絵を描いている人にネガティブなつぶやきが多い訳と囲碁のぼやき。
Added 2021-05-17 10:08:12 +0000 UTC絵を描いている人をTwitterでフォローしていると、結構な割合でイラストに対してネガティブなことをつぶやいているツイートを目にすると思います。
自分は下手だ!とか才能がないとか、すごいのになるとゴミのようなイラストしか描けない!とか、なにもそこまで卑下しなくても……というものもたまに流れて来ますよね。
私はできるだけイラストに関して……というか、Twitterではネガティブなことはつぶやかないようにしていますが、それでも自虐ツイートは恐らく0ではないでしょう。
他のジャンルでも自虐ツイートは散見されますが、例えばゲームのミスで俺はゲームの才能がないとか、ゴミのようなプレイをしてしまった!みたいな強烈な自己卑下のツイートを見ることは少ないですよね。
なぜそうなのか?という答えはなかなか分かりませんが、ひとつ示唆に富んだ話があります。
囲碁のプレイヤーは将棋のプレイヤーに比べて、対局中のぼやきが多いそうです。
そのことが気になった将棋のあるプロ棋士が仲間内でその話をしていたとき、通りかかった先輩棋士が一言。
『囲碁は将棋と違って、悪手を打った後が残るからだ』
どういうことかと言いますと、将棋は駒を動かして勝敗を競うゲームなので、悪手を指してもどんどん局面が変わっていってそのあとが残りません。
しかし囲碁は石を置いて陣地を確保するゲームという性質上、悪手を打った場所が盤面に残り続けます。
その残された石たちをみて『なにやってんだ、自分は……』とぼやきたくなる、というわけですね。
別にアンケートを取ったり統計を取ったりしたわけではないのでこのことが本当なのかは分かりませんが、なんだか説得力のある話です。
イラストは他ジャンル、特にゲームなどと比べると自分の結果が圧倒的に長期間残り続けるものですから、出来上がったものはもちろん、過去に描いた作品たちをみて、かなり強烈な自己嫌悪に陥る人もいるのでしょう。
そう言えば私は自分の画力に絶望したり呆れ果てたりしたことはありますが、描いたイラストに対してはほとんど自虐した記憶がありません。
それらの見てくれが悪いのは、絵が悪いわけでなく、私の努力が足りないだけだからです。
もし私が自分の作品をボロカスにけなしたとするじゃないですか。
で、それを見聞きした彼らが口を利けたらきっとこういうでしょう。
『親(描き手)が下手なんだから、私たちも下手に見えるに決まってるだろ。もっと精進してくれよ』