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穢す巫女

某県のとある町にある神社のお話――

「お待たせしました。こちら御朱印とお守りです。」

参拝者の女性に母が描いた御朱印お守りを渡す。最近は御朱印巡りでうちの神社を訪れる人も多い

「ありがとう、若いのにお手伝い偉いわねぇ。それにしても最近お寺や神社に油まく人がいるでしょう?

 ここも変な人には気をつけてね。」

そう言って女性は帰っていく。

ふふっ、心配なんてしなくてもいいのに。だって私達がまく側なんだから♪

「おや?楽しそうですね。なにか嬉しい事があったんですか?」

そう声をかけてきたのは神社の向かいにある村の診療所の医師を務めるキム・・・いや金田先生でした。

金田先生は父を亡くしてから体調を崩しがちになっていた母の健康を取り戻してくれた恩人です

「あ、先生!今参拝者さんが油をまく不審者に気をつけてと話したのがおかしくって♪

お母さん、先生がいらっしゃったよ!」

社務所の奥にいる母に声をかけると母も作業を中断してこちらにやってきて

「こんにちわ、先生。今日は“お勉強会”の日ではなかったはずでは?」

お勉強会とは金田先生が主宰する宗教団体【ムクゲの会】のものだ。

金田先生の治療、お人柄に触れた私達は表向き今までと変わらず神職を続けながら信徒となっています。

「今日はお二人の“贖罪”の進み具合を見ようと思いましてね。」

「そうだったんですね!それじゃあご案内します♡」

私と母は先生を神社の御神木の下へ案内した


「これはこれは、まるで公衆便所のような臭いですね」

神社の裏にある御神木に案内すると先生は開口一番そう言いました

「お二人ともしっかり宿題をしているようですね」

御神木を小便で穢す事、それが私たちの贖罪です。

かつて神道は朝鮮の、いいえ植民地支配をした多くの土地で人々の宗教を奪い、大地に杭を打ち込み民族の精気を奪う呪いをかけました。

先生の教えで神道がそのような非道な行いをしていたと知った私達は自発的にこの贖罪を行う事を誓ったのです

「他の会員の方を見習って最近は御神木だけじゃなく鳥居や本殿の方にもするようにしています。」

母が嬉しそうに先生にそう伝える。

「それは素晴らしい。あななたちの贖罪の気持ちはしっかり神に伝わっている事でしょう」

先生からそんな言葉を頂けるなんて嬉しい♪

これからもお母さんと一緒に贖罪頑張らなくっちゃ❤


※ムクゲの花言葉→信仰、信念

※大地に杭を打ち込み云々は「日帝風水謀略説」より


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