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楓山金木犀
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【掌編】叔母のいる夏

 どこまでも青い空と、また異なった蒼の海が果てしなく広がり、白い地平線で交わっている。  煌めく日差しが、浜辺を焼いていた。 「大樹君、泳がないの?」  波も穏やかな海の方から、良く通る声がする。  大樹はそちらへと手を振った。しかし、大きく広げたパラソルの陰のシートの上に座ったまま動こうとはしない。 「泳ぎましょうよ。気持ちいいわよ」  大樹の視線の先には、太陽のように眩しい笑顔を向ける女の姿があった。  紫色のビキニが良く似合っている。化粧をしている筈なのに、顔が濡れることも気にしていないようだ。  それは大樹の叔母、梨花子である。  叔母といっても、全く年齢を感じさせない程の若々しさだった。  梨花子は、ふふふと朗らかに笑って、海を泳ぎ始める。  梨花子は大樹の母の妹だ。梨花子の夫、つまり大樹の叔父が旅行関連の企業に勤務しているので、今回はその伝手で、叔母夫婦と、大樹の両親の五人が、このリゾートビーチへと行楽に来ているのである。  叔母である梨花子は、大樹にとって密かな憧れの存在だ。  切れ長の瞳、艶やかな白い肌、そして少し波がかった豊かな黒い髪……。その全てが大樹を魅了していた。甥ということもあり、気さくに話しかけてくれることも嬉しかった。  そして、その美貌と同じく、センスの良い服装の上からでも抜群のスタイルの良さは際立っていて、ゆったりとした衣服を着ていてもその胸元は主張を隠さない。  叔母とその夫の間には子供はいなかった。  その叔母が、今、ビキニ姿で大樹の前で弾けるような笑顔を向けているのだ。リゾートの雰囲気も相俟って、叔母の魅力は輝く程に大樹には見えた。  と同時に、それは大樹の若々しい男の欲情も刺激して止まない。  事実今大樹が立って海へ行くことを遠慮しているのは、彼の股間が逆に遠慮なく屹立しているからだった。  両親と叔父は、近くのレストランテラスで飲みながら歓談している。この浜辺には、叔母と大樹しかいない。  そうした叔母は、思春期の大樹にとっては憧れ以上の女性でもある。  大樹は顔を俯ける。  自身の膨張した水着パンツがそこにはあった。  その突出した先端は、気の所為か少し黒く染みているように見える。 「ああ、梨花子叔母さん……」  大樹はスマホを手に取り、カメラ機能を起動させる。  レンズを海の方へと向ける。  丁度、海から立ち上がった叔母の姿があった。  長い髪が、飛沫を飛ばし、キラキラと光る。  まるで成熟した姿で泡から生まれた人魚のようだ。  大樹はこっそりと、カメラのシャッターボタンを押した。  ビキニ姿の叔母がモニタにしっかりと映っていた。  それを確認し、どこか後ろめたさを感じながら、大樹はスマホの画面をクローズし、隠すように置いた。  憧れの叔母のビキニ姿……それが今自分の手の中にある。そう思うと、大樹の心はときめく。  梨花子の姿を、未だ見たこともないその裸身を想いながら、大樹は何度も何度も自らを慰めた経験があった。同級生の女子にも年相応に興味はあったが、しかし叔母の魅力は大樹にとって絶対であった。  精通も小学生の頃、叔母の家で不意にその湯上りの姿を目撃してしまった日のことだ。  大樹の性を司っているのは、叔母という女神なのである。 「ねえ、海に来ましょうよ、大樹君」  叔母が再び呼ぶ。  股間の屹立を心配しながら、それでも大樹は立ち上がり、海へと向かった。 「気持ちいいわよ。別に日焼けを気にしている訳でもないでしょう」 「うん」  ビキニ姿の濡れた叔母の姿がそこにあった。素晴らしいプロポーションだ。大樹はしばしばその姿に惚れ惚れと見蕩れる。 「ふふ、水泳は得意よね」 「うん」 「じゃあ、泳ぎましょうよ。綺麗な海よ。流石リゾートね」  叔母はまた潜水する。  太陽の光を受け、叔母も、海も、そして空も輝いていた。  大樹はゆっくりと泳ぎながら、股間に手添える。 「ううう……」  微かな呻きと共に、大樹は生命の源である海に、自分の持つ生命の素を放ったのである。    ☆  夜。リゾートに建つホテル。大樹達一家は、二部屋に別れて宿泊していた。大樹とその両親で一部屋、そして叔母夫婦で一部屋の割り当てだ。  海から帰り、レストランで両親や叔父と合流して食事をした後、大樹はトイレに入り、スマホの写真を確認した。 「ああ……」  思わず吐息と共に声が洩れる。  そこには、ビキニ姿の叔母が確かに映っているのだ。  蕩けるような笑顔と共に、大樹の腰から熱いものがまた込み上げて来る。  トイレの個室で、大樹はまたも白濁を放っていた。 「お、叔母さん……、梨花子叔母さんっ」    ☆ 「り、梨花子、梨花子ぉっ」  ホテルの部屋、ダブルベッドの上で、男女は絡み合っている。  窓外には星々と暗い夜の海が広がっていた。波の音は籠ったような男女の吐息によって、聞こえてはこない。  大樹とその両親と夕食後別れて、梨花子夫婦は自分達の部屋へと戻った。シャワーの後、会話らしい会話もなく、夫は梨花子を求めて来たのだ。 「あンっ、……ふふ、いいわ、あなた。素敵よ」  結婚して数年になるが、子供さえいないものの、夫婦間で没交渉になることはなかった。  寧ろ、時折海外出張が入る夫は、帰宅する度に妻である梨花子を抱いた。梨花子も拒みはしない。それは子供が欲しいからというよりも、男女の行為そのものを目的としていた。 「ああっ、梨花子っ、梨花子っ」  妻の上で、夫は必死に腰を振っている。エアコンは稼働しているが夫は汗びっしょりだ。 「ふふ、今日は激しいのね。いいわ、来て――」 「ああっ、うぐっ――っ」  きつく目を瞑り、夫は背を仰け反らせ、妻の中に精を放つ。 「ああン……。いいわぁ……」  うっとりとした表情を浮かべた梨花子の口角から、つっと細く唾液が垂れていた。  梨花子の膣内では、まだ夫の怒張したペニスが脈打ち、精を尽きることなく吐き出している。  身体で夫を感じながら、しかし梨花子は心では別の男のことを想っていた。 (わたしの水着姿気に入ってくれたみたいね)  それは甥である大樹である。 (こっそりわたしのことを写真にも撮ってくれたみたいで、本当、可愛いわ)  大樹の自分を見る視線が、男の、それも思春期特有のぎらぎらとした欲望と羞恥心の入り混じったものであることに、梨花子は既に気づいていた。そしてその視線を甥から感じることを、心地良くさえ思っていたのだ。 (勃起しているのを知られたくなくて、海に中々来られなかったみたいね。海の中でもしかしたら出しちゃったのかしら)  昼間の甥のことを心に浮かべながら、梨花子は思わず嗤った。  無論、快楽に酔っている夫はその笑みには気づかない。  今では専業主婦だが、梨花子は結婚前に塾講師として働いていた。その際、気に入った男子塾生を誘ったことも複数回ある。その殆どが未経験で、筆おろしの相手を果たしたのだった。  梨花子は性に対してはオープンな性格で、夫が初めての相手ではない。男に対する好みも年少者ばかりではなく、広かった。だらしないことは嫌いなので、身の回りは清潔にし、その懇意になった男達との関係も基本的には性的快楽のための一見ドライなものだったが、彼女の身体に溺れる男は多い。夫もその一人だ。  経験を重ね、複数の男をた相手にしてきた梨花子は、その美貌、肉体美、そしてテクニックにますます磨きが掛かり、その自身が彼女の魅力と若さの秘訣となっている。結婚した今でこそ、節操を弁えてはいるが、それでも時には……。 (また思春期の男の子を相手にするのもいいわね)  貪欲に腰を振り、抜かずの二発目を繰り出す夫の動きに合わせながら、梨花子は甥の姿を思い浮かべる。 「ああ、梨花子っ」  ――梨花子叔母さんっっ。  夫の嬌声が、甥である大樹の声と重なる。 (可愛くて初々しい大樹君。近い内に、したいわ……)  きゅっと、梨花子の膣内が窄まった。 「うぐっ――」  挿入された夫のペニスに膣襞が絡み付き、膣圧が加わる。それにより、夫は再び限界を迎えた。 「ああンンっっ――」  熱い精が梨花子の膣内に満ちる。女陰は蠕動し、最後の一滴まで搾り取ろうと陰茎を圧迫する。 「あ、ああ、り、梨花子……」  ――りかこ、りかこおばさんっ。  腹部で燃える精を感じ、ゆっくりと波のように覆い来る快感に揺蕩いながら、梨花子は甥の熱い血潮を期待していた。  吐精し切って、夫は妻の上へと倒れ込む。  二人はまだ繋がったままだ。 (待っていてね大樹君……)  梨花子は夫の後頭部を愛撫する。 (童貞の大樹君を、わたしが導いてあげる……)  甥のことを想うと、久し振りに子宮がきゅんと疼く。 (大樹君の童貞、貰ってあげるわ……)  梨花子の潤んだ瞳が妖しく光った。  熱い抱擁を交わしながら、しかしそれぞれの欲望を旨に、梨花子夫婦の夜は更けていく……。

Comments

コメント、いつもありがとうございます。 ご指摘の通り、以前ピクシブの方にオムニバス形式の一つとして発表したものの関連さくになります。上手く前作に組み込むことが出来ず、単発での発表となりました。多くの拙作を読んで読んで下さっているのですね。ありがとうございます。次作も宜しくお願致します。

楓山金木犀

こんばんわ。 今すでに出ている作品の前日譚すごくよかったです。 個人的に前後のストーリーがすごく気になっていた作品なのでうれしかったです。 体に気を付けてください。また作品待ってます。


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