかよ!」
「うん、うん、そうっス!」
「すぐ持ってきてやるよ! 冷えちまうから、湯船に入って待ってろよ!」
すっかりご機嫌モードになったらしいジュリオさんは、そう言って脱衣所に飛び出してった。
この立ち直りのはやさは、見習うべきところッスね。
ジュリオさんに言われた通り、シドウさんと湯船のお湯に浸かって待っている事にした。大きな湯船だけど、オレたち二人が入るとザバッと音を立ててお湯が溢れる。
「ジャジャーン!」
脱衣所から満面の笑顔で戻ってきたジュリオさんは、なんか目が痛くなるようなピンク色の粉末が入った瓶を持っていた。
それを見せびらかすように、オレたちの目の前に突きつけてくる。妙に鼻息の荒いジュリオさんに、なんかちょっと嫌な予感がするッス……。
シドウさんも同じ気持ちみたいで、怪訝そうな顔をして瓶を見ている。
「な、なんスか? その、怪しい色の粉……」
「入浴剤だよ。最近流行ってるらしいぜ」
「入浴剤ッスか? 本当に? 普通の入浴剤ッスか?」
「変なにおいない。毒や媚薬ちがう」
「お前らにそんなもん盛る訳ねーだろ! 俺のことなんだと思ってやがんだよ!」
何って、むっつりスケベだと思ってるッス。
なんて言ったら多分怒らせちゃうから黙っていると、ジュリオさんは瓶の蓋を開け、中身を湯船の中にぶち撒きはじめた。
ピンクの粉はさあっとお湯に溶けて、なんだかフローラルな香りが浴室に広がって……鼻がいいオレには、ちょっとキツい。
「ちょっとこれ、匂い強いッスよぉ」
「そうか? 良い匂いじゃん。でも、この入浴剤の匂いは『おまけ』なんだぜ」
「おまけって、どう言う意味ッスか……!?」
ジュリオさんのこのドヤ顔……なんか嫌な予感するッス。試しにお湯を手のひらで掬ってみると……。
ぷるるんっ!
いつのまにか、お湯はまるでゼリーとかスライムみたいな、とろとろぷるぷるになっていたッス!
「……うう、体中がぬるぬるするッス! なんなんスかコレぇ!?」
温かいぷるぷるしたピンク色のスライムが、体中に絡みついてくるッス! 気持ち悪いッス!
シドウさんも眉を顰めて、嫌そうな顔をしている。
でも、ジュリオさん一人だけは、満足そうに笑っている。
「どうだ! ぬるぬるスライム風呂だぜ!」
「どうだ、じゃないッスよ、っ、うぶっ」
湯船から出ようとしたけど、滑ってしまって勢いよく頭からスライムに突っ込んでしまった。
慌てて手で拭っても、耳や髪の毛にもスライムが絡みついてくるッス。手で梳いて取ろうとしても、ベトベトしてうまくいかない。
シドウさんも、髪の毛や胸毛にスライムが絡み付いてしまって不快そうッス。
「む……ぺとぺとする……」
「うわぁ、尻尾にべっとりスライムが絡んでるッスぅ……」
「分かってねぇなぁ。このぬるぬるが気持ちいいんだぜ」
「気持ちいい?」
「このスライムでだな、ちんことか敏感なとこをぬるぬる擦るとやばいくらい気持ちいいんだよ!」
「みんなが使う浴場で何しようとしてんスか!?」
「みんなつっても俺達三人だけだろ? いいから試してみろって! どうせつまんねーオナニーしかしてねぇんだろ! ほんとすげぇから! やり方なら俺が教えてやっから」
「嫌ッス! 要らないッス! オレたちを巻き込まないで欲しいッスーー!!」
「ははーん。そんなに嫌がるって、やっぱりお前ら早漏なんだろ? それがバレたくないんだろ?」
「な、なんでそうなるんッスか!」
「デカさで負けてても、持久力で勝ってりゃモテ度ではまだ俺の方がお前らより上って事だな! シドウも、いかにも見掛け倒しの早漏って感じだし!」
「そう、ろう……?」
勝手に早漏認定されたうえに、ジュリオさんに負けたことになってるッス……。
なんか悔しいけど、ここで言い返した方がめんどくさそうなので黙っていると、ジュリオさんは余計に調子に乗っちゃったみたいッス。
「次はアサヒを誘ってみっかな! あいつなら多分デカさでも勝てブギャン!!」
勝ち誇った顔でふんぞり返っていたジュリオさんがアサヒさんの名前を口に出したとたん、シドウさんがジュリオさんにゲンコツをお見舞いしたッス。
よろめいてそのままスライム風呂に沈んでいくジュリオさんを、慌てて引っ張りあげる。
「死、死んで……いや、気絶してるッス」
「あるじにへんなことはさせない。……でも、なぜか力が入りすぎた。すまない……」
やっぱり、シドウさんも怒ってたのかな。ジュリオさんの自業自得ッスね……。
「からだ拭いて、へやつれていく」
「お願いするッス。片付けは、オレがやっておくッス」
シドウさんはぐったりしているジュリオさんを担いで湯船から出ると、ポタポタとスライムを垂らしながら脱衣所へと出て行ったッス。
「……せっかくお湯を沸かしたのに、ろくに浸からずに捨てるのももったいないッスね……」
なんだか、ちょっと好奇心をくすぐられて……ほかほかと湯気をたてているスライム風呂に肩まで浸かってみることにした。
「うわっ」
全身がプルプルしたものに包まれる感触。気持ちいいような、不気味なような……なんか、でっかい生き物に丸呑みにされてる気分だ。
「……」
確かに……この中でちんこを触ってみたら……。ちらっと、下半身に目を向けてみると、ちんこはちょっとだけ膨らんで上を向きかけていた。
でも、大きくなりかけた自分の無駄に大きいちんこを見て、なんだか……嫌な気持ちがふつふつと湧いてきてしまう。
「やっぱりダメッス、こんなとこで……」
さっさと後片付けしちゃったほうが良さそうッスね。
そう思って、湯船の縁を跨ごうとした瞬間。股間に、変な感触があった。
「っ?」
腰に巻いてるタオルに、スライムがたっぷりと染み込んで重たくなってて、下の毛とちんこにべったりと張り付いてしまっている。それはもう、形が分かるくらいにくっきりと!
「んあっ!? なんスかこれ!! タオルが変なところに、こ、擦れるッス」
自然と、ちんこがむくむくと膨らんでしまう。
大きくなってしまったちんこにスライムでべっとりと重くなったタオルが絡みついて、
気持ち悪いはずなのに、さきっちょが擦れると妙に気持ちが良くて困る。
思わず手で押さえると、にゅるにゅるっとした感触で、今まで経験したことのない気持ち良さがあって……。なんか、だんだんと変な気持ちになってしまう……。
も、もしかして、ジュリオさんが言ってた気持ちいいって、こういう意味か!?
こわごわと、タオルを剥がしてちんこをむき出しにする。
ぬちゃっと湿った音がして、タオルとちんことの間でピンク色のスライムが糸を引いて……な、なんだかひどくえっちにみえる。
さっき感じかけていた興奮が戻ってきて、手のひらにスライムをつけて先っちょを擦ってみる。
「あっ、くっ、すごいッス、ぬめぬめして、うぅっ」
温かくてぷるぷるぬるぬるしたスライムの感触は、いつも自分の手でゴシゴシ擦るのとは全然違う。
経験ないからわかんないけど、ベロで舐められたりしたらこんな感触なのかもしれない……。
ゆっくり撫でてるだけじゃ我慢できなくなってきて、手のひらで握りこんで擦ってみる。
じゅぷっ、じゅぷ、じゅぷっ!
「はっ、くっ、音すごいッス、っ、ふうっ!」
大浴場にねばついた音が響いて、オレの耳をくすぐってるように感じる。耳の先がぴくぴくして、なんか頭までぼうっとしてきた。
お風呂でこんな事をっていう罪悪感もあるのに、止められない。
無意識に、いつの間にかちんこを握りこんだ手に向けて夢中で腰を振ってしまう。
我慢汁がだらだら漏れてきて、スライムと一緒に指の間からぽたぽた滴り落ちて湯船の中に落ちて……みんなで使う湯船を汚してしまった。
でも、なんだか体の奥から湧き上がってくるような欲求に抵抗できない。理性がスライムみたいにどろどろと溶けていくようで……。
「ふっ、くう、う、ん、もうっ、イ、イキそうッス、うぅ!」
気持ち良すぎて、一瞬目の前が真っ白になる。
びちゃびちゃって水音を立てて、オレのちんこから勢いよく噴き出した精子がスライムでいっぱいの湯船に飛び散った。
「は、あ、はふ……」
頭がのぼせたみたいに、ぼーっとして……すごいいっぱい出てるのが視界にうつる。
ピンクのスライムに大量の白い汁が混ざって、なんか妙に可愛い色合いになってるし……。
「あ……どうしよう、掃除しなきゃッスよね……」
余韻が引くと、だんだん現実が見えてきてしまう。
湯船はどろどろべたべたで、しかもオレのアレが入ったスライムでいっぱい……。
これ、どうやって掃除すればいいッスか?
排水口にそのまま流しちゃっていいんッスか?
はやく掃除しないと、シドウさんが戻ってきてくれたり、アサヒさんが来ちゃったりしたら……。
スライムが絡んで重たくなった尻尾を引きずって、湯船から出る。
よく見たら、湯船の中で腰振ってた時にはねたのか、壁にもスライムが飛び散っちゃってるッス……。
べとべとまみれで悲惨な大浴場を見て、思わずオレはらしくもないため息をついた。