※本小説は「デルタルーン」のチャプター4までに判明している情報を基に、拡大解釈と曲解を重ねた2次創作作品です。そういう意味ではネタバレというより、そもそもプレイしていない人からすると理解不能なストーリーとなっております。
そう、何が言いたいか分かりますよね? 今すぐやろう…!デルタルーン!
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「闇の王子、咆哮の巨人となりて光の世界を殲滅せん。」
ラルセイが必死に隠そうとしていた最後の予言。
そう、物語の最後に訪れると言われる悲劇は、他でもない彼自身が光の世界を—ライトナーを蹂躙してしまうというとんでもないものだったのだ。
この世界には光の世界と闇の世界、二つの世界が存在しており、光の世界は言わば現実の世界だ。そこに住む住人「ライトナー」というのも言ってしまえば現世の生命達の総称に過ぎない。
「光の世界」などと大層な呼び名がされているのは、闇の世界の住人「ダークナー」の視点によるもの。闇の世界というのはダークナー達“物”が見る夢、幻…。
しかし、最後の予言はライトナーとダークナー、“使う者”と“使われる物”という覆りようのない両者の関係を根本から歪めるような、まさに下克上とも言うべき内容である。
特にラルセイにとってはこの予言は悪夢でしかなかった。
心優しい彼にとって、この結末は耐え難いものであり、いつか自分が自分でなくなる時が来ることを暗示するものでもあったからだ。
そして、だからこそ彼は、絶対にそうならないようにと、予言に逆らうように、出会う者すべて、ライトナー、ダークナー分け隔てなく優しく振舞おうとした。彼らを全力で愛そうとした。
彼らと友達になればもしかしたら予言にある出来事を回避できるのではないかとそう思ったからだ。
しかし…残念ながら、その予言は覆ることがなかった。
予言に記されたことは絶対だった。エンディングは一つだったのだ。
—ある時、“騎士”が無作為に大量に作り出した闇の泉。噴出する闇は、ついには光の世界をも飲み込み、現実と幻の境すら曖昧となった。
そして、“闇の王子”のその名の通り、闇の世界のルールブック、ゲームマスターであるラルセイは、噴出する闇をすべて吸収すると、咆哮の巨人“タイタン”へと変貌した。その圧倒的な巨躯をついに光の世界に顕現させたのだった。
闇そのものとなったラルセイの身体には、捨てられた物たちの悲しみ、憎しみ、寂しさ、怒り…ダークナーの負の感情が宿り、彼の心を支配した。自我を失った彼は、そのまま引き寄せられるようにライトナーの住む大都市に向かうのだった。
そして、皮肉なことにその町はラルセイのオリジナルとも言える存在“アズリエル”が通う大学のある町だった……
—その日、ライトナー達の世界では大規模なお祭りが開催されていた。
大都市に1000万もの人数が集う大規模なお祭りだ。今日の為に、皆、準備を進めてきた。
誰もが今日は最高の一日になると信じていた。
しかし……
俄かに巻き起こった地震に町は騒然となる。
断続的な大きな縦揺れと共に鳴り響く鈍い音。何が起きたのかわからず辺りを見渡す民衆。まだこの時、彼らには恐怖や不安といった感情はなかった。何かの余興が始まるのではないかという期待が入り混じっていたからだ。
しかし、それも“彼”が姿を現したことによって、一瞬でそのお祭りムードは消し飛び、恐怖に塗り替えられていった。
「…あ、あれを見ろ!!な、なんだあれは…!!」
「で、でかい……巨大バルーンじゃないよな……この地震ってまさか…」
「に、逃げたほうがいいんじゃないか…?こちらに向かって…」
そして…
ひと際大きな足音が鳴り響き、“彼”の足に蹴り飛ばされた瓦礫の雨が降り注いだことで、漸く民衆は理解した。
これは祭りの一環でも何でもなく、最悪の大厄災が今、巻き起ころうとしていることを。
「うわああああああああああああああああ!!!」
「逃げろおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
町が一瞬で阿鼻叫喚となる。町に出現したのは山羊のような見た目をしたモンスター。黒いジャケットを身に付け、緑色のモヒカンに、トゲトゲの装飾品…そのパンクロックな装いは、まさに今のラルセイの攻撃的な精神性を表している。
しかし、そんな見た目など人々にとってはどうでも良かった。最も恐ろしいのはそのサイズ。デカいのだ、ただひたすらに。
一歩足を振り上げれば、その足裏はどんな建物より高く、遥か雲の上まで上がった。それは、町にあるすべての物を容易に踏みつぶせるほどに彼が巨大であることを示していた。
そして、よりにもよって今日は祭り当日で、一年の中で一番人口密度が高くなっている日でもある。巨人が振り下ろす一歩でいったいどれだけの死者が出ているか検討もつかない。
彼の足裏に既に数えきれないほどの血の染みや拉げた遺体がこべり付いているのを見れば、その被害の凄まじさの一端を十分に感じ取ることができるだろう。
特に屋台の立ち並ぶ大通りなどは酷い有様で、周囲の建物と屋台、そしてそこにいた大勢の人々が纏めて踏みつぶされており、道は真っ赤に染まっていた。その足跡一つだけでも、この世にこれほど惨たらしい場所はないと思わされる程に凄惨なものだった。
そして、その地獄が彼の歩数の数だけ生み出されているのである。巨人が出現してから僅か数分で死者は300万人を超え、度重なる歩行地震によって町全体が既に半壊状態に陥っていた。
(ライトナーどもが‥‥皆殺しにしてやる!!!)
正気を失っているラルセイは、明らかな殺意を纏い、明確に殺戮を目的として足を振り下ろした。徘徊するように町を練り歩き、人が集中する場所を狙って次々と踏みつぶしていく。
法則性がなく歩き回る巨人に人々は翻弄され、もはやどこに逃げれば良いかすらわからない。そもそも歩幅だけでキロメートル単位のある超巨大生物だ。彼から逃げられるものなど誰一人いないだろう。
そして、人々が絶望を前に挫けそうになった頃、巨人に新たな動きがあった。
町全体に鳴り響くほどの巨大な拍動。ふと、町の住民の一人がある異変に気付いた。
「な、なんだあれ・・・?巨人の股間が…異様に膨らんでる…?」
そう、あろうことか巨人は、破壊と蹂躙による圧倒的支配感、優越感からか勃起していた。
黒色のパンツがミシミシとはち切れんばかりに音を立てている。
すると、巨人は民衆たちが見ている中で、堂々とパンツのジッパーを降ろした。
大きな音を立てて、空を切る様にパンツの中から勢いよく飛び出した巨根。その衝撃で空圧波が発生し、巨人の前方が直線状に数キロメートル地盤ごと引っ繰り返り、“星に傷を付けた”。
轟音と衝撃と共に砂煙が町を覆う。まさに大天災とも言うべき、この人知を超えた破壊を前に、町の住人達はもはや今何が起きているかすらわからなくなっていた。
しかし、少しずつ砂塵が晴れていくと、人々は漸く恐ろしい現実を目の当たりにした。
「で、でかい……なんだあのペニスは…!?」
「なんで勃起なんかしてるんだ……こんな酷いことしておいて……」
「あ、あんなのが絶頂したら、もう町は…」
人々は戦慄した。巨人が勃起しているということは、則ち、これから自慰が始まるということ。そして、これだけデカいちんこと睾丸から射精なんてしようものなら、もうこの町は再起不能になる。それは誰が見ても明らかだった。
それほどに逞しい男根だったのだ。
そして、彼らの予想通り、無情にも巨人は白昼堂々町の真上でペニスを扱き始めた!!
そのオナニーの振動だけで、町は激しく揺れ、古い家屋などはそれだけで倒壊するものもあった。ビルの外壁も崩れ、その瓦礫が地震で身動きの取れない人々の頭上から容赦なく降り注ぎ、町中を血に染めていく。
包皮と海綿体が激しく擦れ合う轟音はペニスの状態によって奏でる音色を変える。大きな川一つ分くらいの幅がある尿道内を我慢汁が満たしていくにつれ、グチュグチュという汚らしい音が混じり、定期的に鈴口から間欠泉のようにカウパ―が噴き出す。
粘度のあるその愛液が町に降り注ぐだけでも、不運にもその真下にいた人々は水圧で圧死してしまう。仮に直撃を免れても、 “死のミルククラウン”が描かれた直後に発生する愛液の津波に巻き込まれて沢山の人が非業の死を遂げる。
(あぁ…射精る……気持ち良すぎる……イく……ッ!!!)
巨人が途轍もなく大きな咆哮を上げた!
そして、それと同時に…
大噴火した。
それは、まるで闇の泉が吹きだすように、彼の爆根の先から光の柱が出現した。成層圏を貫くほどの光の泉はそのまま町全体広範囲に拡散し、まるで絨毯爆撃のように降り注ぐ。
ただでさえこれまでの破壊劇で壊滅的状態にあった大都市だ。そこに追い打ちを掛けるように大質量の精液が降り注いだとあれば、もう何もかもが終わりだ。
血と瓦礫に塗れた“町の跡”をまるで真っ白に塗りつぶすかのように、愛液が何もかもを洗い流していく…
精液蹂躙も凄まじかったが、その前の巨人の咆哮、その爆音波が何より町にとっては致命的だった。雲を超える巨人が一切配慮なく全力で腹から出した大声だ。その音圧は一瞬で人々を破裂させ、コンクリートを粉々の砂粒に帰すほどの威力があった。
そして、命が消え失せた町のド真ん中で、件の巨人とは言うと、射精によって精液と共にダークナー達の負の感情まで抜けたかのように、支配される前の本来のラルセイの人格が戻りつつあった。
(ぼ、僕は何を…?)
思い切り大噴火して、残液を垂れ流しながら、地面を向く自分の萎えチン、そして、眼下に広がる精液の海、瓦礫の山。
目も当てられぬ程の凄惨な状況にラルセイは思わず口を押えた。何が起きているのかわからないが、しかし、とんでもないことをしでかしてしまったことだけは理解して涙で目が滲む。
蹂躙の最中ラルセイはずっと心の中で抵抗していた。負の感情に支配されても、心の奥底でこれ以上不幸をまき散らさないようにと身体のコントロールを取り戻そうと奮闘していた。しかし、絶頂間際、ラルセイはあまりの気持ち良さに一時的に負の感情に身を委ねてしまった。悲劇より快感を求めた自分が確かにそこにはいた。それが分かっているからこそショックは大きい。
初めての射精。初体験の気持ち良さに負けて、大量虐殺のトドメの一撃を止めようとしなかった。
感情を持つことを許されないはずのダークナーであり、他者を幸せにする為に存在するラルセイが、あろうことか自らの快感を優先して多くの犠牲を生み出してしまったのだ。
そして、同時にラルセイは今回の悲劇のすべての根本原因も理解した。確かに、負の感情が集合して身体の主導権を奪われたのは事実だが、あくまでその核になったのは彼の自我であることを。
心を持たぬ“物”に負の感情は宿らない。集合なんてしない。
クリスやスージィと闇の世界を冒険し、交流を重ねていく中で、自我が芽生え、本来の役割を超えて、他者に何かを求めたり、他者の為に何かを想う。自らの運命に怒りを覚えたり、性的興奮を覚えたり…物が持たない筈の感情が核となり増長され、彼は巨人となった。
予言を変えようとラルセイは必死に沢山の人と交流し、愛し、皆を笑顔にしようと立ち回った。しかしそれこそが、彼に自我を芽生えさせた。心を持つことはむしろ予言を完遂させるための重要なファクターだったのだ。
而して、最後の予言は成った。
ここからは定められた運命の先の世界だ。今後はラルセイの思い通りに世界は動くだろう。何より彼は“咆哮の巨人”。今や闇の世界だけでなく光の世界もその手中に納め、射精一つで大都市一つを終わらせてしまう程の力を持った最強の巨人なのだから。
おわり
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最後までお読みいただきありがとうございました!
心優しいラルセイ君にどうやって殺戮してもらおうかと色々考えた結果、シンプルに負の感情に支配される展開にしてみました。
実はこれアンダーテイルを意識していて、同作でもアズリエルがキャラに身体の支配権を奪われ、あわや村人たちを皆殺しにしそうになっていました。結局アズリエルはなんとかキャラのタマシイを抑え込んで、結果、村人に一方的にボコられ塵と化しましたが…
今回は初体験♡ということもあってダークナーの負の感情の集合体に屈して、ラルセイは皆殺しを完遂させてしまいます。
アンダーテールPルートでアズリエル(フラウィ)が散々悪事を働いて、心を痛めていた姿に「可哀想可愛い」の念を覚えた方も多いと思いますが、本作でも「可哀想可愛い」の展開になるよう意識した結果、この結末となりました。
ネコジャラスの創作でいつも心掛けていることに「ご都合主義になり過ぎないこと」というのがありますが、今作において、ラルセイは仏のような人格だし勿論、巨大化なんかもできない。そんな彼が巨神の如き体躯を得て大量虐殺を行うというのはなかなかの難題でした。
そこで着目したのが、デルタルーンがまだ未完の物語であるという点。未確定の部分は今ならまだ好きに解釈できます。
Chapter4に出てきた「最後の予言」もまだ明らかになっておらず、ラルセイの本当の正体も不明です。
ただこのジャンルで2次創作するにあたり都合の良いことにデルタルーンには「巨人」が登場し、最後の予言も悲劇的なものであることだけは分かっています。
ここからは私の個人的な考察ですが、闇の世界とその住人達はアズリエルとクリス(とディセ?)が子供の頃に創作した妄想の世界がベースになっているのではないか、と考えています。実際に闇の世界の登場人物やフィールドの基になったと思われる絵などがあることが作中でも確認できます。なんならライトナーである筈のスージィすら創作物の可能性も…(やけに紫色のドラゴンの記述が出てくる。時系列的にディセの失踪の後にスージィが登場している)
となると、「予言」というのもアズリエルがノートにでも書いた闇の世界の構想や物語の筋書きのことなのではないかと。ラルセイがアズリエルのアナグラムになっていて、しかも闇の王子という設定なのも、いかにも厨二病のアズリエルが考えそうな設定。というか、クリス→プレイヤー、アズリエル→ラルセイ、ディセ→スージィで3人がそのまま闇の世界の物語の主人公なのではないかと。
ラルセイがメタ発言するのは、ある意味ゲームマスターであるアズリエルが基になったキャラクターであるから。予想ではアズリエルが書いたノート(もしくはルールブック)が具現化した存在だと思っています。
話を戻しますが、子供たちが厨二心満載で遊びで作った物語が基なのだとしたら、「最後の予言」に突拍子もない結末が待っていても可笑しくないと考えた次第であります。
そして、彼が闇の世界の王子であり、また、噴出した闇がタイタンになるという設定まで原作に備わっているのであれば、鬼に金棒。ここまでくればラルセイ君巨大化大量殺戮妄想余裕でした。
アズリエルが作ったキャラクターと予言。それが顕現して、他でもないアズリエル自身が滅ぼされるという何とも言えない物語がここに完成したのでした。