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好きになりたい!

先日またまたパレット団のDISCOサバにお邪魔して、いろんな絵師さんとお話していたんですよ。


その話の流れと自分の興味もあり、そこにいらっしゃった同人作家さんに『私は同人誌というものを本格的に作ったことがないのですが、だいたい一冊の同人誌を描きあげるのに、どれぐらいの時間がかかるものなんですか?』とお聞きしたんですね。


その作家さんはあくまで私の場合ですが……と前置きした上で、28ページの同人誌だと、だいたい200時間ぐらいですね、と教えてくださいました。


200時間というと一日3時間原稿に使えたとしても、2ヶ月以上かかる計算になります。


専業のかたならともかく、サラリーマンしながらやと大変やろなあ、感心したので『それだと一年でたくさんは出せませんねぇ……やっぱり一冊の同人誌を出すのは大変なことなんですね』とかしゃべっていたのですが……。


その作家さんは『ああでも、リーマン時代でも6時間睡眠で仕事のある日は一日4時間、休みの日はだいたい15時間ぐらい原稿描いてましたし、祝日とかもあるので、わりとなんとかなりますよ』と、こともなげにおっしゃるじゃないですか。


それを聞いたとき、私はふたつのことに驚かせられました。


サラリーマンしながら同人誌描いてはる人はそういう生活してはるんやなぁ……というのがひとつ。


あとひとつはやっぱりプロになるような人は、それぐらいは絵に時間を使ってはるんやなあ……という驚きです。


イラストに使っている時間でいうと、私はだいたい一日に2時間か3時間です。


これを多いとみるか少ないとみるかは人によって違うと思いますが、私の中で楽しんで描いていられる時間の限界値がそれぐらいなんですね。


私の友人に専業プロってわけじゃないけど、私よりはるかに短期間でずっと上手いイラストを描けるようになった、という人がいます。


その人も休みで予定のない日は一日中イラスト描いてる、みたいなことを言っていました。


私の場合休みの日なんかは、もう少し描く時間を増やそうと思えばできないこともないですが……。


休憩を挟みながらでも、一日3時間以上イラストに費やすになると急にしんどく感じるので、よほどのことがない限りやりません。


イラストは才能、なんてよく言われますが、やっぱりうまくなる人は当然ですがそれなりの努力を重ねているものです。


いや、ひょっとしたらそういった人たちは努力をしているなんて自覚は、ないのかも知れません。


本人たちは、好きでやっているだけなのでしょうから。


もちろん私も好きで描いているわけですが、まだまだ好きの大きさが足りないのかもしれませんねぇ。


ハチワンダイバーという漫画に出てきた賭け将棋師が、自分より将棋が強い仲間の情熱を見て、こう言いました。


『もっと、将棋を好きになりたい!』


強くなりたい、ではなく、好きになりたいというところに、このヒトコマの凄みがあります。


そして今の私も、そんな気持ちです。


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