「この都市でいったい何が行ったのだろうか?」
栄華を極めたであろうその都市は朽ち果て、いくつかの建物が風化を免れ静かに佇んでいた。
かつての大通りと思われる道のところどころに奇妙な形の石柱が立っていた。
長い時間風雨にさらされ、表面が削られたその石柱は確かにここに文明があったことを感じさせた。
私は突き当りにある大きな建物に入った。
ここは比較的風化しておらず、足元も安定している。
奥へ進んでいく。
とても静かな空間。
広間には肖像画がかけられていた。
建物の一番奥にあったことで風化が免れたのであろう。
朽ちてはいたもののそれが肖像画であったことがわかる程度には原型を留めていた。
「ここの住人だろうか?」
以前ここに誰かが住んでいた痕跡。
きっとこの都市には多くの人が住んでいたのであろう。
彼らはどこへ行ったのだろうか?
そんな疑問を抱きながら更に進んでいく。
階段を上り手前のドアを開ける。
ここは寝室だろうか?
うす暗い部屋にベッドのようなものが見える。
その上には、大きな石が乗っていた。
石の重みに耐えきれず壊れたベッド。
目を凝らしてみると通りにあった石柱に似ている気がする。
確認しようと部屋に足を踏み入れると、床が激しく軋む音が聞こえた。
今にも抜けそうな床。
「この部屋はまた今度にしよう」
一部屋ずつ中を見回る。
中には床が抜けている場所もあった。
最後の部屋のドアを開ける。
パラパラと砂の落ちる音と共に開くドア。
「!!!?」
中に人影を見つけ、私は思わず息をのんだ。
暗い中部屋に差し込む光。
その光に照らされたその人影は、周囲の環境と同様に朽ちた状態でその場所に立っていた。
「石像か」
部屋の真ん中に置かれた石像は本当の人間と見まがうほど精巧にできており、表情からは恐怖と驚きが伝わってきた。
誰がなんのためにこんな石像を作ったのだろうか?
そのような疑問を抱きながら、私はこれまでこの都市で観察したものを紙に書き留めた。
だいぶ日が傾いている。
私はその石像に別れを告げ、建物の外へ出た。
「それにしてもあの石像の顔、どこかで見たことがあったような…。」
奇妙な石柱の立つ通りを戻りながら考える。
夕日に照らされ伸びた石柱の影は、どこか人間の影のように感じられた。
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こちらの石像は私のお友達の作ったオリジナルキャラクター莉佳子ちゃんです( ^ω^ )
イラストとして描いたのですが物語をつけてみました!