_幼い頃から、喧嘩に明け暮れる日々だった。 体格にも恵まれ、周りの同年代よりも力が強い。 それに、人を惹き付けるような強いカリスマ性があった。 人心掌握に長けており、今や東京中の不良達の頂点と言っても過言ではない。 これまでどんな相手にも喧嘩で負けたことは一度も無い。 1000人を超える程に成長した暴走族のトップとして不良を従える今、街を歩けば自分を知らない者はいない。 退屈だ。 誰よりも強くなることを目指した結果その夢は叶ったが、 それと引き換えに燃えるような闘志まで失いかけていた。 喧嘩をする相手もいない。 自分の顔を見ただけで腰を抜かしてしまう軟弱な不良ばかりが目の前に表れる。 自分と対等に戦えるような強い奴はどこかにいないのか。 廃工場のアジトにある"玉座"でぼんやりと考え事をしていると、仲間の一人が慌ただしく飛び込んで来た。 「た、大変だ!!な、仲間が!!!」 「…何があった?おい!?落ち着け、ゆっくり話せ」 必死にここまで走ってきたのだろう。 膝に手を付いて息を切らせているチームのナンバー3である三谷。小柄な体躯だが喧嘩の腕は確かで、冷静沈着な彼がここまで慌てている姿は見たことが無かった。 「よこ…横浜で……はぁ、はぁっ…」 「…横浜…?」 ところどころ服が破れている。 他の暴走族に襲われた可能性が高いな… 呼吸を落ち着かせて話を聞いていくが、その報告内容はにわかに信じ難いものであった。 「…なに?女に襲われた??おいおい、冗談だろ……?」 「本当だ!!俺が嘘を言う男に見えるか?」 「………」 確かに、目を見ると嘘を言っているようには見えない。 最初は半信半疑だったが、さらに話を聞き進める内に現実味を増していった。 ** 今日の午前中、どうしても横浜中華街に行ってみたいという部下に誘われて4人で横浜の市街地を歩いていたらしい。 そこで前から特服を着た女4人とすれ違い様に一発触発の事態となったと言う。 「街では目立つから」と港湾にある工場跡に場所を最初は女だからと舐めてかかっていた。 _自分達は東京で天下を取った不良だという驕りが、後になって自分の首を絞めるとは知らずに。 潮風が吹き抜ける廃屋まで、女の後をのこのこと歩いてきた。市街地からやや距離があり、通常の喧嘩であれば派手に暴れても問題は無さそうだ。 過去に新宿の族と抗争をした時を思い出す。 血生臭い忌々しい出来事だ。 しかし、今回の相手は女だ。それも、たったの"4人"だけ。 部下の3人は余裕綽々と言った軽口を投げている。 「こんなとこに呼び出して、本当に喧嘩するのか?」 「そうそう、俺ら東京にいる不良のトップだぜ?」 「怪我したくなかったら今のうちに謝った方がいいよ?」 くるりと、相手の女性たちがこちらを振り返り一瞥する。 リーダー格と思われる髪の長い女が一歩前に出る。 「…単刀直入に言おう。私たちの門下に入れ。今大人しく要求を呑んでもらえるのであれば、今日の無礼は見逃して大人しく家に帰してやる。」 あまりにも突然の言いぐさに、部下達は腹を抱えて笑い始める。しかし、どうやら相手の表情は冗談を言っている訳でも無さそうだ。 部下の前に出て、俺が返事をする。 「…いきなり舐めた事言ってんじゃねぇよ。誰がお前らみたいな女の組織に入るかよ。そっちこそ、二度と生意気な口聞けないように痛めつけてやろうか?」 不良の世界では舐められたら終わりだ。 ここまで堂々と面と向かって喧嘩を売られてしまえば、退くことなどできる筈もなかった。 しかし、リーダー格の女は「はぁっ…」と短く落胆したような、哀れむような溜め息をついた。 「…交渉決裂、ということでいいのかな?」 「当たり前だろ。誰がそんな要求受け入れるかよ。」 ニヤッ…と不敵な笑みを浮かべる女。 辺りを見ると、物陰に隠れていた女性たちがゾロゾロと表れて周りを取り囲む。 10…30……50…100人はいるだろうか。 髪を染めて派手なピアスをした女や、中には不良には見えないモデルのような背の高い黒髪の女もいる。 皆お揃いの赤い特服を着ている。 女とはいえ、これだけの人数に囲まれると多少威圧されてしまう。 「ふふっ♪どうした?怖じ気付いているように見えるが?」 「へっ、男4人に集団でないと勝てないひ弱な女に言われたくないな。」 「…口の聞き方に気を付けろ。男の分際で女に逆らうとどつなるのか、身の程を知らないようだな。…たっぷりと可愛がってやりな!!」 女の一声で、周囲を取り囲んでいる女たちが一気に間合いを詰める。 威嚇の意を込めて正面から走ってくる小柄な女性を薙ぎ倒そうとするが、蝶のように身をひらりと反転させて避けられてしまう! 「ぐっ…!?くそっ…!!離れろ!!」 勢い良くお腹を抱き付かれて、地面に背中を強く打ち付ける。すかさず女達が群がるようにして腕や足首を掴み、大の字になるような形で1本ずつ手足に馬乗りして押さえつけられる。 両腕には肘の上に女が体重をかけてしっかりと馬乗りして太ももで挟み込むように押さえつけている。 頭上にも1人女が顔を見下ろすように座り込み、頭を太ももで挟んで固定して両肩を上から手で押さえつけられる。 両足首にも1人ずつ女が馬乗りしており、靴や靴下を脱がされてしまう。 膝の上にもそれぞれ女に馬乗りされて関節を押さえられ、手で太ももを取り押さえている。 そして、お腹の上には小柄な女が馬乗りしており、まるで見せつけるかのように指をワキワキと不気味に動かしている。 「ぐっ…!!卑怯だぞ!!」 いくら男とはいえ、多勢に無勢で女性に集団で体重をかけてしっかり押さえつけられるとビクとも身体を動かすことはできなかった。 腹筋に力を入れ、ギリギリと歯を食い縛りながら必死に腕や脚に力を入れて抵抗していると… 近くから部下達のけたましい笑い声が聞こえてきた。 『ひゃめっ、ぎゃぁぁぁぁっあひゃぁぁっあははははははははははははははははははははは!!ひゃめろってばぁぁ!』 『くそっ!!はなせっっひゃめっ、ぁぁぁっあひゃぁぁっあはははははははは!?ひぃぃやめっ、やめへぇぇっぁぁ!』 『ぁぁぁっー!!ひゃぁぁく、くひゅぐっだぃぃっぁぁぁっさ、触るなよぉぉぁぁぁっぁぁぁっあははははははは!!』 異様なけたましい笑い声が聞こえる…… 首を起こして声のする方角へ視線を向けると、思いもよらない光景が広がっていた。 自分と同じように集団で女に両手両足を取り押さえられ、さらには着ている服やズボン、下着まで脱がされていた。 そして、力ずくで押さえつけながら全身を指でこちょこちょとくすぐっている…? 頭が追い付かない……てっきり、集団で殴られるとばかり思っていたが、この女たちは何をしているのだろう…? こんな…子供騙しの遊びをするために呼び出したのか…? 呆気に取られていると、額を手で押さえつけられ頭を太ももで挟まれて無理やり上を向かされてしまった。 気付けば自分も、部下のように特服やズボンをゆっくりと女たちに脱がされてしまう。 「くそっ、やめろっ、ひゃぅっ…!?ぐっ…くそっがっ…っっ…ゃめ……っっ!?」 手足や腹筋に力を入れて抵抗しようとするが、手の空いた女たちがさわさわと首筋やお腹、脚の付けねを指でくすぐってくる。 思わぬ不意討ちに抵抗する力が抜けてしまい、されるがままに衣服を脱がされていく… 身体を押さえつけられながら優しくこちょこちょされ、くすぐったさに我慢できず口から笑い声が零れ落ちる。 少しでも反応があったところを爪でカリカリとくすぐられ、笑うまいと必死にくすぐったさを我慢する。 気が付けば上半身も下半身も全て脱がされてしまい、全裸の状態になっていた。 そして、再度両手足に馬乗りしている女たちは体重をかけ直してぎゅっと力強く四肢を押さえつける。 「っはぁっ、はぁっ、こ、こんなことして一体何が目的なんだよ!」 威圧するように声を荒げてしまうが、全裸で女たちに押さえつけられて身動きを取れない状態では何の威厳も無い。 その様子を見ていた女たちは、ニヤニヤと捕らえられた獲物を追い詰めるかのように、無言で指をワキワキと動かしている。 フッ…と気配を感じる。 真上を見上げると、俺たちをここまで連れてきたリーダー格の女が見下ろしていた。 澪(れい)、抵抗できなくなるまでしばらく可愛がってやりな。」 「はーい♪ほぉら、こちょこちょこちょこちょこちょ~♪」 「ひっ!?っっぁぁぁぁっひゃぁぁぅぁぁっあははぎゃぁぁぁぅぁぁっあひゃぁぉぁぁぁっぁぁっ!?ひゃめっっひゃめろぉぉぉぁぁぁぅぁぁっあはははははははは!!く、くひゅぐったぃぃぃっぁぁぁぅぁぁぁっあはははははは!!」 "れい"と呼ばれた小柄の女に、腰のあたりにちょこんと馬乗りされて脇腹やお腹を指先で素早くこちょこちょと撫でられ容赦なくくすぐられる。 鍛えられた腹筋も、痛みには強いがこちょこちょには弱いということを身体に直接教え込まれてしまう。 女の子の細長い指先で執拗にこしょこしょと肌を撫でられると、嫌でも口を開けて笑わされてしまう。 四肢を押さえつけて取り押さえている女たちも手を伸ばして身体中余すところなくこちょこちょと責め立てる。 頭を太ももで挟まれて女の子に上から見下ろされながら、首筋を優しくこしょこしょとくすぐられる。 敏感な腋の下の窪みにも指先が這いまわり、素早くこちょこちょされて全身を貫くようなくすぐったさを送り込まれる。 太ももや脚の付け根と言った際どいところも指先で優しくくすぐられるが、快感を感じるような余裕は全く無かった。 足首にも1本ずつ馬乗りされて押さえつけらている。 足の指を反らすように手で固定され、土踏まずを爪で思いっきり容赦なくカリカリこちょこちょと責め立てられる。 普段人から触られることの無い足の裏を執拗に激しく責められ、あまりのくすぐったさで必死に抵抗しようとするが女たちに容易く押さえつけられてしまうだけだった。 「ひぃぃっぁぁぁぁっぁぁぁっあひゃぁぁぁっぎゃぁぁぁぅっぁぁぁぁっぁぁぁっあはははははははははははは!!びゃめでぇぇぇっぁぁぁっあぎゃぁぁっあはははははは!!くひゅぐっだぃぃぃっぁぁぁっあははははははははははははははははははは!!も、もうひゃめろよぉぉぁぁぁっあひ!!」 「こちょこちょ~♪ほらほら、か弱い女の子にちょっと身体を撫でられてくすぐられただけで情けなく笑っちゃってはずかちいね~♪男の子なのに我慢できないんだ~♪よわよわだね?」 ニヤニヤと顔を見下ろしながら脇腹やお腹を執拗にくすぐる"れい"。煽られて今すぐにでも手が出そうになるが、両手はがっしりと馬乗りされて押さえつけられたままであり、あまりのくすぐったさに反論もできず情けなく笑わされてしまうだけだった。 しばらくの間くすぐられ続け、息も絶え絶えになり頭が段々真っ白になってきた頃、ようやく身体中をくすぐっていた指が離れる。 「はぁっ…はぁっ…ひっ…ひひっ……はぁっ…や…ひゃめっ…あひひっ……げほっ、ごほっ……」 体力には自信のある方だが、疲れ果てて抵抗する力も無くなってしまう程笑わされて体力を奪い取られてしまった。 呼吸を整えるのに必死だ…… "れい"が場所を開けて、代わりに頭上にまわりこんで来る。そして、太ももで頭を固定されて顔を覗き込まれる。 そして、背の高いリーダーの女が脚の上に腰を乗せる。 「どうだ?女に押さえつけられてくすぐられる気分は?」 「……くそがっ……」 「ほう?まだ反抗的な態度を取る余裕があるのか。まあいい。ところで君の名前は何かな?」 「…三谷だ。幹部の俺にこんなことして、総長が知ったらお前らは終わりだぞ!」 「その"総長"とやらに女にくすぐられて情けなく負けました~って報告する勇気があるのか?」 女の発言で、クスクスと四肢を押さえている女たちから馬鹿にしたように笑われてしまう。 「……一体、こんなことして何が目的なんだよ」 話を別の方向に反らせてみる。 その意図すら見透かしたように、リーダーの女はフッと笑いながら答える。 「君らの総長をここに連れて来てほしい。東京で調子に乗っているようだが、それも今日で終わりだ。お前たち男の不良は全員、私たちのくすぐり奴隷になる。」 「……は?意味が分からねぇよ」 「三谷君。私の言うとおり、総長をここまで連れてきてくれたら丁重に扱ってやろう。くすぐったいことでも気持ちいいことでも、気の済むまで何でもしてあげよう。ただし…断れば死ぬよりも辛いくすぐり拷問。君だけじゃない。君の部下も道連れだよ?」 さらに、駄目押しとばかりに身体中をピタッと指先を添えられて全身をいつでもくすぐれるように女たちが待機する。 ここで下手に断ってしまえば自分の身も部下の身も危うい。しかし、大人しく相手の要求に従うことは不良として、男としてのプライドが許さなかった。 結局、何も答えられずに選んだ選択肢は「沈黙」だった。 「ね~リーダー?こいつビビって喋れなくなっちゃったんだけど~♪」 顔を見下ろしている小柄な女に、ぷにぷにとほっぺたをつつかれてからかわれてしまう。 「…何も答えないのか?どうやらまだ心が折れていないらしいな。お前たち、もう少しこの男を可愛がってあげな。」 「はーい♪こ~こちょこちょこちょこちょ~!!くしゅぐったいね~?たのちいね~?」 「…っっぷっ、ぎゃぁぁぁっあひゃぁぁっあはははははははははは!!?ひぃぃひゃめろぉぉぁぁぁっあははははは!!くひゅぐっだいからぁぁぁっあははははははだめぇぇぇひゃめっひぃぃっも、もうひゃらぁぁぁっぁぁぁっ!!!」 全身を一斉に再び容赦なくこちょこちょとくすぐられる。頭の先から爪先まで、女たちが取り囲んで100本以上のくすぐったい指先が身体中を這い回る。 せっかく落ち着いた呼吸もすぐに乱れ、ひぃひぃ涙や涎を垂らして顔がぐしゃぐしゃになるほど笑わされてしまう。 正直、くすぐりがこんなにしんどくて辛い拷問だとは考えていなかった。 女の子に押さえつけられ、ちょっと指をバラバラに動かされて皮膚の上を撫でられているだけなのに、頭がおかしくなるほどくすぐったくて我慢できない… そして、これまで触られてこなかった男性の敏感な部分にも指が添えられる。 「どんな男でも、女の子のくすぐりには逆らえないことを身体に教えてあげる。ほら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」 「ひゃぁぁっ!?ぁぁっひゃはっひゃめっぁぁっあははははははははそ、そこひゃめろぉぉぁぁっひゃらぁぁくひゅぐっだぃぃっぁぁっぁぁっあゃぁぁっひゃぁぁんぁぁっ!?」 リーダーの女は、片手でぺニスを固定して裏筋を器用な指先でこしょこしょとくすぐってくる。 すーっと人差し指で裏筋を撫でられ、爪の先でこしょこしょと素早く責められる。さらに、蟻の門渡りや玉袋まで優しくこちょこちょされ、あまりのくすぐったさと気持ちよさと恥ずかしさでパニック状態になる。 「ひゃらぁぁっぁぁっあひゃぁぁっ!?ぁぁっあひゃぁぁっあぎゃぁぁっぁぁぁっあはははははははは!!そ、そこらめてぇぇっぁぁっくひゅぐっだいからぁぁぁっぁぁっあははははははひ!!あ、頭おかじくなるぅぅぁぁっあははははだめぇぇ勘弁じでくださぃぃっぁぁぁっあははははは!」 プライドを捨ててついに敬語で許しを乞う。 しかし、女たちはくすぐりを止めてくれるような気配は無く、それどころか益々執拗に、弱いところをねちねちとくすぐっていく… くすぐられて痛いほどまでに勃起させられ、射精感が身体の奥に込み上げてくる。 ぁぁっ…も、もうだめぇぇっ…… …しかし、気持ちよくなる寸前で女たちは一斉にくすぐっていた指を身体から離した。 「っはぁっ…ぇっ……ぁぁっ…そ、そんな……」 「気持ちよくさせてやるなんて一言も言ってないぞ?まあでも、私の要件を呑んで貰えるのであれば考えてやってもいいがな。どうする?私の言うことを何でも聞くと誓えるか?」 甘美な誘惑に、頭がクラクラしてくる…。 一瞬、これまで共に戦ってきた部下や、ボスの顔が思い浮かんだ。だけど色欲には抗えずに俺は、リーダーの女に従う道を選んだ。 「わ、わかった…!これから…何でも言うことを聞きます…従いますから…い、イカせてください……」 リーダーの女にぺニスを掴まれて、手のひらで亀頭をゆっくりと撫でられる。 「その言葉、本当だな?」 「ぅぁぁっ、ほ、本当ですぅぅぁぁっ!や、約束じますからぁぁっぁぁっ、や、やめっ、ぁぁっ!!」 「そうか。なら、今すぐお前たちの総長だけをここまで連れて来い。…部下の身が心配なら、余計なことを企むなよ?」 リーダーの女に至近距離で顔を覗き込まれて目を見つめられる。逆らえばどうなるのか…考えるだけでも恐ろしかった。 「ひっ…わ、分かりました……」 「ふふっ♡いい子だ。帰ってきたらたっぷりと可愛がって続きをしてやろう。楽しみにしておくんだな。」 ** 未だ女たちにくすぐられ続けている部下たちを横目に、急いで服を着直す。 かなり体力を消耗させられており、今さら抵抗する力など無かった。 バイクに乗り横浜から東京方面へと急ぐ。 頭の中では、総長に何て伝えるかを必死に考えていた。 まさか、横浜に観光している途中女の不良に喧嘩を売られて多勢に無勢で押さえつけられてこちょこちょされましたなどと、ありのまま伝える訳にはいかない…。 頬から身体に流れてくる風の感触がくすぐったい。 先ほどまでの出来事を思い出すだけで、身体中がゾクゾクとした感覚に襲われてしまう…。 バイクはいつの間にか東京に入っていた。 恐らく、この時間であればボスはアジトにいるだろう。 人気の無い廃工場。 バイクを停めて総長のところに向かう前に、自分の手で服に傷をつける。 "横浜の不良に襲われた"というストーリーに、説得力を持たせるために。 人質として囚われた仲間を救うためには、総長1人だけを横浜に向かわせなければならない。 「ふぅ……」 一度大きく深呼吸をして気持ちを整える。 意を決して、アジトへ駆け抜けて息を切らした演技を総長に見せるのであった。 続きのお話【coffeeプラン】 https://shiorimizuiro.fanbox.cc/posts/5752597