なんかトリッキーなことは本編で石井さんがやってくれるだろうと思ったしそもそもそんな技量が自分にないのでややこしいことは考えずにストレートなOPを作るぞいという気持ちで作った。
青と赤の対比は原作からある要素なので素直に拾う。声と目。「境界線」とかのキーワードも奇をてらわないで拾う。すべてを素直にやる。
最初に石井さんと打ち合わせした時にクレナが魔法少女になって遊びまわるけどだんだん・・・みたいなのとかどう?みたいなことを言われてだいぶ大真面目に一週間ぐらいそれで考えたけどすいません俺には無理でした。結局OPは完全にノータッチでお任せしてもらったのでヤッターと思いつつ石井さんに完膚なきまでに直されたかった気持ちもあり。
アニメキャラの顔、特に目をすごい記号っぽく思っていて横顔と正面顔以外ではあんまり目を見せたくない病気にかかっている。逆に目を見せるときはめっちゃ見せてしまう病気にもかかっている。
以下スタッフ
演出やるときなるべくこういうふり返り記事みたいなの作ってる理由の大半はスタッフさんの頑張りを少しでも知ってほしいから。っていうと綺麗すぎて気持ち悪いけどマジで現場の人はものすごい頑張って仕事してるし、コンテ演出の自分はその成果を使わせていただいているだけの寄生虫的な存在でしかないので。贖罪みたいな気持ちがある。
制作 林さん ものすごいスムーズに仕事を回してくれてたいへん助かりました。逆に迷惑をかけて申し訳ない。ロボアニメと谷口アニメが好きな人。
作監 川上さん
動検 伊藤さん
美術 美峰さん
色彩設計 安部さん
色指定 井端さん
3D全般 白組さん(個別スタッフ名等不明)
撮影 A-1
撮監 岡崎さん
編集 三嶋さん
原画
本村さん・波部さん・喜友名さん・笠原さん・波部さん・竹田さん・小川さん・笠原さん・相音さん・稲田さん・小川さん・辻さんノンクレジット・降矢さん・寺本さん・牧野さん
・ノンクレジットの人(サビの青い人のめっちゃ青いカット)だけ自分からお願いしたいと言った以外は全員当時A-1社内にいた方々(多分)。みんな上手いのであんまりすることがなかった。
・川上さんに1カット原図から直されたカットがあって圧倒的に上手くて感動しつつごめんなさいした。
・みんなずっと本編の作業をされていたのもあってキャラの理解度も自分より断然高くてよかった。
・特に辻さんのコクピット内のシンの表情とか顔を上げる芝居は圧巻。
・自分は短尺のときはスタッフはあんまり仕事を見知った知り合いにお願いする、みたいな方針ではないのだけど(Eveさんの「約束」は初演出でだいぶ肩に力が入ってたので例外)こういう自分で描いていても出てこないものが出てきてくれる感触が面白い。
・動画もかなりの数を社内で回してくれたらしくて全体的にいい感じ。制作の林さんや動検の伊藤さんのおかげだと思います。
・色彩の安部さんと美術の美峰さんのおかげで画面の色味もだいぶ作品に合ったものに出来たと思う。色がついてくると完成画面に一気に近づく感じがして色チェック・美術チェックは特に楽しい。
・最初の青い爆発とかコクピット内の照り返しのピンク色とかの自分が予想してなかったような色がついてきて更に楽しい。
・美術もサビの朝焼けのコントラストが特に鮮やかで楽しい。
・自分が作画から業界に入ってるので色彩さんや美術さん、撮影さんなど他セクションの仕事とかが特に餅は餅屋、人にお願い出来るありがたさを強く実感する。
・3Dは言わずと知れた白組さん。サビの鉄道レールをず~っとカメラが進んでいくカットが上がってきた時の感動が強かった。鉄道レールの凸凹がかっこいい。
・あと3Dも割とアニメーターさんの個性が出るんだなと思った。けっこうカットによって味付けとかディテールの詰め方みたいなものが違う気がする。
・今まであんまり3Dがメインになるような作品に関わってこなかったので楽しかった。
・撮影さんに映像全体を通してかなりフォローしてもらってる。
レンズ感が出るようなもろもろの処理とか流線とか花びらとか色味の微調整とかグラデとか、本当に映像の印象が様変わりするような処理をたくさん入れていただいていて感謝の言葉もないです。
・プルプル揺れる青い光・サビの朝焼けの雰囲気・トンネルの鉄道レールやトンネルを抜けた先の青いアイツと激しく動く雲、辺りの完成テイクを観た時の充実感がすごかった。現代のアニメは大部分が撮影さんの力で支えられてるのを痛感する。
・編集ではVコンテでだいぶゴツゴツしてたカットの切り替わりとかを綺麗に丸く整えてもらっててなんか魔法みたいだあ~、みたいな小学生並の感想を抱きながらカッティングを終えました。何もすることがない。
以下ちょっとだけ原作のネタバレあり
トンネルを抜けるとそこは青いお兄さん・・・みたいなところは原作を読んで真っ先にすっと映像が浮かんだシーンなのでそこを中心に組み立てた。青お兄さんと対応するフレデリカ、フレデリカの「眼」に対する彼の眼、さらにそこに相対するシンの眼(シンはどっちかっていうと耳のほうが大事なパーツだけど)、シンの眼を正面から撮るなら他のみんなも・・・みたいなすごく単純な連想ゲームっぽい作り。
他のところもシンの耳から声に連想を広げたり86の境遇から連想を広げたり原作のシーンから連想を広げたり。OPEDは連想ゲーム。
同時期に別作品のOPも一本作っていて(そっちは来年)、作品内容も鑑みてそっちとこっちで両極端な作りを目指した。
shark9559
2021-10-03 06:13:13 +0000 UTC