支援者限定です。外で見かけたストッキング姿の女の子が可愛くて、ああやっぱり女の子になってみたいなあと思って書いた話です。
今回は和風というかそんな感じのテーマです。
以下本編をどうぞ。
==============================================================
ぱちりと、目を覚ます。右手側に、カーテンから漏れ出る光と反射する白い壁。俺は頭上に腕を伸ばし、手探りで目覚まし時計をとった。
時刻は6時28分。アラームをセットした5分前だった。しかし俺はそのまま力尽き、羽毛布団に潜っていく。
アラームが鳴り響いた。まどろみは数分をスキップした。
「んー……」
俺は布団に引きずり込んでいた目覚まし時計を叩いてアラームを止めると、ようやく起き上がった。布団と毛布を蹴っ飛ばして、ベッドを這い出る。
しばしぼんやりとする。部屋の内装や自分のパジャマをしばし眺め、学習机の上に置かれた教科書の裏表紙――瀬川 繭《せがわ まゆ》の文字を見つけ頷いた。
「……あ、そっか」
それはこの少女の――身体の名前だ。
「よろしく、繭ちゃん。あ、声も可愛いんだね」
一見意味不明なことを呟く。まるで自分の声を初めて聴いたかのようで、自分が繭ではないかのようなセリフ。
そう――俺は繭であって、繭ではなかった。
俺の正体は、自分の肉体から精神を切り離し、他人に乗り移ることができる力をもった男である。しかも宿主の記憶を読み取り性格や癖を模倣することができるため、なりすましていても誰にも気づかれることはない。
ある日この力に目覚めた俺は、元々の肉体を捨て去り他人の肉体を渡り歩いて過ごしている。今日はこれまで間借りしていたOLさんを離れ、たまたま見かけた繭の身体にお邪魔したという経緯だった。
ちなみに憑依している間の行動を、宿主はおぼろげながら認識して憶えているらしい。俺は間借りしているだけなので、宿主の人生を不幸にするつもりはない。
今回も繭の普段を体験させてもらうだけのつもりだった。
繭は――繭の身体を乗っ取った俺は、自分の物となった身体を丁寧に観察していく。
11月末の冷え込みに対抗する、長い毛足が密集しているもこもことした白いパジャマ。締まったくびれ、まだまだ小さいおしりと控えめな太もも。
肌は黄色人種らしい色合いではあるものの、目立ったシミや傷もない、綺麗なものだった。
顔立ちは狐を思わせる鋭さを孕んでいるものの、決して攻撃的ではない。細い目は友人や家族からもよく言及され、大きい目がよいとされる風潮とは相反しているが、繭自身はセクシーかつミステリアスで結構気に入っているらしい。変に自信を失ったり、コンプレックスにならずに済むのはいいことだ。
――そこまで、俺は目で見た情報と身体の記憶を立体的に重ね合わせていく。
「ふふ……可愛いね」
にこっと笑うと、確かに不思議な魅力があった。
繭の部屋は、これまで見てきた女子高生の部屋と大きな差はない。自室にデスクトップPCがあるのは珍しいかもしれない程度。あとは『繭に似合いそうだから』と友人から京都土産で贈られた狐面が壁にかけられていた。
ドレッサーにチェスト、PCにデスクと全てが白と薄紅色で統一されているのはこだわりが反映されている。世帯としての具体的な収入について繭はよく知らないが、十分裕福だという認識と自覚があるようだ。
「へー……あ、そろそろ朝ごはんか」
時計を見ると間もなく七時。俺は狐のスリッパを履いて繭の部屋を出る。やけに広いリビングダイニングキッチンに入ると、母親が朝食を用意してくれていた。
俺は繭として、いつも通りの会話を交わす。
「おはよう、お母さん」
「おはようございます、繭ちゃん」
「あれ? お父さんは今日もう出たの?」
「ええ。今日は遅くなると言っていました」
繭の母親は割烹着を着ている。繭とよく似ていてやはり狐を想起させるが、これがまた美しい。繭は母親に憧れているから、そっくりな顔も嬉しいようだ。
また母親は関西出身で、そこまで目立った京都弁などはないもののイントネーションが標準語とは違っている。そして繭も影響を受け、同じような感じの喋りだった。
「いただきますー」
朝食は白米、ほうれん草と油揚げの味噌汁、目玉焼きにアジの開きに漬物に……と、和風かつ腹に溜まる献立。これまでに乗り移った女子高生はパン系かそもそも食べないかだったので面食らったものの、繭は毎朝しっかり朝食を摂っているおかげでぺろりと平らげてしまった。
俺は手を合わせ、お辞儀をする。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした。繭ちゃん、今日は普通に帰ってくる?」
「うん。お琴はお休みなんだっけ」
「そのつもりです。だから、お友達とどこかに行くんかなと思って」
記憶によると、母親はお琴の先生で繭は部活に行かず教わっているらしい。コンクール……というのかは分からないが、親子での演奏なども行っている。母娘仲がよく、母親に憧れるわけだ。
「誘われたらわかんないけど、その時は連絡するよ」
「わかりました」
繭の友人も変わり者が多くて楽しそうだが、さしあたって今日はパス。俺の憑依能力に制限時間はなく急ぐこともないのだが、実際に昨日の時点で繭も予定を決めていなかったので、さっさと帰ってきて繭の身体を楽しみたい気持ちが強かった。
俺は片付けを母親に任せ、俺は洗面所へ向かう。普段から繭が使っている赤っぽい色の歯ブラシで歯磨きを済ませ、お湯を出して濡れタオルを作って部屋に持ち込んだ。
俺は繭の部屋に戻るなり、全裸となった。
朝にシャワーを浴びるまではしないものの、繭は毎朝濡れタオルで全身を拭っている。裸を見るためではなく、繭の日常をトレースしただけ。
「まあ17歳だとこんなもんか」
繭の裸は取り立てて言う事がない。スタイルが良い方なのは確かだが、胸も通常サイズのBカップ。モデル体型というべきだ。
陰毛は縮れてはおらず細め。かわりに毛の量が相当に多く、抜け毛も多いのは悩み。下手に剃るとおまんこの肉が刃に負けてしまうし、ハサミで短くカットしても抜けるのは変わらないので、将来的には脱毛を検討しているようだった。
「……うわ、ほんとだ」
今しがた脱いだばかりのグレーのスポーツショーツ、クロッチには細い毛が何本も残っている。思春期の高校生は気になるだろう。
俺は脱いだパジャマやキャミソール、ショーツはまとめておき、ボディミルクを身体に塗りたくる。乾燥すると痒くなるすねの辺りは重点的に。顔にも化粧水、乳液、クリームをなじませた。流石に化粧はしない。
手続きが多く元男の俺としては面倒なのだが、繭本人はもう手間だとすら思っていない。ごくスムーズに済ませてしまった。
続いてチェストも開く。
「んー……へー」
下着は白ベースに朱のワンポイント、藤のような鈴なりの紫花柄など。繭のパーソナリティから俺のバイアスがかかっているだけかもしれないが、なんとなく和風な色合いのものが多く見受けられる気がした。
「今日は……へー」
繭の記憶にアクセスすると、今日は体育がなく放課後もまっすぐ帰るのならばと、なんでもいい日らしい。俺は少しだけ迷ってから、一番くたびれている白地にうっすらと千鳥格子パターンが入ったブラとショーツを選んだ。
一番の着古しで、そろそろ買い替えなければならないと思っていたセットだ。ショーツの股の表側は小さく毛玉が出来ているうえ、クロッチの内側にも陰毛が何本か深々と刺さっている。ブラも真ん中についたリボンがほつれてきていた。
異性はおろか同性の友人などにも、恥ずかしくて見せられない。そんな下着たちだった。
「んー……えっちだなぁ」
だが俺は細かに観察した上で、身に着けてしまう。こういう秘密を知るのが俺は好きだった。
「こっちは普通か」
丸められたパンティストッキングをひとつひとつ解いて確かめるが、こちらはどれも新しい感じがする。まあ基本的にストッキングは消耗品だから仕方がない。俺は一番つま先にテカリがあるものにした。
くるくるとたぐって、脚に纏わせていく。最後には生地全体を均しながらがに股になって、股間とも密着させた。
それから学校指定のTシャツにブラウス、クリーム色のベストと校章の入ったジャケットも袖を通していく。繭の足は長いこともあって、ショーツはブラウスの裾でほとんど隠れていた。
「エロいなぁ」
このまま表に出て不審者ごっこを楽しむことはあるが、今回繭の身体で目立つつもりはない。俺はグリーンのチェックスカートを穿き、ホックとファスナーを留めた。
着替えは終わったものの、まだ家を出るには早い。
俺はスマホをチェックしてみたものの、まあ特別なことはない。母親と仲がいいので友人なんかよりずっとやり取りが多いのが少し珍しいくらい。SNSでも発信する活動はしていないので、すぐにスマホはロックしてしまった。
ならばと俺はリュックを開き、中身を点検してみることにした。
琴の奏者らしき道具はなかった。『2-A 瀬川 繭』の名前が記された教科書やらノート、折りたたみ傘にペンケース。コスメポーチにはリップクリームやハンドクリームといったケア用品の他、生理用ナプキンとおりものシート、替えの黒いシンプルなショーツまで。
「そろそろか」
ナプキンやシートは常備している。周期をキチンと測っているわけではないものの、なんとなくそろそろだという感覚が繭にはあった。
こういう男にとって生々しいアイテムを携帯していると、自分が女の子になっている実感が強かった。
「さて」
俺はリュックを整理したあと、部屋を出る。
「あれ、もう出はるんです?」
「うん。なんとなくだけど」
「いってらっしゃい。お気をつけて」
「いってきますー」
俺は焦げ茶のローファーを履いて、家を出たのだった。
学校に行くまでは家から駅までも5分ほど歩いて、電車に乗って3駅。繭の通学路に従い、まっすぐ駅に向かっていた。
冬目前の空気は冷たく、耳元や首、手元など素肌が露出している部分がはっきりと感じられる。ストッキングももう少し厚いものにしてくればよかったと後悔していた。
途中、立派な佇まいのマンションを見かける。繭には無関係な建物だが、ここは以前俺が身体を借りていたことがあった。
すべての若者に一度は乗り移って身体を試し、一番気持ちよかった人妻だけ顔と部屋を把握していた。妻のフリをして夫に抱かれてみたところいたく気に入ってしまい、ついつい一ヶ月くらい長居をしてしまった記憶がある。
やがて駅に到着した俺は、6号車の端に陣取る。前方にはおっさんと若い女性が1名ずつ。混雑する方向ではないので、女性専用車両を使うまでもないらしい。
車内では無事座席を確保。男から少し視線を感じたものの、嫌悪感はあまりない。繭が自分のルックスの自信とちょうど折り合いの付く程度で、また同時に男性というのはそういうものと割り切っていた。
一番熱心に見てきているのが、正面のランドセルを背負った小学生の男の子。ブックカバーのついた何かの本越しに、俺の足を目線をやっている。バレバレだったが、繭としてはおませさん程度の感想でむしろ可愛らしく、ちょっかいをかけてやりたくなる。
なるほど、一人っ子の繭は弟にちょっとした憧れがあり、それは性嗜好や異性の好みにも繋がっているらしい。
もっとも、今のところ繭に恋人ができたことはない。同級生から何回か告白は受けているがすべて却下している。やはり歳下がいいらしい。
「……やめとこ」
スカートをたくし上げ下着を見せびらかしてやりたい衝動を抑え、太ももをぎゅっと握る。今回は繭の生活を逸脱することなく楽しませてもらうつもりだ。
もしかしたら――本当の繭だったら、相手が子供だからと気にしない風を装い、スカートを直すふりで逆セクハラめいた行動をとった可能性はあるが、やめておいた。
電車は問題なく駅に到着する。改札を抜けてから、俺は振り返った。
「……トイレ」
そういえば、今朝から一度もトイレに行っていないことに気がつく。
尿意はなかったのに、たちまち膀胱が膨らんできておしっこをしたくなってくる。トイレは改札の中だったので、ここを出たら学校まで我慢しなければならなくなってしまった。
俺はもじもじしながら、通学路を行く。景色や繭の感覚を楽しむ余裕なく、学校に辿り着くなりトイレに駆け込んだ。
「ふー……」
繭の教室にも行くことなく、俺は昇降口すぐそばにある女子トイレの個室に入った。他に利用者はない。
俺はショーツとパンストを膝まで下ろし、便座に座る。下半身の緊張を緩めると、一気におしっこが放出されていった。
結構な勢いがついている。おまんこから噴出する水音も、まっすぐ陶器製の便器を叩く音も響いてしまっていた。今は人がいないからいいが、少し恥ずかしい。
ついでに、おならもぷぅと出てしまう。大きい方が出てくる感覚はなかったものの、何回か屁も出しつつ数十秒に渡るおしっこが終わった。
「……んっ」
トイレットペーパーでおまんこを拭くと、ここでも陰毛がこびりついてくる。俺は黄色い液体が溜まった便座に紙を捨てて、まとめて流してしまった。
「確かに嫌だな、これ」
ショーツのクロッチにも当然陰毛。俺は男でかつ繭の身体をアトラクション感覚で楽しませてもらっているので、これはこれでエロいなあと思う程度なのだが、当人としてはかなり嫌だ。
「ふう……」
手を洗った俺は、ようやく繭のクラスである2-A、真ん中あたり一番うしろの繭の席に着いた。
「おはよ、繭。今日は早いんだね~」
「おはようー。なんとなくね」
クラスの友人に出迎えられ、俺は愛想よく笑って手を振る。その友人はかなり仲がいい子で、まだ主が現れていない隣の席に座った。
「さてと……あ、お弁当忘れた」
リュックを開いた俺は、繭の母親が用意してくれていたはずの弁当を持ってきていないことに気がついた。これは繭もたまにやるパターンらしく、届けられたりすることはない。母親の昼食になるだけだ。
ちょうど早めに登校してきたので、俺は繭がそうするように学校そばのコンビニで買い物をすることにした。昼休みに学校を出ることは禁じられているが、朝ならまだセーフ。
友人は俺の異変を察知し、にやりと笑う。
「あれ、繭もしかして……」
「お弁当忘れちゃった」
「あーあ」
友人はあちゃーと言わんばかりの顔。俺はしゅんとしてみせてから、席を立つ。
「がんばれー」
「何も頑張らないって」
友人に見送られながら、俺は校舎を出てコンビニへ。菓子パンと牛乳を小遣いから購入し、すぐに戻っていった。
登校してきた生徒もだいぶ増えている。俺は近くの席の友人と弁当を忘れた話をして、HRを迎えた。
学校の授業時間中も、そこまで退屈ではない。教師の話そのものが面白いことはあまりないものの、繭の使っているノートや文房具を観察しているだけでもそれなりに時間が潰せる。
繭のノートはごく丁寧。一歩踏み込んだ工夫などはないが、板書はすべて取っており色使いも繊細で的確。強調された用語や式などは一目で判別できる。
字も変に丸っこかったりはしない、お手本のような筆跡だ。これも母親の影響と教育が強く、クラスメイトや教師たちからもすごく褒められているようだ。
朝の時点でわかっていたが、体育がないのだけは少し残念だったぐらいか。
昼休みも友人とおしゃべりしながら過ごし、そして放課後。繭と仲のいい子たちは部活動に所属しているものが多く、どこかに行こうとはならない。今日はたまたま教室に残る生徒もほとんど居なかったので、予定通りまっすぐ帰ることにした。
母親はどこかに行っているらしい。携帯している合鍵で家を開けた。
「ただいまー」
返事はない、静かな家だった。朝は寒かったが昼の日差しで家全体は温かい。
俺はとてとてと歩いてリビングダイニングキッチンの流しで手洗いうがいをする。そばにある棚には、繭の弁当箱がきっちり洗われた状態で置かれていた。
これから何をしようか。母親が不在で琴の練習をしないときは、適当にスマホをいじるか、勉強をするかなどといった選択肢が挙げられた。
ひとまずはトイレに行く。洗面所で手を洗ったあと、何気なく洗濯かごを覗き込むと、朝俺が出した下着やパジャマといった洗濯物の他、母親の下着とパジャマもあった。
繭の母親はもう43歳で貞淑かつ凛々しい女性なのだが、黒いバラ柄の下着は非常にセクシー。どうやら父親が居る時にはまだ、セックスをしているらしく繭もそれを認識していた。
そして昨晩も――
「うわー……べっとり」
母親の下着、クロッチには黄色っぽい白っぽいカスやら、てらてらとしたシミがばっちりと残っている。
あの美人な女性はまだ妻、女だということ。その伴侶として抱くことが出来る夫が羨ましい限りだ。まあ今はその膣から産まれてきた娘になっているのだが。
「……よし」
ちょっと、ムラムラしてきた。繭はオナニーを滅多にしないようだが、今は十分したい気分に入る。このまま母親の下着で遊んでもいいのだが、初志貫徹として今回は繭としてのオナニーを楽しむ。男としての情欲からは一旦切り離そう。
自室に戻った俺は、まずブレザー制服のジャケットとスカートを脱ぐ。ブラウスとストッキング姿になって、ベッドへと横たわった。
繭がよく妄想するのは……やっぱり歳下の少年か。ちょうど今朝、電車の対面に居たような幼い子ども。
「スケベだな……」
ちょっとアウト気味だが、まあこの鋭くも美しい顔で小学生に迫る構図はエロいから許しておこう。
「……んっ……っふぅ」
俺は想像しながら、胸を揉む。電車の少年の前、脚をM字に開いて誘惑するところを。隣に座って少年のチャックを開けてやり、チンポをシコシコとしごいてやるところを。
「だめだろ……んぁ、んっ……」
普通に犯罪だ。だがまああくまで妄想なので問題はない。
繭の胸はあまり大きくないので、手のひらで揉むというより乳肉を指先で挟むような動きになる。なんというか、おっぱいの芯の部分にスイッチがあって、そこに届くと気持ちよくなると表現できた。
しかしそれ自体の快楽はさほど。繭の主な性感帯は股間の方だった。
「……っふ……」
パンストとショーツの上から、股間を指先で押し込む。クリトリスのあたりが一番敏感なのだが、いきなりいじると痛い。服や下着の上からまずは慣らしていくことで、徐々に高めていくのが繭のやり方だった。
時には土手全体をさすってみると、切なさと快感が薄く広がっていく気がするらしい。
「あん……っ、あ、そろそろかな……」
しばらく続けていると、クリトリスが勃起してくるのがはっきり分かる。ここでようやく下を脱いで、おまんこを露出させた。
「お、しっかり濡れてる……んっ!」
愛液は少なめではあるものの、ちゃんと濡れる。指先で少しだけとって、ぴんっと勃ったクリトリスにぬめらせるのが、一番気持ちいいオナニーだ。
「んっ、っふ、ぁっ、んんっ……!」
閉じたまぶたの裏、俺が――繭が投影しているのは、少年の顔。下着を見ただとかなんとか難癖をつけてトイレに連れ込み、目の前でオナニーやおまんこを見せつけてやる。性嗜好を徹底的に破壊し尽くして、自分以外で射精できないように教育してやりたい。
さらには童貞も奪いたい。押し倒して、実はお姉さんも初めてなんだ、と言いながら情緒をグチャグチャにして、精通一番搾りをナカで受け止めたい。
それが繭の妄想だ。高校生のわり、中々にエグい。しかし、繭にリンクしている今、俺にとっても最高のシチュエーション。
「ん――ぁああっ!」
妄想に浸りながらクリトリスをいじっていると、すぐに絶頂した。股間を中心に一度大きく広がったのち、波を引くときにぞわぞわと全身に鳥肌が立つ。女性にしては余韻も短めだが、まだ高校生で開発しきっていないからこんなもん。繭本人は、十分だった。
俺は愛液をぺろぺろと舐めた後、股間周りもティッシュで拭う。一通り処理を終えると、俺は宿題を始めた。
「おかえり、お母さん」
「ただいま、繭ちゃん」
時刻18時。いつもより遅く繭の母親が帰ってきた。俺は部屋着であるキュロットスカートを穿いて出迎える。
ロングの長袖ワンピースで、身体のシルエットが出ないデザインは和服を彷彿とさせる。やはり、美人だ。
母親はテーブルに、大きな紙袋を置く。
「なにそれ?」
「ご飯です。これからは作る気にならんもん。すぐ食べます?」
「そうだね。あ、じゃあ私あたためとくよ」
「ありがとうございます。なら、お母さんは着替えてこよかな」
俺はそのまま食卓につく。母親が買ってきてくれたのはとんかつと炊き込みご飯、その他諸々の惣菜、デザートのケーキなど。デパートか駅ビルの地下で買ってきたらしい。
とんかつはオーブンで、ご飯は電子レンジで。最中のお吸い物もあったので、お湯も沸かした。
母親が戻ってくる前に、俺は二人分の配膳と準備を済ませた。
「では、いただきましょうか」
「はーい、頂きます」
女の子で運動もしていないので、繭は食が細め。ただし少量でも満足できる質で、舌もいいので食事は非常に楽しめた。
特にショートケーキ、甘いものが嬉しいのは女の子らしい。いちごは酸っぱいくらいが好みのようだ。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした。繭ちゃん、お風呂入ってしまってね」
「うん。今日はなんだか眠いし、すぐ寝ちゃうかも」
「あらあら」
うふふ、と上品に笑う母親と別れ、俺は繭の部屋で着替えを見繕う。夜の下着は上下ともにスポーツタイプだと決めているので、それに従い白いものをとった。パジャマも、白いものを選んだ。
脱衣所で裸になり、洗濯ネットに下着とパンストを入れる。朝のもの、そして母親のものも入っているやつだ。
浴室に入ると、シャワーで身体を流してから浴槽に浸かる。風呂場の設備は最近リフォームしていて、家の中でも一番新しい。広くて快適だ。
「よっし」
頭、顔、身体と順番に洗っていく。シャンプーや石鹸は桜フレーバーでまとめていて、風呂場中が特有の香りに包まれていた。もっとも一日のうちで自覚した瞬間はなかったので、繭の鼻は慣れきってしまっている。
入浴剤も桜の香り。なんと本物の花びらが入っている高級なやつなのだが、母親が好きで買っているらしい。
俺は静かなバスタイムを一人で満喫する。繭の記憶を辿って遊んでいたら1時間近く経過してしまっていた。だがいつものこと。
風呂上がり直後はやはり桜の匂いがぷんぷんとしていて、布団に入るとより感じられた。
「ふぅー……」
すぐにまぶたが重くなってくる。21時は華の女子高生が眠るには早く、繭ももう少し起きていることが多い。けれども、特別早すぎるというわけではない。
「……明日、お母さんになろっかな……」
俺はぼやける天井に、明日乗り移る相手の候補を思い描く。
繭の母親。クラスの友人。はたまた、テレビで見かけた芸能人。そのどれも俺にとっては並列だ。
「……んー……」
久々に男になってもいい。それなら繭の父親になって妻を抱くのもよさそうだ。夫婦仲は繭が呆れるくらい良好、情熱的なセックスをしていることまで知っているので、きっと気持ちがいい。
「……」
もう一日繭を演じるのも悪くないかも。生活は満ち足りていて、ちょっとしたコンプレックスこそあるけれども、ほどよく自信と自己実現、自己評価のバランスが取れた、精神的にとても安定した女の子で心地よかった。
それとも――
そんなことを考えているうち――俺は、寝入ってしまったのだった。