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日ごろコウタには、部屋の掃除を押し付けたり風呂上がりの牛乳を取り上げたり、性欲が絡む部分では、悪戯や甘噛みで未成熟な感情をおちょくるように性交に誘い出したり。
ケントにとってコウタは、玩具であっても、敵ではなかった。……そんなケントだが、体格や態度の大きさにより日ごろコウタを一方的かつ大胆に虐げているとは思えない、いたたまれないほどの劣勢だった。
「あ、がぁぁ……はぁ……はぁ……」
「オラ、立てよ!」
汗をびっしり全身にまとうケントは、床に手をついていた。
指先は震え、自分がなぜこんな屈辱的な体勢でコウタに見下されてるのかさえ、考えたくもなくなるような悲惨さだった。
まともな思考すらままならないフラフラの状態で、唸るコウタの言うがままになっている。
「へへ、アンタ、よっぽど限界らしいな? いつもなら拳骨飛んでくるのによぉ?」
「はぁ……はぁ……、調子に……のんじゃ、ねぇぞ……コウタぁ……!」
普段なら……コウタなど片腕一つで無力化できる。しかし今では、誰とも戦える状態ではなかった。
体を指先でなぞられるだけで、下半身につんざくような刺激が付き走る。一度は抱きかかえて捕らえたものの、コウタを自ずと突き飛ばしてしまったのもそのためだ。
性器への刺激を許せば……、いや、コウタの熱を感じただけで、絶頂がこらえきれない……。ケントはコウタをいち早く押し倒し、その肉体を犯しつくすことばかりを考えながら、勝手に勝ち誇っているコウタへの怒りをにじませていた。
「おらっ!!」
「ぐっ!」
意地悪くにやつくコウタが、ケントの腹を殴りつける。
岩のように鍛え抜かれたケントの腹筋には、ダメージという点では全く通じない。……のだが、今日に限っては「最強の狂犬」らしからぬ呻きをこぼした。
「んは……はぁ……はぁ……!」
「腹殴られてビンビンにさせやがって! そんなに俺のパンチが効いちまったか?」
ほんの少しの愛撫でさえ、絶頂につながりかねないこの状態。自分より小さな拳を振り回すコウタのサンドバックになることは、斬新であり尋常ではない刺激となった。
ケントはかろうじて拳を作って、何とか突き出す。しかし、コウタはたやすくそれを避け、更にケントの腹筋を狙う。目に見えて鈍すぎるパンチは、自らわき腹を上げて隙間を空けるだけに終わった。
「はぁ……はぁ……!! こんな……この、俺が……クソガキ、ネズミ……なんぞにぃい……!!」
試合を通じて凌辱しつくした年下のガキが、満足に反撃もできない自分に向かって歯向かってきて、それを許している……。普段の自分を思い返せば、屈辱は倍となって己の胸を締め付けてくる。
ビーストプリズンでも最高クラスの実力を持ち、そして天才と最強を自負しているケントにとって、この状況はプライドを真っ向からへし折られ、頭がおかしくなるほどの怒りが伴った。
……殺す、殺す!! コウタへの殺意は増していくが、同時に、我慢しきれない下半身の熱も押し殺しきれなくなっていった。
ドゴ!
「くははっ! 反撃しねぇのかよ? オラオラ!!」
「こ、のぉぉ……、クソガキがぁ……! んぁ……ぁ……っ!」
……ビュプッ!
そしてついに、ケントは絶頂を迎えた。……性器の先から、ほんのわずか白濁が噴き出す程度の、些細な絶頂であった。
いっそ、刺激のすべてから解放されたなら……、中途半端な絶頂では楽より苦の方が大きい。
ケントはさらに恥じらいで頬を紅潮させる。さも、布団に失禁してしまった子供のように表情を崩している。
「はぁ……はぁ……!!」
「いい年して、お漏らしかぁ? まさか腹殴られるだけでイっちまうなんてなぁ? しかもチビチビだしちゃってよぉ?」
「う、ぐぐぐぐ…………、お前……マジで……許さねぇ……、ヤり、殺してやる……っ!!」
頬に大粒の汗を垂らし、ケントが唸る。しかし、いつものようにコウタをビビらせることはやはり叶わない。
「いつもは歯向かっても簡単に返り討ちにされるけど……、今日は、俺の完全勝利、だよなぁ?」
「はぁ……はぁ……!!
調子……、乗んじゃねぇ……、つってんだろうがぁぁ……! 負け、なんざ……認めねぇぞ……っ!!」
所詮相手は子供だし、適当に満足させておけば……、それが賢い選択だったろうが、ここまでの仕打ちを受けた今、たとえ演技だとしても負けを認めるなんて選択はなかった。
ケントは弱々しく震える拳を握り締め、腹筋に力を籠める。コウタの拳が再び飛んできて、喘ぎながら、白濁の絡んだ性器を小刻みに揺らす。
「大人しく負け認めて、今までのこと謝るってんなら、許してやってもいいぜ? それとも、そんな状態で俺と喧嘩して勝てるのかよ?」
「はぁ……はぁ……、ガキが……俺に勝てる、わけ……っぁ……んおおっ!!」
ゴッ! ビュプッ!
「くははははっ! 殴る度に漏らしやがって! あんたってそんなに早漏だったっけ? 全く怖くねぇなぁ~」
「あ、がぁぁ……んぁぁっ! 負け……、るか……、テメェ……ごときに……この……俺様……が……っ!」
ドゴ! ビュプッ!
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