ある日のカルデア施設内の廊下を、一人の女性英霊がゆっくりと歩いていた。
その英霊は、源頼光、苛烈なまでの戦闘力を有する強者の一人。
だが、そんな頼光は今、普段の彼女らしからぬほどの淫靡さを漂わせていた・・・
「――――っ・・・❤ ど、どうして・・・この様な事に―――」
と或るフレンドのマスターへの救援に向かった頼光だったが、僅かな隙を突かれ、
あられもない醜態を晒し、それをネタに強請られてしまっていた。
「これから1週間、俺の命令に従えば解放してやる―――」
そんな取って付けたような嘘と分かりつつも、本来のマスターを裏切るわけにも
いかない頼光は、その見え透いた罠に乗るしか無かったのだ・・・。
「んんっ❤ゆ、油断しました・・・、こ、これはただの張形(はりがた)では、
・・・くぅううっ❤、あ、ありません・・・ね❤ ふぅううぅう・・・❤」
傍からでも、明らかに見て取れてしまう程の艶っぽさが今の頼光にはあった。
「今、誰もこの廊下に・・・居ませんね・・・、今のうちに私の部屋に戻らねば」
本来のカルデアに戻って来る際に一つの土産を渡された。・・・渡されてしまった。
それはフレマスターの逸物と同じサイズのディルド―だ。
強烈なサイズであるのも問題だが、それ以上に危険なのは先端から排出される
潤滑油代わりのローションだった。相手のカルデアでは特に何も無かった・・・。
―――だが、こちらのカルデアに復帰して、数分ほどで強烈な媚薬効果が発揮され、
今までに体験した事がないほどの激しい劣情が頼光の下半身を支配していた。
一歩歩く度に、意識が飛びそうな程の極悪な快感が、己の恥部から響き渡ってくる。
「――――あ・・・❤ はぁあああぁ・・・❤」
・・・吐息が甘い。
その吐息だけで、健全な男子であれば射精してしまいそうな程の甘美な吐息。
「んんっ・・・❤ くふぅ・・・❤」
もう隠す事も難しいほど、彼女の股座は恥蜜に塗れてしまっていた。
こういう事に聡い英霊に見つかれば間違いなく見抜かれてしまう―――
「ん・・・、くぅ・・・❤ あ、あと・・・もう少し・・・もう少しでぇ❤」
彼女に与えられている自室に戻れば、このディルド―に対処できる。
源頼光は、その一縷の望みに縋りつつ残り10m程のところにまで戻ってきていた。
―――――だが・・・
(カツコツ・・・、カツコツ・・・、カツコツ・・・)
【だ・・・誰かが来る―――】
英霊である頼光なら、その気になれば霊体化すればカルデアの職員などには
気付かれ無いだろうし、ある程度の英霊にも勘付かれないだろう。
そう、本来の源頼光であれば――――
「っ・・・ふぅうう・・・・、んんんん――――っ・・・❤❤」
快楽に翻弄され、完全に出来上がってしまった肢体を制御しようとするも・・・
【集中・・・でき・・・ないぃ・・・んんっ❤】
そうしてるうちに廊下の角から靴音の主が姿を現した――――
「―――あ!頼光さん、戻って来てたんだ!!」
・・・今、一番、会ってはイケナイ人。逢いたいけど逢ってはならない人。
そこにいた少年は、彼女の本来のマスターだった。
「あ・・・❤あぁ・・・❤」
漏れ出る歓喜の声と入り混じる甘美な吐息。
一番愛おしく、一番回避せねばならぬ人。
嬉しさと羞恥と悔しさとで感情が暴走しかねない程、渦巻いている・・・
「――? どうしたの頼光さん?」
「いえ、どうもしません・・・。ますたぁ❤ 源頼光、只今、戻りまし―――」
そ知らぬふりをして挨拶を返そうとする頼光、――――それと同時だった。
・・・チャラ男がデバイスのスイッチを押したのは。
「「んんんンんんンん-ーーーーーーーーーーっっ!!!!❤❤❤」」
子宮口にまで届くほどの凶悪な張形が、みっしりと肉壺を塞いでいたモノが
極悪な振動を――――奏でた。
「んんっ!❤ ンっ!❤ んんんっ❤❤!!っ・・・ふぅううっ❤!!!」
嬌声こそ防いだものの、艶のある嗚咽と吐息を防ぐことは出来なかった。
「ん・・・❤ くぅ・・・❤ んふぅ・・・❤❤」
軽く腰が回転する。多量の汗が滲み出てくる。何とか取り繕うとするも、
快感の余波が凄すぎて、その場で卑猥な舞踊を晒さぬ様にするのがやっとだ。
頼光は完全に油断していた、いや油断しないはずが無い。
そもそも、このカルデアとチャラ男のカルデアは別物。
此処に戻ってきた時点で、相手からの干渉など不可能なはず――――
・・・・そう、特殊な魔道具を体内に仕込まれていなければ。
あのディルド―は最初から、この為に用意されていた代物だったのだ。
どうして今なのか、どうやって今のタイミングを察知できたのか、
ただの偶然にしてはあまりにも酷過ぎる仕打ち・・・。
「だ・・・大丈夫?もしかして、何処か悪かったりする?」
優しい声で心の底から心配してくれてるマスター。その声で夢心地から
一瞬で我に返る頼光。・・・なんとか、我慢する。してみせる――――
「い、いえ・・・、その少し前の戦闘での悪影響が残っていたみたいで・・・、
し、心配する程では・・・ありませ――――・・・ンンッ!!❤❤❤」」
発言し終わる寸前を狙ってのスイッチオン。相手はどうやってか知らないが
完全に今の頼光の状況を把握し、弄んでいる。
――――これ以上の会話は危険。そう判断せざるを得ない。
此処を素早く離れるために、別れの挨拶を伝えようとする頼光。そして―――
「す、すいません・・・❤ま、ますたぁ❤ ・・・そ、その❤ 少しだけ
具合が悪いので、―――んん❤ んっ・・・ふぅううう❤❤ 、今日のところは
自室に・・・も❤戻らせて・・・いただき・・・ま―――、っ!!❤❤❤❤あっ❤!!
んんんっ!!❤くふぅうううううんんん――――っ!!!❤❤❤」」」
見計らったの様に最大級のバイブレーションが頼光の女の勘所を刺激した。
「す、すいません・・・、ますたぁ❤ ま、またお見苦しい所を、・・・んん❤
私は・・・、その・・・❤ 大丈夫ですので❤・・・ふぅう・・・❤」
荒い息を何とか整えつつ、精一杯の笑顔作り上げその場を取り繕おうとする頼光。
その顔を向けた先、そこに居た少年マスターの顔を、頼光は見た。見てしまった。
明らかに普段とは違う、魅せられた表情。
―――――――――彼は今、欲情しているのがわかった。
「え・・・、ああ、う・・・うん。」
少年は、顔を真っ赤にしながら、生返事を返すのがやっと。
「ほ・・・本当に❤、申し訳ありません――――ますたぁ・・・❤」
―――そうして、なんとか挨拶を済まし、その場を通り過ぎようとする頼光。
仄かに漂う、牝の香りを廊下に振り撒き、幾つかの水滴を床に零しつつも。
彼の頭が、今、何が起こったのかを理解するよりも早く、・・・一秒でも早く、
頼光はその場を離れるしか出来なかった―――
END
K.
2023-05-17 16:55:39 +0000 UTC