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【小説】身変わり人形 新体操部3年・草薙美海の場合



「やっぱり少し恥ずかしいな……」


 練習室の隅で準備体操を始めた新体操部3年の草薙美海(くさなぎ みう)は、レオタードを着ていた。

 普段はジャージ姿で練習をしているが、大会が近いのでより実戦に近い状態で練習をするためである。


(大会の時は我慢できるけど……)


 どちらかというと恥ずかしがりやの美海は、レオタードで自分のカラダの線をさらけ出すことに抵抗がある。

 大人びた凛々しい顔つきをした美海は、胸や腰の肉付きが良いだけでなく、カラダ全体の線もモデルの様に綺麗なので、当然だが男子の視線を集めてしまう。

 それを気にしないでいるのは、少なくとも美海には無理だった。


「あっ、日下部先生だ。一緒に居る男子は誰だろう?」


 一人で柔軟をしながら、ふと窓から外を眺めると、新体操部の顧問である日下部祥子が見覚えの無い男子と会話している様子が目に入った。

 男子がポケットから何かを取り出し差し出すと、祥子は笑顔で受け取り、元から手に持っていた手提げ袋に入れる。

 その際、すごく自然な感じで男子の手が祥子の腰に回される。


「えっ!今、先生のお尻を触った!?でも、先生は気にする様子は無いし……見間違いだったのかなぁ?」


 そして女教師は、この練習室の入り口に向かって歩き始める。

 男子の方は、そのままこちらに向かって歩き始めた。


「やばっ!」


 気まずい雰囲気を感じて美海は何も見ていなかったように装い、再び柔軟を始める。

 するとその男子は、窓までやってきて、堂々とその様子を見学し始めた。


(なんなの、この男子……)


 新しい玩具を吟味しているような不快な視線を感じるが、あえて無視しておくことにした。


(すぐ先生も来るだろうし、注意してもらおう。あたしが言うより効果があるだろうから……)


 顔つきや体型が大人びている美海は、祥子と同じくらい男子たちの人気がある。

 男子たちの脳内世界に出演する時は、その均整のとれたカラダを惜しみなくさらけ出し、普段とは異なる淫靡な踊りを披露した後、柔軟なカラダを活かした様々な体位で男子たちの欲望を笑顔で受け止めている。

 レズ好きの男子の脳内世界では、祥子とセットで出演して、お互いの感じる場所を手や舌で攻めながらカラダを絡ませて、貪るように激しく愛し合っていた。



 やがて練習室に入って来た祥子に美海は駆け寄る。


「先生!」


「どうしたの、草薙さん?」


「えっと、あの男子、注意してもらえませんか?」


「彼がどうかしたの?別に見学くらいいいんじゃない?」


 普段の祥子なら美海が練習しやすいように考慮してくれるはずなのだが、何故かあの男子には甘いようだ。

 期待を裏切られた気分になった美海は、詰め寄ることにする。


「あの男子と親しい様子でしたけど、どういう関係なんですか?」


「あら、見てたの?それなら丁度良かったわ。まずはこれを受け取って」


 祥子が手提げ袋から取り出したのは、胸と腰に気休め程度の布を纏っただけで、肌の大半を露出させた、ファンタジー世界の踊り子のような人形だった。

 思わず受け取ったソレは、顔や肌の質感が妙に生々しい。


「人形?これがどうしたんですか?」


「すぐに分かるわよ。じゃあこれを読んでみて」


 続いて取り出された紙に書かれていた文字を、美海は思わず呟いてしまう。


「……ちぇんじ?うっ!!!ごぼぉ!!!」


 言葉と共に美海の意識が無理やり喉の奥に集約されると、手に持っている人形の口に向かって飛び出す。

 同時に人形からも何かが飛び出して、美海の意識の代わりに彼女の口の中に飛び込んだのであった。



…………



「終わったようだな?」


 しばらくして練習室に入って来た男子生徒が、祥子と美海に話しかける。


「はい、上手くいきました。そうでしょ、『新しい』草薙美海さん?」


「……はい。素晴らしいカラダを与えていただき、有難うございます、ご主人様」


 祥子の返答に続いて、美海も満面の笑顔になって礼を述べる。


「こちらをお返しします」


 そういって美海が差し出した踊り子の人形を受け取った男子は、その背中に【封魂・草薙美海】と書かれていることを確認してから、それを雑にポケットに仕舞い込むと、二人に向かって手を伸ばす。


「良いカラダだ。祥子と比べても遜色ないな」


 男子は右手で遠慮なく美海の胸を揉み始めると、左では祥子の胸を揉み始めて、その両方の具合を比較しながら楽しそうに呟く。


「今日はアナタのために衣装を用意したの。さっそく身に着けて、素敵な踊りをご主人様に披露してみてよ」


「わかったわ」


 祥子の言葉に頷いた美海は、その場でレオタードと下着を脱ぎ捨てて全裸になると、祥子が袋から取り出した衣装を受け取る。

 それは、胸と股間だけを隠す踊り子の衣装のようだが、ヒモに布がぶらさげてあるだけで、少しでも動けばズレてどちらも丸見えになるような粗末なモノだった。

 だが美海は気にすることなく身に着けると、笑顔で微笑み尋ねた。


「ではご主人様、どのような踊りをご所望でしょうか?」


「そうだな……その格好で新体操の演技をするのも面白そうだな。やってみろ!」


「かしこまりました」


 心得たように祥子がCDプレイヤーで曲を再生すると、それに合わせて美海が演技を始める。

 本来は動きの美しさ優雅さを競う演技のはずなのに、ちらちらと見え隠れする乳首や陰部がエロすぎて、動きは同じでも全く別物になっていた。


「くっくっく、こいつはもはや淫体操だな、はっはっは!」


 こうして草薙美海のカラダは、男子生徒の専属の踊り子として、彼の目を楽しませることに使われる。

 もちろんその後は、柔軟なカラダを活かして、様々な体位で男子の欲望を受け止めるのだった。


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