人面蜘蛛~息子ユーリの作戦~
Added 2025-07-25 07:40:02 +0000 UTC未知の島に到着してから30日 私の父が洞窟で連絡を途絶えてから15日 父の言いつけはこうだった 残りの隊員を引き連れて島を出ろ 100名いた調査団も私を入れて6名 ほとんどが洞窟の中で今もまだ囚われている 今の私達では救助に向かっても捕まるだけだった 私がやるべきことは1つである 仲間を連れてこの島を離れ体制を整えて救助に向かう あの日記と父の推測が正しければ仲間達は、しばらく生きたまま餌とされる 今は確実に救える方法を優先すべきだ そう破断したのは10日前 私達は島から抜け出す事は出来なかった 乗ってきた船は巨大なシロアリにより喰いつくされ跡形もなくなっていた 帰る手段をなくした我々には選択がせまられた 1つは新しく脱出用の船を造る が、現実的にそれは難しい 残されたあ6名でするには限界がある 何より、ここで造った船ではとてもじゃないがこの先の航海を渡り歩くことは不可能だ となれば、もう1つ 他の救助を待つか だが、この土地は未知の島。我々の様な調査団を派遣するのに何年もかかる なによりSOS信号を出せるものがない だが、0ではない。我々は他の調査団を待ちながら、自分たちのやれることをすることにした それは、蜘蛛の殲滅である 団長・・・私の父が残したのは、糸が海水を効かないということ つまり、蜘蛛はこの島で進化をしたということになる 今の蜘蛛の糸が欲しい それがあれば、糸をほぐす別の何かを研究することが出来る もしくは・・・蜘蛛そのものを殺すか そもそもなぜ蜘蛛は洞窟にいる 日の光に弱いのか・・・ だとすれば・・・ いや憶測でしかない 確実な方法が必要だ もう一度・・・可能性を探すんだ 私は、日記やこれまでの研究データをみながら他の方法を探ることにした この生物の弱点は、一体・・・ 生物の特性は・・・精子を好む・・・ 精子に対する異常な執着・・・ これはおとりに使えるかもしれない・・・ 可能性を残すために私達は自分たちの精子を集めた そして10日間、定期的に射精を繰り返して水稲の中にはかなりの精子が溜まった これをおとりにして蜘蛛の糸を採取して脱出する だが、もし逃げきれなければ・・・ もう一つの可能性である日の光 単純な光を放つだけだと光る苔が生えている洞窟の中だと辻褄が合わない それに、日の光が弱いというのは日記には書かれていない そこを見落とすなんてことは研究者としてはありえない つまり蜘蛛たちは日の光ではなく別の何かを理由があるのか それとも単に住みやすさが原因なのか 考えても仕方がない とりあえず今は蜘蛛の糸の成分解析のために新しい糸が必要だ 次に誰が行くかを考えなければならない 私含めて6名 全員で行くには無謀か・・・ だが、数名残したところでこの過酷な環境で生きられるのか 「私が一緒に行くのではだめですか?」 最初に名乗りを上げたのは、唯一女性の生き残りであるアスカ隊員である いや、実際は隊員ではない。 彼女は、医学に特化していて主にサポートがメインである 「この蜘蛛が主に狙うのは精子。つまり女性である私は狙われるリスクが少ない。適任かと思います」 確かに、彼女の意見は一理ある それに生き残る可能性が格段にあがる だが、彼女は隊員ではないし、命がけになる。 「命なら、この島に来ると決めた時から覚悟は決めております。私はこの島の謎を突き止め医学の進歩となるなら命は惜しみません」 彼女の強い熱意が感じられた 分かった。だが、彼女だけに命をかけさせるわけにはいかない 私も同行することにする 作戦はこうである 隊員全員で洞窟の前まで行く そして、私とアスカ二人で洞窟の中に向かう おとりに使うこの水筒を設置して蜘蛛をおびき寄せる 注意をこちらに向けている間に蜘蛛の糸を採取して 洞窟を脱出し外の隊員達と合流 我々に出来ることはこれしかない それでは明日、この計画を実行にうつすことにする