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桜梅桃華@女装・TSF小説
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メンズメイク体験から始まった、僕の女装堕ち:4

羞恥の連続

ドンキの自動ドアを抜けると、夜風がふわりとスカートの裾を揺らした。

地雷系の黒ピンクの服に身を包んだまま、俺は凛と並んで歩き出す。

人の視線は気になるが、煌々と明かりに照らされていた店内に比べれば、この薄暗い夜道のほうがまだマシだ。

それでも、すれ違う人がちらりとこちらを見るたび、心臓が縮み上がる。


だが、その気休めすらも凛は見抜いていたかのように話しかけてきた。


「ねぇ、コンビニ寄っていい?」

隣で凛が、軽い調子で口を開いた。


「え……コンビニ?」


「うん。コーヒー飲みたいなって。家に着く前に買っていこ」

言い方は何でもない雑談みたいなのに、その一言で心臓が跳ね上がる。


――この格好のまま、明るいコンビニへ?


顔から血の気が引いた。


「い、いや……このままは……」

弱々しい抵抗を口にしても、凛は全く取り合わない。


「大丈夫大丈夫。明るい方が肌が綺麗に見えるよ!」

無邪気な声が、逆に首輪みたいに重くのしかかる。


凛は僕の手を掴むと、そのままコンビニへと導いていった。



自動ドアが開くと、蛍光灯の光が容赦なく降り注ぐ。

外よりもはるかに鮮明に、僕の姿を照らし出す。


BGMの軽快な音楽。

店内の客のざわめき。


全部が僕の存在を暴き出そうとしているみたいで、足が竦んだ。


「ほら、行こ。カフェラテ買うんだから」

凛は軽く言い、レジへ向かう。

僕はその背中に引っ張られるように歩くしかなかった。



レジ前に立つと、そこにはだるそうな若い女性店員がいた。

無造作に髪をまとめ、眠そうにレジを打ちながら客を捌いている。


――頼む、僕が男って事には気付かないで。

そう祈るように視線を落とした。


だが凛が、小声で囁く。

「啓斗、『カフェラテのMサイズを二つ』って注文して?」


喉が詰まった。

心臓が壊れそうなほど暴れている。


「……む、無理だよ……」

「大丈夫、大丈夫、自然に言えるよ!多分」

甘く、でも逃げ場を塞ぐような声。


僕は震える唇を動かした。

「……カ、カフェラテの……Mサイズを、二つ下さい……」



一瞬、空気が変わった。

店員の手が止まる。

視線が、ゆっくりと僕の顔へ向く。


目が合った瞬間、時間が止まった。


見開かれた瞳。

驚きがあらわになった表情。


それだけで、胸が潰れそうになる。

けれどその後に浮かんだのは、冷ややかな色だった。


まるで「気持ち悪いもの」を見るかのような、軽蔑の視線。

口の中の水分が一気に無くなり、喉がカラカラになる。

耳の奥がじんじんして、全身が震えた。


「バレた」

頭の中でその言葉が何度も響く。



「どうぞ」

無表情にカップを2つ差し出す店員。

けれど僕には、その無関心さの裏に確かな拒絶を感じてしまった。


羞恥で顔が火傷しそうに熱く、足元がふらつく。

周囲の客の視線まで自分に注がれている気がして、逃げ出したくてたまらない。


そんな僕の横で、凛は満足そうに微笑んでいた。


「ありがと、啓斗。でも気付かれちゃったね」

小声で囁かれ、心臓がぎゅっと縮む。


彼女にとっては、これはただの“楽しみ”。

僕にとっては、生き地獄そのものなのに。



ようやくカフェラテを買い、凛の家に辿り着いたとき、全身から力が抜けた。

ソファに崩れ込む僕を、凛がじっと見つめてくる。


「ねぇ……そういえば」

唐突に声を上げる。


「下着って、まだメンズのままだよね?忘れてた!ごめんね」

彼女にとっては、これはただちん

その笑顔が、何よりも恐ろしい。


「い、いや、別にそのままで……」


凛は聞いていない。

脱衣所に消えると、数秒後に何かを持って戻ってきた。


「もう古くて捨てようと思ってたんだけど……啓斗にあげる」

差し出されたのは、白のレースがついたミントグリーンの女性用のパンティ。


「今すぐ穿き替えて」


「そ、そんなの……無理だって……!」

声を上げても、凛の笑顔は崩れない。


「早く早く。私の誕生日なんだから……ね?」

優しい声。

けれどその裏に、抗えない力が潜んでいる。



僕は必死に首を振った。

「だ、駄目だよ……!こんなの、僕には……」


凛はにこにこと微笑んだまま、すっと僕の腰に手を伸ばす。

「大丈夫。私が手伝ってあげるから」


抵抗する腕を軽く押さえ、ボクサーパンツを下ろされる。


「や、やめっ……!」

情けない声が漏れる。


「自分で穿く!自分で穿くから……」


「はい、どうぞ……」


凛の手がスッと引かれた。そして手に持っていた布を渡される。

そのまま、その繊細な布に足を通す。冷たい感触。

それが腰を通ると、ぴたりと肌に吸い付いた。


「……っ!」

息が止まった。


薄くて、軽くて、頼りなくて。

でもその分、レディースの下着という存在を意識させられた。



「ね、啓斗。ちゃんと見せて?」

甘い声。けれど命令の響きを帯びている。


「……む、無理だよ……!」


「ほら、スカート上げて?」

逃げ場のない言葉。


僕は震える手でスカートをつまんだ。

ゆっくりと持ち上げる。


裾が上がるにつれて、たった今、ご主人が変ったパンティが露わになる。

そして女性物のパンティに収まりきらない“大きなもの”が顔を覗かせた。


凛の目が細められる。

「ふふっ……すごいアンバランス。でも、それが可愛いね」


彼女の視線が突き刺さる。

それだけで心臓が爆発しそうだった。


羞恥で目を逸らす僕に、凛はさらに一歩近づき、覗き込むように顔を寄せた。


「ねぇ……本当は女の子になりたかったんじゃない?」

その声に、全身が震えた。


「私は……それでもいいよ?」

羞恥、屈辱、でも逃げられない――。

まるで鎖で繋がれたみたいに、彼女の前から動けなかった。


――第5話へ続く。

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