高校2年の夏、サイズフェチの人間にとって夢のような製品が発売された。 「縮小機」と呼ばれるそれは、風呂用マットくらいの大きさのシートの形をしていた。シートの上に立ち、スマホとシートをbluetoothで繋いで電源を入れれば、1/100サイズまで小さくなれた。 この縮小機は本来は業務用に発売されたもので、細かい機械を直す業者が使うものとして売られている。ただ、ある界隈では業務用ではなく、個人の性的な嗜好を満たすために使用され始めた。 俺は縮小機の存在を知ったその日からバイトを始め、お金を貯めに貯めた。高校生が手を出すにはかなり高い代物だったが、俺は他の娯楽にお金を全く使わず、ひたすら1年間バイト代を貯め続けた。 そして高校3年の夏になったとき。俺はついに縮小機をネット通販で手に入れた。 ------ 「………」 縮小機を手に入れた日の夜。俺はこの機械の使い方を考えていた。 サイズフェチにとって夢のような機械。自分が本当に小さくなれる日が来るなんて、考えもしなかった。出来ればこの機械を使って、大きな女の子を見たい。触れ合いたい。そんな欲望が渦巻いていた。 しかしこの機械、なかなか使い方が難しかった。一度1/100まで小さくなったら、元に戻るには巨大になったスマホをなんとか操作しつつ、シートの上に待機して大きさを戻していく必要がある。元々業務用の機械のため、補助する人がいる前提の作りになっているのだ。 ただ、俺はこんな機械を買っていることは人にバレたくない。しかも縮小機は常にコンセントにつないでおく必要があるので、自分の部屋で小さくなって自分の部屋で大きくなるしかなかった。 (学校の女子を見て見たいんだけど…) さすがに、1/100の状態で家から学校に行くのは無謀すぎる。サイズフェチ界隈の小説では普通に外の道を小さな身体で歩いていたりするが、現実的に考えてあまりにも危険すぎる。人間だけでなく、その辺にいる虫だけでも相当怖い。命を落とす確率はかなり高いだろう。 …考えに考えた俺は、自分の妹を何とか見られないだろうかと考えた。 かなり抵抗はあったが、現実的に小さくなって女子を見るチャンスは妹くらいしかいなかった。今年で中学3年になった妹のことは当然女としては見ていないし、正直そこまで仲が良いというわけではない。険悪ではないが、たまに会話するくらいの関係だった。…まあ、思春期の妹の兄に対する態度としては珍しくない。 そんな妹の巨大な姿を何とか見ようとしている自分に罪悪感や気持ち悪さも感じつつ、俺はサイズフェチとしての夢を叶えるためならそんなことは厭わなかった。 「………」 リビングのソファに座ってテレビを見ながらそんなことを考えていた俺は、隣で同じく座って無言でスマホを弄っている妹を横目で見た。 「………」 (こいつが、100倍の大きさになったら…) 妹に性的な興味など全くないのに、巨大になった妹を下から見上げることができるかもしれないと思った瞬間、股間が元気になってくる。くつろいでいる妹の手や素足、太ももは年相応に小ぶりだが、これを小人の視点から見たときの景色を想像してしまうと…おかしな気持ちにならざるを得なかった。 (…気づかれないように見れる場所はどこだろう?) 多分、妹の部屋に侵入することは簡単に出来そうだ。小さい状態でドアの下の隙間から入り、ベッドの下などに隠れていれば見つからないだろう。 (あとはトイレ…風呂の脱衣所とか…) 覗きの定番の場所ばかり思いついている自分に気づき、気持ち悪くなる。 …あくまで大きい女の子が見たいのだ。妹は単に近くにいただけに過ぎない。長年の夢として、巨大な女の子を見上げることを実現するには、妹を対象にするのが一番効率が良いのだ。 俺はいきり立った股間を隠しながら、未だソファでスマホを弄っている妹を尻目に自分の部屋に戻った。 ------ 決行の日。 俺は学校から帰りるなり、「部屋で受験勉強するから」と言ってカギをかけて籠った。 「スマホと縮小機を繋いで…」 シートの上に立ち、接続されたスマホの画面からボタンを押す。 くらっ…… 「っ……!!」 少し眩暈がしたかと思うと、みるみるうちに視線が下に下がっていく。その降下はすぐには収まらず、1分ほど経ったところで縮小は止まった。 (結構きついな、これ…) 縮小機が届いてから何回か自分の部屋で試したことはあるので、小人としての景色にはもう驚かないが…。 これから生きた女の子を見に行くという事実に、俺は異常なほど興奮していた。 (今は17時か…) 妹は毎日部活があるので、あと1時間くらいで帰ってくるだろう。それまでに、妹の部屋に侵入しておく必要があった。 俺は自分の部屋の扉の下からこっそり廊下に出た。…あまりの廊下の広さに愕然とする。1/100の状態で自分の部屋から出るのは初めてだったが、想像以上だ。俺の部屋の隣にある妹の部屋の扉が、遥か彼方に見える。 (早くいかないと見つかるかもしれない) 俺は妹の部屋の扉を目指し、廊下の隅っこを走り出した。いつもは数歩歩けばたどり着く距離なのに、数十秒走ってようやくたどり着いた。 (よし……) 目の前にそびえ立つ、妹の部屋の扉。この扉を開けることができる巨大な妹の姿を想像してしまう。…途方もない大きさだ。俺は軽くかがみながら、扉の下の隙間から中に入った。 その先には…超巨大な部屋が圧倒的に広がっていた。 (すっご…) 普段見ているはずの部屋なのに、そうは全く思えない。部屋に置いてあるもののスケール感がことごとく桁外れで、ひたすらその巨大さに感嘆してしまう。 正面に、妹がいつも座っているはずの椅子と勉強机が見える。椅子の支柱だけで高い建造物のような存在感があり、椅子の座面は高すぎてその裏面しか見えていない。あんな巨大な物体に、妹は座って勉強しているのだ。あの巨大で高い椅子にお尻を着地させ、二本の脚を伸ばしながら軽々と座ってしまえるのだ。 (……っ!) 思わず勃起している自分に気づき、慌てて気持ちを治めようとする。妹に興奮するなんて本当にシャレにならない。これは、巨大な人間を見れるというワクワク感なんだ。決して妹に欲情しているわけではない。 俺は、部屋の片側に置いてある巨大なベッドに目を付けた。このベッドの下なら、簡単に見つかることはないだろう。…俺はベッドの脚の裏に身を隠した。 ------ ドンッッ……!!ドンッッ……!! (っ…!帰ってきた……!!) 妹の部屋に隠れてから1時間半ほど経ったとき。ものすごい地響きと共に、誰かが2階まで上がってくる音が聞こえてくる。妹が帰ってきたのだ。 ギシィィッ……!ギシィィッ……! 遠くで巨人が足を踏み出すと共に、俺がいる場所の床も激しい音を立てて軋む。この距離でも激しい衝撃を与えてくる強靭な脚の存在に興奮する。…この揺れの持ち主が、今からこの部屋に現れるのだ。夢にまで見た、100倍の女の子が。 ガタンッッッ!!!ギイィィィ……!!! ズンッ…!!! 耳をつんざくような激しい音と共に、巨大なドアがいとも簡単に開いていく。俺が隠れている場所からは50mほど離れているはずなのに、とてつもない風圧がベッドの下まで届き、俺はギリギリでベッドの脚に身を隠してやり過ごした。 恐る恐る、ベッドの脚の影から顔を出し、ドアの方を見上げる。 (で、でかすぎる……すご……) 視界に飛び込んでたのは、2本の紺色の巨大なタワーだった。威圧感のある巨大な建造物が、ハイソックスを履いた妹の脚だと気づくのに数秒ほど要した。脚だけで、とてつもなく大きい。くるぶしから下の足の部分だけでも、俺を簡単に踏みつぶせてしまう質量と大きさだ。パツパツに張り出したハイソックスの布地が、その中に隠れている健康的な素足、ふくらはぎ、太もものたくましさと強さを語っている。あのぶっとい凶悪な2本の脚が、今年中3になったあの小さい妹の脚なのだ。 夢のような光景に、しばし見とれてしまう。 ハイソックスからさらに上を見上げると、制服の紺色のミニスカートが目に入る。このアングルからだと、白いパンツが見えたり隠れたりしている。中3になった妹はスカートをある程度折り曲げて履くようになり、自分の太ももを見せるくらいのスカートの短さでいつも学校に行っている。そんな妹の巨大でむちむちな太ももだけでなく、その先のパンツまで見えてしまっている。…あのパンツは、今の俺よりも何十倍も巨大なのだ。 スカートよりも上の部分については、ここからではあまり見えなかった。妹の足元からの景色はふわふわと鎮座しているスカートの裾に遮られていた。たまにセーラー服を着た妹の上半身が見えたり、その先にある妹の顔がはるか遠くに見えたりするが、基本的には巨大な脚とスカート、パンツしかまともに見えない。…これが、小人の景色なのだ。巨人をまともに視認することすら難しく、顔を伺うことも容易ではない。こちらを見下ろす巨大な下半身の威圧感がすごく、どこか神々しさまで感じてしまう。 ドサァァッッ…!!! ドンッッ…!!ドンッッ…!! 「ひぃっ……くうぅっ……」 妹が持っていたバッグを乱雑に地面に置くと、その衝撃で俺の身体は1m程宙に浮いて転ばされてしまう。そして地面に突っ伏した俺を追撃するかのように、歩き出した妹の足が容赦ない振動を床に加え、俺は腰を抜かした体勢のまま地面に何度も打ち付けられる。 正直、恐怖を感じるレベルの振動だった。妹が普通に歩いているだけで、本能が恐怖を訴えてくる。生物としての強さの違いを脳に刻み込まれたような感覚に、俺は同時に興奮も感じてしまっていた。 (しかし…匂いもすごいな……) 否が応でも嗅ぐわってくる、思春期女子の汗臭い匂い。夏の部活終わりでほかほかに汗をかいた妹の巨体から、むわっとした熱気と匂いが強烈に放たれている。ベッドの下で隠れている俺の周りにもそれはすぐに充満し、体感温度がどんどん上がっていく。 妹の汗の匂いなど、正直家で何度も嗅ぎなれている。だが、こんなに濃い匂いだっただろうか。数m先から漂ってくる酸っぱい匂いを嗅いだことはあったが、妹の匂いに四方の空気を包み込まれるような感覚は初めてだった。こんなに距離が空いているのに、妹のテリトリー内に入ってしまっていることを実感する。 ドンッッ……!!ゴソゴソッ… カチャッ……スルッ…… 部屋の奥の方に移動した妹は、大きな布擦れの音やベルトを解く金属音を響かせ始める。ベッドの下にいた俺は妹の太ももから下しか見えていなかったが、パサッ…と上から落ちてきたスカートが妹の足元に落ちるのを見て、巨人の着替えが始まったことに気づく。 (なんて服の大きさなんだろう…) あんな巨大な人間が纏っていた巨大な制服は、広げれば体育館ほどの広さがあるだろう。汗で妹の肌に張り付いていた制服はきっとべとべとのほかほかで、上に乗ったら妹の生々しい匂いに襲われるはずだ。 そんな想像をしながら、着替え始めた妹の下半身をぼーっと眺める。巨大な脚が持ち上がったと思ったら、しっとりと汗で濡れたハイソックスがぴとーっ…と肌から剥がされていく。そしてハイソックスの締め付けから解放された瑞々しい素足が、 ドンッッ!!! と激しく床に振り下ろされるのだ。 と、そこでようやく自分のしていることに気づく。妹の着替えを覗いている変態兄。部活帰りの汗だくな妹の着替えを物陰からこっそり見ている気持ち悪い人間。 (いや、俺は妹の着替えを見たいわけじゃない…!) 俺は急いでベッドの脚の裏に隠れ、巨人のダイナミックな着替えを見ないようにする。俺はあくまで巨大な女の子を見て見たかっただけ。妹が着替えている姿など見たくないのだ。 ズンッッ…!!ズンッ…!! ジー……パサッ…… その間も響く巨足の振動、チャックが外される音、布が床に落ちる柔らかな音。いくらこちらが見ないようにしていても、巨大な妹の着替えの音が爆音で鳴り響き、嫌でもその姿を想像してしまう。 ズンッ!!ズンッ!! ちら、とベッドの脚の影から妹の方を見る。あまりにも大きな素足がベッドの下からでも見え隠れしている。…あの大きな素足に触れたら、どんな感触がするのだろうか。近くで見たら、怖いと感じるだろうか。もし踏みつけられでもしたら、どれだけ苦しいのだろうか。足の裏は柔らかいと感じるだろうか、固いと感じるだろうか。 「はぁっ…はぁっ…」 妹の顔が見えていない分、"巨大な素足"という光景からどんどん想像を膨らませてしまい、興奮が高まっていく。気づけば、俺は自分のズボンをずらして自慰行為を始めていた。 (あんなにおっきい女の子の足が、そこに…!) 神々しい巨大な素足は、見れば見るほど美しく見えてくる。女性らしく丸みを帯びつつも、所々骨の形が強調されていてその強靭さを物語っている。あんな素足に、優しく踏まれてみたい。足の指に軽々と挟まれて、弄ばれたい。指の間の匂いを強制的に嗅がされたい。 ズンッッ…!!ズンッッ……!! ダァンッッ!!!! 「ひゃあぁぁっっ!?!??」 必死でモノをしごいていた俺は、近づいてくる巨人に一瞬気が付かなかった。着替え終わったのか、巨人の脚はずんずんと移動を始めていて、今では俺が隠れているベッドのすぐそばにその大質量のおみ足を鎮座させている。 そして、 ギィィィッッ……!! 「あ……すご………」 フローリングを激しく軋ませながら、巨人がベッドの方を向きながらしゃがみ込んだ。ベッドの下からの景色は、しゃがみ込んだ妹の股間部で埋め尽くされる。部屋着のスカートに履き替えていた妹のピンク色のパンツ。しゃがんだことで巨大なパンツが引き伸ばされ、その奥に存在するものの形を少しだけ浮き彫りにさせている。 妹のパンツなど、興味あるはずがない。そのはずなのに。大パノラマで見せつけられたパンツはあまりにも威圧的で、見れてラッキーなどという感情よりもまず先に畏怖の念が湧き上がってくる。しゃがみ込んだことでふくらはぎや太ももの肉がみちっ…♡と圧縮され、余計に巨大な妹の下半身のスケール感を主張してくる。…妹のパンツを覗いているというより、圧倒的に見せつけられている。そんな状況に、俺はさらなる興奮を与えられてしまっていた。 「ぐっ…うっ……」 そのままの勢いで、俺は射精してしまった。あろうことか、妹の巨大なパンツを目の前にしながら。 ギィィィッッ…… ズンッ!!ズンッ!! 何かベッドの上にあったものを取り終わったのか、妹は再び立ち上がって移動し始める。 「はっ……はっ……」 俺は息を切らしながら、異常な罪悪感と気持ち悪さに苛まれる。妹のパンツで射精してしまった。最悪だ。でも…あんな急に巨大なパンツを見せられたら…! と、俺はそこで我に返った。いつもならあと30分くらいで夜ご飯の時間だ。そうなれば、親が俺の部屋に呼びに来るだろう。それまでに帰らないとまずい。…ベッドの外を覗くと、巨大な妹は机に向かって勉強し始めている。こちらに背を向けている格好だ。 (今しかない…!) 俺はダッシュでドアに向かう。ここで妹が何気なくこちらの床を見たら、それで人生終了だ。俺は小さくなって妹の部屋に忍び込んで着替えを覗いた変態として、一生家族に記憶されることとなる。 10秒ほどかけてドアのすぐそばまで来た時、 ギィィィッッ…… 「「ちょっとトイレ…」」 おもむろに。巨大な妹が立ち上がった。 「え……」 ズンッッ!!!ズンッッ!!! ドスゥゥン!!! 「ぎゃぁぁっ!!??」 歩き始めた巨人の素足が、一瞬のうちに俺の数m先に振り下ろされる。ダンプカーのような素足が起こした衝撃に、俺は3mほど後ろまで吹っ飛ばされる。…仰向けに倒れた俺は、頭上に広がる景色を見て絶句した。 「ひぃっ……」 妹の右足と左足の間で這いつくばっている俺の視点からは、巨大すぎる2本の肌色の支柱が天高くそびえたっているのが見えた。その一番高い所では、ピンク色の可愛らしいパンツが存在している。…真下から見上げる女の子の太ももが、こんなにも迫力があって太くみえるだなんて。妹の太ももは年相応な大きさで、どちらかといえば細く見えていたのに。今は、このむちむちな巨大な太ももを見上げているだけで、怖い。 ギィィィッッ!!! 巨大なドアが目の前で勢いよく開く。仰向けで倒れていた俺の頭上を、ドアがぎりぎりで通り越していく。 ズンッ…!!ズンッ…!!ズンッ…!! 巨人の脚と股が、俺の頭上を無意識に跨ぎ越していく。衝撃的な景色に俺は言葉も出ず、身体も全く動かせなかった。 …バタンッッ!!! ズンッ…ズンッ…ズンッ…… そのまま巨人は、トイレの方へずんずんと向かっていった。 ------ それから、俺は気が動転したまま必死で廊下の隅を走り、自分の部屋へ帰った。 「はあっ、はあっ、……」 小さいまま自分の部屋のドアをくぐり、俺は広い床に突っ伏する。…先ほどの光景が、目に焼き付いている。あと少しで妹に踏み殺されるところだったのに、俺の股間はまた元気になってしまっていた。巨人に跨がれるという、夢のような体験をしてしまったから。 (妹でなければ、もっと良かったけど…) サイズフェチとしての嗜好を満たす行為を、妹にしかぶつけられないのが歯がゆかった。どうしても、妹だということを意識してしまうと罪悪感と共に気分が悪くなり、気が別の方に散ってしまう。 (もう、妹にはこんなことは止めよう…) 俺はそう思いながら、2時間ぶりに自分の身体のサイズを戻したのだった。 ------ しかし。あの日から、俺は妹を見る目が変わってしまった。 一緒にリビングでテレビを見ていても、座っている妹の素足を見ては、あの巨大な素足の光景や匂い、音や衝撃を思い出してしまう。妹のどのパーツを見ても、あの時の巨大なサイズの妹の身体を思い出してしまい、急に動悸が早まり出すのだ。 あの柔らかそうな太ももは、100倍サイズになっても柔らかい感触なのだろうか。今座っている妹の股の間に閉じ込められたら、どんな光景が見えるのだろうか。内ももから女の子の匂いが嗅ぐわってくるのだろうか。 あの小さな手に掴まれたら、苦しいのだろうか。手のひらの肉はぷにぷにして気持ちいいのだろうか。手の熱で蒸されてしまうのだろうか。 あの唇に1/100サイズで触れたら、どんな感触がするのだろう。唇の細かいシワまではっきりと見えるのだろうか。よく見たら、綺麗で整った形をしている。巨大な唇を優しく押し付けられたら、どんな気分になるのだろうか。 あの目が100倍のサイズになって俺を覗き込んできたら、怖いと思うだろうか。どこに逃げてもおっきな目で見つめられて、視線に包み込まれる感覚に興奮するだろうか。 思わず横目で妹のパーツを見ながら、そんな想像がどんどん頭の中に湧き上がってくる日々。そしてその後に妹の顔を視認し、必ずとんでもない罪悪感に陥るのだ。 俺は、巨大な妹に精神的に支配されかかっていた。 ------ とある平日の夜、俺はまた過ちを犯していた。 今日は親が家に帰ってくるのが遅く、さらに妹は部活から帰ってきてすぐ、友達の家に遊びに行ってしまった。俺は妹を見送ってから自分の部屋に戻る際、何となく妹の部屋をちらと覗き込んだ。…そこには、ついさっき脱ぎ捨てられた妹の制服があった。 気づいたら俺はその制服を自分の部屋に持ち込んでいた。まだ妹の体温でホカホカと温かい制服を床に置き、俺は縮小機でまた1/100サイズまで小さくなった。 (すごい…大きい…) 床に置かれたスカート、ハイソックス、そしてセーラー服はあまりにも大きかった。スカートやセーラー服の面積は軽く体育館くらいの大きさがあり、全力で走ってもすぐには対岸にたどり着けない程に見える。こんな大きなものを見に纏っている巨人の姿を想像し、股間が熱くなる。 (スカートの生地が…温かい…) スカートの生地に足を踏み入れる。手を生地に着くと、肌触りの良い感触が伝わってくる。それと共に、しっとりと温かい妹の体温の残滓。巨人がこのスカートを直前まで着ていたことは明らかだった。 俺はスカートの中に潜り込む。障害物競走で網をくぐるゾーンのように、スカートの重い生地をかき分けながら内部を進んでいく。…普通に学校で暮らしていたら、スカートの裏地をこんなに見ることはない。見てはいけない領域に入り込んでいることに気持ちが昂る。 (このあたり…すごく匂いがきつい…) スカートの腰部分の少し手前に来たあたりで、甘く酸っぱい匂いと熱が最高潮に強くなった。明らかに、ここは妹の股間部とお尻の中央当たりに位置する。いつも嗅ぎなれて何とも思わない妹の匂いのはずなのに、この状況ではそれを嗅ぐごとに理性が崩壊していくのを感じる。スカートの生地に挟まれながら、巨大な妹の股間部とお尻に挟まれているような錯覚に陥り出す。俺はすべすべ肌触りの良いスカートの生地に鼻を近づけ、必死で匂いを嗅ぎながら自慰を始めた。 「はあっ…くっ……うぅっ……」 巨大な女の子のスカートに埋もれている。さっきまで女の子が履いていたホカホカのスカートに包まれ、その匂いに囲まれている。脳が状況を整理するたび、どんどん気分が高まっていく。 射精までは、一瞬だった。 (また…やってしまった…) 射精した直後の気分の落ち込みは、半端ではなかった。妹が履いていたスカートに鼻を擦り付けながら、匂いを嗅いで自慰をしてしまったのだ。スカートに少し精液が飛んでしまい焦って拭き取ったが、こんな小さなシミが巨大な妹から見えるはずがないと思い直し、自分の矮小さが惨めになった。 この一件から、俺は何回も過ちを犯すようになった。 数日後、俺は妹がゴミ箱に捨てたマスクを拾ってきて、また自分の身体を小さくした。巨大な妹が直前まではめていたマスク。俺は1/100サイズになり、妹の口が接着していた方の面に足を踏み入れ、その匂いを嗅いだ。 (少しだけ、よだれ臭い) 妹の巨大な唇の間から漏れた吐息は全てこの生地に吹きかけられていたのだ。その吐息は生地の上で水滴となり、マスクの表面をじっとりと未だに濡らしていた。それは紛れもなく妹の唾液の成分で。俺は足元から湧き上がる妹の唾液の匂いに包まれて、頭がおかしくなりそうだった。 そして周囲を見渡すと、広いマスクの中央部分だけ段々に凹んでいるのが見て取れる。ここに、巨大な唇が押し当てられていたのだ。上唇と下唇の形が、そのままマスクの形として残っている。今俺は、妹の唇が当たっていた箇所の上に立っているのだ。 (こんなに唇が大きいのか…) 妹の部屋に侵入したときは、妹の顔ははるか上空にあったためほとんど視認することができなかった。そのため、妹の唇の巨大さは想像上のものでしかなかった。しかしこうして目の当たりにすると、その巨大さに驚愕する。今の小さい俺など、妹の下唇で圧迫されただけで潰れてしまいそうだ。ふくよかで綺麗な唇で一度挟まれたら、いくら抵抗してもぷにぷにの唇から脱出することはできないだろう。 俺はスカートの時と同様、マスクの上でも自慰行為を繰り返した。途中からは、俺が乗っているマスクを妹が気づかずにはめてしまい、口元に閉じ込められてしまう妄想でさらにオナニーが激しくなっていった。 スカートとマスクだけでは飽き足らず、それから俺は妹が履いて汗でぐっしょりになったハイソックスに入り込んでみたり、妹が座っていた座椅子の上で巨大なお尻の熱を感じて見たり、妹が使ったばかりのリップクリームに陰部を擦り付けたりした。 日に日に行為をエスカレートさせつつも、俺は妹のブラジャーやパンツなどの下着には手を出さなかった。…それに手を出してしまったら、本当に終わりだと思ったから。既にかなりの過ちを犯していたが、これだけが自分なりの必死の線引きだった。 しかし俺の異常な欲望はどんどん増していき、巨大な妹を遠くから眺めたり巨大な私物で自慰を行ったりするだけでは物足りなくなっていった。そして、俺は一つの新たな欲望に支配されるようになった。 巨大な妹と、コンタクトを取りたい。 これも、サイズフェチとしての夢だ。遠くからただ眺めるだけでなく、巨人に認知され、手に乗せられたり、大きな顔で見つめられたり。想像しただけで、ドキドキしてしまう。 …でもそんなことが簡単にできるわけがない。その時点で妹に縮小機を使っていることがバレるのだから。俺が何を言っても、気持ち悪がられるか覗きに来た変態兄と思われ家族に通報されるか、そのどちらかに思えた。 それでも俺は、巨大な妹に触れられ、見つめられるための方法を考え続けたのだった。 ---続く---