ワギャンランド。
FCソフトの名作横スクロールアクションゲーム。
確かFC黎明期に男の子向けのアクションゲームばかりが多いから
ナムコがかわいらしい世界観の女の子向けのゲームを企画した所から
始まったとか聞いた。
(相変わらず記憶だよりで記している。)
主人公ワギャンは機械のようなフォルムの恐竜族で、
メタリックグリーンなボディにつぶらな瞳なのが確かにかわいい。
敵もキノコやカエルやカンガルーなどでかわいい。
工事現場の作業員のような身なりの敵もいる。ドリル所持。こわい。
しかしそのコンセンプトに反して
結果ゲーム難易度は高くストーリーは重厚なものに仕上がっている。
人間と思われる姿の悪の存在にワギャンランドとワギャン族は征服されてしまう。
ワギャンランドは変貌し荒れ果て魑魅魍魎が跋扈し
ワギャンランドを見守る笑顔の長老樹も
目が限界までつり上がってメンチを切りたおしている有り様。
ワギャンはワギャン族の自由を得るためにステージを攻略していくのだが
その途中ワギャンの兄が死んでしまっている現実に直面する。
霊となった兄はワギャンの為にワギャン族の為にアイテムを託してくれるのだが、
そのうちの1つでジャンプ中の滞空時間を大幅に伸ばしてくれるアイテムがある。
非常に便利ではあるのだが代償としてジャンプ中のワギャンの首が
オモチャのようにくるくると360度回転し
頭をプロペラの原理に応用し浮遊時間を伸ばすといった具合のものである。
ジャンプアクションがメインのワギャンランドというゲームでは
後半終始ワギャンは死んだような目でくるくるとくるくると
頭部を回転させ続け空を翔び続けることになる。
まるで本当に戦う機械のように。
こんな姿になってまで戦わないといけないのか。
高難易度とすぐれたBGMも相まって後半は
ワギャンの意志と、戦いの業や悲壮感などを強く感じる。
ラストステージでは狭い牢に幾人ものワギャン族が押し込まれて泣き叫んでいる横を
ワギャンは頭部を回転させながら歩みを進めなければならない。
戦いすぎる。
ワギャンランド2のラスボスのBGMが非常に良い。
とある動画サイトで見たコメントが記憶にある。
「クリスマスに親に買ってもらって、春にはもう中学生に
なるっていうのに冬休み中は狂ったようにプレイし続けた。
この曲を聞くとクリアした大雪のあの日を昨日のことのように思い出すよ。」
この瞬間。この瞬間。
ワギャンそのものとは関係なくコメント内容もうろ覚えなのだが、
なんでもない人のこういう瞬間そのものに触れられたものが自分は好きだ。
加工がなされる前の瞬間の状態が切り取られているもの。
日記のような素直さ。
誰かの思い出の自分の思い出。
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