妹のような関係の幼馴染に性癖がバレて全てが破壊された話
Added 2025-06-20 10:53:07 +0000 UTC「わぁ~! こう見ると街って広いし、建物がいっぱいだね♪」 東西に分かれて聳え立つツイン型の高層デパート。ガーデンとちょっとした娯楽が楽しめる東棟の屋上とは対照的に、関係者すらも立ち入らない西棟の屋上から、一人の制服を着た少女が声を高らかに上げていた。 「アカリちゃん。本当にいいの? こんな頼みして今さらだけど……その」 アカリと呼ばれた茶髪のポニーテールが似合う元気な印象の少女に、戸惑いの見える真剣な様子で話しかけるのは、隣に立つ青年であった。 「え~何で~? 楽しそうじゃん~♪ こんなおっきな建物とか~バババァンって壊しちゃうの♪」 作り物ではない笑顔を輝かせながら、新しい玩具が目の前にある子供のように無邪気な明るい声を出すアカリは、青年の傍へ近寄ると項垂れる腕に寄り添って見せた。 「アカリ……」 「おにぃ~心配しなくても大丈夫だって~♪ にゅーすとかでもよく出てくるじゃん? わたしみたいにおっきくなれる子が楽しんでる様子♡」 青年は弱気な表情のまま、頭一つ以上小さな、妹のように可愛がってきた幼馴染の笑顔を見つめる。その奔放で純粋な笑みを持つ低い身長の彼女が、ビルをも超える姿で言葉通りの内容を実行しようとしていることに、欲求が理性に浸食し始めていた。 「えへへぇ~あっ♡ カラダハショウジキダナ~! なんちゃって~おにぃもそんな顔しながらココおっきくして~想像しちゃった?♡」 青年の腕から離れたアカリは、申し訳程度に設置されている柵の前で、遠近法で見える遠くのビルを握りつぶすフリをする。 「ねぇおにぃ~♪ どうして欲しいのかなぁ~?」 「アカリが……巨大化して楽しんでるところが見たい! …………です」 湧き上がる欲望そのままの感情を、言葉に変えて吐き出した青年は頼む。彼の中に残った倫理観が罪悪感に変わり始めた頃には、もう遅かった。 「正直でよろしい! アカリちゃんが叶えてシンゼヨー! な~んてね♪ じゃあ何も心配しないでおにぃはここで見てて♡ 終わったらもちろんご褒美~楽しみにしてるね♡」 アカリは、好きな人にアピールする少女のような言動の後に、青年に一瞬抱き着くと、満面の笑みだけを残して、屋上の扉からこの場を去っていったのであった。 広大な高層建築物の屋上にポツンと放心状態で残された青年。高所故に強く感じる風が作る閉塞感は、現状に至った経緯を見つめ直すには十分すぎる時間と環境であった。 真面目で内外共に良好な人間関係を築く社会人として認知されていた青年。そんな彼の唯一の人に言えない趣味が、一人の、実の妹の様な関係を築いてきた少女にバレたのが三日前の事だった。 それは、異星人とのハーフで、生まれつき巨大化能力を持った少女たちによる災害のニュースやSNSでの映像を集め、さらには自慰に勤しんでいるというものであった。 目撃した少女、アカリは青年の自慰に対して、気持ち悪がり逃げ出すどころか、恥ずかしそうにしながらも積極的に彼を肯定し始めたのであった。 その流れで今に至ることを鮮明に脳内に駆け巡らせた彼は、ふと隣の高層デパートを視界に入れる。青年はフラフラと柵まで近づくと、その場所からでも分かるほど、幅広い客層で屋上が賑わってるのが見て取れた。 その光景を眺めながら、例の日に見ていた映像を思い出す。イベントで賑わっていた複合施設が突如として崩れ去り、巨大な女性の悪い笑みと満足げな嬌声だけが残っていたあの映像。それが青年の脳内に鮮明に蘇り、趣味の妄想でリラックスするような感覚を得たその瞬間であった。 ドゴォォン!!!! ガラガラガラ!! 何かが爆発するような轟音と、ビル風とは到底比べ物にならない、粉塵を纏った突風が青年を襲った。 「うっふぅ~♪ 粉まみれで嫌な感じかな~って思ったけど~案外気持ちぃ~♪ 建物で巨大化するの結構好きかもわたし♪ これがSNSで書いてた~巻き込んで色々弾ける感覚がキモチイイってやつかな~♡」 柵にしがみつくことで何とか飛ばされずに済んだ青年は、続いて圧し潰されそうな程の轟音に全身が包まれる。その声に恐怖ではなく心地よさを感じた彼の、粉塵がおさまった視界に映ったのは、高層デパートの側面と家族連れで溢れる美しい屋上ではなかった。 屋上の賑わいを表す黄色い声は存在ごと跡形もなく消し去り、そこには埃に塗れる制服を着た、見慣れた少女が巨体を晒して聳え立っていた。 既に周囲の、どの建物よりも大きくなった80mはあろうかという少女の大きな伸びは、頭一つ分小さい程度の屋上から見ても圧倒されるほどに巨大であった。 そんな存在するだけで、威圧感と恐怖を生み出し、辺りを見下ろす彼女の、目に真っ先に飛び込んできたのは、数秒前に体で押し潰した数千の人間と同じ大きさの一人の青年であった。 「ん〜っしょっと♪ あ! おにぃこんな近くまで来て見ててくれたんだ~♡ ちっちゃいおにぃ~可愛い~♡」 彼女の人差し指の第一関節程度の大きさしかない青年は、怯える様子もなく巨大すぎる指を迎え入れる。上に乗せれば一瞬にして肉塊できてしまうほど重々しく、圧倒的な質量を誇る制服が似合う少女の指は、まるで恋人のように青年と触れ合うと、その主である巨大な姿を動かし始めたのであった。 「それじゃあ、どこから壊していこっかな~♪ ねぇおにぃ! リクエストある~?」 指の代わりに近づけられた一軒家ほどある巨大な顔から、アカリは甘い声で尋ねる。 青年は何も興奮を始めとした複雑な感情で頭が回らないながらも、巨大な顔から眼をそらした先にあった大通りに並ぶ一つのビルを指さした。 「おっけ~! あれだね♡ よぉ~し♪ えい!」 アカリは楽しげな様子で歩き始めると、通りを巨大なローファーで制圧する。彼女はすぐにひざ下に建つ指定された低層ビルを確認すると、無邪気に足を突き出した。その瞬間、狭い間隔に建てられた二つのビルが簡単に崩壊する。砂で作られているかのようにすぐに崩れ去る感覚に、アカリは可笑しいといった表情で高らかに笑っていたのであった。 「アハハ♡ いつも見上げてたお店の建物がつま先を~ちょんって当てただけでグシャグシャになっちゃった~♪ こんな弱っちい場所だったんだね♪」 青年はその光景に、見慣れたニュース映像の犠牲者数の見出しが頭によぎる。自分が何も考えずに目についた建物を指さしたために、数百人の命が建物と共に砕け散ったのだと理解した青年は、震える体のまま瓦礫の周りで逃げ惑う、地上の人々をただ見つめていた。 彼が視界にとらえていた光景も先ほどのデパート同様、大したことではない様に瞬きの次には巨大なローファーに置き換わっていたのだ。そこにあった人間と凄惨な瓦礫は自分の見た夢だったと錯覚するほどの一瞬であった。 「おっきくなるのママに会いに行く時ぐらいだけど~街でおっきくなるのもいいかも♡ わぁ~人がわらわらいる~♪ ふふっ~♡ バイバイ小さなムシさん♪」 ズドォォォン! 今度は彼女の意志でもって振り上げられた足が、車と逃げ惑う人々でパニックになっている道路を支配する。陥没した道路に浮かび上がった彼女の巨大すぎる足跡には、スクラップになった車だったのかもわからない鉄くずと、赤黒いシミが点在していた。 アカリ本人が気付く様子もない足の微妙な動きが、全力で逃げても距離を稼げない人間を容赦なくすり潰していった。 「靴履いてても潰れてる感触は分かるかも~♪ でももっと直接感じたほうが楽しそうだよね~♪ よいしょっと~♪」 人がギリギリ人として認識できるほどの高さである屋上から、嫌というほどローファーが作り出す惨状がハッキリと視界に入る。彼女は、数分前まで一緒の大きさで共に暮らしてきた存在を虫でも潰すかのようにシミに変えていった。 「ちょっとこの建物邪魔! ふふ~んだ♪ わたしの動く範囲に邪魔なモノ建てないでよね! あ~! はぁ?! パンツ汚れちゃったじゃない! これお気に入りの大切なパンツなのに!」 体勢を変えようと、尻を突き出す形でしゃがんだアカリは削り取るように、複合施設のビルを半壊させる。捲れたスカートですら軋む音が鳴るビルの半分に取り残された人々は、何階分あるのかもわからない巨大な臀部の、奥から鳴る怒りの声に恐怖で動けなくなっていた。 アカリは、低い姿勢のまま振り返ると、全てのフロアが見えるようになった半壊したビルを睨みつける。上層のフロアにいた結果目が合ってしまった男女のカップルを始め、ビルの全員が恐怖を感じる前に消し飛ばされることとなった。 バキッ!グシャァァ! ズゥゥゥン!! 最上階から叩き潰すように破壊された、すでに半壊しているビルを、アカリは上部から握り潰すと残りは、最初のビルを蹴った時の一撃がか弱い少女のお遊びに思える蹴りで消滅させる。それだけで、彼女の興奮は収まることなく、怪獣映画のようにその近くに密集していた建物を、手や足を使って次々に破壊していった。 「ふん! 潰れろ! 潰れろ! 脆っちいくせして調子に乗んな!」 青年はその光景を見ながら、捲れ上がったスカートから見える、縞柄のパンツに目を奪われる。可愛らしい見た目に反した、人類が敵うことのない大量破壊兵器であるその魅惑の巨壁に、青年はそれが手のひらに収まる姿がハッキリとイメージできた。だが今の彼に正体を思い出せるほどの脳と心に余裕はなかった。 それよりも、妹のように大切に扱ってきた彼女を無差別に大量殺戮を行う怪獣にしてしまった罪悪感と、最も好意を感じている少女が自分の禁忌ともいえる趣味に付き合い、楽しんでいる様子に葛藤するので精一杯であった。 「はははっ! 逃げてる~分かった? わたしを怒らせたらどうなるか? あ、まだ残ってる~生意気~! ハイおしま~い♪」 ズドォン!! ズガァァァ! グシャァ! 理不尽極まりない一方的な理由で破壊しつくされていくビル群。その隙間を落ちていく瓦礫が真上に来ないことを祈りながら逃げる人間たちを彼女は全て視認していたようで、その動きに慈悲が示されることは無かった。 気が付けば、怒りはただの快楽に変わっていたようで、凄惨な蹂躙劇は、店が立ち並び賑わっていた一角を消滅させることで収まりを見せていた。そこには、大地震でも作り出すことの出来ない、瓦礫と呼ぶには余りにも跡形もない残骸で埋め尽くされていた。 「ふぅ~♪ ねぇおにぃ~♡ 言われた場所より~ちょっとだけ多く壊しちゃったけど~楽し……興奮してくれた~?♡」 何事もなかったように笑顔を見せながら、反応を伺うような声を上げるアカリ。そこには、たった数分で平穏な日常を奪い去り、数千人もの人間を蹂躙した存在の面影はどこにもなかった。 青年は本能的に、首をゆっくりと大きく縦に振ると、彼女の笑顔はさらに強まる。声を出すときに同時に漏れた吐息に、そのまま浮かされた様子の彼は皺ですら手を呑み込んでしまえそうなほどの唇に抱き着くように触れ始めた・ 唇を少し動かすだけで、青年を簡単に捕食できてしまうほどの距離まで近づいた青年に、その巨大な顔の頬は興奮で赤く染まる。 「も~そんなにわたしのお口が好きなの~?♡ いつもはキスしてって言っても、おでこにしかしてくれないくせに~♡ そうだ……でも~今のおにぃにはこのお口は凄く危険なんだよぉ~♡」 アカリはうっかり傷つけてしまわない様に、それでいて吐息で青年の全身を支配できるような距離で話しかける。そのまま何かを思いついた様子で、手で待って欲しい意志を伝えると、崩れかけた建物から何かを集め始めたのであった。 「このくらいでいいかな~♪」 膨らんだ拳とは反対の手で、誘導するように青年を遠ざけたアカリは、屋上で拳を開く。すると、三人の男女が怯えた様子で落ちてきた。三人共怪我をするような高さではなかったにもかかわらず、蹲って動く気配はなかった。 「ちょっと~怯えるのはいいけど、もっとちゃんとおにぃに姿を見せなよ~まぁいっか~おにぃ♡ 今からこの子たちを~このおっきなお口で食べちゃいま~す♪」 アカリは、興奮で粘度が高まっている口を大きく開け、口内を見せつけるように指をさして煽る。最初に選ばれたのはスーツ姿の、青年とほぼ同じ体格の男であった。 「それじゃあコレからにしよ~っと♪ いただきま~んぐぅ♡」 青年にもハッキリと聞こえる、男の断末魔。男の上から覆いかぶさるように現れた巨大な少女の顔によって隠れると、非常に小さな籠るような音へと変わる。だが、その音は数秒も経たずに奥に消え去っていくのが周囲に伝わっていた。 あらゆる圧よって、思わず腰が抜けたように倒れる青年。見上げる先にあるのは、飴でも舐めるように幸せそうな顔で、男を口内で転がす巨大な顔であった。 青年は残された女性の悲鳴すらも聞こえなくなるほどに、捕食の光景を食い入るように見つめる。咀嚼は行われていないようで、物体が大きく喉を動かし呑み込まれていく様子が鮮明に映った。その瞬間に青年は興奮が全ての感情を凌駕したようで、立ち上がり狂気に犯されたような喜びの表情に変わっていた。 「もごもご~ごくん♡ はぁ〜結構病みつきになる感覚かも~♡ あ! おにぃやっと元気になってくれたんだね~♡ てことは~怯えてるおんなじ人間が目の前で食べられてるのに興奮しちゃったってことぉ~?♡ じゃあ、おにぃの為にもっと食べなきゃね♡」 満足げなアカリは、次の獲物と言わんばかりに、拒絶反応を示す女性の抵抗を完全に無視して摘まみ上げると、時間を置かずに口の中に放り込む。続けて、彼女は口を動かすことなく巨大な顔を青年の前に差し出すと、舌を艶めかしく突き出し、ドロドロの状態で弱る女性の姿を見せつけたのだった。 「ははっ♡ ほわはった?♡ んっ♡ ゴキュ♡ ぷはぁ~♡ 次で最後だから~ゆっくりと味わっちゃおうかな~♪」 男の時とは打って変わって直ぐに呑み込まれた女性は、抵抗できるはずもなく巨大な少女の胃に収まる。最後の一人の女性は、払いのけようとした女性とは違い、抜けた腰で這いずってでも逃げようという姿勢が見えていた。既に彼女が最初に落とされた場所から人、一人分ほどの距離を稼ぐことに成功していたのであった。 だが、アカリにとって、屋上の全域が手を伸ばさずとも覆える範囲であった。一人分の距離など、指一本ほどもなく、誤差とすら言えないほどの無駄な努力であった。 巨大な指に挟まれた女性は、悲鳴と共に視界に入った青年に助けを求める。極限状態の一瞬の出来事。それであったのにもかかわらず、青年はその女性が知っている顔であることに気付いたのだった。 『そ、そこの……た、たすけてぇ!!』 「……え? アナタはこの前仕事で会って飲みにもいった……取引先の……?」 『え、え? あ、あなたは……せ、せんじつの!』 二人の会話に、興味を持ったアカリは、その指の動きをいったん止める。その内容から、顔見知りで、二人きりで居たであろう瞬間まで想像してしまったアカリは、嫉妬からか、指先に入れる力が少しばかり強くなっていた。 女性の悲鳴が響き渡ると同時に、興奮状態の青年は現実に戻され始める。彼女の原動力の一つにすらなっていた。青年の服が裂けそうなほどの下腹部の膨らみに衰えが見えるとアカリは直ぐに代案を思いつき実行した。 「あ、ごめんね〜♪ 力加減って結構難しいんだよ〜そうだ! お姉さんは~食べる前にちょっと付き合って貰おうかな~♪」 手を伸ばし叫ぶ女性を無慈悲に連れ去り、先ほどまで気をつけていた青年の居るビルへの配慮すらも雑になりながら、地面を揺らし遠ざかっていく。巨体がしゃがんでは立ち、微かに何かが崩れる音が響いていた。 「おまたせ~おにぃ♡ ずっと勃起しててつらかったよね~♡」 戻ってきた彼女の手にはさっきまではなかった血が付着しており、例の女性の姿はどこにもなかった。代わりに、女性ばかりが両手いっぱいに乗せられ、天秤のようなポーズの中心では、作られたような笑みが彼女の本心を表していた。 「ねぇおにぃ~しっかり見て~これみんなおにぃのオナホ候補の子達だよ~♡ カワイイ子がいっぱいでしょ~♡」 青年はアカリの予想を遥かに超えた発言に、会話どころか反応すらできなくなり固まる。だが、容易に予想できる、これから起こるであろう虐殺と自分が置かれている状況から、青年の感情は爆発しそうなほどに昂っていた。 さり気なく落とした視線で、アカリは目標の一つを達成したことを確認すると、両手を青年の前に突き出して見せた。 「ほら〜いっぱい居るでしょ~?♡ 量と質どっちがいい?♡ おにぃのことは~わたしが一番よく知ってるから~好みのコを選別してあげる♡」 そう宣言したアカリは、女性全員を片方の手のひらに集める。何十人いるかも数えられないほどの量の女性たちが居てもなお、はみ出すことも重量を感じる様子もない彼女は、元から決めていたとしか思えないスピードで六人を選別すると、摘まむと同時に拳の中に保護していった。 「はい♡ どっちだ~♡ って言ってもおにぃの声は聞こえないかぁ~指さしてみてよ♡」 再度突き出された、何十人もがひしめく浮遊島のような手のひらと、選ばれし六名が乗る大陸。その六人には、若くて茶髪であるという点が共通していた。 これほどお膳立てされた後に、選択を迫られた青年は、否定的な感情や恐怖は感じていなかったものの直ぐには決断できずにいた。怯える大勢の女性たちの前に、立つ青年。彼の指の動き次第で彼女たちの生死が変わるという、絶対的な権力を持っていたが、その場にいる女性たちはそのことを理解している様子はなかった。 「おにぃの好きに選んでいいんだよ~?♡ ほら、お前たちもしっかり選ばれるようにアピールしないと~♪ 選ばれなかった方は~こぉ~んな感じで潰しちゃうぞ~♪」 大勢が乗る浮遊島の如き巨大な手のひらの小指が折られる。その下にいた女性がいとも簡単に潰されたのを皮切りに、彼女たちの必死のアピールが始まった。 彼女たちは巨大な柱のような指の隙間から顔を出すと、助けを求める声や、自分のアピールポイントを口々に叫ぶ。中には恥じらいも捨て、自信のある部位を露出してまで選ばれようと必死で動いていた。声量では当然、量の多い方に軍配が上がったが、その迫力には人数差が出ることは無かった。 その様子を指の動き一つで消してしまえる少女が、醜く矮小な存在を見るような冷ややかな目で見つめていた。激しいアピールが余計に決断力を鈍らせているのではないかと考えた彼女は、青年にその巨大な顔を近づけ、耳打ちにしては大きすぎる声をかけた。 「ほら♡ おにぃも我慢の限界なんじゃない~? いつもは隠してるみたいだけどぉ~♡ おっきなわたしに見られながらエッチなこと出来ちゃうよぉ~?♡ だから、早く選ばないと♡」 彼女の巨大すぎる音圧を伴う、轟音の後押しによって、理性も一緒に吹き飛んだ青年は男の本能のままに、少数精鋭である六人の方を指さす。その瞬間、神にでも選ばれたかのような様子で歓喜と黄色い叫び声が響き渡った。それと同時に、嬉々とした声を上書きするほどの絶望と否定の叫び声も屋上に響き渡ったのであった。 「やっぱおにぃの好みはこういう感じだよね~♡ それじゃあ約束通りこっちのコ……気持ちの悪いムシケラは♪ ばいば~い♪」 やっと作り笑いではない、かといって好意的でもない、悪い笑みとも呼べるニヤけ顔を作りながらアカリは、数十人が絶望にて絶叫する浮遊島を、ただの球体へと変えていく。悲痛な声が弱まっていくと同時に、同じ場所からは何かが破裂する音と割れるような音が交互に鳴り響いていた。 自分の選択。それもただ現状の欲求と趣味を満たすためだけに、何の罪もない、まだ将来性のある若い女たちを見殺しにした青年は、視界の端で起こっている凄惨な蹂躙劇を気にしている様子はなかった。 そんな態度を取るのは、青年だけではなかった。勝利を勝ち取った選ばれし女性たちは、誇らしげな様子であった。自ら進んで体を差し出すことに、抵抗があるどころか当然であるといったような様子で、手のひらの上から青年を誘っていた。 「は~いおにぃ♡ ご褒美のオナホちゃんたちだよ~♡」 片方の手にできた残骸を舐めとりながら、選ばれた女性たちが乗る、手のひらのビーナススペースとでもいうべき場所を差し出すアカリ。その上にいる彼女たちは最早、優雅に巨大な指の隙間から、各々の特徴をアピールするような艶めかしいポーズを決めていたのであった。 目と鼻の距離までやって来た手のひらを舞台とするアイドルと観客のように、青年の元に集まっていく六人。男女の手と手が触れあおうとしたその瞬間だった。 グシャァァア! 彼女たちを守るように突き立っていた指先と、彼女たちを支え輝かせていた掌が突然消え去り、先ほど見た球体に変化したのだ。 屋上に静かな時が流れ、その場には、血まみれの青年とその何倍もの大きさがある、少女のモノとは到底思えない、固く握られた拳だけが存在していた。 現状の理解に、脳が追いついていない様子の青年は、弱々しい声を漏らしながら体中を染め上げる色に震えだす。本能的に目の前の巨大な球体から遠ざかろうと後ずさる青年であったが、まともに歩けるはずもなくそのまま倒れこんでしまった。 青年に影を落とす拳が遠ざかっていく。すると現れたのは、幼く優しい顔の印象が強かった彼からは想像もできない、愉悦と狂喜に塗れた笑みを浮かべる巨大少女の姿が見下ろしていた。 「フフフッ♪ 少し怖がらせすぎちゃった? ふぅ……♡ そんなに怯えなくても大丈夫だよ~♡ おにぃ♡」 青年の良く知る彼女の面影があるものの、圧倒的な上位存在であるような存在感に満ち溢れた声色で一言零した彼女は、気を引き締める時のように顔を少し叩き、いつもの猫なで声を奏で始める。見慣れた笑顔を作り上げ、青年の近くまで顔を近づけると、その巨大な舌で付着した濃い液を舐めとりながら口を再度開いた。 「でも~これはおにぃも悪いんだよ~? あ〜んなにアピールしてるのに、いつまでも襲ってくれないヘタレおにぃのぉ♡ ……初セックスをこんなゴミムシ共に与えるわけないでしょ? ……な~んて、これからはおにぃとわたしだけの世界でい~っぱいエッチしようね♡」 愛犬が主人を舐めるような大胆さと、繊細さで表面だけを舐めとりながら、アカリは時々別人のような声色で話すと同時に、その瞬間だけ笑顔が消える。青年はその様子に恐怖を感じながらも完全に破壊され、新たに形成された興奮も覚え始めていた。 「あ、もちろん今回みたいな他の女に興味を示した時点で……いつもべんきょ~教えてくれる~かしこいおにぃなら分かるよね♡」 彼女の力で脳内に強く響くようになっているのではないかと思うほどの強い言葉に、青年の脳内で数分前の出来事が一気にフラッシュバックする。本能的服従か、妹のような関係だからと自制していた感情が消滅したからか、青年は約束の意味を込めたキスを唇にすると、彼女は、よく知るアカリの様子で飛び跳ねて喜んだのであった。 「きゃぁ~!♡ おにぃからの唇へのディープキスぅ~!♡ はっ! びっくり嬉しすぎて離れちゃったぁ~もったいないことしたよぉ~♡ ……あらあらこのビルも限界なのね……おにぃ~わたしの手のひらの上に乗せてあげる~♡ 怯えないし抵抗しないの偉いよ~♡」 その動きで大事に守られてきたデパートの高層ビルが崩れ始める。アカリは素早く、それでいて優しく青年を両手で包み込む様に保護すると、高層ビルに体当たりしながら何事もないように進み続けたのだった。 最後の抵抗と言わんばかりに、粉々の砂粒程度になったコンクリートを制服に付着させるだけで、初めからそこに何もなかったかのように通り過ぎたアカリ。そこからは、足元を一切気にする様子もなく、かといって狙って蹂躙することもなく、ただただ手のひらの存在に夢中になる、巨大少女の足裏に蹴散らされ潰されていく人類の文明があるのみであった。 「すぅ~♡ はぁ~♡ あぁん♡ おにぃの全身がわたしのニオイになってるよぉ~♡ フフ~ン♡ 引っ越す場所は決めてあるんだ~♡ ママが用意してくれてるの♡ だからおにぃと一緒にもうちょっと街をめちゃくちゃにできるよ♡」 舐めとった時に大量についた唾液でコーティングされた青年を、両手で包み込みながら楽しむアカリは、満足すると年にしては突きで過ぎた胸の上に招待する。アカリは、時折青年に微笑みかけながら、慣れてきた彼のリクエストを聞いては周辺の街を蹂躙していくのであった。 異星人関連の災害としては類を見ない、過去一となったこの事件を起こした張本人は、すぐ近くの街で、何食わぬ顔で堂々と、最愛の存在と暮らしているという話だそうだ。