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「成り代わりアプリ」前日譚

X月X日:催淫アプリの開発に着手。これで俺のことを『人間の顔じゃない』だの『半径5km以内に近づいて欲しくない』だのと馬鹿にしてきた女どもを○しまくってやる……! X月Y日:催淫アプリの試用。デリ嬢にすらドアを開けた瞬間に逃げられる有様の俺だったが、アプリを使用した結果、10分間の滞在を確認。しかし、やはり「生理的に無理!!オークの方がまし!!」と捨て台詞を吐かれて逃げられる。作用が弱すぎる……。 Y月X日:開発は行き詰っている。催淫作用は一向に改善に向かわない。今日もデリ嬢に、滞在8分24秒で「同じ空気を吸いたくない!!」と逃げられる。これは開発方針を変えた方がいいかもしれない。 Y月X日:久々に外に出る。立派な家の前で、子供と一緒に男と話す女性。どうやら単身赴任に出る旦那を見送っているようだ。円満で裕福な、幸せな家庭。すっきりとした顔立ちの優男風の旦那、妻は……貞淑そうな顔に合わない爆乳、むちむちとした体つきだ。俺も……人並みの見栄えがあれば……! ぼーっとそんな光景を見ていると、こっちに気が付いた女が少し眉を顰め、子供を後ろに隠した。すぐに目線を旦那に戻し、軽くキスをして、微笑んだ。…なんなんだ…俺が何をしたって言うんだ…!ただちょっとその豊満な体をもみしだきながら、ぶちゅぶちゅとキスをするところを想像していただけなのに! くそ!くそ!くそ!○し尽くしてあの家庭を崩壊させてやる!!俺の頭脳で、あの家も幸せも全部搾取してやる!!!目的ははっきりした。催淫なんてぼんやりとした方針じゃ全然だめだ!! Y月Y日:アプリの開発がひと段落した。はっきりとした目的ができ、しっかり固めた開発方針が功を奏した。その名も「成り代わりアプリ」だ。……ネーミングはまた考えよう。このアプリを使うと、使用された相手が、俺のことを違う人間と誤認するようになる。あと開発初期の弱い催淫作用も入れておいた。 Z月X日-1:さっきデリ嬢を呼んだ。成り代わる対象は、相手も俺も知っている人じゃないとだめだ……ネットで「イケメン」でググって出てきたY﨑 K人にしよう……。ネットの情報を基にパラメーターを入力……さぁどうなるか……。 Z月X日-2:俺は今猛烈に感動している。アプリを起動した後、開口一番に、「え、うそ、マジ?え~~~こんなことってある???きゃ~~^^!え、聞いていいのかな……Y﨑 K人、さん……ですよね……?」だってさ! その後どうしたかは、別紙の研究レポートにまとめよう。ここではただ、いい「予行演習」ができたとだけ書いておこう。さて、金銭的な余裕もなくなってきたことだし、いよいよあの家の『幸せ』を頂きに行くとするか……。


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