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甘苦の絆

「はっ、はっ・・あ、あ、あ♡」 灯織は再び大きくなりつつある腹部を揺らし、 今日も夫の上で若い生命を燃やしていた。 「ン・・グ・・ヒオ、リ・・」 夫が快楽に身と顏を捩る樣を眺めつつ、 灯織は満足そうに己も快楽を享受していた。 「ん・・い♡・・あなた♡・・は・・いい?」 夫と心身共に一体となった充足感に身を委ねながら、 灯織は上下運動を加速させていく。 アイドルとして様々な体勢を駆使したダンスレッスンが まさかこんな形で役に立つとは。 とはいえ丸々こんな体勢は経験したことは無かったが。 灯織は我ながらおかしなことを思うな、とクスリと笑った。 夫は連日の漁や狩りに加え、灯織に贈る素材集めに余念が無かった。 危険を冒して行われる愛する妻への贈り物素材集めは村の誉れでもある。しかしそれ以上に夫は灯織を心から愛していた。それゆえに素材集めの過酷な活動も頻繁に行われていた。 その行動に灯織は十分心を動かされていた。 そして一層の夫への愛を深めていた。 しかしそれと同時に夫の事が心配でならなかった。 連日の漁と狩りに加え不定期に盛り込まれる素材集めは、確実に夫の身体へ過度な疲労を蓄積していたからだ。 このままではいつか取り返しのつかない事が起こる。 灯織は自分に出来る事を精一杯夫に奉仕しようと決めた。 精の付く料理を増やし、 夫が漁や狩りから返ってくれば見様見真似の疲労回復マッサージ、 水浴びでは率先して夫の身体を洗い上げた。 そして灯織が一番重きを置いたのは夜の営みだった。 夫は昼間の仕事で疲れた身体であっても毎晩愛の言葉をささやきながら灯織を求めた。そして灯織の身体を労るように自分が率先して行為に及んでいた。灯織は嬉しく思いながらもその行為が過度な疲労を誘発している事をかねてから危惧していた。そして夫に告げた。 「あなたの疲れ、わたしにも支えさせて」 そうして灯織は自分が夫の負担を軽減させる体勢を取ろうと決めた。 そのひとつが夫に跨り自分が上になる体勢だった。 最初は見様見真似と部族の女たちに教わりながらぎこちなく動いていた。しかし灯織は持ち前の真面目さと努力で夫がより気持ちよくなっれるリズムと動きを開拓していき、今ではすっかり夜の主導権を勝ち取っていた。 最初は灯織のお腹を心配して拒んでいた夫も、灯織の真剣さを感じ取ったのか今ではすっかり灯織に身を委ねていた。 本当は夫にもう素材集めのような危険行為はやめてと言いたかったが、灯織は夫の意思と村での面子を損ないたくなかった。 灯織は自分も夫の苦労を分かち合う事で夫の負担を減らし、疲労蓄積から訪れる最悪の日の到来を少しでも回避しようとしていた。 漁による海での事故、狩りの最中からの事故、素材集めの最中からの事故、上げればきりがない。 「グ・・ヒオリ!イ・・グ!! 「あ!あ!あ♡アナタ!!」 その根幹となり得る要因を取り除く為、 今日も灯織は夫の上で愛と疲労を分かち合う。

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