「はぁ…はぁ…ったく、どこまで行ったんだあいつ」 「もう結構森の奥深くまで来てるぞ」 「おーい!マルー!どこ行ったんだー!いたら返事しろー!!」 「マルー!……ここにもいないのか。リリは…駄目か見つけられてない」 「マルのやろう、ルートから外れるなと言っておいたのに」 「あと考えられるのは沼地方面だが、あそこは危険だから行くなって学校で教わってるはず」 「いくらマルでもあそこには……いや、沼キノコが沼地に群生(ぐんせい)してるのは有名な話だったな。もしかしたら…!」 「はぁ…はぁ…はぁ…足場がぬかるんで動きずれぇ、初めて来たが嫌な所だよ」 「速くマルを見つけてこんな所おさらばしねぇと…んっ?…あれって」 「マルが愛着してた帽子…どんな時でも着けていたマルがこんな所に落とす訳が……まさか!?」 「マルー!マルー!返事しろー!どこにいるんだー!」 「学校の時は悪かったよー!ちょっとおちょくっただけなんだ!だから出てきてくれ!」 「……マル、どこにっ…うわっ!?」 「ったく、なんだよこれ…泥沼か?」 「膝まで沈みやがって、しかも…ふっ!…くっ…ヘドロみたいに絡み付いてきやがる」 「こんな所で足止めされるわけには行かねぇってのによ」 「それに背が小さいマルがこんな所に嵌(は)まったら大変だ。速く見つけねぇと」 「ふっ…!うぅ…!っはぁ!はぁ!な、なんだこれ…本当に抜けねぇぞ!どうなってんだ!」 「しかもこれ、沈んでねぇか?」 「さっきまで膝くらいだったのに、今じゃ腹辺りまで…もしかして底なし沼か!」 「くそっ!抜けろよ!うっ…!くぅぅ!…っはぁ!はぁ!駄目だ、抜けだせない!」 「このままじゃ…そうだメッセージでリリに伝えれば…あれ、どこだ? 確かポケットに…」 「うわっ!……ちっ!もっと沈みやがった…速いところリリに助けを送らないと私が危ない」 「えぇ…とここじゃなくて…こっちか……あ、あったあった!ったく内ポケットに入ってやがったよ」 「早速これを……うっ!これっ…腕が沼に嵌まって外に出せねぇ。何とか出さねぇと…ふっ!うぅ!くそがぁ!抜けやがれぇ!」 「っはぁ!はぁ!はぁ!…だ、駄目だビクともしねぇ。しかも反動でさっきより沈んじまった」 「助けも呼べねぇし…これはまずいな。確かGPSかなんかで位置が分かるらしいからそれを信じて待つか…変に動いても効果はなさそうだしな。…速く来てくれよリリ」 「あっ……かはっ…はぁ!…はぁ…!い、息が苦しい!!沼が胸…圧迫…して…ぷふぅ!ふぅ!ふぅ!…うくっ……呼吸が…」 「わ、私…ここで死ぬのか…はぁ…はぁ…!や、やだ…死にたく…ない…!」 「かはぁ!はぁ!はぁ!…あ、あれ…あそこに…ゲホッ!ゴホッ!…はぁ…はぁ…浮かんでるのは…」 「マルが…持ってたカバン……っ……あぁ、そうか…んぐっ……ごほっ……マル…そこに…いるの…か」 「マル……こんな、苦しい思いをさせて……ごめんな……沼キノコなんか…取れなくても、お前…は…」 「あっ!…んくっ!…む、胸が……沈んで……首が…」 「マ…マル……私…も…もう、駄目…みたいだ…。だから、そっちに…いく…から、はぁ…!ふぅ…!マル……マ……ル…」 「かはっ!あっ…!がはぁ!はぁ!はぁ!く、ぐるじい!…首…首が…絞まって…!息が……ゴホッ!ゴホッ!」 「ふぅ!ふぅ!ふぅ!…んぶっ!…んぐっ!んんんっ!うぐぅぅー!……ぶはぁ!はぁ!はぁ!く、口が沈む…!た、助け……やっぱり…死にたく……ない!」 「マル…!許して……!助けて…!はぁ!はぁ!おね、お願い!…私…まだ…死にたく……んぐっ!」 「んぶっ…!ぶふっ!んんっ!がぼぼぼっ!ぶはっ!はぁ!はぁ!ぶへぇ!ゲホッゲホッ!ふぅ!はぁ!はぁ!だ、誰か…助けっ…!」 「マル…!私を…引きずり…込んで…!はぁ…!はぁ…!マル…やめっ…助け…て!」 「はぁ…はぁ…助けっ…んぶっ!…ぶふぅ!ふぅ…ふぅ…!んぐっ!がはっ!おごっ!んんんっ!んんっ!んっ!」 「んんんっ!んんっ!……んすぅー!ふすー!ふすー!んごっ!?ぶふっ!」 「がぼぼぼぼぼっ!んんー!んんんん!んぐっ!んっ!…がぼっ!……がぼぼっ!…んっ!……んう……!」 「んっ……んっ……んぐっ………んっ……うぅ……」 「んっ………んっ………ァ………ォ…ゥ………ガ………ァ……ェ……」