竜人との姫初め 後編
Added 2024-01-13 05:00:00 +0000 UTC「まあ、要するにあと数時間で元に戻るはずだけど……」 「うん……」 ぎゅっ、と、こちらの手をつかんで離さない。鋭くなった爪が少し痛いが、まあ、仕方あるまい。 「つっても、そんな風に密着されると、俺のほうも、その、いろいろと限界になるんだけど……」 おばさんたちが帰ってくるのは当面先だといわれてはいたけれど。念を押されたのは事実だけど。それでも、姫初めがこういうシチュっていうのはどうなんだろうか…… 「というか、今は元カレの立場だし……」 しどろもどろになりながら、するりと手を放そうとした。だが、目の前の米のひどく不安げな目を見ると、そうも言っていられず、よしよしと二の腕をさすってみて。 「……お前がどうしてもっていうなら、復縁してあげてもいいけど」 「……する」 短い返事。しかし、その刹那。俺は麻衣を押し倒していた。 「うわ、すごっ……背中までうろこに覆われてるのか……」 「そ、そんなにじろじろ見ないでよ、恥ずかしいから……」 よくよく見ると足の指も癒着したのか、三本になっている。 「ドラゴンの足かあ……人間の時と違うけど、感覚はどうなってるんだ?」 「さ、触らないでっ……変な気分になるから……っ」 「いいじゃんか。そういうことするんだから。んっ」 そのままおへそにキスをして、すべすべというかつるつるしている肌を、うろこに覆われた肌を触っていく。 「んッ……」 「きもちいい?」 「へ、変な感じ……今まで感じたことのないような、不思議な感じ……っ、んっ」 プルプルと、小さく身もだえる麻衣。 パタパタと尻尾を動かしているのが、意思表示なのだろうか。 「麻衣……んっ」 「んっ、ちゅ、ちゅうっ……」 舌先を絡めあうと、目をとろけさせる麻衣。こういうところは、前からあまり変わっていないように見える。 『なあ、尻尾さわってもいい?』 「え、ええっ……や、やだ……」 拒否の意思を示される。だが、尻尾はバタついたまま。 「……えいっ」 「んやああっ……やめっ、ああっ!」 つるつるの尻尾をなでるようにすべすべと弄繰り回す。 「やっ、あんっ、やめっ、高貴っ、ダメっ……」 『ほうほう、ここが敏感なのか』 ならば、さらに本腰を入れて責め立てるまで。 「それそれっ」 「はああああんっ! やめっ、しっぽ握らないでぇ!」 荒ぶる尻尾を強引に握ると、たまらないような顔をしたまま、びくびくと震える麻衣。 「うわあ……」 確かに、外見は明らかに人間のものではないし、俺の知っている麻衣ともだいぶ違う。 だが、こんな風に悶えて、体を触られるたびにびくびくと震える様子を見ていると、多少の違和感を吹き飛ばすような強烈な征服欲がせりあがってきて。 「うん。ごめん。ちょっと我慢できない」 「え……んああああああっ! ま、待ってっ、そんな、ッ、いきなり……っ」 うつ伏せになったところから、バックで肉棒を押し込む。 「んあっ、ま、待ってっ、やっ、やあんっ、う、動かないでっ……あっ……」 「ほら、前向いて、窓ガラスに、映ってる……」 顔をあげさせると、外に移るガラスから、つながっている俺たち二人の姿が見える。 「まったく、エッチな体になったもんだな」 「ああんっ、いわないでっ、は、恥ずかしいからっ、ダメっ、こんなのっ、ああんっ!」 「あ、こらっ、目をつぶらないで。ほら、しっかり見ろって。こんな姿になって、でも、しっかりつながってるんだから……」 「ダメっ、言わないでっ、あんっ、あっ、ふぁあああっ!」 強引にねじ込んで、ピストンを続ける。以前麻衣とやったときに比べてしまりが強いのは、やはり竜人の体だろうか。 だが、本人のほうに目をやると、とろけるような甘い声を出していて。そして、尻尾のほうもバタバタと、我慢できないとばかりに動いていて。 「やっ、あんっ……ふぁああああああっ⁈ しっぽ握りながら動かないでえ!」 気づいた時には、俺の手は、再び尻尾に伸びていた。仕方ないことだとは思う。 「しっぽだめえっ⁈ びくびくするのっ、変な気持ちになるのっ、こんなにされたら私っ、ああんっ、ダメええっ!」 ギュっ、と、さらに狭くなって、 「イクのっ、わたしっ、もうっ、イッちゃうッ、からっ……!」 「俺も出すから、出すからなっ!」 そして、俺が思いっきり腰を打ち付け、尻尾を思いっきり引っ張った、その瞬間。 「あっ、きちゃうっ、イッちゃうっ、イクっ! ああっ、ふぁああああああっ!」 前進をけいれんさせて、目の前の竜人は、あっけなく絶頂を迎えたのだった。 「ったく。新年早々とんだ姫初めになったもんだ……一時はどうなることかと思ったな」 「ご、ごめん……」 麻衣は、俺の膝の上で照れ臭そうに謝罪をしてくる。 おみくじの内容はどこまで行っても正しかったようで、今は無事に元の姿だ。 「あんなごつくて固い体、もう嫌よ……」 「そうか? 結構柔らかかったぞ。中身は」 「……バカ」 ……まあ、よりは戻せたし。姫初めとしちゃあ、そんなに悪くない気もした。