アルマの世界において、レイに同行するクローンたちの本拠地モスクワは実は連載開始の半年以上前からずっと悩みの種でした。
『街』と言っても色んな要素が絡まりあって成立します。
人が住むには水が必要です。水はどこから調達しているのか。下水はどこへ流れていくのか。
また寒冷地に住むには電力が必要です。一体彼らはどのように発電し、それを利用しているのか。
もし鉄塔を建てるとした場合、鉄を準備しなくてはいけません。鉄鉱石は出土するのか。そしてどのように運搬するのか。
モスクワという場所を選んだ理由はその3つが兼ね備えられている場所だったからでした。
しかしモスクワの建築は元来とてもオリジナリティがあり、かつ歴史的な系譜をたどっています。
その確認をするために作者も(無一文で)ロシアに行きました。
レイがテンションアゲアゲだった球根のような建物。これも私の頭の中で全く建築の細部のイメージが湧きませんでした。
これでは描けません・・・。
なので実際のものを見に行きました。
このような実物を見て、やっと建築の構成要素、そしてデザイン性を知ることができました。
モスクワを歩き、地図を確認し、クローンたちの住む場所を決めていきます。
一体どこに塔を建築するのか。
その結果、最初のモスクワの遠景の絵が出来上がりました。
・・・まぁいろいろ計算してみたらレイとルキアナがモスクワに到着したのが夜になっちゃったので、ほとんど黒く塗りつぶしたんですけどね笑
こういった積み上げが、少しでも物語のリアリティにつながればと思い、連載前にとにかく準備を尽くしました。