※ブログ連載当時、こちらのお話は1月1日に掲載しました。
できるだけ当時のままでこちらに載せているので、ストーリーに関係しそうなものは新年のご挨拶や年賀状関連も併せて掲載します。 ご了承ください。
明けましておめでとうございます!
自分の個人的年賀状のイラストです。
彼の名前は『蔵王 大輔(ざおう だいすけ)』
高校時代は暴れん坊で、角材を振り回し、付いた異名が『角蔵王(かくざおう)』←ダサッ
かつて酷い目に会った彼は更生し、今ではすっかりご近所の人気者。
全裸を見ず知らずの大勢に見られた経験があり、その事にちょっと興奮を覚えていたり。
童貞です。←ブルータス、お前もか
さて、余談はさておきお正月。
新年の挨拶に、師範の道場に集まるいつもの面子。
皆に内緒で店長がえっちらおっちら運んできたのは、木造の杵と臼、いわゆる餅つきセットだ!
「……買ったのか、ソレ?」
半ば呆れ顔でナギが聞くと
「いえいえ、知り合いに作ってもらったんですよ。 そこまで運ぶのも手伝ってもらいました」
ニコニコ顔の店長、やる気マンマン!
皆はやれやれと思いつつも、やはり和む。
さて、このイベントを楽しみにしていた店長の指揮の下、餅つきの配役決めが始まった。
「源司さんは、ついた餅をクルッてやる役、お願いできますか? 唯一手に体毛が無いですし、皮も厚いから熱いの平気ですよね? あ、駄洒落じゃないですよ?」
すっかり浮かれている。 余程楽しいのだろう、こういうイベントが。
「あとは自分と餅をつく人を一人決めたいんですけど、誰か手伝ってもらえませんか?」
確かに杵が二本ある。 なる程、二人で一緒に餅をつくのか
ナヌ? 二人で一緒に餅をつく……?
キバトラと一緒に餅をつく……
共同作業…… 流れる汗…… 深まる絆…… 近付く二人の距離……
そして……
店長さんと一緒に餅をつく……
共同作業…… 流れる汗…… 共に一つの事を成し遂げた達成感……
そして……
「あ、いいっすよ。 俺、手伝います」
茶道寺の申し出に、ナギタンが相手を殺しかねない勢いでツッこむ!
「何すか……? 二人とも黙ってるから、手伝う気無いのかと思ったんすけど?」
これ、わかってて言ってるのか……?
茶道寺、恐ろしい子……!
そして協議という名の言い争いの結果、3人による『店長のパートナー権争奪戦・羽根突きバトルロワイヤル! やだ、二人の関係、超急接近じゃん★(サブタイトル)』が遂に開始された!!(店長はもち米を炊きに行ってます)
ルールは簡単、自分の打った羽を相手が打ち返せなかったら1ポイント。 10ポイント先取で勝ち抜け。 3人とも納得してスタート!
だがこのルール、実は酷い。 要は弱い奴を一人見つけてそいつからポイントをバンバン取れば良いのだ! 無論ナギタンは互いを攻撃する気などない! 互いの力量はよく分かっているからだ!
狙うは茶道寺! 先に奴から10ポイント奪えた方が勝者!!
許せ、草食動物!!
が……
ナギタンまったく歯が立たず……!
二人とも力任せの暴力的直線コース、見切れば打ち返すことはそう難しくはない!
茶道寺は元々喧嘩はからっきしだが運動神経はべらぼうに良い。 動体視力も良いし、腕力もある。 こういうゲームをやらせたら右に出るものなどいない!
二人の羽を華麗にいなし! 軌道の読みにくい曲線ラインで打ち返す!! 死角を! 利き手の逆サイドを!! 変幻自在に打ち分ける!!!
そう! 今、この瞬間!
「いやぁ、いい餅つけたねぇ! 愁哉君、ありがとう!」
店長の満面の笑みに、茶道寺も爽やかな笑顔を返す
「どういたしましてですよ! ふぅ、良い汗かいた……!」
呆然とするナギタンコンビ。 ちょっと可愛そうだったっすかね……
なんて思っているのもつかの間。
全部神様に持っていかれた……
そんなお正月の一風景でした。
「流石だね、兄ちゃん」
「あぁ、計算され尽くした天然ぶりだよ」
ちなみに杵と臼を作ったのは双子。 運ぶの手伝ったのも双子。
地味に店長とは仲良しさん(笑)
という訳で、今年もどうぞ宜しくです~