※陸郎の陥没乳首を攻める話
※話の性質上"あなた"がやや能動的です。
※後日、校正して更新予定です。
「あの、今、ですか……?」
それは体を重ねるようになって幾度目かの、レースカーテン越しにやわらかい日差しが差し込む日曜日の昼下がりのこと。
特に予定のないその日、陸郎とあなたはのんびりと朝食をとったあと、レンタルした映画を見ていた。感動的なラストを迎え長い長いエンドロールが流れ出したところで、あなたは余韻を味わいながら陸郎に身を寄せた。
ふと彼の手を弄りたくなる。
人差し指、中指、薬指――ゴツゴツしているが、温かくしっとりしている彼の手は触っていて心地よい。
彼もそれに応え、あなたの手を絡めるようにして握り返した。
手以外の場所に触れたり、いたずらにくすぐってみたりしながら、遊びはやがて熱を帯びていく。息があがり赤らんだ頬の陸郎はどこかかわいらしく、あなたはその唇に唇をよせた。
たまらないといった様子で彼はあなたを抱き寄せて、唇を夢中で喰む。
最初の頃は遠慮がちで何をすればわからずおどおどしていた彼の唇と舌は、今やすっかりやわらかく吸い付き激しく絡めては満足そうに飲み込む、淫靡な快感を覚えきっていた。
そのまま陸郎を下にして重なるように床に倒れ込む。
「あっ、はぁ……はぁ……もっと…ん……」
甘い毒にしびれたような恍惚とした顔で、卑猥な音をたててあなたの口内を貪っていた陸郎は、あなたがTシャツの中に手を差し込んだ瞬間、唐突にハッとした顔でわずかにのけぞった。
「っ、あっ、ごめんなさい! あの……」
なにか嫌だったかと問うと、彼は申し訳なさそうに首を振る。
「違うんです、その、明るいから……」
確かに今は昼時で部屋はのどかな陽気に包まれている。
多少の恥じらいはあるとしてもなにか理由があるのだろうかと、不安げな顔で見つめると彼は歯切れ悪く続けた。
「あの、今、ですか……?」
今?
「その、これは、昼にしてよいものなのかと……」
その瞬間合点がいく。
そうだった、彼は、陸郎はそういう人なのだ。
ふたりの気持ちが合えば時間は関係ない、といったことを諭すと彼はまるで小さい泡が弾けたような顔をして、「なるほど」と繰り返しながら、神妙にうなずいた。
「よかった。その、もう、反応してしまって……」
目を潤ませ小さく息を吐く彼の体と、あなたが跨っている部分にあたるものは既に硬く太く熱くなっているのが服越しでもわかる。少し体をずらせばあなたのやわらかい部分に、その屹立がごりっと音をたてる程の勢いで食い込み、にわかに両者の体温を上げた。
天啓を得た陸郎はならば遠慮はしないとばかりに、あなたの服をずらして腰をなでる。
やがてその手を降下させてあなたのお尻を掴み、さらなる快感を得ようと熱いものにぐりぐりと押し付けた。
「はぁ…あぁ…すごく、いい、気持ちいい、ありがとうございます。教えてくれて」
腰を揺らしながら彼は満足そうにつぶやく。
あなたもまた彼のお腹に手を這わせて、Tシャツの中に手を差し込もうとする――
「っ、あっ、ちょっとまって!」
今度は一体。
彼は荒く息を吐きながら焦ったように「そうだ、明るいんだった…」と困ったように眉根を寄せた。こういうとき、彼が言葉を整えるまで待つことがいいことをあなたは知っている。
「ぼ…自分、その、暗いときはわからなかったと思うのですが…少々乳首の形状が一般的ではなくて」
乳首の形状。
火照った頭で、あなたはそのワードを反芻して想像する。
「ですから、乳首の形状であなたに不快感を与えてしまうかもしれない」
少し考えて、あなたは気にしない旨を再び諭すと、彼は再び考える。
「そうですか……。自分自身あまり気にしてはないのですが、昔クラスメイトに揶揄されたことがあったので。それをあなたが見たらどう思うかと、急に、恥ずかしくなって……」
語尾がだんだんと小さくなっていくのにつれ、先程まで腕と間違うほど膨張していた股間も少しやわらかくなってしまっている。
仕事のときはハキハキとそして穏やかに話す彼は、自分の前では違う一面を見せてくれる。聡明なのに、子供のように知らないこともたくさんある、あなたはそんな彼に惹かれていた。
だからもっと知りたいという正直な気持ちを彼に伝えると、彼は神妙に「わかりました」とうなずいて、おずおずと服の裾を捲くった。
張りのあるたくましい腹筋と、盛り上がった胸筋があらわになり、その胸の先端の薄茶色い部分は興奮で膨らみ赤みを帯びている。その中央は一般的にはツンと出ているはずの部分が、内側にめり込むように隠れている。
「あ、あまりじっと見つめないでください……」
彼は顔を真っ赤に染めて服をたくし上げたまま、しかしどこか興奮しているようでもあった。あなたが汗ばんだ彼の肢体に頬を寄せて、その中央の凹みをツウっと指でなぞると、陸郎の体がビクンとはねる。
「えっ、そっ、そこ……そんな、触るなんて」
うめき声を上げて唇を噛むが抵抗はしない。そのままくるくると円く指で刺激しながら、ピンと弾くと陸郎はまた小さく嬌声をあげた。だんだんと触った箇所が膨らみ、弾力を増してくる。
中央は未だ凹んだままだが、周辺の輪はますます膨らみを増し、弾けてしまいそうにも見えるが、あなたはゆるやかな刺激を与えるのをやめなかった。
「あああ……あ」
息を荒げながら陸郎はゆらゆらと腰を揺らし始めた。彼の下半身は再び熱をもち張り詰めている。それをあなたのふとももに擦り付けようとしたのを、あなたはそっと制した。
「な…んで、なんで……」
物欲しそうな問いには応えず、あなたは十分に膨らみきったそこをつまみあげる。
「んっ、んうっ…ああっ!!」
ひときわ大きな声をあげて陸郎は体をひねった。
「待って、待ってください。はぁ…はぁ…だめです、なんだか、おかしくて」
ほぼ意味をもたない制止は聞こえぬふりをして、あなたは膨れ上がった乳首を口に含んだ。
「んっ、んっ、あっああっ…どうしよう…すごい…すごい…いい……」
懸命に舌でくぼみの輪郭をなぞり、一方は親指で優しく転がす。
「はぁ…はぁはぁ…」
びくびくと体を震わせそらしながら、陸郎は耐えられないといった様子で性急にズボンをずらし、下着の布地を突き破りそうなほど立ち上がった己をむき出しにする。さらに下着もおろそうとしたところで、あなたは腰を押し付けてそれを妨げた。
「っなんで…お、お願い……」
いつもの彼からは考えられないような情けない声が漏れる。
あなたには悪戯心と同時に、彼を気持ちよくしたい、自分でもわからない場所へ導いてみたいという不思議な気持ちが芽生えていた。
口に含んだまま舌でつつくとくぼみが浅くなっているのを感じ、あなたはそのまま強く吸い上げた。するとぷっくりとした先端が顔を出し、あなたは嬉しくて夢中でそれに舌をまとわせ、しごくようにしゃぶりついた。
「あっ、あああっ、んっんっああっあっきもち、きもちいい、やっ、あっあっだめっあっあああ……!」
陸郎はあなたの頭を手で押さえつけ、自由のきかない腰をはげしくくねらせた。
その瞬間、あなたの腰に押し付けられた部分がどくどくと脈打ち、布越しにどろりとした感触が伝わってくる。
どくん、どくん、どくん。行き場のない白濁が下着の中に溢れ出す。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」
複雑な感情が渦巻いているのか、陸郎は手で顔を隠したままひとしきり胸を激しく上下させたあと、ぐったりと脱力した。
思わず没頭しすぎた、とあなたがおそるおそる彼の顔に近づくと、唐突に彼は体を起こしあなたの肩を掴んだ。
「お恥ずかしいところを、見せました」
あなたが首をふると陸郎は
「なんと言ったらよいか……。でも、その、すごくよかったです」
と気恥ずかしそうに続けた。
「ただ――」
そういってあなたを抱き寄せる。
「自分はまだ満足していません。あなたの中に入りたい」
言葉に思わず下に目を向けると、彼のものはまだ直立を維持していた。
「このままではみっともないので綺麗にしてきます。そのあと一回――いや、満足するまでしましょう」
その顔はいつもどおり穏やかで優しげであったが、目は爛々としていた。
彼が満足するまで。
何もないはずだった一日の予定が決まった瞬間だった。