母親がくすぐり拷問師として働いている。
まだ小学生くらいの頃は仕事で家に帰らないことも多い母に代わって、家では3歳上のお姉ちゃんが絶対的な存在だった。
幼い頃から合気道を習っているお姉ちゃん。
また、くすぐりの才能を存分に受け継いでおり、少しでも逆らったり反抗的な態度を取る度に押さえつけられて泣くまでこちょこちょお仕置きされてしまう…。
そのため、お姉ちゃんに目の前で指をワキワキと動かされるだけで悲鳴を上げて全身見悶えてしまう程よわよわな身体にされてしまった。
中学2年生になった頃、お姉ちゃんはくすぐり拷問師になるための"研修"に行くため土日は家に居ないことが多かった。
平日も学校や合気道の稽古があり、お姉ちゃんが家に帰って来てから叱られたりくすぐられる機会は減少した。
だから、勘違いをしてしまったんだ。
調子に乗った反抗期を迎えて、学校で女の子や先生に対して生意気な態度を取るようになった。
**
「ね~え~?何で最近そんな調子乗ってるの?」
「うるさいな…関係ないだろ!」
同じ中学で同じクラスになった幼馴染みの栞。
隣の席になった幼馴染みに対しても、最近は少し素っ気ない態度を取っていた。
「ふ~ん?そんなこと言うんだぁ?先生に報告しよっかな~?」
「べ、別にいいけど?あの先生怖くないし。」
「あっそう?じゃあ香織さんにも伝えとくね?」
「ぇ……いや…お姉ちゃんには内緒にしてください…」
最近くすぐられる機会は無くなったとはいえ、お姉ちゃんのくすぐりは未だに恐怖だった。
結局幼馴染みに口喧嘩で負けて、"良い子"になるよう口約束させられてしまった。
その日は1日大人しく過ごして家に帰った。
夜遅くお姉ちゃんが帰宅して、廊下ですれ違い様声をかけられた。
「ねぇ、最近何か様子が変だけど、何かした?調子乗ってる?」
「えっ!?いや、そんなこと無いけど…どうして…?」
「何となく。もし学校で問題とか起こしたら…どうなるか分かるよね?」
あっ……怖い……。
背筋に冷や汗が滴り落ちる。
「ひぃっ!?わ、分かってるって…お、おやすみなさい!」
逃げるように背を向けて自室へと駆け込み布団に潜り込む。
一瞬、まだ幼い頃家で母に叱られて地下にあるお仕置き部屋で頭がおかしくなるほどくすぐられた記憶がフラッシュバックする。
ゾクゾクとした寒気を紛らわせるかのように、早めに眠りについた…。
次の日。
「おはよー!今日もいい天気だね~♪」
「なあ…昨日お姉ちゃんに何か言った?」
ニコニコとしている栞に対して問いかけてみる。
昨日お姉ちゃんに話しかけられたのは、もしかしたら栞から何かを聞いたのではないかと思っていた。
「え?何も言ってないけど、何かあったの?」
「いや…何も無いけど…じゃあいいや。」
何も知らなさそうな反応だ。
嘘をつけるほど器用じゃない。
昨日はきっと、偶然なのだろう。
お姉ちゃんの感が鋭すぎるのは昔からだった。
(ホッ…)と内心で一呼吸。
気が緩んで、また反抗的な気持ちが芽生えてくる。
ガラガラガラと、教室の前扉が開いて担任の先生が入ってくる。まだ若い優しそうな女性の先生で、クラスの男女からの人気も高い。
「は~いみんなおはよ~♪じゃあ今日も早速授業を始めましょうか~♪みなさん昨日出した課題はやってきましたか~?」
『はーい!』
『やってきましたー!』
まるで小学生が授業を受けているような雰囲気だ。
ん…?課題……?そんなの出てたっけ……?
こっそりと、隣の席にいる幼馴染みへと声をかける。
(なあ、昨日課題なんて出てたっけ?)
(出てたけど、聞いてなかったの?寝てたんだっけ?)
そう言えば、昼過ぎの時間に授業がありうとうと眠っていた気がする…。確かに課題の話を聞いた気がするけど……
「そこの二人~?どうしましたか~?もしかして、課題忘れちゃいましたか?」
「っ!?」
いつの間にか、先生が席の近くに立っていた。
止めておけばいいのに、お姉ちゃんからも栞からも忠告されていたのに、何故だか急に先生に対して反抗心が芽生えてきた。
「先生ー!私はちゃんとやってきました!!」
「椎名さん偉いですね~♪橘くんは課題やって来ましたか?」
「…やってない。課題なんて知らないし!!」
「昨日の授業でちゃんと説明したんですけどね~?もしかして私の話聞いて無かったの?」
ほっぺたを両手で挟まれて先生に顔を覗き込まれてしまう。
恥ずかしくて、思わずその手を強く叩いて振り払ってしまった。
「ぁっ……」
この社会で女性に反抗するのはご法度だ。
学校とはいえ、女性の先生に手を出してしまったともなればきついお仕置きが待っている…
「いたた~…先生にそんな態度取っていいんだっけ~?確か君のお母様はくすぐり拷問師でしたよね?今日の態度はしっかり報告させてもらいますね」
「ぇ……ぁ…いや…それは…ごめんなさい…か、勘弁してください!!」
涙目になって土下座する勢いで先生に謝罪する。
こんなこと母やお姉ちゃんに知られたら……
身の毛もよだつくすぐりを想像してしまい、全身に鳥肌が立つ。
「それで?課題はやったんですか?」
「や、やってないです…すみませんでした。」
「はぁ…。仕方ないですね。次回の授業までに…と言いたいところですが今日は許しませんよ?最近、君の態度が反抗的だって他の先生やクラスメイトから報告がありました。なので今日はお仕置きの時間にしたいと思います。」
優しい口調だけど、先生の目は笑っていなかった。
あ…怖い……。
思わず後退りをしてしまうが、後ろからガシッと誰かに羽交い締めされてしまう。
「せんせ~!私が押さえておきます!」
「なっ!?は、離せよ!!」
いつの間にか後ろに回りこんだ栞に羽交い締めされて身動きを封じられる。
先生がゆっくり前から指をワキワキさせて近づいてくる…
「ぁ…や…やめっ…ひっ!?ひゃぁぁぁっぎゃぁぁっあひゃぁぁっあはははははははははははははははは!!ひゃぁぁっく、くひゅぐっだぃぃっ!?ぁぁっぎゃぁっひゃめてぇぇぇっぁぁぁっははははははひぃぃっ!!!?」
「こ~ちょこちょこちょこちょ~♪どうでしゅか~?くしゅぐったいね?反省するまで止めませんよ?」
まるで小さな子供にお仕置きするかのような口調でこちょこちょと腋の下から脇腹にかけて素早くくすぐられる。
薄いカッターシャツの上から先生の器用な指先が這い回り、1秒も我慢できずに情けなく笑い狂わされてしまう。
幼い頃から散々くすぐられていたせいで、どこを触られても死ぬほどくすぐったい身体に調教されていた。
「ふふっ♪相変わらずよわよわだね~?散々調子乗って格好つけてのに、ちょっとくすぐられただけで情けなく笑っちゃって恥ずかしいね~♪」
幼馴染みに後ろからガッシリと羽交い締めされて、耳元で囁かれる。ゾクゾクとしたくすぐったさと恥ずかしさと悔しさで、パニックになって思わずまた反抗してしまった。
「ひゃぁぁう、うるしゃぃぃっぁぁっはははははは!!ばかぁぁっ!!お前だってよわよわのくせにぃぃっぁぁっひゃめてぇぇっぁぁっひぃぃっ!!」
「へ~そんなこと言うんだぁ?もういいよ。香織さんにも言っとくから。たっぷり家でお仕置きされてきなよ。」
「先生がお仕置きしてるのに、女の子に向かって暴言吐くなんて反省してないんだ。私からも保護者に報告しますね。」
「ひぃぃっ!?いやぁぁぁごめっ!!ごめんなさぃぃぃ俺が悪かったですぅぅぁぁっそ、それだけは勘弁じてぐださぃぃぃっぁぁぁっゆるしてぇぇぇっ!!!!」
結局、授業中先生に反抗する気力や体力も無くなるまで徹底的にこちょこちょとお仕置きされた。
他のクラスの女子も集まって両手両足を1本ずつ押さえつけられ、カッターシャツも脱がされて集団で弱いところをねちねちとくすぐられ、何度も何度も「ごめんなさい」を繰り返していた。
ようやくチャイムが鳴って授業が終わる頃には、顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになって全身ピクピク痙攣してぐったりする程弱らされていた…。
さすがに、その後の授業では大人しく真面目に過ごしていた、放課後、栞に「お姉ちゃんには今日のこと黙っててください…」と土下座してみるも、「だ~め。ちゃんと心から反省したら許してあげる。」と言われ帰ってしまった…。
「はぁ……家に帰りたくない……」
放課後、近所の公園で適当に時間を潰していた。
あの時反抗してしまったことに対して、今は後悔しかしていない…。家に連絡されたら…"地下室"に連れていかれるのは避けられないだろう。
かといって、このまま帰らずに門限を破ればさらに罪が重くなる…。
結局、門限ギリギリまで時間を潰して恐る恐る家に帰ることにした。
「た…ただいま……ひっ!?」
「おかえり。学校から連絡があったから早く仕事切り上げて帰ってきたの。とりあえずそこに正座しな?」
「門限ギリギリだけど、何で早く帰ってこなかったの?栞ちゃんから連絡あったから私も早く帰宅したんだけど。」
家に入ると、母とお姉ちゃんが二人揃って出迎えていた。
言われるがまま、床に正座する…
「あ、あの…ごめっ、ごめんなさい!!!ほ、本当に反省しているから…許してください……」
先に土下座して許しを乞うが、それで許してもらえるほどくすぐり拷問師の母は甘くなかった。
「本当に反省しているなら、香織の言う通り何で早く帰って来なかったのかな?担任の先生から連絡あったよ。課題もやってないし、反抗的な行動や言動を繰り返して周りに迷惑をかけているんだって?そんな子に育てた覚えは無いよ?」
「ぅ……それは…その…ごめんなさい……」
母に続いて、お姉ちゃんからも厳しい言及が続く。
「昨日私聞いたよね?調子乗ってないかって。嘘ついたんだ?栞ちゃんから学校での態度とか全部聞いたよ。女の子に逆らったらどうなるのか、まだ分かってないんだ?」
「ひぃぃっ!?そ、それはその……許してよぉぉ」
「謝罪は"お仕置き"が終わった後で聞いてあげる。先生からお願いされたんだよね。『家でしっかりと躾をしてきてください』って。私の顔に泥を塗った覚悟はできてるよね?」
「ぃ…や…やだぁぁぁぁ!!やめてぇぇ…地下室はやらぁぁあぁっ!」
子供のようにボロボロと泣いて本気で怖がり抵抗する僕を容易く取り押さえて、二人がかりで地下室へと連行される。
両脇を抱えられ、地下へと続く薄暗い階段を降りていく。
恐怖で足はガタガタと震えて、ここまで来ると反抗する気力はとうに消え失せていた。
形の異なる拘束器具や縄、くすぐったい拷問道具のコレクションを保管するための地下室は、"お仕置き部屋"も兼ねていた。
着ていた服を全部脱がされて、部屋の中央にある台に両手両足を真っ直ぐ揃えた状態で拘束される。
「ぅぅっ…ひっぐっ…ぅぅっ…ごめんなさぃぃ…」
まだくすぐられていないのに、拘束されただけなのに、昔の記憶がフラッシュバックして涙が溢れ出る。
「もう中学生になったし、6割、いや7割くらい本気出しても死なないよね?香織も実習だと思って、本気でくすぐっていいよ。」
「分かりました、"師匠"。」
サテン生地の手袋を付けている母とお姉ちゃん。
そして、透明のボトルに入った液体を手に持つ。
ぁ…だめ…それは……やだ……やめっ……!
「ひぃぃっ!?ひゃぁぁっ!?!?」
たら~りと冷たいぬるぬるとした液体を身体に垂らされて、二人がかりで全身に塗り込まれていく。
たったそれだけなのに、身体がゾクゾクとしてくすぐったくて震えが止まらない…
実際の仕事現場でも使われているローションの成分に、中学生の男子が耐えられる筈も無かった。
頭上に母が立ち、静かに顔を見下ろしながらピタッと指先を腋の下に添える。
お姉ちゃんは腰の辺りに立って、脇腹にピタリと指を待機させている。
「最後に何か言い残したことはある?」
「ひっ!?も、もう二度と逆らわないから…良い子になりますから…く、くすぐりだけは許して…!やめっ…やっ、ひっ!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁっひゃぁぁぁぁぁぁっぅぁぁぁっぁぁっ!!ぎゃぁぁっひゃぁぁぁっぁぁっひゃめっぁぁぁぁっひゃめでぇぇぇっぁぁぁっじぬぅぅぅぁぁぁぁっおかじくなるぅぅぁぁぁぁぁっぎゃぁぁっゆるじでぇぇぇっぁぁっごめんなざぃぃぃっぁぁぁぁっ!!!」
一瞬、何が起こったのか自分でも分からなくなる。
腋の下や脇腹から強烈な全身を貫くほどのくすぐったさを感じる。頭が真っ白になって意識が飛びかけるが、すぐに現実へと引き戻されて声にならない声で笑い悶えさせられる。
学校で先生や栞にくすぐられたのがお遊びに感じてしまう程のくすぐったさ。
命の危険に関わる程のくすぐったさを前にすると、謝罪の言葉すら出てこなくなる。
「どう?くすぐったい?これでもまだ手加減してあげてるんだよ?だからたっぷり反省するまでずーっとくすぐってあげる。気絶なんてさせないから安心しな?」
一瞬で涙や涎でぐしゃぐしゃになった顔を覗き込みながら、首筋や腋の下、乳首や胸周りに、肋に指を這わせてプロの技術で徹底的にくすぐる母。
「私のくすぐりはどう?毎日練習してるから昔より上手になったでしょ?今日は久々にあんたにも沢山くすぐって躾してあげるね?」
お姉ちゃんは脇腹にあるツボをグニグニと揉み込むように責め立て、純粋で暴力的なくすぐったさを味あわされる。
幼い頃からお姉ちゃんのくすぐりは恐怖を覚える程上手だったが、高校生になってから一段と技術が上がったように感じた。
鼠径部や太ももと言った敏感なところにも指を這わせてこしょこしょとくすぐり、もみもみと意地悪に責められる。
「ひぃぃっぁぁぁぁっぎゃぁぁぁぅぁぁぁっぁぁっひゃめぇぇぇっぁぁぁぅぁぁっぎゃだぁぁぁぁっひゃぁぁぁっぁぁっぎゃぁぁぁんぁぁぁっぁぁぁぁぁっひゃぁぁぁっぁぁぁっひゃぁぁぁっぁぁぁぁっははははははははははははは!!ひぃぃっじぬぅぁぁぁぁぁぁぁっぉぁっぁぁっ!!!!!」
もうまともに喋ることもできない程笑わされる。
肺の中にある空気を強制的に吐き出させられて、酸欠で頭が真っ白になる……ようやく…気絶できる……
「……ぁぁっ…ぷはぁぁっ…はぁぁっ…はぁぅっ…げほっ、ごほっ、ぁぁっ…はぁっ…はぁぁっ………」
意識が飛ぶのを見越して、ピタッとくすぐっていた指を止める母とお姉ちゃん。
「簡単に気絶なんてさせないよ?心の底から反省して、二度と女性に逆らえない身体にしてあげる。香織、この前教えた"あれ"やってあげて。」
「え……いいの……?流石にそれは……」
「いいよ。それとも何?香織も私に逆らう?」
「いえ…ごめんなさい。やります。…悪く思わないでね?」
少しだけ、申し訳なさそうなお姉ちゃんと視線が合う。
再び透明のボトルを手に持ち、ぺニスの上にたら~りと垂らされる。
「ひゃっ!?お、お姉ちゃん…!?や、やめっ…!」
「………」
無言であそこをシゴかれて勃たされてしまう。
そして、亀頭の上に手のひらを被せて……
「ひぃぃっ!?ぎゃぁぁぁぁぁっ!?ぅぁぁぁぁっぁぁっほゃぁぁぁっひゃめでぇぇぇっぁぁぁっお、おねえちゃんそれひゃらぁぁぁぁぁっぁぁぁゆるじでぇぇぇっぁぁぁっじぬぅぅぅぁしんじゃうからぁぁぁぁっおかじくなるぅぅぅ!!」
なでなでと円を描くかのように亀頭を責め立てられる。
快感を越えた強烈なくすぐったさに、腰がビクビクと暴れて逃れようとするが、腿に巻かれた頑丈な拘束ベルトの前では無力だった。
さらに、上半身では容赦なく首筋や腋の下を指先でこちょこちょカリカリさわさわと母にくすぐられる。
「大人の男性でも我慢できる人はいないから安心しなよ?大丈夫。さすがに壊れる寸前で許してあげるから。しっかり反省して、良い子になりなよ?」
「ひぃぃっごめんなざぃぃぃっぁぁぁっきゃぁぁぁっじぬぅっぅぁぁぁぁっぎゃぁぁぁんだぁぁっぁぁっひゃぁあひゃぁぁっゆ、ゆるじでくだざぃぃぃっも、もう二度と逆らわないですぅぅ良い子になるって約束じますからぁぁぁ!」
思い付く限りの精一杯の謝罪の言葉と反省の意を繰り返す。
何度も何度も、母とお姉ちゃんが許してくれるまで…。
母の凄絶なくすぐりと、人生で初めての亀頭責めを発狂しておかしくなるほど続けられ、ついには潮を吹いてしまった。
頭が真っ白になるほどくすぐられて笑わされ、疲れ果てて体力も無くなり、ようやく"気絶することを許された"のだった。
**
「ぅっ…ぅぅっ…あれ…ここは……」
目が覚めると、リビングにあるふかふかのソファーの上で寝かされていた。全裸のままで毛布をかけられている。
身体は綺麗に拭かれた形跡がある…。
「すぅ…すぅ……」
「ん…?あえ……!?お姉ちゃん……?」
上体を起こしてソファーから降りようとした時、カーペットの上でお姉ちゃんが寝ていることに気づいた。
何でこんなところで……?
「おはよう。気分はどう?」
「ひっ!?ぉ…おはよう…ございます……」
気付けば母がリビングに来ていた。
時計を見ると、朝の5時を指していた。
「昨日香織があんたの身体拭いて、毛布かけてくれたんだから後でちゃんとお礼言いなよ?」
「お姉ちゃんが……?」
昔からそうだった。
怒ると怖いけど、本当は優しいお姉ちゃんの姿を思い出して反抗的な態度を取っていた昨日までの自分が恥ずかしくなった。
「ん……あれ…、起きたんだ。よく眠れた?」
お姉ちゃんがゆっくりと起きてくる。
「あの…お姉ちゃん…ありがとう。昨日はごめんなさい!」
「いいよ。それよりも、学校言ったら栞ちゃんにもちゃんと謝ってね。かなり心配してたみたいだから。」
「え……栞が…?」
幼馴染みの姿を頭に思い浮かべる。
心配してくれていたのだろうか…
今日はシャワーを浴びて朝ごはんを食べて、いつもより早めに学校に行った。
いつもと違うのは、母に学校まで車で向かったところだ…。
「本当に、うちの息子がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした!」
「いえいえ、そんな、お母様頭を上げてください…!担任である私の指導不足でもありますので…申し訳ございません!」
母と職員室に入り、担任の先生に謝罪する。
いつもおっとりしてい?担任の先生が慌てふためいている様子と、母が真剣に頭を下げている姿を見て心から改心する。
「ほら、あんたも謝りなさい!」
「先生…昨日はすみませんでした!!」
先生に頭を下げてごめんなさいする。
「どうやらしっかり反省しているのが分かりました。この件はもう終わりにしましょう♪ただし、次また同じような事をすれば…どうなるか分かりますよね?」
「ひっ!?に、二度としませんから…勘弁してください…」
「この度は本当に申し訳ございませんでした。手加減無しでビシバシ指導して大丈夫なので、どうかよろしくお願いいたします。」
「分かりました♪お任せください!じゃあ今日から厳しめに指導しちゃいますね~♪」
「よ、よろしくお願いします……ぅぅっ…」
どうにか、職員室での話が終わって母は仕事に向かった。
誰もいないであろう教室に入ると、栞が既に席に座っていた。
「あ、おはよう!!昨日はどうだった?大丈夫?反省した?」
「お、おはよう……昨日は死ぬほどくすぐられたけど…大丈夫。栞…生意気なこと言ってごめん!!」
「ふ~ん…ちゃんと反省したんだね~♪えらいえらい♪いいよ。許してあげる!今日からまたよろしくね?」
まるで子供のように頭を撫でられる。
こうして家と学校での、小さな反抗期が終わったのであった。