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【無料小説】巨人博物館②~巨人の手と身体に蒸される~

巨人博物館の長い廊下を歩くこと、10分。 (早く次の展示が見たい…!) 先程、巨大な女性の脚に魅了されたばかりの俺は、次なる展示を目指してひたすら廊下を歩いていた。疲れで足が痛んできた頃に、ようやく次の扉が現れる。 「"ふれあいゾーン"…」 まさか、巨人との触れあい、ということなのだろうか。いや、でもこの博物館はこちらに気づいていない巨人を観察するという形式のはずだ。巨人がこちらの存在に気づいているとしたら…何をされるか分かったものではない。気づかれた瞬間、小人の生死は巨人の気分に委ねられる。 (とりあえず入ってみるか…) ガチャリと扉を開けると、今までと同じような部屋がやはり待ち受けていた。…そのなかの一面の壁に、大きな穴が開いている。 先程の展示部屋で、天井の穴から巨大な脚が出現したのを思い出す。 (ここから何が…) 5分程、その巨大な穴を見つめていると。 ゴソゴソゴソッッ!!! ズウゥゥンッ……!! 「うわああぁぁっっっ!!!」 穴から、大きな大きな肌色の物体が突っ込んできたのだ。 「う、腕……だ……」 紛れもなく、それは人間の腕。生きて動いている巨大な腕が、この部屋の中に飛び込んできた。その腕は手のひらを上に向けた状態で、部屋の真ん中に横たわっている。 …女性特有のほっそりとした白い腕に見えるが、その太さは俺の身体とは比べ物にならない。少し浮き出ている血管すら異常に太いのだ。造形の美しい綺麗な手は、小人の身体など簡単に包み込めてしまう大きさ。軽く握るだけで、小人サイズの生物は粉々になってしまうだろう。なにせ、俺の胴体よりもこの女性の小指の方が太いのだから。 「なんだ…?"ドクターフィッシュ体験"…?」 部屋の壁に設置されているパネルには、そう書いてあった。ドクターフィッシュ…小さな魚たちが、人間の肌の角質を食べていってくれるもの。それくらいの知識だ。まさか…俺たち小人がドクターフィッシュに見立てられているのか…? 「「………」」 物言わぬ、巨大な生腕。この女性は、自分の腕にドクターフィッシュ的な生物が群がることで腕の角質を取り除けると期待している。自分が腕を突っ込んでいる箱の中に、実は小人がいることなんて知らないのだろう。 (じゃあ…触れても大丈夫…なのか…?) ようやく、この展示部屋の趣旨が分かった。巨人に小人の存在がバレないように、触れ合えるということだ。…ただし、パネルには「危険を伴うため、自己責任でお願いします」と書いてあった。 当然、危険に決まっている。この女性の巨大な腕は、何か動きに制限がかけられているわけではない。女性が腕を激しく動かせば、近くにいた小人は簡単に潰されたり吹き飛ばされたりしてしまうだろう。 さすがに怖い。怖いが…触れてみたい。 「…よし……」 俺はおっかなびっくり、仰向けに開かれた手のひらの方へ歩いていく。近づくと、先ほどの素足ほどではないにしろ、人間の皮膚の生々しい匂いが感じられる。正直、良い匂いだ。女性特有の、ボディクリームの良い香りがする。俺はドキドキしながら…自分の身体よりも太い小指に、手を触れてみた。 ピクッッッ…… 「ひっ…!!」 大きな小指が少しだけ動き、俺は反射的に後ろに飛びのく。 「「……」」 ただ、それだけだった。女性の手は相変わらず、しっかりとそこに鎮座している。女性は、今何かに触れられた感触を受け入れているようだった。俺のことを、角質を食べてくれる生き物だと思っているのだ。 (触っても…いいんだ……) 俺は思わず小指に再度近づき、そのたくましい小指に抱き着いた。 むぎゅっ… 柔らかくて暖かい、女性の小指。小指のしわがこんなにも大きく見える。強く抱きしめると、柔らかさの奥に、骨の固い感触が感じられる。指の匂いをダイレクトで嗅ぎ、今まで嗅いだことのない女性の部位の匂いを感じていることに興奮する。いつまでも抱きしめていたい。そう思えるほど、女性の小指の大きさと力強さに安心感を感じていた。 (手に乗ってもいいんだろうか…) 目の前に広がる、ワンルーム程の広さがある巨大な手のひら。綺麗な手のひらはじっと開かれ、他の者の侵入を許しているように見える。乗ってみたい。女性の手のひらの感触はどのようなものか、その熱や匂いはどれくら強いだろうか。 そんな好奇心と共に、手のひらの中という女性のパーソナルゾーンへ入ることの恐怖が少なからずあった。ここに乗ってしまうと、何かあったら逃げられない気がする。女性がノータイムで、手を握って潰せてしまう空間なのだ。 「………」 それでも俺は、あふれる好奇心と興奮を抑えきれずに、小指側から手のひらの上に足を踏み入れた。 ふにっ…ふにっ… (柔らかい……) 足を踏み出すごとに、巨大な手のひらの肉がむにむにと沈み込む。小指の付け根あたりの肌は思ったよりも柔らかく、俺はバランスを少し崩して女性の手のひらに手をついてしまう。…手と手が触れ合っているが、"触れ合えている"感覚は全くない。この女性の手のひらに"触れさせてもらっている"感覚でしかなかった。 (かなり暑いな……!) 手をついて土下座するような体勢になると、女性の手のひらから発せられる熱が思い切り襲い掛かる。これが、人間が放つ熱量なのか…!?サウナのように蒸し蒸しした空気が発せられ、俺はすぐに汗をかいてしまっていた。気づけば、手のひらが少しだけしっとりと濡れているのが分かる。女性がわずかに手汗をかいているのだ。巨人が少し手汗をかくだけで、手のひらの上にいる小人には大量の熱と匂いが届けられる。 (女性の手って、こんな匂いがするのか…) そんなことを思いながら、俺はぷにぷにの手のひらの表面に自分の手を這わせ、ふにゅっ…ふにゅっ…と何度も押し込んで感触を楽しむ。女性の手汗で自分の手もべとべとしてきたが、それさえも嬉しかった。巨大な女性の体液に触れているという事実が、俺を倒錯させていた。 夢中になっていた俺は、自分が影に包まれていることに気づかなかった。 「ん…?……ひゃあっ!?」 むにゅっ…♡ 女性の太い中指が曲がり、指の腹で俺の背中を優しく撫で上げたのだ。 (さ…触られた……) 女性が意図をもって、手のひらの上の生物を指で撫でた。自分の角質を取ってくれる生物を戯れに触れてみよう、というノリだろうか。俺は思わず、触ってくれた女性の中指に抱き着き、自分の身体を擦り付ける。 (もっと…触ってほしい…!) 猿のように、女性の巨大な中指にしがみつく。そんな小さな感触に気づいたのか、女性の指が少しづつ閉じられていく。しがみついていた俺は、閉じられる指と共に手のひらの中央の方へ移動させられる。 「ちょ、ちょっと待って……!!」 止まらない指の動き。間違いなく、手を握ろうとしている。その事実に気づいた瞬間、自分が握りつぶされるのではないかという強い恐怖感に包まれる。しかし、もう遅かった。 むぎゅうぅぅぅ…♡♡ 「んんー!!むぐっ……」 全ての指が閉じられ、身体が全方向から圧迫される。頭、腕、腹、股間、足まで満遍なく圧迫されていく。血圧測定の機械に全身を入れられているみたいだ…!一切動けず、抵抗する気にもならない。ただ、女性の気が変わって解放されるのを待つしかないのだ。 「むぐっ…んんっ…」 しかし、それ以上圧力は強くならなかった。女性は、小人を潰す気はないようだった。手のひらの生物を、あくまで優しく握っている感覚なのだろうか。 ぎゅっ…♡ぎゅっ…♡ 「ぐえっ!がほっ!!」 握る力が弱まっては強まる。何度も内臓を圧迫され、およそ人間とは思えない惨めな鳴き声を発してしまう。…苦痛はそれだけではない。手のひらの中で蒸されることで、異常な熱量に閉じ込められるのだ。サウナに長時間入っているときのようなグロッキー状態になり、俺は汗だくで意識が朦朧としてきていた。 むぎゅっ…♡むにゅっ…♡ 「ぐふっ…!げほっ…!たすっ……けてっ……」 うめき声を上げながら、思わず助けを求める。苦しい。痛い。それでも、心のどこかで興奮している自分がいるのだ。女性の圧倒的な匂いと熱と汗に全身包まれ、一切抵抗ができない。女性が軽く手を握っているだけなのに、その中にいる俺は惨めに声を上げて耐えるしかない。この、絶望的な力の差。無意識な女性の動きにすら、絶対に勝てない現実。その事実に、どうしても性的な何かを感じてしまうのだ。 (なんでっ…きもちいいんだっ…!!) 何度も圧力をかけられる中で、自分の股間部が快感を得ていることに気づく。こんなにも苦しいのに、屈辱的な状態なのに。だめだ、ここで射精してしまったら、女性に何かおかしいと思われてしまう。もし、小人がこっそり腕を観察していることがバレたら…手のひらの中の俺は、どうなってしまうのだろうか。 (逃げなきゃ…!!) 俺は必死で、にぎにぎしている巨大な手の中から脱出を試みる。手のひらが握る力を一瞬弱めたところを狙い、指の隙間から一気に抜け出そうとする。 「いける…ぐぼおっ!??」 女性の人差し指と中指の間に差し掛かったところで、脱出の希望が潰えた。隙間から逃げようとする生き物を、女性が指の付け根同士で挟み込んだのだ。肉があまりついていない部分で挟み込まれ、固い骨でゴリゴリと挟みつけられる。 「痛い痛い痛い痛いっっ!!!」 想像を超えた痛みに、思わず絶叫する。巨大な女性からすれば何でもない指の動きかもしれないが、その指よりも小さい小人にとっては生死に関わる拷問だった。涙目になりながら、必死で指の付け根を掴んで引きはがそうとする。そんな抵抗が、強靭な指に効くはずもなく。 ぎゅうぅぅっ……♡ 「はがあっ!!??……いやぁぁっ!!」 締め上げられる上半身。そして…女性の指の付け根を股で挟み込む体勢となっていた俺は、振動する指の付け根に快感を注ぎ込まれていた。 ぎゅっ、ぎゅっ、むぎゅっ……♡ 「いやっ、やめっ、ああっっ!!」 三角木馬に乗っているような状態で、さらに上半身を締め付けられ、一切逃げることができない。女性の指が作り出す股と、俺の股が擦り合わされる。いくら下半身をよじって逃げようとしても、指にむにゅぅぅっ…と挟みこまれてぴったりと股を密着させられる。 そして、 むぎゅうぅぅぅ…♡ 「ああああっっ!!?!??」 ひときわ強い力で締め付けられ、俺は痛みに対する悲鳴を上げながら、快感による射精も同時に迎えた。自分を締め付けている指にしがみつき、果てしない快感に身を悶える。 「はあっ、はあっ、……あ…」 吐き出された精液がズボンから漏れ出し、女性の美しい手にかかってしまっていた。俺は血の気が引き、すぐに指の間から脱出を試みる。…女性は何かが手にかかったことを察知したようで、手の力をすでに緩めていた。 (やっと…抜け出せた…) 俺が巨大な手の中からようやく脱出すると、 ズズズッッ……!!!ズズッッ…!!! 大きな地響きと音を立てながら、巨大すぎる女性の腕が穴の奥に引っ込んでいったのだった。俺はその腕が帰ってくる前に、急いで展示部屋を後にした。 ------ (…身体が痛い……) 部屋を出てしばらく廊下を歩いていても、なかなか体の痛みは消えなかった。まだ女性の手のひらで握りつぶされているような気がする。いたるところがじんじんと痛み、股間は未だ疼いている。 (とりあえず歩かなきゃ…) 次の展示部屋までの廊下はひたすら続いていて、とにかく歩き続けるしかなかった。そこで気づく。この博物館、途中で帰るための出口が存在しない。廊下の壁には何の扉も設置されておらず、前に進むか戻るかしかなかった。 痛む身体を抑えながら、歩を進めるべきか迷う。このまま、進んでいっても大丈夫なのだろうか。この後に控える展示は、もっと危険なのではないだろうか。 (もう戻った方が良いのかな…) しかし、ここで戻ってしまえば、この先に待ち構えている巨大な女性の姿を見ることはできない。巨人の姿なんて、ここ以外では見られないのだ。 「……」 結局、俺は身体を引きずりながら、延々と続く廊下を歩き続けるのだった。 ------ 「"サウナ部屋"……」 次の部屋の扉にはそう書かれていた。どういうことだろうか。巨人がサウナに入っている様子が見られる、ということか。もしそうだとしたら…裸なんじゃ…。 ガチャリ… 扉を開けて中に入る。と、今までの部屋とは違うレイアウトであることに気づく。横幅はそこそこの長さで、縦幅が異常に長い。かなり向こうの方まで部屋の空間が続いている。 そして天井を見上げると…網のような素材でできているのが見える。網の目が粗いので、その先の景色が良く見えていた。 「巨人の建物の中か……」 遥か高くに、やはり別の天井が見える。巨人のお尻を観察した部屋と同様、ここは巨人が使う建物の中のようだ。ただ、どんな建物かまでは推し量れなかった。 というか、天井が網状になっているということは、空間が遮断されていないということだ。巨人の声も振動も空気も、そのまま伝わってくる。いや、それ以前に…巨人からこちらが見えてしまうのではないか? バタンッッ!!! ズウゥゥンッ…!ズウゥゥンッ…! 扉を開けたような、耳をつんざくような音。そして巨人の歩行が起こす激しい振動。何度この爆音と衝撃にさらされても、慣れることはない。俺は思わずしゃがみこんでうずくまる。 「「今日も疲れた~」」 「「あつ~い!!」」 「「明日は部活休みだって」」 若い女の子の声が、天から爆音で響いてくる。"部活"という言葉から想像するに、ここは学校らしい。それも、部室か更衣室のような建物ではないか…? 「あ……」 上空の景色に何か巨大なものが映ったかと思うと…それは止まることなく落下してきた。 ドスウゥンッ…!!!ミシミシミシ……!!! 「ぎゃぁぁっ!!??」 とてつもなく巨大な質量を持った物体が、網状の天井に着地した。網は凄まじい音を立てて軋んでおり、今にも破れて物体が落ちてきそうな勢いだ。これ、大丈夫なのか…!? 「「ちょっと休憩~」」 真上から鳴り響く女の子の声。この女の子が、天井に向かって座ったのだ。ということは、この部屋は部室か更衣室にあるベンチの中、なのか…? (ユニフォーム、か…) 天井に着地した巨大なお尻は、黒く艶光る短パンに包まれていた。巨人の女の子は少し脚を開いて座っており、股の間から女の子の上半身がそびえ立っているのが見える。上半身は黒のタンクトップのユニフォームに包まれており、"7"という番号が書かれているのまで見えた。バスケか何かの部活だろうか。 ぎゅうぅぅ…ミチミチミチッ…!! (頼むから…動かないで…!!) 女の子が僅かに座りなおすと、巨大なお尻がむにゅむにゅと変形し、網状の天井に大きすぎる重量を与えることとなる。天井ははち切れんばかりにパツパツの状態になっていた。女の子のむちむちのお尻が落下してくる恐怖で気が気ではないが…女の子の短パンから見える健康的な白い太ももにも、目を奪われる。 ここで何となく気づいた。俺が小さすぎるから網の隙間から見えているのであって、巨人からはこの部屋は見えないのではないか。こんな網の隙間など、巨人から見れば小さすぎるのだろう。 (ものすごい匂いだ……) ここで、部屋の中がとんでもなく濃い汗の匂いで蝕まれていることに気づいた。巨人の女の子が部活中に書いた、健康的な若い汗。大量に分泌された汗が放つ匂いが、網の天井を通って部屋の中に大量に充満し始めていた。先ほどの女性の手汗とは比べ物にならない。運動して汗だくになった女の子の匂いを、思い切り嗅がされているのだ。…思わず鼻を塞ぐも、既にこの部屋に新鮮な空気は存在していなかった。酸素を求めて息を吸えば、汗の匂いをふんだんに肺に入れることになる。 「「よいしょっと」」 ギイィィィッ!!ミシミシッッ!! ベンチに座っていた女の子が、おもむろに体制を変え始める。 (な、なんだ…!?) ドスウゥゥゥンッッ!!! 「!??……す、すご……」 女の子が、うつぶせになってベンチに寝転んだのだ。巨大すぎる女体が、この縦に長い部屋の天井を埋め尽くすように横たわっている。女の子の顔、胸、お腹、股間、太もも、ふくらはぎ、足…全てのパーツが網の天井に押し付けられ、そこから見える景色は全て女の子の身体の前部分で埋め尽くされた。 (す、すごい眺めだ…!!) ユニフォーム姿の女の子の全身が、天井にギシギシギシッ…♡と押し付けられている。まず、巨人の全身を間の当たりにしたのが初めてだ。ここまでの展示部屋では、女性をパーツでしか視認できていなかった。パーツだけであれほど大きかったら、全身はどれくらい巨大なのだろうと思っていたが…実際に見る女の子の全身姿は迫力がありすぎて、息を呑んでしまった。 特に、女の子の大きな胸が天井にむにゅぅ…♡と押し付けられている姿。巨人のおっぱいは、こんなにも大きいのか。小人なんて、あのおっぱいを揉むことすらできないだろう。せいぜい表面にへばりつくのが関の山だ。あんなに大きくてエッチなものがこの世に存在するなんて。 年下かもしれない、学生の女の子の女体に見とれていたが。 (女の子の体温で暑すぎる…!!) 運動後の激しい熱量が、天井いっぱいから部屋の中に降り注ぐ。もはやその熱量が逃げる隙間は女の子の身体で全て塞がれており、部屋の温度はひたすらに上がっていく。 温度だけでなく、サウナかと思えるほど急激に湿度も上がっていた。女の子の肌の表面に浮かんだ大きな汗の粒が空気に溶け込み、どんどん部屋の中が蒸されていく。部屋の床が、じっとりと汗で濡れているのが分かる。気を付けないと足を滑らせてしまいそうだ。 「「このベンチ通気性良くてきもちー♪」」 ぎゅぅっ…!!ぎゅぅっ…!! 女の子はうつ伏せのまま、巨大な身体を右へ左へぐねぐねと動かす。その動きにより、女の子の首筋や横乳、太ももに付着していた汗の水滴が肌から離れ、網の天井をすり抜けて部屋の中に降り注いでくる。 ぼとぼとぼとっ!!! 「ひぃっ!!」 ばしゃんっ…!! 突然の大雨に逃げることもできず。大量に降り注いだ女の子の汗のうちの一滴が、俺の顔面に直撃した。 「げほっ、げほっ、…んぐぅっ…」 大量の液体で顔を塞がれ、思わず大量の汗を飲み込んでしまう。人の体液を大量に飲むという異常な体験。一人の女の子の青春の汗の成分が、小人の小さな胃にずっしりと重量感を与えてくる。すぐに吐き気を催し、何度も咳き込んでしまう。…髪まで女の子の汗でびっしょりだ。髪を絞ると、大量の水分が音を立てて床に落ちていく。 「「ふぅー♪」」 ぎゅぅっ…!!ぎゅぅっ…!! ぼとぼとっ!!ぼとっ!! (やめてくれっ…!!) 圧倒的な女体をふりふりと動かす女の子。容赦なく汗の雨が降り注ぎ、俺は凶悪な汗の爆撃から必死で走って逃げる。…だが、あまりの周囲の熱気で上手く目が開けられず、どこから汗が飛んでくるかが見えない。また走りながら息を吸えば、むわっとした汗入りの空気が肺に飛び込んでくる。その空気は口内で液状に変わり、女の子の汗のしょっぱい味が口全体に広がる。 この地獄のような空間が、たった一人の女子学生によって作り出されていることが信じられない。…巨人が発する熱気、匂い、分泌する体液は、まさに殺人的だった。その気になれば、巨人は自分の体温や汗だけで小人を殺せてしまうのだ。 「「ずっと寝転んでないで早く着替えなよ~」」 「「んー、もうちょっと休憩♪」」 頭上で交わされる、女子学生たちの言葉。そうだ、ここは恐らく部室の中。この女の子たちは、着替えにきているのだ。このまま待っていれば、この子がベンチの上で着替えてくれるのではないか。 (………) こんな状況でも、愚かにも女子学生の着替え姿を期待してしまう自分。でも、この女の子がいつ着替え出すか分からない。既に、サウナ同然の環境の部屋に15分ほど滞在しているのだ。熱で頭はくらくらし、全身が女の子の汗でじっとりと濡れている。身体は疲弊しきって悲鳴を上げていた。 「「はふぅー…」」 ぱたぱたぱたっ…… 女の子がうつ伏せの身体を少し浮かせ、タンクトップの裾を持ってパタパタと仰ぐ。その動きにより、タンクトップに隠されていたお腹と、下乳が少しだけ見え隠れする。思わずその光景に見とれた瞬間、 ぶわぁっっ…!! 「!!??!?」 異常な熱量の空気が一気に降り注ぎ、俺を襲った。女の子がタンクトップで仰いだ空気が、直接叩きつけられたのだ。既にへろへろだった俺の身体は、その一撃によりキャパを超えた熱量を注ぎ込まれ、一気に意識が朦朧としていった。 「「そろそろ着替えよっかな~」」 待ち望んでいた台詞が上空から聞こえると同時に、視界が真っ白になっていくのが分かった。 「「よいしょっ♪」」 するするっ…! 空から鳴り響く、布が擦れる巨大な音。ユニフォーム姿の巨大な女の子が、タンクトップの裾をもって一気に捲り上げる光景。 それが見えるか見えないかというタイミングで、俺の意識は完全に落ちた。 ---続く---

【無料小説】巨人博物館②~巨人の手と身体に蒸される~

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