人面蜘蛛~囚われた調査団~
Added 2025-07-09 09:57:22 +0000 UTCこの島に上陸してから15日 仲間を助けに洞窟へと入った我々の体は今洞窟の天井に張り巡らされた蜘蛛の巣に捕らえられている 仲間達が次々に蜘蛛の巣にくっつけられていく 「助けてくれーー!」 「くそぉぉ!!蜘蛛の巣が体にくっついて取れねぇ」 団員達は悲鳴をあげながら体を揺さぶっている 私も体を動かしてみたが、粘着性のある蜘蛛の糸はべっとりと体をくっついて離れない サンプルで手に入れた蜘蛛の糸とは全くの別物だった 通りで海水が効かないわけだ この蜘蛛は絶えず進化して弱点など克服しているのだ 『キシシシシシ人間ツカマエタ』 団員全てを蜘蛛の巣に捕らえた後、人間の男の顔をした蜘蛛は大きな口を開きながらそう言った 言葉は達者じゃないが確かに人間の言葉をしゃべっていた お前人間の言葉を分かるのか! 私は蜘蛛にそう問いかけると蜘蛛は巨大な顔を私に近づけた ぎょろりとした目で私をみるとにんまりと口を開いた 人間とは違い歯は生えておらず口の中には巨大な舌がうごめいていた 『キシシシシシ。ソウダ。オボエタ。名前モツケタ。クモジャナイ“人面蜘蛛”』 人面蜘蛛?確かにそう言った 私は、調査団の団員だ。なぜ我々を捕まえる。 言葉を話せるならもしかしたらと俺は人面蜘蛛に話しかけた 『オマエダンチョウ。人面蜘蛛。人間ヒツヨウ。ダカラツカマエル』 なぜ言葉を話せる? 『人面蜘蛛。オボエタ。人間トシャベレルホウガ便利』 知能もだいぶ発達しているようだ 続けて人面蜘蛛は私に語りかけた 『ウミノ水ノ作戦ハヨカッタ。デモソレモウ効カナイ。オマエアタマイイ。イイ材料ニナリソウ』 その言葉と共に、一瞬のうちに私の服を引き裂き始めた やめろ!よせ!放せ!! 私の言葉を聞いて、人面蜘蛛はにやりと笑った 『人間ノ苦痛ナサケビ・・・興奮スル・・・』 人面蜘蛛は私の必死な抵抗を楽しそうに見ている 『イイ身体・・・スゴクイイ筋肉・・・ムチムチナ身体…オマエイイ素材』 私の裸をじゅるりとよだれを垂らしながら、そのぎょろりとした瞳で覗き込んでいた 君達人面蜘蛛に私の様な人間が必要なのは分かった だが、我々も生き残りたい。そこで私の体はどうしても構わないから他の団員達は解放してくれないか 私はダメもとで交渉をしてみた 普通に考えれば、こんな交渉など無意味だ だが少しの可能性もかけたい 『人間ノ精子イロンナ味スル。ドレモオイシイ。ダカラヤラナイ。オマエモ人面蜘蛛ノモノ』 そういうと、巨大な人面蜘蛛は私を襲った 一瞬の出来事だった 私の体は蜘蛛の巣から外され、前足で捕らえられると私に巨大な顔が近づいた うわああああああああ! 叫ぶ私に口から糸を吹き出し蜘蛛の糸を両手と胸。脚の付け根と両足をがっちりと固定して、そのまま地上へと降り立った 私の目の前に広がるのは繭にされた仲間の団員達が吊るされている姿 私の姿を見た団員達は、必死に助けを求める表情をしていた 口を糸で固定されンンンンンと叫ぶカズの姿 すまない。皆 そう思った次の瞬間 私の目の前に降り立った人面蜘蛛 『キシシシシシ。見ロ。オマエノ仲間ノ哀レナスガタ・・・オマエモコイツラトイッショニ飾ッテヤル』 人面蜘蛛は私に仲間の哀れな姿を見せながらにやりと笑った 恐怖と絶望で私は叫び続けた やめろおおおおお!やめてくれえええええええ! 私の体は蜘蛛の掌でグルグルと回転し始めた 体が粘着性のある糸で固定されていくのが分かる いやだあああああ!よせ!うわああああああ! ほんの数秒で私の体は蜘蛛の糸で固定され繭にされてしまった 『キシシシシ。イイネェ・・・皆ガ見エル特等席ニ飾ッテアゲルヨ』 私は繭にされたまま移動された 私の目の前には団員達が繭にされた団員達が必死に暴れていた すまない。皆・・・私のせいで・・・ 『イイ眺メダロ。デモウルサイノハ嫌ダカラ。口ハ閉ジサセテモラウヨ』 人面蜘蛛は私の口に糸をつけた ンンンンンンン 私も他の団員と同じく、口を閉ざされしゃべることも出来なくなってしまった それから私の目の前で次々と仲間達が蜘蛛の糸で繭にされていった わざわざ私に見えるように人面蜘蛛は繭にしていくのだ 仲間達が次々と繭にされていく 私の判断ミスのせいで 悔しい・・・くそぉ・・・私のせいで・・・仲間達が・・・私は・・・ 涙が頬を伝う 絶望・屈辱・後悔・絶望 そんな気持ちに苛まれている私の姿を、人面蜘蛛は嬉しそうに見つめていた 『オマエノ仲間達ハ皆繭ニシテヤッタ。ドウダ。イマノ気持チハ』 にやりとほほ笑んだ人面蜘蛛は キシシシシシシシシシ と高笑いをしていた