幼なじみが俺で、俺が俺の妹で(17)『股間の痛み』
Added 2024-09-18 03:56:18 +0000 UTC「え? どうしたの瑠璃?」 部室に入ってきた瑠璃は、すごく苦しそうな顔をしていた。半袖に短パンの体操着姿なのは、最後の授業が体育だったからだろうか。でも瑠璃は横着せずいつも律儀に制服に着替えるんだけど、今日はどうしたんだろう。 「具合悪いなら早く帰った方がよくない? タクシーか何か呼ぼうか?」 普段なら絶対思いつかないことを口に出していた。それくらい、今の瑠璃は苦しそうに見えた。 「ありがと……そういうのじゃないから、大丈夫……」 言いながら、瑠璃はなぜかおっかなびっくりという雰囲気で腰を下ろし、説明してくれた。 「サッカーしてたんだけど……授業がもうすぐ終わりそうってところで、速いパスをトラップするのに失敗してボールが当たっちゃって……」 何となくわかった。 「……キンタマに?」 俺が確認すると、顔を赤くして肯いた。 「そっか……それは、ご愁傷様」 「なんでみんな、そんな風に半笑いで済ませるの!?」 珍しく瑠璃が切れた。 「女子ならそんな反応でもまだわかるけど、男子ならみんな、みっくんだってたぶん昔は経験したんでしょ?! もう少し気遣ってくれたっていいじゃない! こんなに痛いのに!!」 「いや、ごめん。まあ、何て言うか、その痛みって、喉元過ぎれば熱さ忘れるの典型みたいな痛みだし。その場にいた男たちにしてみれば、半笑いって言うか、苦笑いみたいなものだと思うぞ」 たぶんこの推測は大外れはしてないと思う。 「キンタマが絡むとなぜかたいていの物事は笑いに変換されるんだ。そういうもんだと諦めてくれ」 「もうっ!!」 「それにしても、瑠璃もその痛みを知っちゃったのか。どんどん男ならではの経験を積み重ねていってるなあ」 「こんな経験したくなかったよぉ……」 瑠璃は涙目になっている。『俺』の顔だからそんなに可愛くもないが、中身はあの美少女の瑠璃で。あんな清楚で可愛い女の子だった瑠璃がまさかキンタマの痛みに悶える日が来るなんてなあ。 「けど、瑠璃は『光彦』のその記憶は思い出せなかったのか?」 それさえできればもう少し心の準備もできただろうに。 「全然無理。股間に関わる記憶は全部、『性的なことに関する記憶』ってことになってるんだと思う」 「マジか……あの神様、フィルタリングの基準が雑すぎないか」 * 「で、今夜もすることはするんだな」 「だって、今朝はしてなかったし……」 二人で風呂に入った。 しかも今日は、向かい合った状態になっている。 「確認もしてほしいの」 サッカーボールが下から突き上げた状態で当たったという。そして男は自分の玉袋を下から見ることなんてできない。筋は通っている。むしろ筋しか通ってない。 けれど、ここまで来て拒むのも違うだろう。 「じゃ、じゃあ行くぞ……」 俺は瑠璃の……『俺』の玉袋を摘まむと、広げながら前に向けた。 「へ、変な感じ……」 そりゃそうだよな。俺だって男だった時にこんなことされた経験はないし。 ちゃんと見はするけれど、異常はないような気がする。というか…… 「そもそも俺も玉袋の裏側なんて見たことないんだし、通常を知らないんだから異常がわからないっての。まあ、変色とかはしてないけれど」 青い血管が見えたりしているけど、それは普通のことだよな。 「痛みは治まってるんだろ?」 「うん。喉元過ぎればって本当だね」 指を離すと広がっていた皮が戻り、玉袋が通常の形になる。 「でも……」 「でも、何?」 瑠璃が不安そうな声になる。 「『俺』、いつの間にかチン毛がこんなにわさわさ生えてたんだな」 「っ!」 「入れ替わる前は五、六本くらいだったのが、こんなジャングルみたいになってるなんて思わなかった。抜く時に時々感触はあったから、けっこう増えてるんだろうとは思ってたけど」 朝晩の処理の時は背中越しにチンポ自体を握るだけだから、根元の密集にまでは気づけずにいたんだよな。 「ほんと、チンポって変な形」 「…………」 瑠璃にちょっと悪いかもとも思ったが、これは本来なら俺のものなんだし許してもらおう。 けど、これが元々俺のものだったなんて、女になってる今となっては信じられない。久しぶりに正面から向き合ったこともあり、俺はついまじまじとこの変な物体を観察してしまう。 太く長くもじゃもじゃと密生してるチン毛。痛さをもたらすし熱くなるとだらりと広がる感じの玉袋。そして中心のチンポ……?! 「る、瑠璃、どうして触ってもないのに大きくなるんだよ」 「だって、そんなの……」 チンポをぐんぐん勃起させながら瑠璃は言った。 「みっくんに、わたしの一番恥ずかしいところ見られてるって思ったら、恥ずかしくてたまんないけど、その、ドキドキも止まらなくなっちゃって……!」 「わかった! もう見ないから! いつものように済ませちまおう!」 射精を終えた後、瑠璃は言った。 「露出狂の変質者っているよね」 「う、うん」 「全裸にコートだけ着て、女の子の前ではだけて裸を見せつけて……何がしたいんだか本当にわけがわかんないって今までずっと思ってたんだけど……」 そして恐ろしいことを口にした。 「さっき、みっくんにオチンチン見られて、少しだけ気持ちがわかっちゃったかもしれない」 「る、瑠璃、変態になっちゃダメだ!」 「だ、大丈夫だから。女の子なら誰でもいい変質者と違って、わたしはみっくんにしかそういう気持ちにならないから」 「大丈夫なのかそれ?!」 早く元に戻りたい……。
Comments
コメントありがとうございます。 性格描写があるほど、入れ替わりによる変化やギャップが大きいしくっきりしたものになりますよね。 あちらのリクエストは、特に続きの予定はないのですが。 目の前にある、成長して変化したものはなかなか自分のものと思えないでしょうね。瑠璃は瑠璃で、「自分の一番恥ずかしいところ」を本来自分のものではないはずのアソコと認識してしまってますし。
茶
2024-09-18 12:40:49 +0000 UTCやっぱり入れ替わりは ある程度以上の長さがあったほうがいいですね。 登場人物の人物像がわかればわかるほど 感情移入ということではありませんが 人間関係の深さが作品の深さになっていくようで・・・。 先のリクエスト作品も続きが気になりますし 彼らの現状 後日談 ドキドキします。 キンタマ チン毛 チンポ 他人事ですね。 しかし元の自分のそういう部分の成長を 真正面から見る。 スゴイことですね。 戻れるのかしらん。
丸井主将
2024-09-18 08:54:50 +0000 UTC