こんばんは。星井情です。
今回は、快楽天4月号に掲載された読み切り
「ささやくさやちゃん」の作者コメンタリーです!
まずはキャラクター設定から!
今回のメインテーマはASMRです!
実は、デビュー作の「好きなんだもん」がkomifloに掲載された際に
「読むASMRだぁ…」とコメントしてくださった方がいて、「そんな風に読んでくれる人がいるのか!じゃあそれ特化の作品を描いてみよう!」ということで「ささやくさやちゃん」が生まれました。
本当に初期のキャラクター設定では
会長はカッコいい好青年だし、佐谷ちゃんもおどおどした女の子でした。
囁きやASMR要素一点勝負という感じで、ギャップの攻め方も王道なストーリーで考えていました。
だけどまあ、「大人しい女の子が実はエロくて…」はちょっとありきたりすぎるな…というのと、「耳元でささやく意味」があまりないというのでボツにしました。
最終的には
・体格差
女性優位感が高まる!竿役も小さく可愛くして、組み敷かれてる感じや犯されてる感じをUPさせました。
(ラストの実はさやちゃんの方が弱い立場だったという展開の衝撃を強めたくて、プレイ中は女の子の方が強くなるようにしました。)
・真面目くんと不真面目ちゃん
初期設定だと、佐谷ちゃんのキャラクター属性が真面目寄りで、主人公とキャラかぶりというか…目立ちにくいなと思ったので、思い切って対照的なキャラクターにしました。
(まあ実際本当に不真面目というよりは、会長の気を引きたいだけのちょっと子供っぽい女の子って感じですが…)
・「ささやき」に意味を持たせる
プレイとしてのささやき(ASMR要素)だけではなく、ストーリー展開のためにも「ささやき」が大事な要素になるようにキャラクターを練り直しました。
ツンデレ?なキャラが、からかうフリして耳元で囁いてくる(本当は全部本音)って、めちゃくちゃエモいし可愛いなあと思ったので。
■2ページ目、3ページ目
今回20ページ固定で描かせていただく予定だったので、キャラクターの関係説明に2〜3ページほどしか割けられなくて大変でした…!
なので、セリフで関係が分かるようにしたり、なるべく説明にならない程度に「いつ(卒業式直前)」「どこで(生徒会室)」「誰が(会長と生徒会員)」まで確実に汲んでもらえるようにしました。
ちょっとセリフが多くなっちゃったので、絵で分かる部分は絵で…(髪をいじりながら話すことで、「黒く染める」を髪のことだと分かるようにしたり、岡部先生が怖い生徒指導の先生だとか…)を意識してどうにかページを抑えられました。正直エロシーンの構図考えるより大変でした笑
■5ページ目
ここの吹き出し、褒めてくださったファンの方がいて嬉しかったです!
担当編集から、「ASMRがテーマなら、全面に出す演出をたくさん入れたらどう?」とアドバイスをいただいて、吹き出しで視覚的にASMRを感じてもらえるように工夫しました。気づいてもらえてよかったです。
■11ページ目
地味に気に入ってるコマ。
竿萌えの人にも楽しんでもらいたいという気持ちで描いているので、会長の可愛い部分もたくさん描きました。あと、カワイイは「弱さ」だと思うので、こういうコマを挟むことによって女性優位感を強められるようにしました。
■12ページ目
この体格差好きすぎる…………
正常位で竿が上なのに、精神的にはリードされてるっていうのいいですよね。
そういう精神的女性優位好きすぎる。好きすぎるので描きすぎてる感ありますが、わたしもオタクもそういうの好き(好き…ですよね?)だからヨシ!
あと生でエッチしてる話って、当たり前のように生でしてるより、背徳感感じてる方がエッチじゃないですか!??!
まあもちろん、生でエッチしたり中出ししたりっていうのはフィクションであるエロ漫画の醍醐味だと思うんですが、個人的には感情移入して読むのが好きなので「ナマでヤるのきもちい…でもこのまま出したら妊娠させちゃうし…」と葛藤しながら腰が止まんないっていうのめっちゃ好きです。(唐突な性癖告白)
理性がちらついた方がマジの本能的感情だって感じがしてエロいって思います。
■15ページ目
この回想からさやちゃんのクソデカ感情が露わになるんですが、
恋に落ちるきっかけが本当に些細なことでめっちゃ良いです(めっちゃ良い。)
でもさやちゃんにとっては全然些細なことではなくて、こんな一言で好きになる=本気で高身長であること・それをいじられることを気にしていた、ということが分かるようにしました。
また、今まで会長を可愛く可愛く描いてきましたが、「カワイイから会長が好き」なのではなく、ちゃんと男として、人間としてかっこいいから好きになった=本気で好きと伝わればいいな…と思ってこういうシナリオにしました。
あと、さやちゃんが黒髪から金髪にしたのは単純に「真面目な会長はいちいち注意してかまってくてるから」です。
これは設定として考えてあったものですが、漫画の中で必ず説明しなきゃいけない要素ではないし、想像の余地を持たせた方が深みが出るなと思って説明しませんでした。
■19ページ目
こ〜〜〜〜〜〜こマジで好き!!!!!!!!!
モノローグ含めて全部好き〜〜〜〜〜!!!!!!(自画自賛)
「もう振られる前提」というのが最高にさやちゃんって感じで良くないですか?良いです。
あとなんか、これはわたし個人の感覚なんですが、好きな人に自分が選ばれなかった時って「選ばれなかった」って事実より「この先この人は別の人と一緒になって、隣にもっとふさわしい人が立つんだ」って想像して辛くなりませんか?aikoの曲聴きながら泣くめんどうくさい女なんですが、そういう部分を漫画に落とし込みました。
リアルめんどくさい女の話はおいておいて、
この不器用さはさやちゃんの良さであり個性であると思ったので、痛々しいほどのモノローグからふわっと抜けるように最後の最後で甘い囁きをしてラストに繋げました。
本当にしんどい。自分で描いておいておかしい話ですが、なんでさやちゃんこんな目に……と言いながら描きました。
■20ページ目
これはkomifloのオタクたちが泣きながら射精したラストページ…
最初からこのビターエンドを想定してプロットを組みました。
「ハッピーエンドの続編くれ!!!」と泣きわめいていたオタクが多数観測されましたが、続編を描く予定はありません。
単行本でおまけ漫画は描くかも(マジで描く「かも」です、ページ数の問題などで描けなかったらすみません。)なんですが、この話はこの二人だからこのラストに収束したと思っているので、ハッピーエンドはありえないです。
でもこの数年後、数十年後、もしなにかでこの二人が再会したらまた違う関係性になるかもしれないです。
そういう想像の余地があったほうが漫画として良いと思うので、このまま完!です。
以上、「ささやくさやちゃん」の裏話/初期設定でした!
今回は初の雑誌デビューでどんな感想がくるのかドキドキだったんですが、たくさんお褒めのコメントをいただけて嬉しかったです…
ビターエンドでページ数も少なめという人を選びそうな作品なのに、みなさん読んでいただき本当にありがとうございます!
次回も快楽天で描かせていただくので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
また、今回さやちゃんのカラーイラストも描かせていただきました。
カラー難しい…もっと練習してどんどん上手になっていけるように頑張ります。
あとあと…
人生で初めてファンレターをいただきました…!
本当に本当に嬉しくて…
いや本当に嬉しくて……
なにが嬉しいって、わざわざわたしのために編集部の住所調べて、封筒と便箋を用意して、きっと文章も別の紙に考えて清書して、もしかしたら何度も書き損じてやっと書いてくれたのかも…と頑張って書いてくれた!!!という背景に感動して嬉しくなってしまうのです。
オタクくん、ありがとう。
もし売れなくなっても君のために描き続けるよ…という気持ちです。
もしも自分もファンレター送りたい!という方がいましたら、
ワニマガジン社の編集部 星井情宛に出してもらったら、編集担当経由でわたしのおうちに届きます!
大事に大事に保存して、時折読んでは元気をもらいますね。
本当にファンレターありがとうございました!(ここ見てるかわかりませんが…)
では、また気が向いたら更新します。
星井情
miyahbist
2023-04-02 15:43:09 +0000 UTC