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田原摩耶
田原摩耶

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【総集編版】恋人ごっこ※[↑100/14,000文字/阿賀松×齋藤]

 阿賀松伊織が怖い。  いやそれは元々だが、なんなら出会った頃からその印象は変わらないしむしろ悪化を辿る一方なのだけれど。  現在の阿賀松に対する恐怖心と以前のそれとは種類が違う。 「なあ、ユウキ君」  ただ、今日は早く帰ろうと思っただけなのに。なんでこんな日に限ってこの男がいるのだ。ということについてはもう考えるだけ無駄だと知ってる。けれど、こうして進行先の通路をでかい図体で塞がれてはどうしようもない。  俺はただ身を固くして「はい」と声を絞り出すのが精一杯だった。 「お前、俺の恋人だよなぁ?」  ……恋人。俺と阿賀松がいつどこで両思いになった記憶もまともに告白された記憶もない。されたのは無理矢理犯され、『言うことを聞け』と脅されたくらいだ。  それを恋人というのなら、そうなのかもしれない。俺は渋々頷き返す。 「はい……」 「ならなんで目ぇ合わせねえんだよ」 「そ、それは……」  阿賀松が怖いから、なんて言えるはずがない。 「は、恥ずかしい……から……?」 「なぁーにが恥ずかしいからだよ、いっつもこれ以上恥ずかしいことしてんだろうが」  いけるか?許されるか?と思ったが、駄目だった。徐に頬を引っ張られ、声にならない声が漏れた。痛いというよりも、引っ張られる。ほっぺがもがれるんじゃないかという恐怖に震えた。 「い、いひゃ……」 「お前、俺の恋人だって自覚あんのか?……人の顔を見るなりコソコソ逃げやがって……まさかバレてねえとか思ってねーだろうな?」 「っ、ぉ、おもっへ、まへ……」 「ユウキ君、お前は嘘吐きだな。あんま人のこと舐めてっと痛い目に遭うぞ」  現在進行形で痛い目に遭っている俺からしてみれば笑えない。 「ぉ、ご……めんなひゃ……ひ……」  痛い、というか、頬が取れてしまう。とにかく阿賀松相手には逆らうべからずだ。開きっぱなしの口でなんとか謝れば、やつは片眉を釣り上げ、人をじとりと覗き込んでくる。  そして、「仕方ねえな」と俺から手を離してくれた。ようやく開放された頬に触れる。よかった、取れてはいないようだ。 「まあ、ろくに経験なさそうなユウキ君に恋人らしくしろっつっても難しい話だったな」 「……ぅ、それは……」 「俺が恋人の何たるかを教えてやるよ」 「え」と思わずアホみたいな声が出た。 「な、なに……いや、あの、大丈夫です……」 「ユウキ君のくせに断ってんじゃねえよ。オラ、行くぞ」 「い、行くって、どこに……っ」 「決まってんだろ。俺の部屋」 「それとも、お前は野外の方がお好みか?」と笑う阿賀松にぞっと背筋が凍り付く。何を言わんとしてるのか理解してしまった俺はただ目の前が真っ暗になっていくのだ。  阿賀松の部屋か、外か。どちらにせよろくなことにはならないだろう。逃げるという選択肢はないのか。俺が選ぶよりも先に、「さっさと歩け」と阿賀松に引き摺られるハメになる。  ◆ ◆ ◆  連れてこられた阿賀松の部屋。鍵を掛けられれば逃げ場などない。相変わらず空気が悪いこの部屋の中で、阿賀松はそのままソファーにどかりと腰を下ろした。 「ユウキ君」と視線で合図をされれば隣に恐る恐る腰を下ろす。……ち、近い……。初めて部屋に来たわけではないけど、正直、この部屋に来たらやることと言えば決まっているわけで、意識するなという方が難しい。 「お前、緊張し過ぎだろ」 「す……すみません……っ」 「まあ仕方ねえか。……そりゃあ毎回ここで抱かれてんだもんな、俺に何されるか気になって仕方ねんだろ」  読心術でも得てるのか、心の中まで読まれれば恐怖しかない。裏腹に、楽しそうに人の顔をじろじろと観察していた阿賀松はそのままするりと俺の腰に手を回す。 「……っ、ぁ、あの……」 「あ?なんだよ?」 「手……が……」 「緊張、解してやろうとしてんだよ。……は、余計ガチガチじゃねえか」  そう、肩ごと抱き寄せられれば耳元から聞こえてくる阿賀松の声に、密着する上半身から流れ込んでくる阿賀松の熱に、頭の中が真っ白になっていく。 「肩の力抜け」 「ぇ……っ」 「俺に凭れかかれって言ってんだよ」  ほら、と更に抱き寄せられれば、体勢が崩れて不覚にも阿賀松にしなだれかかってしまう。阿賀松に凭れるなんて、重いと振り落とされてもおかしくないのに。それでもやつ本人はご満悦のようだ。「できるじゃねえの」と笑う阿賀松はそのまま俺の後ろ髪を指で掻き上げ、露出させられた項に唇を押し付ける。ちゅ、と音を立て軽く吸われ、そのまま舌でれろりと舐めあげられれば「ひ」と声が漏れた。 「力抜けって言ってんだろ」 「で、で、でも……っん……」 「こういうのは慣れなんだよ、ユウキ君。ほら、俺の手握れ」  そう、腰に回された腕を握れば、その指は俺の手のひらに重ねるように絡みついてきた。恋人つなぎ、なんて可愛いものではない。逃がす気はないという強い意思が現れてる。ガッチリと拘束され離れられない体を背後から舐められ、キスをされる。痛みはないが、なまじいやらしい触り方をしてくる分余計質が悪い。 「ん……っ、ふ……」  耳を舐められ、耳朶を噛まれ、溝の凹凸部分を舌のピアスでねっとりと舐めあげられればそれだけで全身の血が沸き上がるのだ。離れたいと思うのに、指に力が入れば入るほど阿賀松は更に指を組ませてくるのだ。ガッチリと握り締められた手。吐息が吹き掛かるだけで体が反応しそうになる。 「……おい、こっち向け」  低い声で命じられ、ぎくりとしながらも恐る恐る阿賀松の方を振り返れば、すぐそこにある阿賀松の顔に全身が固まった。視線のやり場に困る暇もなかった。「舌」と開いた阿賀松に命じられ、俺は言われるがまま恐る恐る舌を出す。そしてそのまま阿賀松は俺の舌を絡め取るのだ。ぬるりとした濡れた熱い舌先に摩擦され、舌の中央、埋め込まれた金属の球体で根本から先っぽを撫でられればそれだけで頭の中にどろどろとしたものが溢れるのだ。  まだ、まだましだ。大丈夫、耐えられる。言い聞かせながら、俺は舌を突き出したまま、阿賀松の手を握り締めるのだ。 「っぅ、ふ……ッ」  これではパブロフの犬だ。阿賀松の行動一つ一つに反応してしまう浅ましい犬。  舌を絡め、深く、隙間もなくなるほど口付ける。阿賀松といるときは自分が自分だと思ってはいけない。そう思っているのだが、やはり、耐えられるものではない。自分から阿賀松に舌を突き出し、キスを強請って、その舌に己の舌を絡める。阿賀松は、俺が羞恥で耐えられなくなる様を見るのが好きなようだ。俺が舌を絡める間、俺から視線を逸らさないのだ。 「……っ、は、んぅ……っ」  耳障りな水音が大きくなる。阿賀松から動き出した瞬間、逃げようとする首の付け根ごと掴まえられる。 「っ、ん……ッ、ぅ……ッ」 「……っ、は、相変わらず息継ぎが下手だな」 「っ、そんな……ッ、ん、ぅ……ッ」  そんなことありません、なんて言おうとするもののすぐに阿賀松に言葉を呑まれた。  逃げる顎を捕まえられ、深く唇を重ねられれば唇を割って入ってくる肉厚な舌に舌ごと絡め取られるのだ。 「っせ、ん……ぱ…………ッん、っ、ん゛」  息が出来ない。鼻呼吸のやり方すらわからない。食われる。唇を舐められ、口の中も舐められ、舌を噛まれる。怖いのに、それ以上にピアスが気持ちよくて、舌同士が触れ合うたびに掠めるピアスに下腹部がじんと疼くのだ。くぐもった呻き声と濡れた音だけが響く部屋の中、俺は逃げることもできないままやつの好きにされていた。  当たり前のように飲まされる唾液が溢れそうになり、喉奥へと流し込まれる。他人の体液を摂取することは苦痛でしかない。しかないが、拒否権はないのだ。俺は我慢し、喉の奥へと流し込む。そして、恐る恐る舌を出して空になった口の中を見せるのだ。俺の口の中を確認した阿賀松は目を細め、溶けたように笑う。下品な笑顔。 「……よしよし、良い子だ」 「……ッん、ぅ……」 「次はどうすんだ?」 「つ、ぎ……って……」  なんですか、と続けるよりも先に、腰から脇腹へとゆっくりと這い上がってきた手のひらに胸を揉まれる。ぎょっとして縮こまった時、「逃げるな」と叱られる。 「男の誘い方もわかんねえのか?何してほしいか言えよ、その口で、お前からおねだりするんだよ」 「可愛くな」と笑う阿賀松。他人事だと思って完全に楽しんでいる。何してほしいも何も、何もしないでほしいのだけれど。そんなこと言ってみろ、何されるかわからない。 「……っ、……」  深呼吸。自分を自分だと思うな。そう何度も繰り返し、俺は恐る恐るシャツの裾を持ち上げる。片胸を出すだけでも拷問だった。それでも、寒さからか尖ってる自分の胸の突起を見た瞬間憤死しそうになるのを必死に耐える。 「さ、触って……下さい……」 「…………0点」 「……えっ?!」 「わかってねえな、ユウキ君。それじゃ、俺が無理矢理脅してやらせてるみてえじゃねえか」  そうだよ、実際それ以外の何者でもないだろ。  喉まで出かけて、飲み込む。どうしろというんだ。けど、この男は人にケチつけるだけつけて困惑する俺を楽しんでるだけだ。くそ、こうなったらヤケクソだ。と、俺は阿賀松の手を掴んだ。そして、ふに、と胸元に触れる阿賀松の指の感触に息を飲む。自分で自分の胸を触らせるなんて正気の沙汰ではない、そうだ、俺は正気ではないのだ。 「い、いじって……下さい……」  顔を見ることもできない。阿賀松の手のひらを抱き締めるように寄せたとき、背後で阿賀松が笑う気配がした。  そして、いきなり胸に触れていた阿賀松の指が動き、胸を鷲掴みされる。太い指先で胸の突起をきゅっと抓まれた瞬間、息が漏れた。 「ぅ、ん……ッ!」 「……お前、どこで覚えたんだ?んな真似」 「っ、せ、んぱいが……ッ」 「俺か?……そうか、お前も学習するんだな」  一応、と笑う阿賀松は指の腹でやわやわと乳首を揉み扱く。それだけでビリビリと腰が揺れる。どうやらお気に召したようだが、正直、やってしまった感は大いにある。 「っ、ふ……ぅ……ッ」 「そうか、お前はここ、弄ってもらうのが好きなのか。……へえ、そりゃ応えてやんねえとな」  フリだって話だろ。冗談じゃない。咄嗟に阿賀松の指先から逃れようと後退るが、駄目だ。背後の阿賀松が余計近くなるだけで、寧ろ反り返される胸元。その先っぽ、乳輪付近を撫でるように這う指にすら反応してしまいそうになる。 「ん、ぅ……ッ、んん……っ!」 「逃げるなよ」 「……ッ、う」 「ちゃんと裾掴んでろ。触ってくれっつったのはお前の方だろ?」 「…………ッ!」  耳元で囁かれるだけでゾクゾクする。乳輪ごと揉まれ、硬く凝ったそこを揉みほぐすように更に念入りに押し潰され、転がされる。「こっち向け」という阿賀松に、熱で朦朧とした頭で言われるがまま顔を上げれば、唇ごと塞がれた。 「ん、ぅ……ッ!ふ、ぅ……んんぅ……ッ!」  ぢゅぽ、と音を立て、太い舌を捩じ込まれる。抵抗する気などとうに俺には失せていた。舌で口の中を荒らされながらも、胸を好き勝手弄られる。おまけに自分から強請るような形でだ。舌ピアスで根本、舌の裏っ側の太い血管を舐めあげられればそれだけで胸が震えた。コリコリと両胸の突起を指の先で転がされ、頭の奥がぼうっとしてきた。  やばい、唾液、止まらない。 「は、ふ……ッ」 「大分、緊張解れてきたんじゃねえのか」  それはただ脱力してるだけだ。そう思いたいが、確かに阿賀松に逆らえないと身を以て理解させられた頭は先程よりも開き直ってる気がする。ヤケクソ冗談だ。  ぴくぴくと震える太腿を撫でられれば、びくんと下腹部が揺れる。 「それで、次はどうすんだ?」 「っ……」  どう、なんて。お尻の辺りに押し付けられた硬い嫌な感触に、息を飲む。「なあ、ユウキ君」と頭を掴まれ、鼓膜に直接囁きかけられれば頭の中が真っ白になるのだ。 「ぅ、うぅ……」  どう、どうすれば。もうパニックだ。恋人らしさなんて最初から求める方がおかしいのだ。無茶なのだ。俺は半ばヤケクソになりながら、阿賀松の手を掴む。するりと指を絡めてくる阿賀松にぎくりとしながらも、俺はそのまま阿賀松の腕を胸元からずっと下ろしていく。そして俺の下腹部に触れた瞬間、阿賀松の指がぴくりと反応した。 「っ、せ……先輩……その……」 「……なんだ?」 「ぁ、あの……その……っ」  触って、なんて、言えるか。言えない。胸とは違うのだ。それでも、内腿、そして、いつの間にかに大きくなったそこに触れる指先に全身には汗が滲んでいた。心臓が痛い。熱い。というか、なんで俺はこんなに焦ってるのだ。フリだ。そうだ、恋人ごっこだ。ただのごっこ遊び。ならば、と口を開く。 「……………………………………………………………………え……っ、えっちなこと、してほしい……です」  もうどうにでもなれ。機嫌の悪い阿賀松以上に怖いものなんてあるか、と口を開いたときだった。ぶちりと、どこからか何かがブチ切れるような音が聞こえたような気が……。そう、顔を上げた瞬間、暗転。気付けば俺はソファーの上に押し倒されていた。そして、目の前には。 「……及第点だな」  ちゃんと希望に沿ってるはずなのになんでこの人ちょっとキレてるんだ。目元に落ちる前髪を掻き上げ、吐き捨てる阿賀松の目は一ミリも笑ってなかった。理不尽だ。  なんでだ。なんかまずいこと言ったか。いつもこんなこと言わせてるくせになんで今のは駄目だったのだ。理不尽だ。泣きたい気持ちになるが、泣いてる場合ではない。 「ご……ッ、ご、ごめんなさ……っんんぅッ」  謝らないと、と思ったよりも先に阿賀松の手により下着をずり下げられ、息を飲んだ。恐怖で萎えた哀れな自分のものが視界に入ったとき、阿賀松はそのまま俺の膝の裏を掴み、足を開かせてくるのだ。 「っ、ま、待って、くださ……阿賀松、先輩……っ」 「うるせぇ、自分で足持ってろ」 「っふ、ぅ、え」  言われるがまま自分の足を抱える。つまり、阿賀松から見た俺は醜態もいいところだ。弄ってくださいと言わんばかりに体を曝すような体勢に羞恥を覚える暇もなかった。思いっきり腿を掴まれ、閉じていたそこを硬い指先でぐに、とこじ開けられる。 「せ、先輩っ、待っ……」  待って、待ってください。と何度も止めようとするが、阿賀松はガン無視してどこからともなくボトルを取り出した。見覚えがあるそれがなんなのか理解するよりも先に、ボトルキャップを外した阿賀松はその先端口を人の肛門に捩じ込むのだ。 「っ、う、ぁ」 「ユウキ君は痛いのが嫌いだって言ってたよなぁ?……あれ、好きなんだっけ?」  首をぶんぶんと横に振る。阿賀松は「そうかそうか」と興味なさそうに笑い、そして思いっきり中身を人の体内に流し込むのだ。ひんやりとしたそれは間違いない。ローション、だと思いたい。思いたいが。 「ん゛、ふ……ッ、ぅ……!」 「おい、自分で慣らせ」 「っ、ふ、へ……」 「だから俺のが入るように柔らかくすんだよ。それとも、やり方忘れたか?」  そう、品のない笑みを浮かべ、阿賀松は受け止めきれずに溢れるローションを指で掬い、またぬぷりと中へと塗り込んだ。その感触だけでも堪らず腰が揺れる。  空になったボトルを放り捨て、阿賀松は「早くしろ」と俺のケツを叩いた。軽く手首をスナップを効かせただけでもその音、痛みに腰が震える。俺は考えるよりも先に、言われるがまま自分の下腹部に指を這わせるのだ。 「っ、ぁ……っ、は……っ、ふ……」  恥ずかしいことをしてる自覚は大いにあった。阿賀松の命令じゃなければ絶対しないだろう。ベッドの上、胡座を掻いてこちらを見下ろす阿賀松の前で無様に開脚し、自分のケツの穴を弄るのだ。こんな拷問があるか。 「腰が落ちてんぞ。もっと上げろ」  無茶言うな。体が硬いのもあるが、これ以上はもうでんぐり返しレベルだ。  緊張と恥ずかしさで震える指で、ローションを流し込まれたそこに触れる。最初は冷たかったそれも俺の体温のせいで人肌で馴染み、それが余計気持ち悪かった。 「ん、ぅ……っ、ふ……」  唇を噛んで声を殺す。少し指先が触れただけでも恥ずかしい音が部屋全体に響き、頭がどうにかなりそうだった。  自分で慣らせ、と言われても、ろくに慣らしたこともない俺はどうすればいいのかわからなかった。恐る恐る自分のそこに人差し指を押し当てれば、難なくそれはつぷりと中へと入っていくのだ。潤滑油の感触と内壁、入ってくる自分の指の感覚に頭が噛み合わなくて混乱する。気持ちいい、とか云々ではない。痛くないように、塗り込めばいいのだ。そうは理解しても、この男のガン見する中で自分のケツの穴を弄るというのには耐え難いものがある。  溢れ出し、シーツを汚すローション。裾が汚れないよう咥え、俺は阿賀松を意識しないようにぎゅっと目を瞑った。 「ん……っ、ぅ、んんぅ……っ」  ぬぷ、ぐちゅ、と指を動かせば腹の中で音が響く。気持ちよくない、ただの、作業のようなものだ。無心になれ。そう何度も繰り返しながら、稚拙な動きでなるべく内壁を刺激しないように指を動かした。噛んだ歯の奥から漏れる呼吸。快楽には程遠い、自慰にもならない行為だ。こんなんじゃ物足りない。なんて、少しでも思った自分が恐ろしくなる。もうそろそろいい頃合いなのだろうか、と思いながら恐る恐る目を開いたときだ。 「……おい、チンタラやってんじゃねーぞ」  飽きたのか、舌打ちした阿賀松に膝裏を掴まれ、いきなりベッドに押し倒されるのだ。びっくりして飛び上がりそうになったのも束の間、現在進行形でゆっくり優しく慣らしていたそこに阿賀松の指が一気に三本入ってくる。 「っ、ぅ、ふ……ッ!」 「つうか下手くそかよ、ガキのおままごとじゃねえんだぞ。真剣にやれ、そんな浅いところ撫で回して満足してんじゃねえぞ」 「ん゛ッ、ぅーっ、ふ、ぅ、ぐ……ッ!!」  文字通り掻き回される。逃れようとする腰を掴まれ、根本まで中へと入ってきたそれは乱雑なようで、それでいて一ミリも俺の快感を逃さないように攻め立ててくるのだ。耳のすぐ側で聞こえてくる下品な音が頭の中までも犯されているような錯覚に陥った。 「……っ、覚えとけよ、ユウキ君」  阿賀松は笑いながら、俺の臍の辺りを指先で押すのだ。 「俺のが入んのはここまでだ。ちゃんと、よぉーく慣らさねえとな」  何が、とは言わない。そして、指の付け根を声、手のひらまでも入ってこようとする阿賀松に息を飲んだ。ただでさえ大きな阿賀松の手のひらだ、その拳が入ってみろ。壊れる、と青褪める俺に、阿賀松は笑った。 「逃げんなよ。痛いのはやなんだろ」 「ぐ、ぅ……ふ……っ」 「ああ、じゃあそのままおとなしくしとけ……ってな……っ!」  入ってくる。指一本とは比べ物にならないその感触に腰が震えた。ローションの助けがあったので痛みは大分緩和されているが、それでも、恐ろしくて自分の体を確認することができなかった。阿賀松の拳に押し広げられる。骨の凹凸が括約筋に引っかかる都度頭の奥がびりっと痺れ、息が浅くなった。 「っ、ふ、っ、う……っんぅ……ッ」 「っは、何泣いてんだ。そんなに怖いか?親指の付け根までいってねえぞ」 「……っ、ぅ、や、……っ」 「最初の頃よりはちっとはましになったが、やっぱ狭いな。……っ、腕まで挿れたらぶっ壊れそうだし……」  想像して、血の気が引いた。腕は、やめてくれ。そう懇願する俺に、阿賀松は笑った。そして、俺の中から手を引き抜いたのだ。阿賀松の手のひらまでもがローションで濡れていて、この手が今俺の中に入っていたのだと思うと生きた心地がしなかった。 「ったく、やめろっつったのはお前だからな。……あとからぴーぴー泣くんじゃねえぞ」  そう、ベルトを緩める阿賀松。見てわかるほど張り詰めたそこから取り出される性器に、俺は堪らず息を呑んだ。いつ見てもいいものではない。あまりにもグロテスクな肉の色に、凶器かなにかかと思うほどの硬く反り返ったそれと自分の体を見比べる。先程の阿賀松の言うとおりだ、これは、冗談抜きで。 「む、むひ……れしゅ……」 「いやいつも挿れてんだろ。ほら、さっさとケツ上げろ」  問答無用。慈悲などそこにない。張り詰めた亀頭を押し当てられそうになり、堪らず裾から口を離した俺は「っ、ま、待って……ください……」と阿賀松の腕を掴んだ。 「あ?」 「っ、や、優しく……」 「いつだって俺は優しいだろうが、何言ってんだ」 「こ、恋人らしくって、さっき……っ、……言いました」 「………………………………………………」  頼むから、ゆっくり、優しく、そっと。あわよくば半分くらいで満足してくれ、と懇願する俺に阿賀松の表情がみるみるうちに鬼の形相になっていくのだ。ああ、まずい。怒ってる。でも、恋人を教えるって言い出したのは阿賀松の方だ。  殴られるか?無視されるか?死刑囚のような気持ちで阿賀松を見つめ返したとき、ふいに唇を舐められた。 「っ、ん……っ!」 「そんなに優しくしてほしいのか?俺に」  あ、やばい。直感する。顎の下を撫でられ、上を向かされたと思えば唇をかさねられた。何度も角度を変え、唇から首筋へとキスを落とす阿賀松に、血の気が引く。全身鳥肌。恐怖、否、これは。 「なあ、ユウキ君。お前はほーんと可愛いやつだな」 「ぅ、あ……やっ、その、……そこまで……しろとは……んんっ」 「聞こえねえな。んな口は塞ぐぞ」 「っ、う、待っ、ん゛ッ、ぅ」  舌が口の中に入ってくる。そのまま絡め取られ、執拗にディープキスをされる。  しまった、やってしまった。阿賀松のよくわからないスイッチを押してしまったらしい。後頭部を鷲掴みされ、喉の奥まで挿入される舌に呼吸ができずに溺れる俺を見下ろしながら、阿賀松はそのままローション垂れ流し状態の俺の肛門に性器を押し当てた。反応する俺の太腿を掴まえ、片足だけ上げさせた状態でそのまま腰をゆっくり進めてくる阿賀松。ぬぷ、と音を立て沈むカサの部分に息を飲む。まさかここから一気に奥まで捩じ込まれやしないかと戦々恐々とする俺だが、意外なことに阿賀松はそのままゆっくり腰を推し進めてくるのだ。 「っ、ん、う……っ!ふ、ぅ……ッ、ううぅ〜〜……ッ!」  早い話、拷問だ。痛い方がましだ。そう思えるくらい、ねっとりと中を抉じ開けてくる腰の動きは拷問に等しい。デカさがある分苦しいが、それ以上に硬いそれで敏感になっていたそこを性器全体で擦り上げられる。堪らずシーツにしがみつきそうになるが阿賀松は逃さない。  腰と腰がぶつかってようやくロングストロークを終えたと思えば今度は体の奥深く、本来ならば開くはずのない突き当りの部分を亀頭で突き上げられ、そのままグリグリと奥を刺激されればそれだけで意識が飛びそうになる。  なんだ、なんだこれ、なんだ。やばい。なんだこれ。 「っ、ん、うッ、ふッ、ぅ、んんぅ……ッ!」  みっちりと詰まった内壁を掻かれ、奥を舐られる。奥を亀頭部分で突かれる都度頭の中で火花が散り、恐ろしいほどの快感が襲いかかってくるのだ。  気がつけば、俺は阿賀松にしがみついていた。最も深くまで届く体位でねっとりと執拗に性器で中を愛撫されるのだ。脳汁が溢れる。目の前が白くなる。普段ならば痛みと熱でそれだけでいっぱいいっぱいだったのに、慣らされたせいで今は快感を邪魔するものはない。 「……っ、は、なんだぁ?ユウキ君は、こうやって、奥を潰されんのが好きなのか?」 「っ、ん、ぉ……ッ、ゃ、やめッ、せ、んぱ……ッあ゛ッ、ぁ、嫌、そこっ、だ、め……ッ!」 「はっ、すっげー吸い付いてくる……っ、なるほどなぁ……っ?」 「っ、くひ、ぎ……ッ!」  濡れた音など気にもならなかった。股が溢れたローションでびちゃびちゃになろうと、シーツが汚れようと、今の俺は阿賀松のことしか頭になかったのだ。  ロングストロークピストンで中をねっとりと刺激され、そのまま奥を張り詰めた亀頭で抉じ開けられるのだ。全身が甘く痺れ、力が入らない。 「ぁ、あッ、待っ、ぁ、ああ……っ!」  腿を掴む阿賀松の手に力が籠もる。明らかに、だめだ。超えちゃいけないところに阿賀松が触れてるのがわかって、やめてください、だめです、抜いてくださいと懇願するが阿賀松の口元には玩具でも見つけたような嫌な笑み。瞬間、抉じ開けられる。  声を上げることもできなかった。全身の毛穴という毛穴が開くようなほどの快感に、恐怖に、頭が真っ白になる。何が起きてるのか自分でも理解できなくて、金魚か何かのように何度も口を開くが声が出ない。息を吐く。  動かないでくれ、と視線で懇願するが、阿賀松は寧ろ余計楽しそうに笑うだけだった。そして。 「ぉ゛……ッ!!ん、ぅ゛、ご……ッ、〜〜ッ!」 「……っ、随分と汚え声だな。口塞ぐな。舌噛むだろ」  顎を捉えられ、耳の付け根を撫でられただけで腰に響く。やめてくれ、動かないでくれ。そう思うのに、逃げようとする腰を捕まえた阿賀松はそのまま体重をかけるように腰を沈めてくるのだ。  固く閉じていた扉を抉じ開けられる。快楽中枢を直接触れられ、愛撫するような強烈な快感に堪らず背筋が仰け反る。その衝撃だけでも意識が飛びそうだった。 「っ、ぁ゛、う……ッ、ご、かな……ッぁ……ッん、ふ、んんぅ、う゛ぅう……〜〜ッ!」 「は……っ、おお、締まる締まる。……なあ、ユウキ君、お前が優しくしろっつったんだからな?」 「ちゃんと、しっかり根本まで味わえよ」と、ねっとりと耳元で囁くやつの声が低く腰に響くのだ。それだけでもビリビリと腰が震える。動かないでくれ、と懇願するが、阿賀松はなんの気なしにその固く狭くなったそこに張ったカリを引っ掛けるようにして挿し抜きをするのだ。その度、ぐぽぐぽと凡そ人の体内からすべきではないような肉の潰れる音とともに直接内臓を内側から掻き回すようなほどの快感が産まれ、声を殺すこともできなかった。抉じ開けられる。内側から作り変えられる。最初はゆっくりだったが、次第に腰の動きは早くなる。 「っ、ご、めんなひゃ、ぃ、っ、ごめ――っ、んぅ、ぐ……っぅ、うぅ〜〜……っ!」 「っはは!すげえ声、んなに好きか?」  なあ?と笑う阿賀松に痙攣する腰を捕まえられ、深く挿入したまま最奥、その突き当りをちゅぷちゅぷとキスするみたいに撫でられる。開かれたそこは先程の強烈な快感を求めるように閉じるのが自分でもわかって、恥ずかしいのに、なりふり構っていられなかった。首を横に振る。このままでは、本当元に戻れなくなるようで怖かった。 「ならやめるか?」  そう、壁の突き当り。わざとそこで腰を止める阿賀松にぶるりと全身が震えた。息を飲む。あと少しで、もう少し深く入ってきたら、またグチャグチャに掻き回されるほどの距離。固く張った亀頭部分でねっとりと突き当りとその周辺を撫でられれば、それだけでもビクビクッ!と腰が反応するのだ。 「ぁ、……あ……っ」 「嫌なんだろ?……可愛い恋人の嫌がること、するわけにはいかねえもんなぁ?」 「ふ……ッ、ぅ……ッ」  視界が回る。呼吸が浅くなる。阿賀松の性器に与えられる快感を知ってしまった今、これほどまでに酷な待てがあるだろうか。いつもなら、俺の意見など無視して好き勝手するくせに。このときだけだ。全身から汗が吹き出す。苦しい。どこが、なんてもうわからない。 「ゃ……っ」  ドクンドクン、と鼓動が更に加速する。 「あ?……聞こえねえぞ」  隙間なく埋まった結合部に響くその低い声はねっとりと俺のなけなしの理性を絡め取り、沈める。  卑怯だ。こんなの。わかってるのに、選択肢など最初からないと。 「ゃ、め……ないで……くだ、さ……っん゛ううッ!」  瞬間、また抉じ開けられる。痙攣する腰を捕まえ、阿賀松はそのまま固く閉じた肉輪にわざと雁首を引っ掛けるように挿し抜きする。全神経が集中するそこを乱暴に掻き混ぜられた瞬間、意識が飛びそうになった。獣じみた咆哮が口から漏れ、頭の中は真っ白に塗り替えられる。耐えきれず、逃げようとする体を引きずり戻され、そして更に阿賀松は俺の腿を掴んではピストンをしだすのだ。 「っ、ぉ゛……ッほ、ぐ、ぅ、んんぅ……っ!」 「……っ、だよなぁ?こんなんで満足できるわけねえよな、お前も」 「ぅ゛……ッ!あ゛……ひ、ぎ、ぅう゛ッ!」  脳味噌ごと掻き回されてるのではないかと錯覚するほどだった。太く長い性器に腹の奥を掻き回され、臀部を掴まれ、文字通り犯される。閉じることすらできない口からは腰を打ち付けられるたびにだらしない声と嗚咽が漏れ、目の前がチカチカと点滅する。 「っ、ん、ご……っ!ふ、お……っ!ん、ぁ、っふ、……ぁああ……ッ!」 「……っ、犬見てえだな。盛り付いた牝犬」 「っ、ひ、う」 「腹ん奥に種付してほしけりゃ、しっかり自分で足持ってろよ」  逆らうことすら頭から抜け落ちてる。揺さぶられ、短スパンで繰り返されるピストンは俺に思考する暇も与えなかった。焦点が定まらないまま、俺は揺れる性器を隠すことも忘れて自分の足を掴み、阿賀松が動きやすいように腰を上げた。 「っせ、んぱい」 「……っ、良く出来ました」  阿賀松が笑う。手を撫でられ、重ねるように握りしめられたとき。下から突き上げるような刺激に堪らず胸が仰け反る。そして、覆い被さってくるように阿賀松は俺の唇に噛み付いたのだ。  それからは、何も考えられなかった。  阿賀松に振り落とされないようにするのが精一杯で、阿賀松の背中にしがみついて、一分一秒でもこの快楽を逃したくない。お互いを貪り食うように抱き締めるような体位。それでも物足りなくて、気付けば俺は無意識の中ゆらゆらと揺れていた足を阿賀松の腰に回していた。垂れた赤い前髪の下、阿賀松の目が一瞬細められ、そして笑みが深くなる。射精を伴わない何度目かの絶頂を迎えたとき、阿賀松は俺の体を更に抱きしめた。隙間なく埋まる体。阿賀松の熱と匂いにいっぱいになったときだ。 「ん゛ぅ、ぐ、う……ふぅう……っ!」  最奥、その部屋に直接注ぎ込むように吐き出される熱に全身が震えた。驚いて逃げようとする体を捕まえたまま阿賀松は吐息混じり、「零すなよ」と低く命じてくるのだ。中に、出ている。満たされていく。内側から、阿賀松の匂いと熱でいっぱいになっていくのだ。 「っ、はー……っ、ぅ……あ……」  びりびりと甘く痺れる下腹部。長い射精を終え、ようやく終わったのかとほっとした矢先だった。  本来ならば萎えてもおかしくない、寧ろ萎えるべきそれが先程よりも一寸違わぬ状態で再び動き出すのを感じて、驚きのあまり情けない声が漏れてしまう。 「……っ、あ、え……っ、や、なに……」 「お前も足んねえよな、こんなんじゃ。……俺は全然足んねえ」 「っ、ぅ、あ……っ!」  ゆさゆさと甘く奥を撫でられるだけで、俺の下腹部まであっという間に反応してしまう。執拗なピストンと長時間の行為で過敏な体は今何しても反応してしまう状態だった。  けれど、満たされた頭は拒否する。もう無理だ、体が持たないと。 「ゃ、せ……せんぱ……っ」  お願いだから、もう許してくれ。そう性器から逃れるようにベッドの上、這いずろうとするが逃れることができるわけなかった。阿賀松に捕まった俺はあっさりとやつの下へと引き摺り戻される。  そして。 「せっかくだ、お前に赤ちゃんができるまでやるかぁ?」  そう全く笑えないジョークを口にする阿賀松に俺は自分のケツの死を確かに感じた。  ◆ ◆ ◆  気付けばもう既に明け方だ。  あれから何時間この男に貪り食われたのか自分でも覚えてない。後半は最早気絶していたのだろう。  風呂に入った記憶ないが最中の体液も全部取り除かれ、服着替えさせられていた。そして夢ならばどれほどよかっただろうか。ほぼ感覚がないほど痺れた腰とガラガラの声からして全てが現実だと物語ってくれるのだ。 「……」 「……すー……」  というか、寝てるし。俺を抱きまくらのように抱きしめたまま眠りこける目の前の男に俺は気が遠くなる。そっと、阿賀松を起こさないようにやつから抜け出そうとして阿賀松に手を握りしめられたままになってることに気付く。  恋人だの何だの言っていつもの流れじゃないか。もしかして、これで恋人のつもりか。手のひらを合わせるように包み込んでくる大きな手のひらの熱になんだかなんとも言えない気持ちになる。というか……。 「……ん……?」  阿賀松の手が離れない。ガッチリと組み込むように握られた指は俺が外そうとしても外れなくて、嘘だろ、と思わずに全身に力が入ったとき。逆にぎゅうっと握りしめ返される手のひらに、口から心臓が飛び出そうになった。  そして、指の谷間をすり、と撫でるその太い指先に「ひっ」と堪らず声が漏れた。 「なんだぁ?もう起きたのか?……もう少し寝とけよ」 「……っ、せ、先輩……っん……っ!」  すみません、起こすつもりは……と謝るよりも先に唇を舐められ、そのまま深く唇を重ねられる。 「ん、ぅ……!っぷは……っ、あ、の、ちょっと……んんぅむ……っ!  すぐに唇が離れたと思えば、寝ぼけ眼のまま阿賀松は俺の顎を捉え、更に深く唇を重ねてくるのだ。まるで確かめるように唇を舐め、絡めてくる。その目で見詰められれば、俺はその舌を受け入れることしかできなかった。  朝っぱらから何やってるのだ。そう思うが、寝巻き越しに胸を柔らかく揉まれればすぐに昨夜の熱が蘇ってはあっという間に熱くなる。  ……また、この流れだ。  非常に良くない流れが来ている。 「……っはぁ……あったけえな、ユウキ君。流石子供体温」 「せ、先輩……」 「このまま起きるか?」  ちゅ、と開いたままの唇にキスをされる。今のは少し恋人っぽいなと思ったが、残念ながら俺と阿賀松は広義的には恋人ではない。 「ね、寝ます……」 「……やっぱ寝かせねえわ」 「え」 「目が覚めた」 「あと、俺のが起きた」と、笑いながら体を起こした阿賀松は髪を掻き上げて笑った。この男、下ネタである。おまけに全く笑えないタイプの下ネタだ。ごり、と下着越しに押し付けられるそれは布越しでもわかるほど勃起していて。 「今度は夫婦ごっこでもするか?」なんて、末恐ろしいことを要求してくる阿賀松に俺はただ青ざめた。  おしまい

【総集編版】恋人ごっこ※[↑100/14,000文字/阿賀松×齋藤]

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