マチマホ連載3年経過して何かあった?
Added 2019-11-11 16:10:34 +0000 UTC今日はマチマホの打合せで色々と話をしてきました。
マチマホは連載開始から3年経過しています。
今もなお連載が継続できているのは皆さんが本を買ってくれているお陰です。
本当にありがとうございます。
そんな皆さんの応援があるにも関わらず、3年経過した割には今ひとつ横展開というか新たな展開がだいぶ少ないと感じ始めています。数字としてまだまだというのはあるのかもしれませんが、累計でハーフミリオン突破、1巻に至っては同じ編集部内の範囲ですけど最速で10万部を達成した記録があります。それと新たなジャンルの開拓だったり、雑誌の方向性にも一つの軸を築き上げた側面もありますから、何か一つ、さらに起爆剤となるようなプロモや企画があっても良いのではないか?採算が取れないことはないんじゃないか?
そう思いつつ私は作品をとにかく描き続けることが仕事なので、基本的にそれだけに集中していますが、それでも同じくらげバンチ内の作品のプロモ展開のやり方に差を感じ始めて、拭えない疑問が募って行きました。
要するに、もっと宣伝してくれないのか?という事。
どんな作品も最初はどうなるのか全くわからないのは頷けます。特にマチマホは当時はかなり異質の内容の漫画だったので、蓋を開けたら驚きでした。繰り返しですがそれは皆さんが本を買ってくれたからです。そして、書店さんが結構盛り上げてくれたのがあります。これはみんなに知ってほしい、新しい漫画だ、面白い、そういうお声を書店さんからかなりいただいたのです。直接顧客の現場のリアルな声だと思いました。
それだけの反応が第1巻から大きかったのに、その時に出版社がやった事といえばポスターを作ったり、等身大パネルを作ったり、言うなれば通例通りのプロモーション戦略だけです。今では声優付きのPR動画は結構定番になってきましたが、マチマホも1巻が発売した当初にそういったインパクトの強いプロモーション戦略を実施していたなら、売上げはもっと伸びていたのではないかと考えてしまいます。初めからそれを企画するのは難しいでしょうが、2巻、3巻と登場した時にもっと売り上げを伸ばすための戦略を出版社は考えることができなかったのだろうか?
なぜそう思うかと言うと、近日4巻が発売する某ヤクザ漫画がすでに累計100万部を突破するニュースがありました。この作品は1巻発売当初からかなり積極的なPRを行なっていました。声優付きのPR動画もありましたし、いわゆるメディア戦略が強めでした。これができたのも当然ですが中身が伴った面白い作品だからだと思います。もしあのPR戦略が実施されていなかったら機会損失が発生して、もう少し部数は低かったと考えられます。
ではマチマホは4巻が出るまでにどんなPRをしたでしょうか。
Tシャツを作りました。
単行本にシールをつけました(不備があったけど)。
アクリルフィギュアを作りました。
応募者にQUOカードプレゼント企画をしました。
サイン本を作成しました(1巻100冊 2巻50冊)
サイン色紙プレゼントなどもしました。
かなり色々してくれてるように見えますが、これらは正直な話
攻めの姿勢としては弱いです。
なぜなら個人活動でも実施できることだからです。
どれも同人活動で自主的に可能なPRの範囲で、組織としてのPRならPR動画を作ったりとか当時でも可能だったはずです。
当時私もあれこれと提案しましたが、先に示した通り私は執筆が主な仕事です。
PRして売上げを最大化するのは出版社の仕事ですから、色々と私が提案せずとも戦略を立てて実行してもらいたいわけです。
サイン会すら企画していただいていません。
先月、ようやく声優付きのPR動画を作成していただけました。BGMは私がギターを演奏したり出来るだけの話題性を入れました。しかし、作者が楽器奏者という話題性や、それ以上に佐倉綾音さんという人気声優を起用しているというインパクトのある材料も活かしきれていないという印象しかありません。
なぜプッシュしないのでしょう?
勝手に広まって、勝手に話題になると思っているのでしょうか?
色々と今日の打合せで話をしてきましたが、結局のところ積極性がかなり足りないんです。数字が出ていない作品ならわかりますが、実績は当初から現在に至るまで出ています。ついこの間も2巻が重版されましたので、少なくとも黒字のコンテンツなのです。
断っておきますが調子に乗っているわけではありません。
事実として黒字なのです。商業漫画で黒字を出すというのは割と難しいことで、もっと言えば10万部を超えるというのは大きな壁です。
それを1巻の時に実績として出ているわけです。
今の所グッズ展開としてはアクリルフィギュアとTシャツ。3年やってたった2種類のグッズ展開しかしてもらえていないのも疑問です。HOLYSHIT Tシャツは黒ピンクと黒黒で、黒黒はロングTとショートT2種類。ピンクはショートTのみ。どうせなら揃えた方がいいので今後ピンクのロングも出すかもしれませんが、そもそもそれらグッズの販路が基本的に新潮社オンラインショップやとらのあな、ナタリーショップという大変マイナーで誰も知らない(とらのあなはオタク層には有名ですが)狭い空間で販売しています。私が宣伝しないと多分ファンは気がつきません。いや、それでも気がつかないファンは大勢いると思います。なぜAmazonや楽天、あるいは店舗に対しての委託などをしないのか。
人員不足とか、コストがかかるとか、それはわかるんですけど、それならどうしてあの作品はグッズ展開をしたりPR動画を数本作ったり、はたまたドラマCD作ったり横展開を積極的にしているのか?
このように、それなりに数字が出ている作品なのにPRが消極的、受動的になっているものってあります。その一つが多分マチマホです。皆さんの応援があるから生存しているのですが、それだけ応援の声があるのに出版社がそれをしっかりキャッチできていない、平たく言えば胡座をかいた姿勢が見えてしまった所です。
最近、三洋堂書店さんのでらコミ企画だったり、アニメジャパンのアニメ化してほしいランキングノミネート作品募集だったり、そういったアンテナもしっかり張っていないんです。ツイッターを眺めてるだけでもそういった情報は流れてくるのに・・・。
ここまで色々記述していますが、これは私自身の視点のみでの話で、出版社サイドにだって都合があると思います。その上で私はこれらの意見を全て直接担当編集に伝えています。ところが、納得のいく相手側の都合の意見がほぼありません。そして話を聞くと、一人の編集さんが4〜5作品を担当しているそうで、明らかにキャパオーバーですし思考停止するような状況です。唯一私が同情するのはこの点ですね。つまり、こういう状況の出版社で仕事をする場合、こっちからかなり積極的な要望、提案をしつこく、「やってほしいな〜」じゃなくて「やって」と伝えないと動かないんだと痛感しました。やれたらいいね〜、そうなったらいいね〜、こんな緩い意識じゃ何も実現しない。当然ですね。
ですから早速、今日の打合せで下記のように伝えました。
・あと1年のうちに、何かファンが喜ぶような、あるいは驚きを体験させられるようなPR展開ができないとマチマホはゾンビコンテンツになる
これくらいの危機感を持って、尚且つ前年度の売上げを上回ってやる意気で出版社は考えてほしいと思います。
長々とすみません。
これは正直、贅沢な悩みです。
なぜなら単行本を7巻以上、連載を3年以上、その他のグッズ展開すらしてもらえない作品は沢山あります。意見が通らないものもあるでしょうし、もっともっと理不尽な状況の作品もあるからです。ただ、私はそれがあるから今の自分はこれで十分だとは絶対考えたくありません。そんな思考でいたら、歩みが止まってしまいます。
常に上を目指し続けたいですし、その志があるから状況も好転すると思います。
こんな感じの漫画ですが、今後とも見守っていただけたら幸いです。