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鬼種の方々が引っ張りだこの日 その四

最終話、お待たせしました~……ってもう3月だよ!!!(※連載当初のお話です)



「えぇ~……ゴホン、では、紹介します。 源司さんの双子の弟さんで

波威流と弩来波です」

(スゲェ……あの方、カミサマ殴ったよ……?)



最終話 最後の勝利者


「え、二人とも……豆撒き大会、参加したいの?」


ウンウンと頷く双子。 店長、ちょっと困ってにろさんに視線を向けると


「うん、まぁ良いんじゃないか? 二人とも『カミサマチーム』に分類されるし。 但し! 負けたら皆と同じように全裸盆踊りの刑だぞ?」


ニヤリと挑戦的に笑うにろさんに


「ほぉ、望むところだ。 負けた時にはいくらでも脱いでやんぜ?」


輪をかけて挑戦的な双子のどっちか!!! そして……!!!!


ほれ、かかってこんかい オニロベエ!

「(オニロベエ……!!?)」


あっさり地雷踏む!!!!


こんにゃろう……変なあだ名付けよってからに!!

いや、落ち着け落ち着け……。 他の者達と違って、この二人には前情報が無いんだ……。


にろさんは、事前に全員と少しずつ話をしている。

無論彼らの性格や傾向をサーチするためだ。


にろさんが取った手段は、自己紹介をさせるのではなく『他の者の紹介をしてもらう』というものだ。

これは自己紹介を単純にしてもらうより、遥かに多くの事がわかる。


例えば、ナギは師範の事を気にしているようで、実は茶道寺の事を一番気にしている。 話の中で何度も『弟、兄弟』という単語が出てくる。 その辺から『虎鉄にお兄ちゃんと呼ばれたがっている』事が推察される。

同様に、師範も実は茶道寺の事を一番気にしている。 苗字が無いカミサマ以外で、彼だけが虎鉄に名前で呼ばれていることが気に入らないらしい。 これも『名前』という単語が何度も出てきたことからわかった。 つまりは自分も名前で呼ばれたがっているのだ。


にろさんには情報収集のテクがある。 だが、流石に初対面ではどうにもならない。


とはいえ──


「(虎鉄の仲間達には共通点がある。 『虎鉄に惚れている』事だ。 この勝負を通してそれがはっきりとした。 誰一人として虎鉄を狙おうとしない。 オニオニチームの弱点であるにもかかわらず、だ。 しかもフェイントで虎鉄に向かって豆を投げようとさえしないのだから、これは本気の本物だ)」


「(先程のじゃれっぷりから見て、この二人も例に漏れぬだろう。 ならば、俺との直接勝負! こんな事もあろうかと……)」


虎パンツのケツの方に手を入れ、何かを取り出すにろさん!


「(俺にはリーサルウェポンがあるのだ!!!)」


バッ!!!

虎鉄の子供の頃の写真!!!!!


な、バ……バカな……!!?


何て可愛いんだ!!!!!


(信じられん……! 何て可愛さだ!!! 数値にしたら何kk(虎鉄の可愛さの単位)あるんだ!!? 駄目だ……! 叔父の俺でさえこの有様! 普通に虎鉄に惚れてるヤツにこれを見せたら、一体! 一体どうなってしまうのだ!!? これはリーサルウェポンなんてレベルじゃない! 史上最悪の大量殺人兵器に違いあるまい!!!!!)


にしても……

かぁわいい~★

オニオニチーム・敗退!!!




「まさか俺まで裸踊りする羽目になるとは……。 まったく、弟さん達には参りましたな(……ハァ)」


「いやぁ、お恥ずかしい……!」


「褒めてませんから」


「……あれ、そういや虎鉄さん居ないっすね」


確かに。 いつのまにやら店長の姿が消えている。


さては、逃げたな……!

そう思ったその矢先!!


「皆、待たせてすまぬ!」

※注:付け牙です

に、義兄(にい)さん……!!?


「それでは私が!」

「皆に見せて進ぜよう!!」


カッ!!

「真の『舞』というものを!!!」

かかか、かぁっこいい~!!!!!

「(あぁ……)」


こうして、内緒で呼んでおいたこてパパに虎鉄の交友関係の傾向をこっそり教えて、友人達と打ち解ける事で親子関係を修復しようというにろさんの心温まる計画は、当の本人の手によってあっさりと打ち砕かれたのであった。

何この状況、意味わかんない……。


さて、別の部屋で目を覚ました店長。

おろおろしているところにいきなり当て身を食らって意識を失い、何が何やら状態。


畳の上に例の鬼ツノが転がっている。 取れたかと頭に手をやるとバンダナが無い。 起き上がって自分の体を見ると、見知らぬブリーフ(生暖かい……)を穿いている。

訳が判らず廊下に出て、何やら音がする部屋に入ってみると──


とんでもない事になってた!!!


「お、虎鉄……?」


店長、大量失血!!!


「! 虎鉄……! こてつぅううううう!!!!!


再び意識を失ってしまった店長は、

何故か満たされた表情をしておりましたとさ。



めでたしめでたし

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