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猫又小町
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第二話『剥き出しにされた弱点』



第二話『剥き出しにされた弱点』





「ああああっ!? はああッ!!」


 そこからの展開は沙雪の想定していた事態を大きく超えたものだった。

 メリディアーナは快楽を防げなくなってしまった身体への責めを、よりねっとりと陰湿な物へと変えていき、纏わりつくように沙雪へとしな垂れかかった。

 むっちりとした乳房へ白く細長い指先が這い回り、絶妙な性技に形の良い爆乳がぶるりと震えた。

 同時に、ゾワゾワとした快感が駆け巡る。指先の動きは表面を撫でるような力加減で、切なくもどかしい感覚が乳房を包み込む。

 沙雪にとって胸は本来耐えがたい性感帯。そこをたっぷりと焦らされながら嬲られる。

 その間にも耳元で尊厳を貶めるような淫語を囁かれ続け、それらと共に身体を嬲られると、強烈な快感と興奮が相乗的な効果を生み出し沙雪の女の本能を貫いた。


(そ、そんな……っ、本当に、術式が……!)


 フェザータッチのような愛撫ではあるが、電撃の如き衝撃が沙雪の身体を駆け巡る。

 弱々しく開発された身体にとってそれは一撫でで腰が砕けるような快楽拷問だった。おかしくなりそうなほど気持いい、なのに足りない、切ない、もどかしい。

 じんわりとした痺れが身体中を駆け巡る。強気な表情が一瞬で蕩け、ビクビクと腰奥を震わせてしまう。


「ん~♡ ようやく聞けたわ。沙雪ちゃんのとっても可愛らしい鳴き声♡」


「ち、違っ、これは……あひぃッ!?」


「そんなエッチな声で言われても説得力ないわよ?」


 メリディアーナの手のひらは身体の上をセーラー服越しにいやらしく這い回り続け、沙雪の心と身体を確実に追い込んでいく。

 喘ぎ声が我慢できない。喉の奥から甘い吐息が漏れる。歯を食いしばっていても、少し触られるだけで呆気なく反応を引き出されてしまう。

 身体は悶え、宿敵相手に快楽に喘ぐ姿を晒してしまっていた。


(ど、どうすれば……駄目っ、どうすることもできない!)


 予想外の事態に沙雪はパニックに陥ってしまっていた。

 不本意な快楽にようやく年相応の動揺を見せる沙雪をメリディアーナは恍惚の表情で見下ろしている。

 沙雪は不覚にも腰が浮くのを感じ、頬も上気させてしまう。胸を触られると、身体全体が熱くなり、その熱は下半身へと集約されていく。股の間が切なく、意思とは関係なく腰をくねらせてしまう。


(っ、こ、こんな、妖魔なんかに……)


 妖魔の自分を見る時の感情には気付いていた。

 欲望に濁り、相手をどう貶めるかだけを考えている下劣な妖魔らしい目だ。

 その目に下卑た感情を向けられることが不快だった。だがそこに快感が混じるならば事情は変わってくる。

 身体を貪るメリディアーナの醜悪な感情は沙雪の劣情を煽り、退魔師を屈伏させることに快楽を見出している。その在り方に沙雪は身体を期待させ大きく反応させてしまう。

 沙雪を見つめるメリディアーナの瞳はどこか熱っぽく恍惚が入り混じっていた。

 視線に犯されたと感じた部分がびりりっと痺れる程の疼きを発する。妖魔の視線が確かな質量を持っているかのように沙雪の中の女の本能を貫いていた。

 標本のように磔にされた沙雪。拘束台の上で悶える様を舐るように観察されてしまう。

 嫌なのに、死ぬほど屈辱的なのに、調教によりいやらしく変えられてしまった身体は反応してしまう。メリディアーナの視線、表情、言葉、手付き、その全てが沙雪の被虐性に火をつける。

 一度意識してしまったその快感は、鮮明なモノに変わり、身体を弄ぶ手の動きや刺激を強く感じてしまう。

 妖魔の行為で感じているという事実を認められず、パニックに陥った沙雪の頭の中を快感が容赦なく蹂躙する。


「いい表情になってきたじゃない」


「っ!? だ、黙れッ……! んっ……あぁっ!」


「へえ、まだ睨めるんだ? 口ではいくらでも強がれるものね」


 本来、戦闘だけに関してなら自分よりも格下の相手。

 そんな妖魔に身体を好き放題にされるという倒錯的な状況が彼女の被虐欲を強かに打ち続ける。


「ああああっ、ぁ、あああっ!?」


 股間のデルタゾーンを筋に沿って指が擦る。刺激に背筋を仰け反らせ、意識がそこに集中した次の瞬間には乳輪を擦った。

 服の裾から侵入した手によって焦らすように腋の下をくすぐられる。強張った身体を解すように乳房を掬い上げたかと思えば、腹部を指圧する。

 流れるような手付きで、焦らすような愛撫と、それにより意識が逸れた部位を弄ぶという行為を繰り返す。

 沙雪の身体は際限なく熱くなり、特に弱い女の部分は切なく疼いていた。両乳首は痛いほどに硬く尖り、股間はジンジンと熱を持って湿っている。クリトリスも勃起し、意思とは関係なく刺激を求めている。

 しかし、メリディアーナの指先は、それらの最も疼く箇所には決して触れようとしなかった。触ってほしいと差し出した性感帯、その触れるか触れないかギリギリのラインを愛撫しながら、劣情を煽る。沙雪の身体はどんどん切なさと疼きを積もらせていく。

 慣れさせることのない巧みな責め苦に心臓が激しく脈動する。常に欲求不満に置かれ、砕けた腰がへこへこと情けなく揺れ動き、満足に動かせない全身が切なくくねる。

 メリディアーナの性的技能は性経験の少ない退魔師の少女を翻弄するには、充分すぎる卓越したものだった。


「んふふ♡」


 既に余裕はない。耐え抜く自信さえも揺らいでしまっている。

 先程とは状況が逆転してしまっていた。

 手足さえ自由なら、卑怯な手を使われていなければ、こんな憎らしい妖魔なんてすぐに殺してやれるのに。

 だが、その思考が余計に官能の質を高めていることに、この時の沙雪ははまだ気付けていなかった。

 厳重な拘束を受けて抵抗さえ出来ない。一方的に無防備な身体の弱点を責められる。しかも相手は敵対し数刻前まで殺し合っていた妖魔の怨敵。

 今現在進行している全ての事実が沙雪の感じるマゾ快楽を助長する。

 妖魔の調教師が植え付けた被虐性愛者としての種は、彼女の中で無視することができないほどに肥大し、淫らな願望を妖しく燻ぶらせ始めていた。


(あ、あああ……この妖魔……う、巧すぎる……っ!)


 術式に頼り切っていた時には意識さえしなかったことだ。

 メリディアーナの愛撫は人の身には有り余るほど巧みだった。だというのに術式がある時には触っていた露骨な性感帯に触らないのは意図的なのだろう。

 焦らされれば焦らされるほど、身体の感度は上がっていく。切ない、苦しい、触って欲しい、そんな欲求がわき上がるのを必死に振り払う。しかし、意思とは関係なく、身体はくねくねと情けなく動いてしまう。

 強靭な精神力といえども、このまま責めが続くようなら瓦解するのは時間の問題だった。こんな状態で乳首や秘部に触れられたら、きっと耐えられない。快感に呑まれ、そして絶頂してしまうだろう。

 必死に打開策を練ろうとする沙雪、しかし甘い刺激がその邪魔をする。

 心がいくら抵抗しても身体は焦らされる悦びに震えていた。

 被虐に悶える沙雪の首筋をくすぐり少女が大きくその身を仰け反らせると「敏感なのね」と、またしてもメリディアーナは身体の弱点を指摘していく。

 その言葉は少女の脳の奥深くにマゾ的な損傷を与え、致命的な性癖を植え付け蓄積させていった。


「や……やめっ……ああっ!?」


 メリディアーナは指先をツーッと滑らせ、首から下に降りてくる。沙雪の反応を見ながら、彼女の弱い部分を的確に愛撫する。

 指先が両の腋の下に触れる。汗ばんだその窪みを指が這いまわった。


「ひあっ、あはっ、あああっ! や、やめっ、ひあああぁっ!」


 耐えがたいくすぐったさに沙雪は身を捩る。だが、すぐにそれは快感へと変わった。


「いい反応ね、さっきまであんなに不愛想だったのに」


「あはぁぁぁぁっ!?」


 腋の下から感じる猛烈なくすぐったさが快感に感じられてしまう。

 くすぐったく苦しいはずなのに、それが堪らなく気持ちいい。

 沙雪は今にも自我を失ってしまいそうになっていた。


「あらぁ、滑らかで凄く綺麗な腋の下ね。そういえば腋は責めるのに邪魔だからもう生えなくされてるんだったっけ? ふふっ、ここも念入りに上書きしてあげないとね」


「や、やあっ……!」


 腋の下を好き放題に弄ばれて強い羞恥と屈辱を感じる。

 それでも、拘束され身動きを封じられた沙雪は女の色責めに対して余りにも無力だった。

 耐えがたいくすぐったさに、本能的に腕を下げようとする。しかし、拘束されていてはそれは叶わない。ただ万歳の状態で剥き出しにされている腋窩を弄ばれるしかない。

 身動きがとれない状態で無防備な腋の下を執拗にくすぐられるのは、筆舌に尽くしがたい辛さだった。気が狂いそうなくすぐったさ、苦しさ、それらが同時に凄まじい快感を与え、沙雪は頭がおかしくなりそうだった。


「ひああ、ふあっ、ああっ……あっ、あああああぁっ、はっ、あああぁぁっ!」


 腋から離れた手が乳房を包み込んだ。

 手のひらに収まりきらないおそらくは人類最高峰クラスの爆乳。

 若く強靭な靭帯によって形も上を向いて重力に逆らっている。

 揉みこめばそれに逆らうかのように弾力たっぷりに押し返しメリディアーナを喜ばせた。柔らかい、その上あまりに若々しい張りと弾力だ。ムチムチとした音が聞こえてきそうな光景に妖魔のボルテージも高まっていく。

 持ち主同様にツンと上を向いている弾力たっぷりの生意気な乳房をじっくりと嬲るように、下から順にゆっくりと揉みしだいていった。


「ああっ……あ……や……だめっ……」


 沙雪の口から無意識に漏れ出るのは何とも情けなく浅ましい声。

 巨大な乳房は調教を経たことで、その身全てに太く強靭な快楽神経の根を張っていた。

 5年前に投与された薬物は全身の神経に滞留し、未だに彼女を炙り続けている。

 耐え難い巨大な弱点を責められることで尖った乳首が先程までと比べ物にならないほどの熱を持ち始めた。

 蓄積された快感がズキズキとした甘い歯痛のような疼きを発し続ける。

 たっぷり時間をかけて愛撫され続けてきたこともあり、術式を無効化されてからの心地良さはそれまでとは一線を画していた。

 しかし、メリディアーナは決して先端に触れることはなかった。乳首の周りに指を這わせながらも、その中心に触れないまま、いやらしく胸を揉み続ける。

 いつ乳首を触られるかと意識させられたせいか、それとも優しくぞわぞわと肌が波立つ刺激によってか……鬱血させられてしこり起った乳首の勃起具合が、更にひと回りほども上がっていく。

 コリコリに勃起した乳首を無視してメリディアーナに爆乳の揉み心地を確かめるようにねっとりと揉み捏ねられ、沙雪はかつてない充足感を得てしまっていた。


「はあああ……!」


 堪らず沙雪が感極まった息を吐き出した。

 揉まれる度に乳房の奥、乳腺の芯のような部分が熱くなってくる。

 そして、その熱は先端に集約しズキズキと痛いほどに固く尖らせた。

 沙雪の心の中で、それを摘まれたいという欲求と、摘まれたらおかしくなってしまうという恐怖が同時に湧き上がる。

 術式を無効にされてしまった沙雪の動揺を見越しているであろうメリディアーナは、ニヤニヤといやらしく笑いながら決して乳首に触れることなく胸を責め続ける。

 そのいやらしい笑みに反抗心を湧き上がらせる沙雪。


「ひあっ、あっ……うぅ……あっ、あああぁ……っ!」


 だがそんな気丈な心さえも乳房を揉まれているだけで、心地良さに解きほぐされていく。

 メリディアーナの指が沙雪の乳輪に触れる。そして乳輪をなぞるようにツーッと指先が滑る。これまでより遙かに強い疼きが、沙雪の乳首を襲う。

 くるくる……くるくる……と円を描きながら、指先が乳輪の淵を掠める。

 そして、ナメクジのような速度で焦れったさに震える中心――乳首へと近づいた。

 あと数mm、あと1mm……。


(っ、来る……!)


 だがその指先は刺激を与えることなく乳首から離れて行った。

 ビクビクと震える大粒の肉突起。妖魔はその弱々しい姿を晒す性感帯を愉悦の表情で眺めていた。


(そ、そんな……)


 眉根を切なく歪め沙雪は悶え狂った。

 二度、三度、四度……たっぷりと時間をかけて乳首周りを一周した指先は、元の位置に戻ると煽るように再び乳首の周りを嬲り始めた。

 執拗に繰り返される乳輪愛撫に、沙雪の乳輪はぷっくりと盛り上がり始める。

 その様は弱点である乳首を自分から差し出しているかのようだった。

 指先は乳首に触れないギリギリのラインを刺激し続ける。堪らず身を捩る沙雪だったが、それに合わせ指先は離れてしまう。

 コリコリと弾力を帯びた乳首は、熱くなりすぎて今にも弾け飛んでしまいそうな疼きを発しているが、彼女の手は結局、乳首に触れることなく乳房を離れてしまった。


「ハァ……ハァ……うぅ……」


 揉まれるのが止まっても乳首の疼きは止むことはなく、むしろ余計に強くなってしまう。


「あらあら、残念そうねぇ」


 その言葉に反論する余裕もなかった。

 切ないもどかしさが蛇のようにねっとりと絡み付き、ピリピリとした刺激が未だに全身を駆け巡っているのだ。

 とにかく今は快楽で昂った身体を少しでも落ち着かせないといけない……。


「本当にいやらしい身体をしているのね」


「ぅあ……っ!?」


 だが、責めの余韻を落ち着かせる間もなく、ハァハァと興奮交じりの囁きに沙雪はまた呆気なく喘がされてしまう。

 それは魂の根幹を激しく揺さぶるような言葉責めだった。

 沙雪がこれほど敏感に反応してしまうのは過去の調教の賜物である。

 植え付けられた被虐性癖は1●歳いう幼さの残る少女を、熟練の娼婦でも顔をしかめるようなマゾへと変貌させていた。

 今や触れられることなく沙雪は発情してしまう。術式が無ければ言葉だけでも軽い絶頂の予感さえ感じ取れてしまう程である。


「はひぃぃぃっ!?」


 沙雪はマゾヒストとしてある種の極致に足を踏み入れかけていた。

 そして、その先に踏み入れば決して戻ることが出来ないことを彼女は察している。

 そこにだけは行ってはいけない。堕ちたら最後、二度と這い上がることは出来ない場所だからだ。

 しかし、それが分かっていても今の沙雪にはどうすることも出来なかった。

 一歩、また一歩と無理やり背を押され続けている。その先は底の無い淫獄へと続いていた。

 ●学生とは思えないほどに開発された爆乳巨尻の敏感ボディは本人の意思に反して妖魔の手管に悦び喘いでしまう。

 沙雪が開花させられた性癖を責められ悶え苦しむ姿にメリディアーナはサディストとしての本性を露わにした。

 必死に快楽を逃そうとする沙雪の無様な行為は、責めの手を勢いづかせ更に彼女を追い詰めるという最悪の結果に終わる。


「物凄いマゾ乳ね。お尻もおっぱいもムチムチしてるメス豚ボディ♡ こんなの●学生がしていい身体じゃないでしょ♡」


 与えられる被虐の快感を持て余し、ムチムチとした奇跡のような女体をよがらせる倒錯的な沙雪の姿はメリディアーナの欲望をより高めていく。

 そして、再び開始されるのは弱々しい乳首を徹底的に焦らす執拗なマゾ乳愛撫。

 恥知らずな爆乳をたっぷりと甚振られながらも、沙雪は大粒の汗を汗腺から流し、歯を食いしばり必死に絶頂を堪えていた。


(耐え、る……っ! 絶対に耐える! た、耐えないと、じゃないと、ここでイッたら、もう……歯止めが……ッ!)


 調教の経験から色責めがどれほど恐ろしい拷問になるかは痛いほどに理解させられていた。

 だからこそここで絶頂という快楽の爆発を起こしてしまえば、取り返しがつかないことになるということを沙雪は察していた。

 当時、自我を失い訳も分からず潮を撒き散らしながら謝罪した。少しでも焦らされれば更なる責めを望みオナニーの御許しさえも懇願してしまう。

 それは決して退魔師などという高尚なものではない。その浅ましい姿は人ですらなかった。

 己の肉欲を全てにおいて優先する快楽の奴隷だ。

 一度でも絶頂を迎えればまたそうなってしまうだろうということは容易に想像がついた。


(イッたら……また、負ける……だから――ッ!)


 手のひらに爪を立てることで快感を誤魔化した。唇を噛み締め屈辱を拒む。

 自慢の黒髪を振り乱すと、噴出した汗が辺りに飛び散る。その姿は凄絶だ。


「調教されてるし敏感だろうとは思ってたけど深く開発されすぎでしょ♡ こんなに反応が良いだなんて嬉しい誤算だわぁ♡」


「あああッ!!」


 思い出さないように、考えないようにと、全神経を集中させておぞましい記憶に蓋をする沙雪だったが、メリディアーナは彼女の過去を抉るような責めを繰り広げトラウマの扉をこじ開ける。

 そして再び乳輪に指を這わせ、円を描くようにクルクルと動かす。一度、刺激を中断されてからの責めにより、乳首の切なさと疼きは先ほどまでよりも跳ね上がる。


「あ、あああっ、ああ!? も、もう、やめ」


「乳首摘まんじゃお♡」


「はひいいいいいいっ!?」




 ついに浅ましくも期待に尖り勃った乳首が捉えられた。

 爆乳に見劣りしない数センチはあるかという性感帯。硬質な異物と化した乳首に、シルクのようにスベスベとした白い細指が蛇のように絡み付く。

 焦らされていた分だけその乳首快楽は格別だった。電流のような快感が両胸から全身へと駆け巡る。


「アヒィィィッ!? や、やめっ、ちくびひぃぃぃぃぃッ!!」


 逃げ場なく捕捉された左右の乳首がメリディアーナの淫技によって蹂躙され、苛め抜かれる。くに、くに、コリッ、コリッと、乳首を潰し、芯まで揉みほぐす指先。そのあまりにも甘美なマゾ快楽に、沙雪は無抵抗な身体をひたすらに悶えさせ、己が如何に追い詰められているかを自覚させられる。


「ほら、悶えなさい。声も我慢しちゃ駄目。全身で恥を晒してもっと私を愉しませるのよ」


 メリディアーナの言葉に応えるように、淫らな視線に全身の弱点を嬲られビクンッ!ビクビクンッ!と沙雪はいやらしい反応を示してしまう。

 その痴態に乳首を摘まむ指先にもより力が入り、細指が快楽神経を強く押し潰す。一瞬、指が緩んだかと思うと再びねっちりした動きで摘ままれ、それを繰り返される。捻りを加えるような動きでハードに摘ままれたり、親指と中指で摘ままれた乳首の先端を、人差し指でカリカリと引っ掻かれたり。様々な刺激が沙雪の乳首を責め立てる。

 快感が走る度に、植え付けられた被虐性癖を嬲られ、堪らずガクガクと腰を振ってしまう。起伏に富んだ女の身体は意思とは関係なく、歓喜に震える。

 過去、徹底的に開発された乳首を転がされるだけで静止の言葉さえも封殺されてしまう。

 代わりに次から次へと溢れ出てくるのはあまりにも情けない雌の嬌声。懇願しているかのような退魔師の媚び声だった。


「イキたくなったらイッてもいいのよ? こんなに弱いんだもの。負けちゃっても仕方ないわ。あなたの一番恥ずかしい姿を私に見せてちょうだい?」


 腰がうねってしまうのを抑えることが出来ない。

 濃厚な女の体液も溢れ出す。下着は既に布の保水量を遥かに超える蜜を滴らせていた。


(飛ぶ……! 飛んじゃう……イカされる……!)


 乳首からの快感が下半身に走り、クリトリスにビリビリと響く。

 快楽神経を限界まで詰まらせた淫宝玉を沙雪が意識した瞬間、これ以上無いくらいに勃起し、切なく疼く陰核にメリディアーナの手が伸び、生硬くシコったクリトリスを摘ままれた。


「ひああああっ、あっ、ああっだめぇっ!! そっそこはああぁああぁああぁぁぁっ!?」


 長さは小指の先ほどにもなる巨大な肉突起。

 その大きさに反して皮はくるりと根元に縮こまるようにこびり付いているだけだった。

 日常的にショーツに擦れ続けるクリトリスは先端が色濃く染まり、ぴんっと尖った屈辱的な形状をしている。

 まるで快楽神経が絡みついているかのような感度、そして異様な形状に、平均を大きく上回る大きさ。

 それらは全て彼女のクリトリスがその領域に到達するほどの過酷な調教という過程を経ていることを示していた。


「ほぉら、あなたのクリちゃん、すっごくおっきい。下着越しでもすぐに分かるくらいツンって尖ってる……持ち主さんにそっくりのかっこいいデカクリね♡」


「くひいいいっ!?」


 クリトリスへの責め一つであっても、メリディアーナの責めは巧みで、そして多彩なものだった。

 ツンと上を向いて屹立した陰核の先端だけを撫でまわしたり、皮の隙間を嬲ったかと思えば、裏筋を擽る。

 根元から先端に向けて螺旋を描くように指先を動かしたり、バリエーションを付けた動きで沙雪の陰核を翻弄してきた。

 カリカリと薄布越しの先端を爪先が弄ぶ。


「あ、あっぁああああああああああああああッッ!!?」


 どれだけ逃げようと腰をくねらせても妖魔の指先は執拗に敏感な肉の芽を追従してきた。

 強烈な快感、下腹の奥で何かが大きくうねり始めた。うねりは徐々に勢いを増すと同時に肥大化していく。明らかな快感の固まりが沙雪の胎内でどんどん育っていった。

 意志力を総動員してこみ上げてくるものを必死に押さえ込もうとする沙雪だったが、淫らな責め指が送り込んでくる刺激は美しい爆乳●学生の肉体を確実に追い込んでいく。


「イけ、イクのよ。イッてしまうのよ」


 逃れようと必死に身体をくねらせる沙雪だったが、メリディアーナはヒルのように身体を密着させてくる。

 そして、お仕置きとばかりに女芯を弾かれた。

 歪に変形したクリトリスは剥き出しの快楽神経と言っても過言ではない。軽く触れられるだけで意識が飛びそうになる。

 メリディアーナはそんな急所を執拗に押し込み、転がし、皮を剥いたり被せたり、時折生硬く凝った陰核を強く抓り堪らない快楽を与えてくる。

 焦らしを織り交ぜた多彩な責めに、沙雪は今にも理性を失ってしまいそうになっていた。


「ひああっ! ああ! あっ、あっ、ああああッ!!」


 肌表面への愛撫、それに加えて肥大化した弱点突起への息もつかせない快楽責め。

 その猛攻の前に沙雪は成す術が無い。

 もはや彼女に分かることは屈辱の瞬間に向けて着実に昇りつつあるということだけだった。

 焦らし抜かれた身体、最も敏感な突起に与えられる強烈な愛撫。沙雪は抗うことのできない快楽の波に呑まれ、押し流される。


「あ、っ! も、もう……これ以上、は……っ、あああっ!!」


 上気しきった身体に苦悶の生汗が滑光る。

 もはや取り繕う余裕もなく、無様に舌まで突き出し喘ぎ狂う沙雪。

 頭を狂ったように振り乱しているせいで、口の端からは涎が飛び散った。

 全身の性感帯から流し込まれる愉悦が絶頂という出口を求めて渦巻き始めていた。アクメを予感した肉体がより大きく反応を示す。

 切羽詰まった爆乳美少女の限界寸前の悲鳴。

 拘束されたグラマラスな肢体が激しく暴れ回り、四肢を繋ぐ拘束具のベルトが軋む音を立てた。

 無論そんな明らかな肉体の隙を見逃す妖魔ではなかった。


「どうしたの? 身体が震えてきたわよ?」


 ここにきてメリディアーナの愛撫はより陰湿なものへと変化した。

 乳首とクリトリスを転がす指先の動きにはより技巧を加えていく。

 揉まれ、摘まみ、転がされ、沙雪自身がオナニーをする時以上の正確さで彼女の弱点を玩具にする。

 その責めはより高いステージへと沙雪を運んだ。その行為がどれほどの屈辱かなど関係ない。もはや声を我慢することは出来ず、少女の絶叫が部屋中に響き渡る。

 喉元を無防備に晒し、その恥辱を声高に主張する。

 性感帯の結晶のような身体を拘束までされて弄ばれる美貌の退魔師。それをサディスティックに責め立てる妖魔の美女。

 この場において二人の関係は討伐対象とそれを屠る者などではなかった。

 凌辱者とそれに弄ばれる快楽の玩具。

 圧倒的優位から沙雪を見下ろす上位者と、脅威にすらなり得ない肉の奴隷。

 それを絶頂寸前という最悪のタイミングでようやく自覚してしまう沙雪。

 被虐の羞恥心がぞわりと背筋を伝ったその瞬間、全身が急激に熱を持つ。

 絶頂の予兆で身体が震え始める。

 それを見て妖魔は勝利を確信した。


「うああぁ……っ、あひぃ……イあっ!? ぃ、く……ああああ、駄目っ、駄目えぇぇ!?」


 イキたくない、だが身体は絶頂に備えてしまう。

 妖魔によって育て上げられた屈辱的な被虐快楽、その胎動の瞬間。

 アクメを目前にした身体が跳ね上がり、絶世の肢体が狂おしく悶え始めた。全身の痙攣が強くなり、腰の奥から快感の波が押し寄せてくる。

 そんな様子をニタニタと嗤いながら見つめるメリディアーナの指先がショーツをずらした。


「じゃ、これで最後ね。盛大に果てなさい」


 薄く茂った陰毛を軽く撫で回し沙雪を煽った直後、しなやかな指先が陰唇をこじ開けた。

 膣内の急所である凹凸を強かに抉り抜く。


「――――――――――――ッ!」


 それが引き金だった。

 限界までの忍耐が災いし、強烈な絶頂感が押し寄せた。

 頭に閃光が走った。思考が白く染まり恍惚が全身を駆け抜ける。

 しかし、何かがおかしい。

 強烈な快感で高みへと飛ばされた。

 飛ばされたはずなのに、本来、逝くべきところに到達できない。

 押し上げられた快感は絶頂寸前、ギリギリのところで留まり、最後の一線を越えない。解放されない快感が身体の中で膨らみ、切なくもどかしい感覚が身体を包み込む。

 沙雪は絡みつくような甘い快楽の残滓に悶えながら混乱していた。これまで感じたことの無い、通常ありえない感覚。一体、何が起きたのか?

 しかし、沙雪の疑問などおかまいなしにメリディアーナは責めを続ける。強烈な快感と切ない疼きに包まれた乳首を摘まみ、膣内を指が掻き回す。

 一度高ぶった身体は先程までよりも早く、より強烈な快感を感じながら、再び絶頂へと向かっていく。

 しかし、沙雪の身体は、感じれば感じるほど、強烈な切なさともどかしさに襲われる。


「残念だったわね。私にとって術式の書き換えくらいお手の物。ちょっと時間はかかっちゃったけど、効果を変えておいたわ。快楽遮断を消して……代わりに快楽をより鮮明に感じられる発情効果と絶頂封印の淫紋にね。つまり滅茶苦茶に感じているのに沙雪ちゃんは絶対に最後の瞬間には到達出来ないのよ♡」


「そ、そんな……あひぃぃぃぃっ!?」


 沙雪は絶頂を取り上げられた苦しみに口をパクパクさせながら喘ぎ声以外の言葉さえ発することもできない。

 そんな様子を楽しんでいるかのように、メリディアーナは笑いながら下腹へ右手を伸ばしてきた。

 彼女の腹部、臍の下、丁度子宮の真上辺りで薄いピンク色に発光しているのは宝条院家が彼女に刻んだ術式ではない。子宮を象った悪趣味なセックスメイク。少女の最後の逃げ場を無くすための淫紋だ。

 再びしなやかな指先が陰核への愛撫を再開する。

 妖魔の言葉通り快感がこれまでよりも鮮明に感じられ、性欲が破裂することなく体内で無限に膨れ上がっていく。

 カリカリとクリトリスの先端を擦られ、ぶわっと大粒の汗が汗腺から浮かび上がり背筋が震えた。

 全身が弓なりに仰け反り、頭の中が真っ白に染まる。手のひらを握りしめ、涙で潤んだ目を閉じ、到達の瞬間に備えた。

 しかし――


「――――ぃや、嫌あああああっ!!」


 言葉通り沙雪は二度目の絶頂を迎えることが出来ず、あまりの辛さに自由にならない身体をくねくねと揺すりながら泣き叫んだ。

 絶頂まで押し上げられながら、イキそうでイケない感覚に身体が苛まれる。ジクジクした疼き、もどかしさに、沙雪は身体をくねらせる。

 絶頂寸前の本来、一瞬しか訪れない、一瞬だから耐えられるあの強烈でもどかしい気が狂いそうな感覚が延々と続く。そして、イク寸前で無理矢理、押さえ込まれたもどかしさが身体をより敏感にする。


「あらあら、泣いちゃって可愛い♡ 時間はまだまだたっぷりあるわよ、どれだけ耐えられるか楽しみねぇ♡」


 メリディアーナはそう言いながら、心底楽しそうに、沙雪の身体を愛撫し続ける。乳首を摘まみ、同時にクリトリスをこねくり回す。表面を撫で回したり、芯を圧し潰すように摘まんだり、摘まんだまま上下に扱いたり。

 その度に脳の奥深くに電撃を受けたかのような衝撃が迸った。与えられた快楽は沙雪の身体の中で暴れ回るが、それは一滴たりとも溢れかえることなく彼女の中で膨れ上がっていく。

 指先の一つ一つに至るまでピリピリとした甘い痺れが去来し、頭のてっぺんから手足の爪先までも振るわせてしまう。背筋が大きく仰け反った。

 自身の早熟な身体が酷く敏感だというのは知っていた。

 だからこそ家の中ではオナニーでさえ控えていたのだから。

 だが、これはあまりにも違い過ぎた。これほど切ない拷問を沙雪は知らない。 

 自慰とも調教とも違う。過去に焦らされた時以上のもどかしさに襲われる。

 沙雪の官能に呼応して身体は悶えた際に服が肌と擦れ合う刺激だけで、ぞくり――っと背筋に甘い痺れを感じてしまっていた。

 これ以上無いくらいに敏感になった沙雪の身体はビクビクと痙攣し、何度も絶頂しそうになる。しかし、その度に改変された術式の効果により、イキそうでイケない感覚に苦しめられる。

 寸止めの感覚は消えること無く身体に蓄積し続け、絶頂しそうになる度に身体の感度は上がり、それに比例してイクことのできないもどかしさも強くなる。


「んっ、あっ、ああああっ、こ、こんなっ……ひっ、あぁあああぁっ……や、やめっ、あっ、あああああぁぁぁぁっ!」


「あらぁ、止めて欲しいの? じゃあ、負けを認める? 全部、喋っちゃう?」


「ひぐっ、うっ、だ、誰が……ああっ……」


 既に理性が崩壊しそうな沙雪だったが、その強靱な意志でなんとか陥落せずに耐える。しかし、その抵抗はメリディアーナを喜ばせ、余計に沙雪を追い詰めることになる。


「そうこなくっちゃね。簡単に堕ちちゃったら、面白くないものねぇ」


 メリディアーナはさわさわと沙雪の腰から腹部、脇腹にかけてを撫で回す。

 そのもどかしい快感が身体中の切なさへと直結し、膣内を灼熱に蕩かされたかのような感覚に襲われ身体が仰け反ってしまう。


「ぁあっ……!? あ、ああっ!」


 全身が性感帯と化しているような今の沙雪がメリディアーナの責めに耐えられるはずもない。


「はぁ、はぁっ! ああぁん……あっ、やめっ……! かはっ、ひぃぅっ……!?」


 絶頂寸前の感覚が延々と続いていくような感覚が延々と続く。その甘く痺れるような切なさを凌ぐために身体に力を籠めようとしても、指が脇腹をなぞるだけで力が抜けてしまう。


「ああっ!あ、あぐっ……ひやぁっ……!」


 焦らしに焦らされた身体を凄まじい疼きが走り抜け、思考能力が急速に奪われていく。自由にならない上半身をビクッビクッと何度も小刻みに揺らす様は無様としか言いようがなかった。

 そんな沙雪の様子を微笑みながらメリディアーナは語り掛ける。


「淫紋が成長するのは知ってるかしら?」


「ォ"ぐっ!?」


 爪先を淫紋の真上に持ってきて、腹部を指圧する。

 その下には沙雪の子宮があった。拷問を経てたっぷりと快楽を詰め込んだ肉欲の源泉だ。


「これが馴染めば馴染むほど身体の感度は上がり続けていく……いずれ感じすぎて服も着れなくなる……」


「そんなっ……! ぅぐっ……ひぁあっ……!」


 メリディアーナは指先で淫紋全体をゆるりとなぞった。反応を確かめているのだ。

 ゆっくり、ゆっくりと円を描くような動きで沙雪は責められ続ける。


「こうやってあなたの身体は責められれば責められるほど感度を上げていく。だけど絶頂ができないから発散はできない……辛いわよねぇ……」


 メリディアーナは悶える沙雪の姿を見て微笑を浮かべると、彼女は顔を寄せた。


「ふふっ、頑張ってる沙雪ちゃんがこれからどうなるかだけ、教えてあげるわ」


 妖艶な仕草で指先に舌を這わせてから、彼女は沙雪の耳元で囁く。

 それはまるで悪魔の誘惑のように沙雪の脳を揺さぶった。

 これから何が行われるのか……それを想像させるように、ゆっくりとした口調でメリディアーナが語り出す。


「あなたを待っているのは快楽をたっぷりとあしらった拷問と調教のフルコース。この世のあらゆる変態性癖があなたに植え付けられるの……」


「……っ!?」


 沙雪の待ち受ける未来を囁かれた瞬間、ぞくりと背筋が粟立った。

 愛でるように沙雪の身体をスルスルと妖魔の指先が這っていく。

 そして、早熟な肉体は哀しいほどに敏感な反応を示してしまう。


「術式程度じゃ抑えきれない程に全身を開発されて、どんな些細な刺激も全部快感に変換してしまう……常に被虐に悶えるマゾ女、性感帯に改造された全身が疼いて、オナニーで少しでも快楽を得ないと正気を保てない色狂いのオナニー中毒者になる。だけど、オナニーで満足なんて一生出来ない――――」


 その一言一言に被虐心を刺激され、沙雪は血が滲むほど唇を噛んで耐えようとしていたが、湧き上がる被虐の期待に押し潰されて熱い吐息を漏らす。

 火照った顔に虐悦の表情を浮かべるその様からは、もはや清楚で気丈な退魔師の面影はなかった。


「風が肌を凪ぐだけで鳥肌が立って、服を着るだけで愛撫されてるような感覚に陥る。少しでも私の面影を感じる同性の姿を見たなら今日みたいに犯されることを想像して悶えてしまう。妖魔なんて見てしまえば快楽を予感して動けなくなって、呆気なくペットにされちゃう……そんな弱々しいドⅯ退魔師になっちゃうの」


 自分に待ち受ける絶望的な未来に震えながら何もできない。

 そもそもここまで厳重に拘束されていては何一つ抵抗できない。

 不安を押し殺そうと、数少ない自由の許された手の先をぎゅっと握りしめた。


「大切に育てられた名家の娘? 才色兼備な学園の人気者? 妖魔を屠る優秀な退魔師? 違うわ、あなたがこれからなるのはそんな輝かしい未来の全てを投げ捨てて、肉の忠誠を誓った人としての最底辺、どこに出しても恥ずかしい全身性感帯の肉奴隷♡」


 いざ戦闘になれば負けない……そんな自尊心も膨大すぎる性欲に塗り潰される。


「貴女もそれを心の底から望むようになる……」


 悔しいがこの場においては妖魔が圧倒的な上位者であることに疑いの余地はなかった。

 吐息が耳穴を擽り、妖艶な声で屈辱的な未来を囁かれる。それだけで達してしまいそうなほどに悶える沙雪。言葉に脳を犯されているような感覚だった。

 耐えるという覚悟も妖魔の言葉によって次第に負けるかもしれないという不安へと変えられていく。

 嗜虐の熱量を持った吐息が、少女を嬲る言葉と共に敏感な耳穴をくすぐった。


「それでも言いたくない? あなたの知ってる秘密を私にだけ教えてくれたら許してあげるのに……今負けるなら軽めに終わらせてあげる。多少感じやすい程度で日常生活も送れるし、雑魚妖魔なら何とか倒せる。今だったらまだギリギリ引き返せるから、ね?」


 興奮が滲む妖魔の声音に、少女の劣情は大きく揺さぶられた。


「う、うう……」


 それでも沙雪はなんとか首を横に振った。

 脳裏にちらついた被虐の予感に一瞬でも誘惑を感じてしまった己を叱咤し、自身の余裕のなさを限界ギリギリのところで誤魔化した。

 しかし、いつもの沙雪なら射殺さんばかりの鋭い眼光で睨みつけていたはず。

 今はまるで目の前の凌辱者に御許しを懇願し、媚びるような弱々しさがあった。


「ふふっ、まだそう答えられるんだ」


 嗜虐の滲んだ声色で妖魔は言った。


「さて、第一段階は終了ってところかしらね。ここで屈伏はさせられなかったみたいだから次は第二段階。私の部下たちにも手伝ってもらって、貴女の身体を再調教するわ。この身体を磨き上げて性感帯の結晶にする。頭のてっぺんから……爪先に至るまで……全てを完璧に仕上げる……弱点だらけの情けないマゾに加工する」


「あ……ああぁ……っ」


 乳房に妖魔の手が軽く乗せられる。大粒の乳首が手のひらにコリコリと擦れ、それに沙雪は悶えることでしか反抗できない。

 与えられる官能に震える沙雪に妖魔は告げる。


「もう降参して楽になるなんて許してあげないから。ここで負けを認めなかったことを後悔させてあげる……嫌というほどにね」


 妖魔の浮かべた薄暗い笑みに沙雪の背筋はぞくりと震えるのだった。





   第二話『剥き出しにされた弱点』    第二話『剥き出しにされた弱点』

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