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異世界風俗店【ファンタジア】 Side Story 3 エルフSide ~後編~

異世界風俗店【ファンタジア】Side Story 3 エルフSide ~前編~からの続きとなります。 先にそちらを読んでから、こちらの後編を読んで頂けると幸いです。 ・・・ それから数日が経った。 もう、美園の家に遊びに行く事は出来ない…そんな気がした。 メイとアキスケさんの関係、皐月と秋斗さんの関係…。 どこかで、この関係がずっと続くと思ってしまっていた…。 しかし、もう共に終わってしまった関係。 ばれてしまった以上、私はもう美園の家に遊びに行くことはない。 皐月として秋斗さんと会う事はない。 そして、メイが自分の妹の友達という事を、秋斗さんが知ってしまった以上、恐らく店のほうに来る事もない。 密かに抱いていた、私の恋も終焉を迎えたのだ。 秋斗さんが私…皐月の事を意識していてくれた事は知っていた。 そして、私は秋斗さんに心惹かれていた…。 しかし、よくよく考えれば、私は男性の性器を抜く仕事をしているのだ。 そんな私と、あんなにピュアな秋斗さんが合うはずもない。 最初から、釣り合わない恋だったのだ。 そして、メイの中身がバレる事で、全てを決定づけた…それだけの事だ。 そして、私は今日もエルフのメイとしてファンタジアにいた。 何か気乗りがしない日々が続いているが、仕事は仕事、きっちりとこなさなければいけない。 (さて…今日も頑張っていきますか…) 【ピロン】 そして、端末にお客さんが来た表示が出た。 (え!?) その端末に表示されたIDは…【akisuke】。 秋斗さんが訪れたのだった。 (うそ…そんな…どうしたら…。確実に私だってバレてるし…えっと…) 一瞬の間に、頭がフル回転する。 様々な事が頭の中を巡っていく。 何も無かった体で押し切るべきか…。 別のいい訳でも考えるか…。 それとも、全てを正直に話すか…。 しかし、色々考えても、私の出来る事はやはり一つしかない事に気が付く。 (う…しょ…しょうがない…。覚悟を決めよう…) もう、メイの中身が皐月だという事は、秋斗さんも認識している。 その上で、この店に来て、私を選んだ。 恐らくは、全ての事実をはっきりさせるため…。 私も、もう、隠し事をしている訳にはいなかい。 もう、全ては明らかになっている事だし。 ならば、私に出来る事は一つ。 全てを曝け出し、思いを伝え、終止符を打つ事。 (…よし…) 【ガチャ】 扉が開き、秋斗さんが部屋へと入って来た。 「やあ、メイちゃん」 「今日もきてくれて、ありがとう」 たわいもない挨拶をすると、秋斗さんがいつも通り、私の横にスッと腰を降ろして来た。 今までにない緊張が私の中に走り、心臓が大きく鼓動する。 言葉を発しようとするが、なかなか、口から言葉が出てこない。 言葉が胸につかえるというのは、こういう感じなのだろうか…。 何か発しなければと思っているのに、何も出てこないのだ。 胸のドキドキが収まらない。 しかし、このまま黙っている訳にもいかない。 (…よし…) そして、意を決した私は、思うがままに言葉を発した。 「もう来てくれないと思ったんですけど…また来てくれるなんて…。ありがとうございます…【秋斗さん】」 私は意図的に名前を【秋斗さん】と言った。 そう、これは決意…。 今日、全てをはっきりさせるため、あえて【アキスケ】ではなく【秋斗】と言ったのだ。 すると、秋斗さんは優しい声色で返答した。 「こちらこそ…。もう会えないのかと思ったよ…【皐月ちゃん】」 私の呼びかけにそう答えた秋斗さん。 この時点で、真実は全て確定されたのだ。 「あれから皐月ちゃんが、うちに来なくなっちゃったから…こっちに来てみたんだ…」 「行けないですよ…。もうメイが皐月だってバレちゃったんですから…」 そして私は言葉を続けた。 「この前、私…友達のお兄さんに心惹かれてるって言ったの…もちろん秋斗さんの事です。こっそり、バレないように秋斗さんの事を想っていたんです…。家に行ってるときは、妹の友達という蓑を着て、そして、この店ではエルフのメイという皮を被って…こっそりと」 (全てを…全てを話そう…) 「どっちの関係の時も、私は秋斗さんと接する事が出来て嬉しかった…。でも、それは全てがバレてないから出来た事…。バレてしまったら…もう皐月は秋斗さんに会う事は出来ない…。だって、私は、こういう店で仕事をしてるのだから…」 すると秋斗さんが口を開いた。 「ふぅ…。メイちゃんの中身が皐月ちゃんだったって知って、驚く半面、安心しちゃったよ …俺」 (え!?) 「いや…メイちゃんといると、凄く心地よかったんだ…。それが、皐月ちゃんだって分かった時、俺…変に納得しちゃった。…俺が、そう感じていたのが、皐月ちゃんだったからなんだ…って」 そして、秋斗さんは私の方に向かって優しく微笑みかけた。 「一緒にいて心地よいって感じた相手が、普段から知っていて、可愛いって思っていた子なんだから、俺にとってこんなにいいことはないよ」 (…え…!?) 「こういう店で仕事してるから…何??この店で仕事をしていて、俺が通ったから、俺は美園抜きの皐月ちゃんに触れる事が出来た…君を知る事が出来た。じゃなければ、俺は美園と三人でいる時の皐月ちゃんしか知る事はできなかった。ここで知った皐月ちゃん…俺にとってはとっても大事な事実だよ」 (…だ…大事…) 「だから、はっきり言うよ。俺は皐月ちゃんが好きだ。メイちゃんである皐月ちゃんも、美園の友達である皐月ちゃんも、全部…俺は好きだ」 「あ…秋斗…さん…」 私はその秋斗さんの言葉が、心の奥底まで突き刺さり、体が固まってしまった。 秋斗さんはこんな私でも、真っ直ぐに見てくれる。 そして、心に正直に…その言葉を…口にしてくれた。 こんな正直な秋斗さんを、偽りの姿で正体を隠し、こそこそと接して来たのだ。 私のずるさが身に染みてしまう。 「だ…だめかな??こんな俺じゃ…」 「だ…だめじゃないです…。ダメなのは私の方…。エルフの姿に身を隠して…ずるいですよね…私…」 そういいながら、自責の念を抱いた私は視線を逸らした。 すると、秋斗さんは私の肩を持ち、俯いた私を前に向き直させた。 「ずるくないよ。俺はエルフのメイちゃんの中身に惹かれたんだ。いくら見た目が着ぐるみで、偽りの姿であったとしても、接していくうちに、俺は中身の皐月ちゃんに惹かれたって事。つまり、俺の心は皐月ちゃんに奪われたんだ。だから、なんにもずるくない」 「秋斗…さん…」 秋斗さんの優しさと気持ちがヒシヒシと伝わってくる。 「い…いいんですか…。私…こんな…こんな私で…」 「こんなとか言わないの。俺が好きになった子なんだから、最高の女の子でしょ。俺は…皐月ちゃんがいいんだ」 その言葉を聞いた瞬間、心の中にありとあらゆる感情が溢れ出した。 そして、着ぐるみのマスクの中、一筋の涙が私の頬をつたって行った。 「うぐっ…あ…秋斗…さん…わ…私も好きです…」 「皐月ちゃん…」 そして、秋斗さんは私をギュッと抱きしめた。 結局、その日もファンタジアに来た秋斗さんは、抜きもせずに私を抱きしめて帰っていくのだった。 しかし、その抱擁は、いつものもとは違う意味を持っていた。 そう…それは私たちがお互いの気持ちを伝え合う抱擁なのだ。 そして、私たちは付き合う事となった。 それから、外でデートをするようになり、二人の関係は深まって行った。 しかしながら、やはり親友のお兄ちゃんという所に、何か引け目を感じてしまって、美園の家に行くことは出来ないでいた。 そんなある日、秋斗さんが言った。 「皐月ちゃん、そろそろ、うちに遊びにおいでよ」 「そ…それなんだけど…。やっぱり…ちょっと美園に引け目を感じちゃって…」 「そんなもんかな??別にいいと思うんだけど…」 「ん…なんとなくね…」 「でも、たまには俺の部屋とか来てみない??」 「え!?秋斗さんの部屋!?」 確かに、今まで美園の家に散々遊びに行っていたが、リビングと美園の部屋にしか行っていない。 彼氏である秋斗さんの部屋…これは興味深い。 (ん…それは行ってみたい…。でも…美園に見られたら…。う~ん…) 行ってみたいという誘惑と、美園にバレたらという懸念の狭間で悩み込む。 (ん??そうだ!?) 「あ…秋斗さん!!それじゃ…メイで行くってのはどう??」 「え!?メイちゃんで??」 「パーカーのフードを深く被って行けば、なんとかなるんじゃ…。それなら直ぐにはバレないだろうし…」 好都合な事に、エルフは完全に人型なので、フードを深く被れば、それ程違和感はないだろう。 若干、とんがった耳がパーカーに浮き出るが、それ程問題ない。 「うん…そうだね…それはそれで…ちょっと面白いかも…」 「よし…じゃあ…今度、メイで秋斗さんの部屋に行こう!!」 そして、私はメイの着ぐるみを身にまとい、秋斗さんの部屋に行くことを決めた。 お店のオーナーに事情を話し、私はエルフの着ぐるみを買い取った。 これは今回のためというのもあるが、自らが演じ続けたメイの衣装に愛着があったこともある。 そして、後日、準備が整い、私はメイとして、美園の家に向かった。 私の家で、着ぐるみを着込み、その上からパーカーに短めのスカート、ニーハイのソックスで肌タイツが出来るだけ隠れるようにした。 長めのスカートにすればいいのだが、少し怪しさが出るので、敢えて短めのスカートにニーハイソックスをチョイス。 そして、移動は秋斗さんが車を運転して、私を家まで連れて行ってくれた。 【ピロン】 その道中、私の携帯にメッセージが届いた。 【今日、うちに遊びに来ない??】 美園からのメッセージである。 「フフッ…面白いタイミング…」 そのメッセージを見て笑った私を見た秋斗さんが質問してきた。 「なんのメッセージなの??」 「美園が、今日、うちに来ない??って」 「え?また、狙ったようなタイミングのメッセージだね」 「フフッ…」 そして、私はそのメッセージに返信した。 【ゴメン、今日は用事があっていけないや…】 (って…今…向かってるんだけどね…) 美園に対しては、家には行けないというメッセージ。 ある意味ではそれは事実。 今日、美園の家に行こうとしているのは、エルフのメイ。 そして、皐月はエルフの中身という存在であり、皐月は単なる中身なのだ。 だから、中身である皐月に、美園の家に行くという決定権はないのだ。 なんにせよ、その内容からするに、美園が家にいる可能性が高い事が分かった。 そう思うと、バレるのではないかという不安感と緊張感が高まってきた。 そして、美園と秋斗さんの家に到着した。 親友の美園に隠れて、お兄さんの部屋に行こうとしている…。 別に悪い訳ではないが、悪いことをしているような感覚がある。 しかも、着ぐるみを着て変装しての潜入。 私だとバレるというより、着ぐるみだとバレれば、なんとも非日常的な光景な訳だから、それはそれで問題だ。 とにかくバレないようにしなければならないという緊張感が高まる。 フードをグッと深く被り込んだ。 フードの隅からエルフの金髪が前に垂れ下がっているが、それは問題ないだろう。 顔が見えなければバレないはず…。 仮にエルフのマスクを見られたとしても、直ぐにそれが皐月だという事はバレないだろう。 【ガチャ】 玄関の扉を開けた。 「ただいま~」 秋斗さんが小さめの声でそう言いながら玄関に上がる。 「お邪魔します…」 続いて私も小さな声で、声色を変えそう言った。 「このまま、俺の部屋に向かおう…」 秋斗さんが私に耳打ちをするように、こっそりと言った。 私は無言で頷き、秋斗さんの後をついて行こうとした。 そして、秋斗さんが階段を上がりかけたその時だった。 【ガチャ】 リビングのドアが開いた。 (み…美園!?) 私はリビングのドアの方を見る事が出来なかったが、秋斗さん以外でそこから出てくる可能性があるのは美園だけ。 つまり、今、扉を開けたのは美園だ。 「お兄ちゃん、おかえり~…。あのさ~~んっ!?」 この声は間違いなく美園の声。 美園は確実に私の後ろ姿を捉えている。 (やばい…バレる…) 美園の視線を背中に感じ、緊張感が一気に高まる。 心臓の鼓動が、恐ろしく早くなっていく。 私は身動き一つできずに、ただひたすら固まっていた。 「ただいま、なんだよ?」 「あっ…そう…お兄ちゃん…【友達】連れだったの…??ふ~ん…へぇ~…じゃあいいや…」 私を指すその言葉に、更に心臓の鼓動が早くなっていく。 斜め後ろから見る美園には、パーカーの隅からはみ出る金髪が見えているはずだ。 それにこの背格好。 秋斗さんが連れているのが女の子だという認識はあるだろう。 しかし、あえて美園は【友達】という表現をした。 それは意図的なもの…。 「ああ…。俺は部屋に行くからな…勝手に入って来るなよ」 「フフッ…。そんな野暮じゃないわよ。やるじゃん…お兄ちゃん」 「じゃあな」 そう言って、秋斗さんは階段を昇って行った。 その秋斗さんにくっついていくかのように、私もその後を追った。 見えてはいないが、背中に美園視線が突き刺さっているのが、ヒシヒシと感じられた。 【ガチャ】 そして、私たちは秋斗さん部屋へと辿り着いた。 「ふぁぁ…ドキドキした~~」 秋斗さんの部屋に入るなり、今まで張りつめていた緊張が一気に解ける。 【パサッ】 頭部を覆っていたパーカーのフードを取り除いた。 すると、そこに現れたのは、透き通った金髪の少女、エルフのメイのマスクであった。 「我が妹ながら、狙ったようなタイミングででてくるなぁ~」 「ホントにね…。バ…バレなかったよね??」 「あの雰囲気だと気付いてないと思うよ」 「ふぅぅぅ~~~」 バレずに無事、秋斗さんの部屋に辿り着いた私は、安堵感が溢れ、体の力が抜けて行った。 そして、そのまま、秋斗さんの部屋で、二人で寛ぎ始めた。 しかし、私は着ぐるみを脱ぐことはせずに、エルフに身を包んだまま。 何故なら、ここに来ているのは、エルフのメイなのだ。 今、ここで、秋斗さんと空間をともにしているのは、エルフのメイ。 決して、美園の友達である皐月ではない。 単なるこじ付けでしかないが、そう思えば、美園に引け目を感じる必要もないのだ。 私と秋斗さんは暫くの間、おしゃべりをしながら寛いだ。 そして、その会話の流れから、いい雰囲気に成り始めた。 「メイちゃん…」 「秋斗さん…」 【ギュッ】 秋斗さんが私を強く抱きしめた。 もちろん私もそれに答え、秋斗さんを抱きしめる。 「いい??メイちゃん…」 「うん…」 そして、着ていたパーカーを脱ぎ去る。 パーカーの下には下着のみ。 スカートも降ろし、ニーハイのソックスを脱ぐと、私は全身肌タイツの上に下着という状態となった。 同じくして、服を脱ぎ去る秋斗さん。 彼は全身タイツを着ている訳ではないので、正真正銘の裸だ。 そして、私はゆっくりと、上下の下着を降ろしていった。 全裸の秋斗さん、そして、全身タイツに身を包まれた皐月。 全身タイツに身を包んでいるが、皐月ではなくメイにとっては、それが全裸なのである。 「秋斗さん…」 「メイちゃん…」 そして、私たちは重なりあった。 秋斗さん手が私を可愛がってくれる。 胸や背中、腰、そして秘所に触れる秋斗さんの手。 その手から愛を感じ、幸せな気持ちになる。 そして、その手から与えられる快感。 いつも私を包みこんでいる全身の肌タイツ。 普段はその肌タイツ越しに人に触られる事はない。 初めて、感じるその感触…。 素肌で触れるのと、また違った気持ち良さがそこにある。 その感触が全身に訪れていく。 あっという間に、私の心を蹂躙していく。 あまりの気持ちよさに声が出そうになる。 しかし、隣は親友の美園の部屋。 もしかしたら、リビングから部屋に戻って来ているかもしれない。 大きな声をあげてしまったら、聞こえてしまうかもしれない。 私は出そうになる声を必死に抑えた。 隣の部屋に親友がいるという緊張感。 しかも、その親友のお兄ちゃんと交わっているという事実。 それがバレないように、抑えなければ行けない声。 その全てが、私の心を高ぶらせ、更には体の感度を上げていく。 (んあっ…声が…声が…でちゃう…んうぅっ!!だめっ…あぅっ…我慢…我慢ぅぅぅ!!) そんな状況で高まりきる私。 もう既に、自らの陰部はグショグショに濡れている。 (んうぅっ!!いやぁっ!!が…我慢…出来ないよぉぉぉ!!声が…んうぅぅ…声が…ぁぁぁ…) 必死に声が出ないように我慢する私。 そんな中、陰部付近を弄られる感覚があった。 【ジーーーー】 この感触、陰部にある肌タイツのファスナーが開けられた感触だ。 普段から、排泄が出来るように、股の部分に備え付けられたファスナー。 それを秋斗さんが開いたのだ。 肌タイツの下には何も着ていない。 つまり、その陰部のファスナーを開けば、そこにあるのは生身の私の秘所。 そのファスナーの窓が、今、メイの中身として存在する皐月が唯一外部と接触できる部分。 そして、その窓は、秋斗さんを受け入れる窓なのだ。 私は秋斗さんを抱きしめながら、耳元で囁いた。 「来て…秋斗さん…」 「いくよ…メイちゃん…」 【ズボッ…】 ずぶ濡れになった私の秘所は、秋斗さんをすんなりと受け入れた。 「んあぁぁぁぁぁっ!!」 秋斗さんが私の中に入って来た。 その快感、その熱さ、その気持ち。 その全てに幸せを感じる。 あまりの快感に、もう、我慢などと言う言葉が、私の中から飛び去って行ってしまった。 秋斗さんの事以外、頭の中から全てが抜け出ていく。 真っ白な頭の中、秋斗さんだけが存在していた。 その他の事など、何も考えられない…ただ秋斗さんの事だけ。 「あんぅぅぅぅぅ!!ぁっ!ぁっ!んうぅぅっ!!あぁぁぁぁぁ!!」 もう全くと言っていい程、声の我慢など無かった。 秋斗さんの部屋の中、私の声がこだましたのだった…。 隣の部屋に美園がいるかもしれないというのに…。 ・・・ 後日。 私は、美園とカフェで二人で寛いでいた。 「あのさ、皐月~~」 「どうしたの?」 「お兄ちゃんたら、この前、彼女を部屋に連れ込んでさ~~」 【ドキッ!】 私は美園のその発言に、一瞬体を固めてしまった。 「か…彼女??」 「そうそう、これまたパーカーのフード被ってたから、顔は良く見えなかったんだけど、綺麗な金髪の女の子でさ」 「き…金髪??」 「うん、フードから出てたんだけど…。まあ、変な金髪じゃなかったよ。透き通ったような感じの色。も…もしかして…外人さん??」 「か…かもね…」 私に話す、美園の雰囲気。 まるで、まるで気が付いていないのは明白だった。 「顔は見なかったけど、階段を上がってく後ろ姿…。うん…まあ…あれはきっと美人さんだよ」 「そ…そんなのが分かるの??」 「うん、なんとなく。スタイルも良さそうだったけど、後ろ姿から醸し出す雰囲気が美人さんだった」 美園は正体に気が付いていないが、自分が褒められているような気がして悪くない。 「なら、秋斗さんも、いい人見つけたんじゃない??」 (わ…私…なんですけどね…) すると、美園が突然、プンプンとした雰囲気をし始めた。 「まあ、美人さんなのはいいんだけどさ…。暫くしたら…お兄ちゃんとエッチし始めたんだよね…」 「え!?」 美園の言葉に飲み物を飲む手が止まる。 「私が部屋で寛いでたら、お兄ちゃんの部屋から、女の子の喘ぎ声が聞こえて来てさ…。もう…丸聞こえだっていうの!!あんなに、アンアン言われたら、こっちが恥ずかしくなるわ!!」 (や…やっぱり…美園…いたんだ…。ってか…やっぱり…丸聞こえか…) 「もう…せめて、もう少し声を抑えてくれればいいのに…。遠慮がないというか…恥ずかしげもないというか…。今度、家に来たら顔を確認してやろっ!!」 「そ…そうだね…」 (ダメだな…こりゃ…。美園の不在時以外は危険すぎる…) 「やっぱ気になるよね…。あの女っ気のないお兄ちゃんが、女の子を家に連れ込むなんて…。どんな子なんだろな…」 (ゴメン…目の前にいるわ…) 秋斗さんの彼女に興味津々の美園。 その言葉を聞き、私は更に、言い出せなくなり、秘密の関係は続いて行くのだった。 親友のお兄さんと付き合う私。 そして、そのお兄さんの部屋に上がり込む、着ぐるみのエルフの少女。 その着ぐるみの中身…。 その全てを親友…美園には内緒で…。 -----------------------END--------------------------

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