もう5年くらい前でしょうか、コトブキヤさんと一時期お仕事してる時がありました。
「セレクターライフル」という組み替えで遊べる武器シリーズが最初。
↑このセレクターライフルのカラーリングは自分がフォトショで即席で作ったもの。
コヨーテタン(砂色)とブラックの組み合わせは、10年程前のタクトレブームでメジャーになったPMC(民間軍事企業)装備のカラーをイメージに持ってきてます。
PMCスタイルはジーパンにパーカーやTシャツ、帽子の上にラフに装備を着る事からサバゲと親和性が高く、かつカッコイイ装備でした。
当時マグプルとクリスコスタ先生が大流行していて、自分はそれまでミリタリー系はあんまり興味なかったんですけど、タクトレスタイルの機能美にメロメロになってしまってどハマりしました。
色の組み合わせもさることながら、カイデックスホルスターなど薄くて強靭で、使い込むとカッコイイという男の道具感がたまらなかった。
うーん、今見ても良い。
最近の装備はあまりにもサイバーに寄り過ぎてるんでちょっと自分の好みとは違うものになりつつあるんですけど、この絶妙に新旧を組み合わせてる感じが良いのです。職人っぽいモディファイ。
「新しいだけのもの」はなんか違う。
話を戻して、セレクターライフルのデザインは唯一電動ガンで持っていて好きなSCARと
LVOA-Cを元にしています。
クリスコスタ御大の↑この銃
カラーリングは重要で、色がちゃんと合ってると関連武装感が増します。
セレクターライフル、最近ではダイアクロンの装備として使って頂いてる例が多くて嬉しいです。
スケールとデザインがダイアクロンの武器に丁度良いみたいですね。
こういう思わぬ所で思わぬ使われ方をするの、リアルの武器の歴史みたいで好きです。
他にもちょいちょいパーツを使って頂いてる例があるので嬉しいです。
twitter post: 1097007302781980672
あと平成仮面ライダーの作中にもセレクターライフルのパーツが使われていましたね。
当時コトブキヤ衛星とか言われていました。
ライダーはバンダイの主幹事業の1つなのにw
間接的にライダーのフィルムにこうやって出る事もあるんだなぁ、なんて思ってました。
世の中何がどうなるかほんとわかりません。
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その後に続けて、「オーダークレイドル」と「アームセット(フィギュアの脚にもなるというもの)」の依頼が来たんですけど、
この当時フリーになって1年目か2年目で、バンダイさんの「ガーデスインエデン」の企画も動いてました。
玩具業は向こうの都合で企画が止まったり、突然動き出したりします。
この時ガーデスは一度もう企画書段階でそのまま無くなるかな?
というくらい音信不通だったものが突然動き出し、本格的に商品になる勢いだったので玩具業の習慣を知ってる自分が橋渡し役になってたんですけど、
・売り上げが横並びになった弾で終了
・次弾を作るかどうかはその弾の売り上げ次第
・発売決定したらそこから設定やらを短期間で作って次弾を売る(打ち切りが常にあり風呂敷を広げられない)
というやり方に翻弄され、早い話自分の作業的にオーバーキャパになってました。
ガーデスは途中から妹が主幹になってまとめてくれたので、妹が居なかったら無理でした。
オーダークレイドルとガーデスの時期が完全に被ってしまい、両立が不可能になってしまった。
加えて当時マジでカネがなかったので、手持ち案件全部ヘビーな内容で支払いは2、3ヶ月以上先という辛さもあった。
イラストレーターって、「お願いされて描く」みたいなイメージあるかもしれないですけど、実際は、以前書いたようにこの業種において、企業の企画者が意思決定者であり権力者なので、イラストレーター側は相当頭を悩ませて仕事に当たります。
何故ならそもそもの完成形が企画に携わる人誰1人見えてない中、「だいたいこう言う感じでしょうか」という暗中模索のイメージ翻訳から始めないといけない。
ガーデスとオーダークレイドルと進めていて、途中で自分が向こうに謝ったりお伺いを立てたりするのがイヤになっちゃったんです。
もうちょっと待ってくださいという、なんか借金作った人みたいな精神状態。
謝ったら死ぬ病を患ってるんじゃないですけど、お金がない状態で人間謝り続けると精神的にダメになってきます。
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ガーデスは自分以外のイラストレーターも巻き込んでるし、ずっとやりたかった食玩だったのでガーデスに注力し、オーダークレイドルのデザイン業務から逃げちゃいました。
パーツ点数が多い構造物で、3面図も必要だったので、作業量に圧倒されてしまったのも大きかった。
・それは社会人としてどうなの
・スケジューリングできないお前が悪い
自分でも連絡なく逃げたのは子供だなと思ってます。
「他案件と重なって難しいので、ラフまでであとは誰かに引き継ぎしてください」
って一言言えばすべてクリアになってたんですけど、その判断ができなかった。
相談できる人が居なかったし。
ミスしたら基本的に次は無い業種なので、なんとか自分でやらなきゃという気持ちがあった。
今振り返ってもあの逃げてる1年間は精神的に地獄でした。
この件はもう実際に謝罪に行って落着というか、終わってる話で、セレクターライフル以降コトブキヤさんでのデザインの続報がないなぁと、もしかしたら思われてる方もいるかもなので書いておきます。
この先コトブキヤさんと仕事する機会は現状無さそうですけど、この業種は何があるか全く分からないので、いつか突然仕事しましたっていうのもあるかもです。
いや、どうかな。
未来はホント分かりません。
・
オーダークレイドルのラフデザイン料は頂いてないのでここに初期デザインおいておきます。
(描いてくれた分は支払うって言われたんですけど、自分から辞退しました。実際概要しか描いてないので)
ホントにラフラフの段階で降りてしまったので基礎概要設計だけです。
女の子フィギュアの脚にも変形するアームもセットできる仕様でした
セレクターライフルのような丸カバーをたくさんつけるイメージ
初期は電子戦なイメージだったので、ヘルメットパーツはサイコな感じ
ズゴック的な水陸両用感
フィギュアの平手がそのままはまる、棒状のレバーが入ったVガンコクピット風のアームレイカー。
フレーム部分を組み替えてバイクっぽいモードにしたり
基本はエントリープラグのようなシート
〜ここから追記 2021/06/02〜
データが発掘されたので追加
側面図のバランス
なんかR typeのドブケラちゃんみたいな最初期の感じ。
最初は結構危ないコンセプトだったですね。
1番右は有機的なパーツに見せつつ、実はフレームアームズガールのボディがそのまま入ってる案。
処理に生体パーツを使うって「なんて酷い事・・・でも・・・興奮する・・!」という背徳感にムズムズします。
洗脳とかちょっと恐めなノリだったので、全体的に背骨っぽかったり禍々しい感じ
全体のフレームと、コクピット部分が別になる感じ
2017年1月11日に打ち合わせ行ってるみたいですね。
捕獲・手錠・産みつけの文字、わからない・・ナニを言ってるんだ・・?
分娩台とかワケわかんない事書いてますね。
打ち合わせはワーっと盛り上がって、あとで大体「倫理的にコレダメですよね」と大人しくなります。
2018年4月が当初の発売予定時期だったのかな
2017年1月受付→2017年2月末納品→2018年4月発売
の予定だったんでしょう
あとフレームアームズガールに使える胸のサイズバリエもあるといいですよねって話があった記憶。
〜ここまで追記〜
実際の商品がこちら。
誰かは存じないんですけど、自分の中途のラフ案のデザインの面影も残して頂いて嬉しかった商品でした。