8月3日
(…………はあ……)
もはや朝早く起きるのも、自分の息子がギンッギンに勃ち上がっているのにも慣れてしまった。下の誠二を起こさないようにこっそりと梯子を下り、昨日と同じように裏林に向かう。育人にとって幸いだったのが睡眠時間が実質減っているのにもかかわらず疲れが残っているような感じはなく、むしろ快調であることだった。こするような眠い目もなく、裏口に靴を放って足を突っ込む。が。
「んっ………あれ……?」
ぐっ、ぐっ、と足をねじ込もうとするが、先まで入っていかずにかかとが靴からはみ出してしまう。指で靴をひっかけて引っ張ってみるも、つま先がギリギリと締め付けられる始末。
「なんだよ~……縮んだか!?」
こんなことをしている間にも股間の息子は今にも暴発しそうなのだ。仕方なく育人は靴のかかとを踏み潰し、靴を突っかけるようにして林に飛び込んだ。昨日とは少し離れた場所でパンツごとズボンに手をかけ一気に引き下ろすと、バチンッ! という勢いでチンコが腹筋にぶち当たる。昨日も相当抜いたのに、身体と一緒でこっちも絶好調である。
「……ったく……」
さっさと抜いちまおう、と育人はシャツを咥えて右手でチンコを強く握る。熱く、心なしか昨日より張りのあるそれを、情緒も何もなしに勢いよく扱いていく。シャツを噛む口から荒い息が漏れる。溢れてくる我慢汁は手を汚すと後始末が面倒なので、時折竿を強く降って吹き飛ばす。力任せのオナニーゆえに絶頂はすぐ訪れる。
「っ……!!」
どぶしゃ、っとでも音を立てそうな勢い。放たれた精液は育人の頭上をはるかに超え、大きな放物線を描きながら地面へと落ちて長い水音を立てる。それが一回ではなく二回、三回と続き、育人が息を小さく吐くころには掌二つ分はありそうな白い水たまりが出来上がっていた。育人はまだ芯を持つチンコを強く振り、ぐっと尿道に残った精液を絞りだしてから素早くズボンを上げた。
「出すぎだろ、俺……」
精液の水たまりに土をかけて証拠を隠滅するが、突っかけているだけの靴ではとてもやりにくい。多少イライラしながらも精液が土に埋まると、今度こそ誠二が起きる前に部屋に戻るために裏口へと走った。
部屋に戻ると誠二はまだ寝ていて、育人はほっとしながら洗面用具を持って共用の洗面所で顔を洗う。部屋に戻ると朝練のため、寝ている誠二を放っておいて干している練習着に着替える。なぜか引っ掛かりを覚えながらも袖を通してズボンをはき、アラームが鳴り響く中寝ている誠二をたたき起こす。
「いつまで寝てんだ!」
「ぎゃん!」
起きた誠二を放っておいて先に部屋を出る。誠二と一緒に遅刻して先輩たちからどやされるなんてまっぴらごめんだからだ。だが、育人がトレーニングシューズを履こうとしたときにそれは起きた。
「んでっ……きっついんだよ……!!」
昨日までは履けていたはずのトレシューが、つま先が痛くなるほど足を押し込んでもかかとが出てしまうのだ。確かに昨日も少しきついかなとは思ったが、たった一日で履けなくなるはずがない。が、どんなに頑張っても靴に足は入らず、時間だけは刻々と過ぎていく。
(どうする……そうだ部室!)
部室には、先輩たちが置いて行ったりしたシューズやスパイクが間に合わせの予備として部室の隅に保管されている。ドアのカギは持っていないが、部室の窓の鍵はいつだって開いたままだ。育人はトレシューの硬いかかとを踏み潰し、速度の出ないまま部室へと走った。
「遅えぞコラぁ!!」
「すんません!!」
先輩の怒鳴り声を前に育人はただ頭を下げる。サイズの合うシューズを探すのに手間取ったものの、早く起きたおかげもありギリギリ二分前にはグラウンドに滑り込めたはずだ。が、後輩が先輩より早く準備するという暗黙のルール的なものがある。とはいえ普段はちょっと注意されるぐらいで済むものだ。
「お前ベンチ入りしたからって調子乗ってんじゃねえのか!?」
(くそっ……)
頭を下げる育人に怒鳴っているのは、育人と同じタイミングでベンチ入りした2年の宮田だ。自分より年下でチビの育人が同じ位置にいるのが気に食わないのか、ことあるごとにいびってくる。今日はちょうどよく怒鳴れる材料があるからなおさらだ。幸い練習開始直前だったので短く切り上げられたものの、最後にチビだのなんだの捨て台詞を吐かれて育人は頭がぐつぐつ煮えるぐらいイラついていた。
「あ~~~むかつく!!」
結局その日の練習を終えても育人の怒りは収まらなかった。一年の風呂の時間になって脱衣所で服を脱ぎながら悪態をついていると、隣の誠二が上から呆れたように笑ってくる。
「まーだイラついてんのか」
「いやでもさ、マジあいつ俺目の敵にしてんだって!」
学年ごとの風呂の時間は先輩がいないので自然と育人の声も大きくなる。それを聞きつけた周りの部員たちもわらわらと会話に参加しだす。
「ま~育人は1年でベンチ入りした期待の新人だしなー」
「目の上のたんこぶでうぜーんだろ」
「それ言ったら誠二とかレギュラーだろ!」
「いやもう誠二までいくと文句言う気にならん」
「背もでかくて威圧感あるし」
周りの部員がシャツを脱いだ誠二を見上げる。そこそこ強豪の野球部、まだ控えにも入れない1年でも身長170後半、180に届くものだっているが、それでも2m越えの誠二には敵わない。しかもひょろりと上に伸びるだけではなく、がっちりとした筋肉までつき始めている。体重もどんどん増えておりたとえ先輩であろうと誠二に注意するのは気力がいるだろう。
「その点育人はちっさいからな~」
「うっせ」
ポン、と部員の一人が頭に乗せた手を育人が払いのける。こうやって見下ろされるのは育人の嫌いとするところだ。
「ただ筋肉はすげーよな、育人」
手を払いのけた育人の腕は、みっしりと筋肉がついている。もちろん投球に必要な肩や広背筋、体幹を作る腹筋にすべての基礎となる下半身まで、既に3年の先輩に劣らぬほどの筋肉を育人は身に着けていた。育人は背の低さというハンデをこれではねのけてベンチ入りしたのだ。少し得意げになった育人がぐっと右腕を曲げると、ぼこっと力こぶが大きく盛り上がる。
「あとチンコも」
さらに部員が目線を下ろした先には、既にボクサーパンツが脱ぎ去られた長大なブツが隠すこともされず、重厚感たっぷりに揺れていた。鍛えられた太ももと比べても見劣りしない存在感に、部員たちは本能的におののいてしまう。
「でけえよな~……てか前よりでかくなってない?」
「宮田先輩ちっちぇえからなおさら育人のこと気に入らないんだろうな~」
風呂の時間は短いので、皆話しながらも淡々と服は脱いでいく。そして育人の隣の誠二がずるりとボクサーを引き下ろすと、びたん、と肉同士がぶつかる音が響く。数人が自然とそちらの方を向いた。
「……そんでもって誠二のはそれに輪をかけてでかい」
「もううらやましいとかいうレベルじゃない」
育人のモノも男全体から見れば相当に大きいが、誠二のモノはそれにはるかに凌駕していた。なにせ、萎えている時点で日本人の勃起の平均を超えているのだ。それが勃った場合は20センチを軽く超える。男だけの寮生活、ふざけ合って抜いてるとこの見せ合いだってするが、さすがに誠二の勃起時を最初に見たときは誰もが閉口した。
「身長もチンコもでかいとかもうなんなんだよお前は……」
部員の一人が悲観的につぶやくと、調子に乗った誠二が上からにんまりと笑みを浮かべる。
「はっは~! 筋肉だけは育人にまだ負けてるけど、ま、それも今のうちだな!」
「は~~~?」
その言葉に即座に反応したのは比較対象にされた育人である。
「俺だってまだ身長もチンコもでかくなるし! すぐ誠二のことなんか超えてやっから! なんか最近足でかくなってるし!」
「いや~、いつになるやら」
「すぐだ! すぐ!」
すぐ50センチは無理だろ……と心の中で思いながらも風呂の時間は限られているので、全裸になった部員たちはまだ言い合っている育人と誠二をおいてさっさと浴室に向かった。
ichiya
2024-02-29 14:12:52 +0000 UTC曹達(ソーダ)
2024-02-29 13:12:33 +0000 UTCichiya
2024-02-27 15:57:43 +0000 UTCてシ
2024-02-27 12:34:22 +0000 UTC