XaiJu
mumum
mumum

fanbox


【skeb】お嬢様学校の優等生(5)

【 https://mumum.fanbox.cc/posts/7633498 の続き】


秋になると、通学路とは違う道でイチョウの葉が黄色く色づく。遠回りになるが、セイラはこの道を知ってから毎日ここを通って下校していた。その理由が、道に落ちた銀杏の実である。時期が来ると大量の実がそこら中に落ちはじめ、歩くだけで踏み潰し放題なのだ。春は毛虫がイヤだといってこの道を通っていた生徒たちも、秋は銀杏のニオイがイヤだといって桜並木の方を歩いているらしい。周りに他の生徒がいないのをイイことに、落ちたばかりのキレイな実をブチュッ!!グチャッ!!と次々に踏み潰しながら歩くセイラ。靴底をベチャベチャにしたままいつもの公園に寄ると、ベンチの近くに画用紙が落ちているのを見つけた。描きかけの風景画のようだ。それを見て、中等部の時に美術の授業でこの公園に来て風景を描いたのを思い出す。この画用紙は描いてる途中に風で飛んでしまったのだろうか。そう思っているとちょうど強い風が吹き、見ていた画用紙が飛んでいきそうになる。その瞬間、セイラは思わずとっさに足を伸ばし、画用紙を靴のまま踏みつけてしまったのだった。慌てて足をどかそうとするが、銀杏の汁でベトベトになっていた靴底には画用紙がベッタリと貼りついてしまっている。それを見た瞬間、もう片方の靴の汚れが気になりはじめてしまうセイラ。靴の側面には汚らしく汁がこびりつき、気になるニオイも放っているのに気づく。このまま帰るワケにはいかないと思い、周りを見渡して誰もいないことを確認すると、セイラはしかたがないことだと自分を正当化し、画用紙を両足で踏みつけた。わずかにグリグリと踏み躙ってから片足を上げると、描きかけの風景画の上には土と銀杏の汁が混ざり合った足跡がベッタリと残され、それとは逆に靴底はすこしキレイになっていた。

描きかけではあったが、中等部の生徒が一生懸命描いていた風景画をこんなふうに靴のまま踏みつけてしまうなんて…。ちょっとばかし心を痛めたが、それと同時に他人の絵を踏み躙って自分の靴をキレイにする背徳感がとても気持ちよく、こんなヒドイことすらもクセになってしまいそうになっていた。


そして、高等部に進んでからのはじめての冬。去年は退屈だった記憶しかないが、去年よりも性癖を歪ませてしまっているセイラは、休日は友だちと買い物に行ったりして気晴らしをしていた。ある日、友だちの中でも特に仲が良くなっていたナツミが、店の前に置かれたマネキンを見て「セイラってブーツとか履かないの?」と聞いてきたので、ためしに店に入ってみることになった。これまでストラップシューズを気に入って履いていたが、店内のブーツを見ていたら「このブーツで食べ物を踏み潰したらどんな足跡がつくんだろう」とか「あのブーツなら大きな虫も足を汚さずにグチャグチャにできそう」などと想像し、静かに興奮しはじめてしまうのだった。それからというもの、すっかりブーツに興味が湧き、時間さえあればネットでいろいろなデザインのブーツを見るようになっていた。そして、ちょうど12月になっていたこともあり、家族にねだってクリスマスのプレゼントとしてブーツを買ってもらえることになったセイラ。高等部の成績もとても優秀であることからちょっとばかし背伸びをさせてもらい、ハイブランドのブーツを買ってもらうと、休日にさっそくナツミと2人で、いつものショッピングモールへ出かけることにした。


【つづき https://mumum.fanbox.cc/posts/7802338】

【skeb】お嬢様学校の優等生(5) 【skeb】お嬢様学校の優等生(5)

Comments

こう言う風景画とか紙系を踏み潰している感じがとて良かったです!!

イノハ

足元だけだといろいろな角度から描けるので、後ろからの角度で1枚は描いておこうと思っていました!! 気に入ってもらえたらうれしいです!!

mumum

こんな感じの靴裏が見たかったです!

Ibukii


More Creators