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雪中アヤメ
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【先読み】へびさんペットが可愛すぎて

 最近はSNSに、「ヒューマンファームに行ってきました!」という投稿がひっきりなしに流れてくる。その投稿主は以前から何かしらの活動をしていた人たちから、これを機に思い切って写真を載せてみた初心者までさまざまだ。  特にそれはヒトペット広場がプレオープンしてから一気に増えた。明確に『ペットプラン』がメインの片割れとなったことでより体験もしやすく、家畜を見る以外にも気軽に楽しめるようになったのがいいのだろう。先日なんか、そこでヒトイヌ体験オフ会をしてきたというフェチ系絵師たちのレポートイラストが流れてきていた。  そんな中だったけれど、私はそれを見て楽しむばかりで未だにヒューマンファームへ行ったことがなかった。行ってみたいとは思っていたんだけど、どうにも踏ん切りがつかなかったのだ。  私はどちらかといえば、少なくともその手の……ペットプレイ的な趣味の中では、おそらくサドの方だ。流れてくる写真や動画を見ても、「なりたい」よりも「可愛がりたい」が必ず先にくる。けれど……牧場で家畜を見るだけというのは物足りなそうで、さりとて飼育員になるのは少し違うというか。好みのどこかには触れているけれどど真ん中ではないということで、結局牧場に行こうとはならなかった。  最終的に私を突き動かしたのは、プレオープンも後半に差し掛かったヒトペット広場のほうだった。それも、よく話が流れてくる“いぬさん”や“ねこさん”ではなく……。 「ヒトペット広場へようこそ。飼い主プランとペットプランがございますが、どちらのプランをご希望ですか?」 「飼い主プランでお願いします」 「かしこまりました。当園飼育のペットとお客様同士のプレイをお選びいただけますが……」 「そうですね……とりあえず、客同士で。見つからなければ変えることってできますか?」 「はい。お客様番号をご提示いただきつつ管理センターにご連絡いただければ、その際に変更いただけます」  ヒトペット広場のゲートで受付を進める。初期に流れてきた体験レポートと異なるのは、客同士でここの設備や装具を使ってプレイすることができること。プレオープン直後から要望が多かったのと、想定以上の客入りでスタッフの手が足りなくなったことで試験運用中らしい。  私は一応どちらでもよかったんだけど、ここ所属のペットよりも体験に来るお客さんの方が素で甘えてくれそうだと思ったから選ぶことにした。……ペットプランならここで詳細を詰めるために個室に移るけど、飼い主プランの場合はこのままカウンターで済ませることもできる。個室で要望することもできるようだけど、そうするほど時間も手間もかからない。 「ご希望のコースはございますか?」 「はい。……これでお願いします」 「かしこまりました。現在は……待機中の子はいないので、見つかり次第ご連絡させていただきます。こちらをお持ちくださいませ」  当然ながら、客同士を選んだ飼い主プランとペットプランの間で一致が起こらないとプレイが成立しない。基本的にどちらかが待つことになるわけで、今回は私がしばらく待つことになった。受付の人がここで気にする素振りもないあたりからもわかるように、けっこう客同士のバランスや成立率はいいらしい。  渡されたのは動物の柄が描かれた、小型の通信タイマーのようなもの。デジタル数字が表示できる画面には「1」と書かれているから、同じ条件で先に待っている飼い主プランの客はいないようだ。  これを持ってそのまま園内に入る。ペットプランなら入園前にさっそくペット姿になるのだけど、飼い主プランなら気楽なものだ。実際の動物園のふれあい広場のような入念な手洗いと消毒は必要なものの、来たときの格好そのままで入ることができる。  その足で、まずは園内のふれあい広場に向かってみた。ここは他の客やペアと遊ぶこともできたり、中には最初からそれ目当てで野良ペットとして入ってくる客もいたりと退屈はしないで済む。一応、先に客同士を希望して待機になったペットプランの客は檻の中で待つかここにいるかのどちらからしい。 「んっ、あぅっ!」 「ん? どうしたの……ああ、撫でてほしいんだね」 「あぅぅ……っ」  今回は軽く見て回るだけのつもりだったけど、気付けば足元に野良犬がいた。ヒトイヌ拘束で開口具とアナル尻尾をつけて、舌を出して鳴きながら体を擦りつけてくる。  頭と裸の背中を何度か撫でて、二度三度とボール遊びをしてあげたら楽しそうにしていて……不意に首から提げたタイマーが鳴り出して、慌てて四つん這いのまま管理センターのほうを向いた。どうやらこの子も待機中で、相手が見つかったところらしい。  園内にはペット用の輸送レールが存在するから、それに乗る手伝いをしてやる。感謝を示しているのかしきりにお尻ごと尻尾を振りながら離れていくその子を見ながら、私も別のところを見に行くことにした。  ドッグランを見に行くのもよかったんだけど、たった今かわいい犬と遊んだばかりだからかふと気が変わった。向かった先は、動物園と銘打たれているエリアだ。  そんなに気取ったものではないけれど、確かに動物園っぽい檻が並んでいる。それぞれの中に動物に扮した人間が入っていて、その多くはもっと見てとばかりに檻の近くまで来てアピールしていた。  最初からここに入るつもりでペットプランを選ぶこともできるらしいし、その場合は他ではなれない動物になることもできるらしい。確かに檻の中には、コースにはなく拘束方法は『ねこさん』と全く同じである『らいおんさん』だとか、ポニーガールの装備全てが白黒の縦縞になっている……正直それは違うだろと突っ込みたくなる『しまうまさん』だとかもいた。  もちろんコースが存在する動物もいたり、複数個体の同種が同じ檻の中で戯れていたりもする。明らかに他と異なる、コツが必要そうな動物は実際に飼育されているヒューマンファーム所属だったり、他にも体に『飼育物』と書かれた身も蓋もない飾りがつけられた個体が他の子を手助けしたりしている。  これだけでもいくらでも見ていられるかもしれないほど充実していて、ちょっと予想以上だったけど……もう少し見ていこうと思った矢先、私が持っていたタイマーが鳴った。思っていたより早く、相手が見つかったらしい。  いくつかある管理センターのうち一番近いところに向かって、そこでタイマーを差し出す。そこで「ひとまずペットホテルへ」と言われたから、整理札を受け取ってホテルへ。  客同士だから擦り合わせることはいくつかあるけど、落ち合う場所はペット側指定がセオリーだ。二人きりじゃないと嫌な子も少なからずいるから当然だろう。 「では、こちらのお部屋へどうぞ」 「はい」 「また、お相手の方からのご要望ですが……『第一希望はラバースーツ。少なくとも金具などのついていない、できれば凹凸の少ない服装でいてほしい』とのことです」 「わかりました。ラバースーツでいるとお伝えください」  どうやら相手はまだ到着していないようだから、先に指定の部屋に入って待つことに。いよいよだと実感して、柄にもなく期待が強まってしまう。  お互いの服装や装備も擦り合わせの対象だけど、私は事前に相手側への要望は伝えてある。それにこちらの服装にもこだわりはなかったから、要望にはなるべく応えるとも示してあった。ラバースーツのご注文だけど、この機会だしちょうどいいだろう。  部屋に入って荷物を置き、手空きだからと手伝ってくれた……キャットスーツに猫の尻尾が生えたままのスタッフさんの手を借りて、シンプルなラバースーツへと着替えていく。どうやら相手の子は応えてくれたときの理想はしっかり形にしておいたようで、ラバースーツの種類も示されて選ぶ必要がなかった。シンプルかつやや薄手で、股間にはジッパーのあるものだ。 「あ、到着したみたいです! お入れしますね!」 「はい。お願いします」  暇そうだったからついでに室内のものやこの後の遊び方を猫スタッフさんに聞きながら待っていると、相手が到着したとの一方が入った。すぐに扉を開けて入ってきたのは、大きな柵付きの台車に乗せられた……細長い黒ラバーの物体。  カートが止まって出入口の扉が開くと、自分から……まるで尺取虫のような動作で降りてきた。まさに私の希望通り、既に目に見えて興奮している様子のその子は。 「『へびさん』のナミちゃんです。可愛がってあげてくださいね」 「はい。……よろしくね、ナミちゃん」 「ん、ぁーっ……!」 「へびさんは何もできませんが、本プレイは両者の合意のもと行われるものです。本気で嫌がっていることを行いすぎないようお気をつけください。開口具はこちらとこちらのボタンを同時押しすることで外すことができますので」 「あぅ、ぅっ!」 「……あんまり外されたくないみたいですね。事前に『たくさんいじめられたい』とご希望の子なので、あまり遠慮の必要はないのかも」 「なるほど」  私が希望したペット、この『へびさん』は、ヒトペット広場の収容種の中でも特に何もできないペットの一種だ。だからこそ意思の確認は綿密にやるよう注意書きがあったのだけど……ナミちゃんは「大抵のことは受け入れるから、開口轡を外さないで」というスタンスだ。開いた口の中と外にあるボタンを両方押さないと外れないデザインも、自分で選んだのかもしれない。  ともかく、そういうことなら可愛がってあげよう。せっかくのペットプレイなのだから、拙いコミュニケーションも楽しむべきというのは私も同じ思いなのだ。  プレイが成立した、あとは二人きりでということか、台車を押してきた人と猫スタッフさんは出ていった。……猫スタッフさんは後ろ足をベルトで畳んで縛られて、猿轡とミトン手袋で猫に戻ってから台車に乗っていった。とても鮮やかな作業で、私はものの数十秒で人間がペットに変えられる様子を見せつけられた。 「……じゃあ、一緒に遊ぼうね。私はユウキ、よろしくね」 「あぅ」  まだ少しだけ残っている距離を、自分から這いずって詰めようとしてくるナミちゃん。へびさんらしく腕も脚もない姿だから、どうにか頑張って一本の線になった体で床を這いずって動くしかない。  ほんの三メートルほどの距離を動くのにしばらくかかって、こつん、と私に額が当たると呼吸を荒くしながら嬉しそうに鳴いた。想像してはいたけど、思っていた以上に可愛い存在だった。  そこから手で抱き上げてやると、ナミちゃんのへびさん姿がどんなものなのかわかってくる。とても無様で、非人間的で、被虐に満ちた素晴らしいペットだ。  全身はほぼ全く猶予がないボディサック状のスーツに包まれながら締め付けられていて、その素材である厚ぼったいラバーに全身をほぼ包まれている。ひっくり返してみるとよほどぴっちり張り付いているようで、胸の形も丸わかりだった上に股間のあたりには三角の窪みができていた。そことお尻には、ほんの申し訳程度の小さなジッパーがついている。 「嫌だったら、尻尾を床に三回だけ叩きつけて止めるんだよ」 「あぅ……!」  頭の方はというと、スーツがそのまま続いて全頭マスクのようにつるりとした無個性なものになっている。開いているのは口元だけで、そこだけは打って変わって思い切り晒されていた。大きめのシリコン製リングギャグを噛まされて、中でぬらぬらと艶かしい舌が揺れている。  抱きしめてやると……それまで何も見えずに心細かったのか、くたりと脱力してもたれかかってきた。セーフワード代わりの動作にも理解はしたようだが動くことはないまま、もっともっととばかりにぐっと体を押し付けてくる。  もしかすると、あまえんぼさんなのかもしれない。一体型で目隠しにもなっているから、へびさんになった瞬間から何も見えていなくて飼い主が恋しいのかも。そうだとしたら嬉しいな、と思いながら蛇の生態を思い出した。  視力は退化しているものが多く、熱と音で周囲を探る生き物だったはずだ。ちょうどこの子のように。 「んっ、ん……っ」 「ん……? どうしたの、ナミちゃん?」  そうして抱きしめたまま背中を撫でていたんだけど……どうにも落ち着かない様子。いくら優しく撫でてやっても大人しくならず、必死に体を擦り付けてくるような動作をしている。  まるで、いくら撫でられても足りないような。少しの間は撫で足りないのかと思って、ベッドの側面に背を預けて両手で撫で回していたんだけど……やはり、妙に反応が鈍い。お尻の丸みを撫でているのに、そこが跳ねすらしないことがあるのだ。目元も隠されて敏感になっているはずなのに。  ただ……触り観察しながら少し考えて、その原因はわかった。 「もしかして、ラバーが分厚くてあんまりわからない?」 「! あうっ!!」 「やっぱり」  外から触ったこちらが感じる、ナミちゃんの熱も鈍いというか。それに、どうにも触れた感じがかなり分厚く、口元のあたりの境目を見てもそうらしい。  つまり、このへびさんスーツはラバーがかなり分厚く作られているから、外から触れられた感触すらあまりはっきりとは感じられないのだ。それこそ軽く撫でた程度だと、お尻のような元々鈍い部位はほぼ全くわからないくらい。  これは設計ミスでも選択ミスでもないだろう。そういう、触覚すら奪ってしまう拘束として作られて、予定通りの性能をしっかり発揮して、そしてナミちゃんは選べるへびさんスーツの中から望んでこれを選んだのだ。  では、どうして? 言うまでもない。そうして奪われて奪われて、制限された感覚だからこそ、わかるところが敏感になって愛しくなるのだ。だから私がしてやるべきなのは、敏感なところを可愛がってあげること。  だけど……だとしたら、股間やお尻のジッパーを開いてしまうのは期待外れというものだろう。最初から開いているならまだしも、そうでないならこれはあまり使いたくない機能のはずだ。だから……。 「……」 「ぁっ……んぁ、ぁっ……!」  私は、ナミちゃんの開かされた口の中へそっと手を近づけて、そこで揺れる舌へ指先を触れさせた。すると……驚いたように一瞬引っ込んだそれは、すぐに戻ってきておそるおそる触れてくる。感触で指だとわかったのだろう、やがてぺたりと舌を押し付けてきて、そのまま舐め始めた。  どうやら正解だったらしい。それ以外のものをほとんど感じられない孤独なへびさんは、唯一与えられた指先へ甘えるように舐めまわしている。形を確かめるようにぐるりと舐めて、それから指の腹に対して触れさせるように。  つまり、今のこの子にとっては、こうして舌で触れて縋っている指先の感触こそが、世界の全てなのだ。しかも能動的にしっかり動かせるのも舌だけだから、ひたすら舐めて甘えるしかない。犬が撫でる手に頭を押し付けてくるように、人が繋いだ手をぎゅっと握るように。  そんな、無力な存在。可愛くないわけがない。ぺろ、ぺろ…………。 「んっ……あぅ、はふ……」 「よし、よし」  開口具を噛まされているから、これだけ口で甘えるしかないというのに吸い付くことすらできない。へびさんにできるのは、温もり求めて「そこにあるはず」と離れればわからなくなってしまうような、微かな外界との繋がりに舌だけでひたすら甘えることだけだった。  それに集中させてあげたくて、その場であぐらをかいてそこにナミちゃんを座らせる。そのままもたれさせて、姿勢維持をさせずとも舐めていられるように。頭を撫でているのは私の自己満足だけど、微かに伝わってはいるのだろうか。より甘ったるい鳴き声を出しながら自分から顔を寄せて、舌の付け根も使って少しでも多く感じられるようにしてきている。 「かわいい。とってもみじめで、かわいいね、ナミちゃん」 「ぁっ……!!」  それから、耳元に口を寄せて、舐めさせながらに囁くには少しだけ大きめの声で可愛らしさを褒めてあげた。こんな姿で甘えたいような変態さんだから、やっぱり惨めさや情けなさを自覚させながら褒めるのが一番響くはずだ。……耳元も厚めのラバーで包まれているようだから、これまでも辛うじて聞き取れていたようだとはいえ伝える声もはっきり。返事がしっかりしていたのは、そんな音量でも伝わっているとアピールするためだったのかもしれない。  ぞくぞく、ぞくぞくぞく。案の定深く深く言葉が響いて、それで絶頂してしまったまぞへびさんを、先回りして片腕できつく抱き締めてあげた。少しでも動けないほうが快楽を逃がせなくて、より気持ちいいはずだから。じっくり体内で反射させて、快楽をたくさん感じてほしい。 「ほら、もっと舐めていいからね。舌先以外ぜんぶ奪われちゃったかわいそうなへびさん、たくさん甘えてかわいいとこ見せて」 「はっ、はっ……んぁぅ……っ!」  ところが、ナミちゃんの方がうまく身をよじった。どうやら人間のような座り方をしているのが気に入らなかったようで、わざわざ少し大変ながら蛇らしいうつ伏せに戻ってみせる。  そういうことなら、へびさんらしい姿勢でいさせてあげることに。それこそ蛇に餌をあげるように片手を床の近くまで下ろして、もう片手はやや強めに背中を撫で下ろしていく。  どんどん自分のありさまを自覚して興奮を強めるナミちゃんが可愛くて仕方ない。外から自分がどんなふうに見えているか想像したのだろう。分厚いラバーに包まれて体を事実上失ったようなものである姿が、今更になって興奮をくすぐったのが手に取るようにわかる。貪るように舐め方が激しくなったから。  そうしてしばらく与えられていた指ばかり舐めて、普通なら無意味な愛撫にも奉仕にも満たない行為で興奮を繰り返していたナミちゃんだけど、さらにもう一度指舐めだけで絶頂してみせたところで動きを変えた。  指を口から追い出すことすらできない様子を見せつつも、指を舌先で持ち上げたりして誘導しながらするする。私の体を登るような動作を経て、ベッドの上へ登ろうとして……そこで止まってしまった。このへびさんはもはや、そこにあるとわかっているベッド程度の段差すら、うまく頭を乗せてもなお登れないのだ。たぶん胴体の厚手ラバーが硬くて、あまり背筋を反らすことが難しいのだろう。  持ち上げて載せてあげる(身長もとい全長は平均よりありそうな割に、ラバー込みでもけっこう軽かった。スーツに包まれた今の見た目以上に細いのだろう)と、嬉しそうに手の甲を見つけて舐めてくる。やはり感覚が鈍いのだろう、こういうときに頬擦りを位置確認にしか使わずに必ず舐めてくるからわかる。  頭の動きで促された気がしたから私もベッドに上がって……ベッドボードにもたれかかった。するとナミちゃんは私の爪先を見つけるとそっと舐めて、尺取虫のように這ってこちらに来た。べったり私の胸元へ顔を埋めると、そこから下に下がっていき……私のラバースーツの、股間部のジッパーをぺろぺろ。  そんなことをされれば、この子が何をしたいのかは伝わってくる。私もちょうど気分だったから、開口具のせいで取っ手を咥えることすらできないナミちゃんの代わりにそれを下ろしてあげた。ラバースーツにできた隙間から、興奮ですっかり蒸れた秘部が露出する。 「ふふ、いいよ。気が済むまで舐めて」 「はっ、ぁ……あぅ、っ!」 「んっ……そんなに、がっついちゃって」  ナミちゃんは嬉しそうに舐め始めた。手も使えなければ唇すら使えず、本当に舌一本でやるしかないからどうしても拙いけど……それで必死にしゃぶりつきながら舐めてくれるのはとても興奮するし、なかなか上手なものでしっかり気持ちいいし、何より見下ろせば可愛まぞへびさんの情けない姿が見えるのはとても壮観だった。  この子を自分の好きなように可愛がれている、という、とにかく征服欲が満たされる感覚が堪らない。今だってこんなに必死に、自分からおねだりしてまで舐めてくれているのだ。こんなの、奉仕の快楽そのものよりも興奮の方で。 「ん、イく……ちゃんと、受け止めて……っ、~~~ッ」 「あぅ、っ……!」  ごくん、と、確かに溢れた愛液をうまく飲み込んだ音がした。膣内へ潜り込んでいた舌を引き抜いて、突き出した舌で窪みを作って、そこに液体を溜めて見せてくれる。何も命令していないのに、何も見えていないまま、唯一の外界と触れ合う手段である舌を使ってそんなことをしてくれる子なのだ。  私は頭をたくさん撫でてあげながら、飲み込む命令をしないまま自分でジッパーを閉じた。それからその位置に留まらせつつ、自分の体をそっとナミちゃんの隣に滑り込ませて……。 「んっ」 「んぁっ!? ……あぅ、ぅ」 「ふふ、いいの。このまま、イチャイチャしよ」 「あぅ……んっ、ぅ、あ」  まっすぐなへびさんの体を全身で抱き締めながら、まだ愛液を蓄えたままの唇を奪った。逃げようとするナミちゃんを捕まえて下がらせず、舌を絡めて愛液に触れる。……といっても、守るような動きをしたあたり欲しいようだから奪いはしない。代わりに、私の唾液を混ぜてあげる。  健気で可愛いへびさんにご褒美だ。そんなにご主人様の味が欲しいなら、いくらでもキスし続けてあげることにした。厚ぼったいラバースーツ越しにもわかるくらい抱き締めながら、開口具で抵抗できない口の中を蹂躙してやる。 「……っ、は。まだまだ時間あるけど、どうしよっか」 「……ぅ」 「ん、わかった。もうちょっと、二人きりね」  唾液を交換して飲み込んだ後、断続的にキスを続けながら一緒に寝転がって戯れる。強めに尻を揉んであげたりしていると、腰をぐっと押し付けてきながら胸元は甘えるように擦り付けてきた。たぶん、お尻のジッパーを開けていいということだ。  コースの時間はまだまだ、実は明日の昼まで残っている。私はともかくナミちゃんも最大時間らしいから、基本的にはへびさんのままずっと一緒にいることになりそうだ。  だから途中でペットランにでも行って、他の子と這いずり競走でもしてもらおうかとも思っているんだけど……甘え上手なナミちゃんはまだまだ、できる甘え方とイチャつき方を全てするまでこうして戯れていたいらしい。そういうことなら私も、心ゆくまで最高のペットを堪能するとしよう。


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